針灸院日記 2019  本文へジャンプ


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12.28 今年の診療が終わりました

今年最後の診療が終わりました。今年は開院から20年目で初めて、消費税の増税と共に治療代を値上げさせていただきました。患者さんの負担増になるのは心苦しかったのですが、近年の人件費や材料費の上昇に加えて、ディスポーザブル(使い捨て)鍼の全面採用が理由でした。これまでは滅菌可能な高品質な鍼を、個人専用鍼として使用の度に滅菌する形を併用していましたが、そろそろ時代に合わなくなってきたと思います。鍼体の感覚などは従来の鍼が優れていて、使い易いのですが仕方ありませんね。従来の鍼に私の慣れもあり、数年かけて完全に切り替えたタイミングが今年になりました。

今年も来院された患者の皆様から、大変多くのことを学び成長させていただけたことを、感謝しています。来年が皆様にとってより良い年になるよう願っています。

12.27 330,000アクセス

12.26 今日は大掃除でした

毎年、最終診療日の翌日が大掃除だったのですが、今年は28日(土)までの診療となりますので、大掃除は26日(木)に繰り上げて、スタッフ、家族総出で行いました。少し前から時間を見つけて清掃を進めていただいていたので、例年はできない部分まで綺麗になり、院内が明るく感じます。ありがとうございました。

12.25 大川先生が退職されました

当院のスタッフとして3年近く勤務された大川先生が、今日までで退職されました。当面はお住いの近くで病院勤務ということです。いつの日か開院される時には、提携治療院としてご活躍されることを願っています。長い間助けていただき、ありがとうございました。

12.22 今年も柚子が沢山成りました

昨年から成り始めた柚子(花柚)が、今年も豊作です。昨年は冬至の頃に一回で収穫しましたが、今年は12月初めから少しずつ収穫しています。樹に置いておく方が実が長持ちするようで、1月末頃まで毎日柚子風呂を楽しめそうです。美容のことはよく分かりませんが、肌の調子が良いのが私でも分かります。風邪予防にも良さそうですね。花柚は樹も2m程の小型なので、家庭向きの果樹としてお勧めです。

12.15 姪の結婚式に出席しました

12月14日は移動日ということで休診とさせていただきましたが、翌15日は姫路市で行われた姪の結婚式に家族で出席しました。20年前の私達が結婚した頃は、まだ姪は小学生でしたので本当に早いものです。私達の時は神前式、今回は教会式ということで新鮮な感じでした。助け合って。末永くお幸せに!

12.7 網膜色素変性のページを更新しました

約2年半ぶりに網膜色素変性のページを更新しました。白内障手術の相談が増えたための更新ですが、網膜色素変性を持つ患者さんの白内障手術は、病気のことをよく理解されている眼科医であれば、あまり積極的には勧めません。手術自体は成功しても網膜色素変性の方の眼は脆弱であり、一般の方と同様の結果や予後が必ずしも得られないことを知っているからです。しかしあまり理解していなかったり、手術自体に自信を持っている先生は一般の方と同様に手術を勧めます。残念ながら予想ほど改善しない場合も多く、稀に予期しないトラブルに遭うケースもありますが、手術は後戻りできません。また時間と共に手術自体が進歩し、眼への負担の軽減など改善する可能性もあります。

一方で頑なに手術を避けたいと相談される患者さんもあります。しかし隅角の狭い方などでは眼圧上昇のリスクがあり、網膜や視神経に負担をかける場合があります。また日常生活に支障があるほどの見辛さで我慢を続けるのは本末転倒です。運転免許の更新が必要な方なら視力の確保のため、車の運転はしない人でも生活上必要な視力(眼鏡等での視力)は当然必要です。視力は0.7〜0.3程度を確保したいところですが、網膜色素変性の進行具合との兼合いで最適解は一概に言えないところが難しいです。白内障手術のタイミングは急がず我慢し過ぎずというところですね。

●リンク・・・網膜色素変性のページ

11.29 眼瞼けいれんのページを更新しました

先週に続いて、眼瞼けいれんのページを2年ぶりに更新しました。やはり2年も経つと臨床例も多くなり、様々な事例や経験、新しい情報も増えていきます。以前は眼瞼けいれんの完治は難しかったのですが、最近では時間をかけて取り組まれた方などに、治癒例も出るようになりました。ただし重症の方は、ボトックス注射と併用される場合も多いです。少し違う病気の顔面けいれんについては完治は難しいものの、小康状態に落ち着く患者さんが多く安定して結果が出てくる傾向です。

●リンク・・・眼瞼けいれんのページ

11.22 糖尿病・網膜症のページを更新しました

2年数か月ぶりに糖尿病・網膜症のページを更新しました。来年春の報告に向けての改訂ですが、同時に今回の更新から、Windows10標準のMicrosoft Edge(ブラウザ)に最適化させています。結構ブラウザやフォントにより見え方が異なってしまいますので、他のページも最新の内容を取り込みながら順次改訂を予定しています。

●リンク・・・糖尿病・網膜症のページ

11.5 来春の「眼科と東洋医学」研究会向け抄録が完成

毎年3月に行われる「眼科と東洋医学」研究会の抄録がようやく完成しました。次回は糖尿病網膜症への鍼治療が視力改善に著効を示すことを統計化しています。特に針治療を6ヶ月以上続けられた方は、半数弱で視力は2倍超もしくは1.0以上に改善していました。視力の向上幅や改善率は他の眼科疾患に比べても大きく、針治療が糖尿病網膜症に効果的なことを証明できるものです。レーザー(汎網膜光凝固)では視力の向上は望めず、抗VEGF硝子体内注射での改善も限界がある中、針治療は副作用が無い上、視力を大きく改善する可能性が高いことが分かりました。同時に長期的にはHb-A1c値を低めに保つ必要も明らかになるなど、臨床データを読み解く中で大切なことも改めて認識できました。

これからは事務局へ提出して眼科医の先生方の査読をパスできれば、来年の研究会で報告させていただくことになります。抄録作成は一服したので今月はひと休みして、来月からスライド作成に取り掛かるつもりです。

10.23 祝・ソフトバンク・ホークス V3

今年の日本シリーズはホークスがジャイアンツに4連勝の全勝で、3年連続の日本一になりました。7-2、6-3、6-2、4-3と、4戦目を除けば楽に勝ってしまった感があります。勝因は色々ありますが、今回の特徴は育成出身選手の活躍が目立ちました。エースの千賀選手、キャッチャー甲斐選手、セカンド牧原選手、セットアッパーの石川選手、代走の周東選手は、入団時はドラフトで指名されるレベルではなかった選手達です。例えば周東選手は類稀な走力を生かして日本代表まで這い上がり、このシリーズでも1・2戦での重要なポイントになりました。周東選手が代走でコールされると、まるで代打の切り札が登場した時の様に、球場全体が盛り上がるほどです。こうした選手達が選手層の厚みに繋がり、毎年のように日本一を争うチームに成長したのだと思います。

セ・リーグは最近の日本シリーズでは、ホークスを含めたパ・リーグに毎年負け続けています。それも4勝3敗などの競い合った内容ではなく、2勝までがやっとという状況で、交流戦も含めてリーグ間の力の差を感じてしまいます。指名打者制を採用したり、FA頼みの補強方針などを含めて根本から変えていかないと、ますます力の差が広がってしまうことを今回の日本シリーズの結果が象徴しているような気がしてなりません。

ファンとしては今年のプロ野球シーズンが終わって、1ヶ月近くも楽しませていただきましたが、その分選手達は疲労が大きく溜まっていると思います。オフはしっかり休んでいただき、来年も故障なく強い姿を見せて貰えることを願っています。今年もありがとう。

10.14 スポーツの秋

昨晩のラグビーW杯、日本Vsスコットランドは素晴らしい快勝でした。私はラグビーの知識は全く無いのですが、攻守に連続性があって、とても見応えのある競技と思いました。身体が大きく強くないと無理ですが、思い返すと高校時代のラグビー部のクラスメイト達は確かに大きく強く、しかも当時陸上部だった私より足が速い位でした。ベスト8から少しでも勝ち上がって欲しいですね。

昨日の昼にはプロ野球のクライマックスシリーズ。ホークスはライオンズに4連勝して、日本シリーズ進出を果たしました。シーズン2位のチームが日本シリーズに出る是非はありますが、優勝チームは1勝のアドバンテージに加えて全試合本拠地開催ということで、かなり有利な条件で戦えたはずです。個人的には2位や3位チームに負けるようでは日本シリーズでも勝てませんので、このルールは妥当と思います。今週末からの日本シリーズの相手は2000年以来のジャイアンツ。ライオンズの分まで頑張って日本一を目指しましょう。

10.2 第37回「眼科と東洋医学」研究会へ向けて集計開始

先月下旬、来年の「眼科と東洋医学」研究会での演題募集のお知らせが届きました。5年連続のエントリーで、当院の眼科領域の治療実績を、専門医の先生方にお伝えする貴重な機会になっています。次回のテーマは、当院では初めてとなる「糖尿病網膜症」を予定していて、この報告により中途失明の原因となる4大疾患をカバーしたことになります。

糖尿病網膜症は悪化すると失明の恐れもある疾患ではありますが、針治療を行うことにより、特に視力については他疾患に比較して大きく上昇する傾向があり、特に汎網膜光凝固(レーザー)を行っていない患者さんでは、著しい視力改善を得られることが少なくありません。当院でも1回の針治療で、0.2→2.0へと改善したケースがある程です。視力の回復は比較的容易な糖尿病網膜症ですが、高血糖が持続する場合には長期の視機能維持が難しいのも特徴です。今回は20年近くに及ぶ当院の臨床統計を交えながら、眼科医の先生方にお伝えするつもりです。

第37回「眼科と東洋医学」研究会
2020年3月8日 10時〜13時 台東区民会館 参加費は3,000円
参加資格 医師・薬剤師・鍼灸師の国家資格取得者

今年からは少し内容をコンパクトにして、演題作成の負担を軽くしたいのですが、年々増えるカルテから臨床結果を丁寧に集計するのは大変な作業です。しかし一方でカルテを見直すと新たな発見があり、データをまとめることで得られることも多く、今後の患者さんの治療へと繋がっていきます。本当はもっと多くの機会に様々な眼科領域の針治療を発信できればとは思いますが、毎日の診療もありますので作成はかなりの負担になり、私には年1回の10分間程の一般口演が体力的に手一杯です。研究会終了後はホームページ上でも公開しますので、ご期待下さい。その前に眼科の先生方の査読をパスしないといけませんが・・・。

9.20 在庫管理は結構大変

今月は10月1日から消費税が10%になるということで、針灸院で使う鍼・灸、その他の消耗品や備品等の在庫チェックや発注ラッシュになっています。販売業の大変さに比べれば大したことはないはずですが、使用期限の有るディスポ鍼やエタノールはもちろん、様々な消耗品を品切れの無いように管理するのは、大雑把な性格の私には向いていないような気がします。特に気を使うのは鍼灸は市場規模が小さいため、一旦売り切れると次の入荷が難しかったり、価格が大幅に上がったり、場合によっては入手不可になる器具や消耗品も少なくないので、見つけたらまとめ買いが必要になることもあります。最近では赤外線灯用のランプが数ヶ月前の2倍以上に高騰していて、今後の入手が難しくなりそうです。

消耗品や備品、書籍なども増えてきたので、保管場所として隣に所有するアパートの一室を専用の保管庫として使うことになりました。電気・水道・ガスの契約もしないので維持費も要らず助かりますが、他所の鍼灸院さんはどうしているのでしょうね。

8.28 夏の疲れが出る時期です

1日の最高気温35℃前後、夜も30℃近い熱帯夜が続いた、8月前半からの暑さは一段落しましたが、このところ体のだるさ等の体調不良や風邪気味の患者さんが増えています。40℃を超えた昨年もそうでしたが、8月前半までの暑さは何とか乗り切っても、少し暑さが落ち着いた頃から調子が落ちてしまい、夏バテからの回復には個人差がありますが、1ヶ月位掛かる方が多いです。

私もできる範囲で睡眠時間や規則正しい生活を心がけていますが、やっぱりこの時期はきついです。仕事に支障の無いことを第一にしていますが、頑張り過ぎないことや食事はしっかり摂る、疲れたら短時間でも横になる、今日は何かをしようと決めない等を守っています。特に数年前までは、予定をこなせないことにストレスを感じていましたが、最近は予定を決めないので楽になりました。真似しない方が良いと思いますが、スマホやパソコンも普段は電源さえ落としていて、使う時だけ電源を入れるので家族からは怒られています。

年齢と共に体力・気力・その他は、どうしても低下してきますが、必要以上に抗うことなく自然に受け止めて日々を過したいものです。夏は昔より過酷になり、健やかに過ごすのは中々難しくはありますが、自分流の夏のかわし方(乗り越えるではない)を身に付けたいですね。

8.17 10月1日からの治療費等改定(値上げ)のお知らせ

10月1日より予定されている消費税率の引き上げ(8%→10%)と共に、治療費を改定(500円の値上げ)とさせていただきます。

○一般治療代 3,000円(税込3,240円)は、3,500円(税込3,850円)
○高校生以下・逆子治療代 2,000円(税込2,160円)は、2,500円(税込2,750円)
○小児はり(接触鍼・打鍼) 1,000円(税込1,080円)は、1,500円(税込1,650円)
なお治療費以外の初診料等については、消費税率引き上げ分の改定となります。

最近5年程で人件費は3割、治療に使う資材は1割程度上昇し、また使用する鍼を全てディスポーザブル(使い捨て)鍼に完全移行していくことから、患者さんには必要最小限の負担をお願いさせていただくことになりました。今後とも質の高い診療が行えるよう努めていきますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。

8.7 盲学校・理療科の案内です

お昼頃に岡崎盲学校の細野先生が来院されて、盲学校・理療科についてのお話を伺うことができました。盲学校は主に視覚障害のある方が、社会復帰や職業としての自立を目指す施設で、理療科では国家資格の鍼灸・按摩マッサージ指圧師免許取得を目標に必要な授業や臨床実習を3年に渡って行います。盲学校・理療科の特徴は、一般的な鍼灸専門学校で3年間に必要な費用(入学金や授業料で数百万円)が無料で、経済的な負担がほとんど生じないことです。

盲学校ですので視覚障害がある方に限られるのですが、先生に直接入学基準を伺ったところ、両眼の視力が概ね0.3未満(矯正視力)、もしくは進行性の眼疾患で今後視覚障害を生じる恐れのある方ということです。網膜色素変性や黄斑変性、緑内障、糖尿病網膜症など幅広い眼科疾患が対象となり、例えば現在は視力1.0があったとしても診断が付いており、近い将来に視機能低下が想定される場合は、入学が許可される可能性が高いようです。詳しくは直接各地の盲学校へ相談されることをお勧めしますが、例えば当院の患者さんでは大半の方で入学は許可されるはずです。卒業後の就職も開業などの他、近年では企業のヘルスキーパーの募集もあり、以前に比べて選択肢はあるというお話でした。

このように書くと良い話に聞こえますが、私としては必ずしも鍼灸等の業界をお勧めはしません。特に視覚障害の方の開業は、資格のある晴眼者や接骨院、整体院などとの競争が激しく、自立して鍼灸院等の経営を続けていくには相当な困難があるからです。様々な理由から鍼灸治療などへの強い動機があり、生涯の仕事としてやり遂げる覚悟のある方でないと、3年掛けての資格取得は金銭的な負担は軽く済んでも、時間の浪費になるかもしれません。とはいえ、当院でも数年に一人は鍼灸師を目指す患者さんがありますので、入学を希望する方は応援しています。

今回、盲学校のパンフレットもいただき直接様々な話を伺えました。盲学校・理療科の入学基準は全国共通ですので、遠方の方でも興味のある方はお尋ね下さい。来院された細野先生は私の中和鍼灸(現医療)専門学校時代の1年後輩で、約20年ぶりにお会いできたのですが、学生時代は懐かしいですね。

7.27 最近の気候は体調管理が難しいですね

今日上陸した台風6号は勢力としては弱いものの、紀伊半島沖で台風へと発達してから僅か1日で三重県に上陸し、当地のすぐ近くを通過していきました。最近は海水温が高いからか日本近海での台風の発生が目立ちますが、以前には無かったことです。また梅雨明けが早かった昨年は名古屋でも40℃を記録するなど、夏は亜熱帯の様な気候になってきています。このためか特に昨年夏からは体調を崩される患者さんが増えたように見受けられます。

最近の夏は体調管理が難しく風邪や下痢、だるさの訴えも多くなるのですが、眼科領域では夏から秋に悪化する傾向は、特に網膜色素変性の患者さんに多いです。理由は暑さで体が消耗するためで、盛夏から中秋の夏バテの時期に視野が狭くなる傾向です。暑さへの対策は可能であれば昼寝などで睡眠時間の確保したり、暑い日中に頑張り過ぎないことも大切です。沖縄や台湾、フィリピンなど亜熱帯〜熱帯地方の暮らし方を参考にしたいところですね。

夏の過し方は私も課題ですので、あれこれと試行錯誤を続けています。例えばエアコンは28〜29℃の温度高めで就寝時も含めて付けっ放し。少し物足りなく感じるかもしれませんが、冷房特有のだるさも出ず体にも電気代にも良さそうですよ。

7.16 20年目

千秋針灸院は2000年7月17日に開院して、明日から20年目に入ります。建物東側の今は駐車場の部分に8.5坪程の店舗を借りてスタートしました。おかげさまで開院当初からは19年後を想像することができない位、新しい建物やスタッフも増えて大きくなりました。それ以上にクローン病を患っていた(過去形です)私が、体調不良で休むことも無く診療を続けられたことは、いつも体調を気遣ってくれる家族や診療を手伝っていただいた歴代スタッフの皆様のおかげで本当に感謝しています。30年、40年といった節目でも開院からのあゆみを大切に、長く診療を続けられることが目標です。今後ともよろしくお願いいたします。

7.4 一宮西病院・脳神経内科

一宮西病院の副院長で脳神経内科の山口啓二医師が、市内の開業針灸院と協力して慢性頭痛の治療を行いたいという話があり、打ち合わせを兼ねた勉強会に竹畑先生と一緒に出席しました。今後どのような形になるかは分かりませんが、山口先生が薬剤ばかりに頼らず、患者さん第一の治療を鍼灸師と共に行いたいという気持ちはよく伝わりました。一宮西病院と当院は市内でも地理的に反対側ですので、どこまでできるかは不明ですが、要請があれば眼科領域と同様に全力で治療を行いたいと思います。

○関連リンク・・・一宮西病院 
今回初めて行きましたが、最先端の設備が整った素晴らしい総合病院でした。

7.2 【南国化計画】進行中

少し話は遡るのですが、一昨冬にエアコンの24時間連続運転(暖房)を試して、診療開始時に寒くないだけでなく電気代も若干安くなることが分かりました。昨冬には加えて、秋に処分価格で入手した熱帯植物のハイビスカスが、針灸院の玄関で冬の間中咲き続けていたのを見ていただけた患者さんも多いかと思います。院内は真冬の夜中でも18度以上を保っていますので、冬の沖縄やハワイなどと同じくらい暖かいはずです。

そこで調子に乗って千秋針灸院の南国化計画が進行しています。ハイビスカスに加えてブーゲンビリアやジャスミン、プルメリア等、冬越しが難しい熱帯植物を観葉植物として冬に向けて育成中。今日現在置いてあるのはハイビスカスと、沖縄の3大名花の一つであるサンダンカです。この時期の熱帯植物は特に珍しくありませんが、冬場に咲いていると面白いですよね。ブルーベリー等、実の成る植物も楽しいですが、花も綺麗で良い感じです。また新しい実益(?)を兼ねた趣味が増えてしまいました。

6.18 スマホ向けのホームページは公開から1ヶ月

先月開始したスマホ向けのホームページを少しずつ更新しながら1ヶ月。ようやく操作にも慣れ、スマホ向けページからの問い合わせもいただけるようになりました。これからも幅広い内容を簡潔にお伝えできるページとして充実させていきたいと思います。まもなく20年目を迎えますが、専門領域として力を入れてきた眼科領域はもちろん、他の分野でも様々な治療実績を蓄積していますので、主にスマホ向けページからご紹介できればと思います。

○リンク・・・スマートフォン向けホームページ

もちろんこのホームページ(PC向け)は、唯一無二の深い内容を続けていきます。

6.3 鍼灸ひより堂さんより、診療再開のご連絡をいただきました

大阪府で提携治療院として、2年程前まで眼科領域の患者さん等をご紹介させていただいた鍼灸ひより堂さん(富田秀洋先生)が、中央区日本橋で再開される旨のご連絡をいただきました。大阪の提携治療院はいろいろあって、ここ数年ご紹介が難しくなっていましたが、ようやく一安心です。再び提携治療院としてご紹介できることになりました。

〒542-0073 大阪市中央区日本橋2-7-10-601
鍼灸ひより堂・富田秀洋先生 TEL 070-1732-5479
○リンク・・・鍼灸ひより堂

320,000アクセス達成。

5.27 畑のブルーベリーを収穫

15年程前から畑で栽培しているブルーベリーが収穫時期になりました。極早生のスターという品種で当地では入梅前に大半が収穫できるのが特徴です。昨日は2時間程かけて1.5キロ程を収穫できました。畑のブルーベリーは収穫までは無農薬なのですが、更に無肥料とすることで害虫が少なく、収穫と春の下草取りを除けば一切手間が掛からないという、超手抜き栽培。ネットも張らないので必要なだけ収穫したら、後は鳥達のエサ場です。

ブルーベリー栽培は私の趣味の一つなのですが、昔のように手間を掛けることは時間や体力的にも難しくなってしまいました。そこから生まれたのが4〜6月限定の栽培ですが、毎年果実を美味しくいただけて感謝しています。30本位あるブルーベリーも15年経って1.5〜2m前後まで成長し、昨年から柚子も成り始めましたので、もう少し春以外にも畑へ足を運びたいところです。

5.20 スマートフォン対応の新しいホームページが完成しました

19年に渡ってパソコン向けのホームページを続けてきましたが、そろそろスマートフォン向けの簡潔で見易い情報が必要とされていると思い、検討を続けてきた新しいホームページを試験運転しています。当院の特徴である眼科領域などの深い内容は当ホームページに残しつつ、スマートフォンなどの小型端末から必要な情報に素早くアクセスできることを目指しました。

敢えて流行のWordpressは使わないことで軽快な動作を確保したり、スマートフォンだけでなくパソコンからでも見やすく情報を整理して作成しています。と言っても長年使っているホームページビルダーのテンプレートを利用しただけの簡単なものです。現時点で地図が表示できないなど完全ではありませんが、今後は内容も充実していきますのでよろしくお願いいたします。PCの場合、トップページのブルーベリーが大きすぎですね。。。

○リンク・・・千秋針灸院のホームページ(PC/スマホ対応版)

5.7 長い連休はどう過ごされましたか?

今年は改元の絡みで10連休の方も多かったようですね。千秋針灸院は5連休をいただきました。いつも不思議に感じるのですが、私の場合は連休3日目になると体が軽く感じられます。蓄積した疲れを取るには少なくとも2連休が必要ということでしょうか。今年のGWも例年通り出かけず、4日間×数時間をブルーベリー畑の草取りをして気分転換ができました。手を掛けただけ綺麗になるのが草取りの良いところです。

今日は連休明けの初日でしたが午後の診療が始まったところで、日本女子プロ野球リーグ・愛知ディオーネの三浦選手が来院されて、ポスターや案内を置いていかれました。広報活動として近隣の店舗を回っているようです。現在国内に3球団あってリーグ戦をしていることなども含めて知りませんでしたが、愛知ディオーネは本拠地・ホームグラウンドが一宮市・一宮市営球場ということで、当に地元球団。早速ポスターと案内を待合に置かせていただくことにしました。興味のある方は見てみて下さい。

○リンク・・・日本女子プロ野球リーグ愛知ディオーネ

そういえば野球ネタで、ソフトバンク・ホークスの周東選手が大ブレイクしそうです。往年のファンの方なら世界の盗塁王・福本豊選手は覚えていると思いますが、走ると分かっていても誰も止められず、1塁に出したら3塁まで当たり前に進んでしまう抜群の走力を持っていました。周東選手はGW中9試合に出場し、8盗塁を決めて成功率は100%。久しぶりに福本選手以来のスピード・スターが誕生しそうで、楽しみが増えました。

4.15 新しいパソコンとWindows10

来年1月にはマイクロソフト社のOS・Windows7のサポートが切れて、安全面などで実質使えなくなることから、今年で丸7年も使ってきたヒューレット・パッカード製のデスクトップパソコンを入れ替えることにしました。今でも仕事では全く不満を感じないので、もったいないのですが仕方が無いですね。新しいパソコンはツクモ製の超小型デスクトップで、掌に乗る程のコンパクトボディ。しかし性能はOSがWindows10、CPUはi3-8100、メモリー16G、500GのSSDで、メモリーを多く消費する重いソフトも楽々動かせるため、5年は使えると思います。

ところでWindows10ですが、以前期間限定で無償アップグレードをしていた頃は、正直使えるOSではなかったと記憶していますが、数年経って見違えるほど安定していました。嬉しいことに古いオフィスやグラフィック系の必須ソフトも問題なく動いたので、新たに購入する必要もありませんでした。そしてなんと現在もWindows10はWindows7以降なら、無償でアップデートができることも分かりました。サポート終了まで1年を切ったので正に駆け込みです。

ここ1週間で10台以上にWindows10を入れてみましたが、7〜8割はライセンス認証も通過でき、あっさり成功しています。ほとんどのソフトが動くし、古いPCでは10年以上前のWindowsXPから7、10へと2段階のアップグレードも成功しています。2コア以上のCPUで2Gのメモリーがあれば十分動くようで、Windows7より快適な位です。無償アップグレードは非公式ですが検索すれば手順は分かりますので、MS社の気が変わらない内にお早めに。最近10年以内のPCなら実用的な性能がありますので、無償で使い続けられますよ。

4.4 新しいフタッフが加わりました

今月から新しいスタッフが2名加わりました。石黒先生は昨年まで中和医療専門学校の学生として、夕方からの診療を手伝っていただきましたが、卒業し国家試験を合格して、この春からは鍼灸師として加わります。嶋田先生も金山のイトウ針灸院さんで働きながら名古屋鍼灸専門学校を卒業、国家試験を合格して当院スタッフとして加わっていただきました。新卒の先生が2名同時に加わるのは初めてですが、千秋針灸院を支えていただきながら、数年後には同級生の誰にも負けない技術と経験を身に付けられるよう願っています。

○関連リンク・・・スタッフ紹介のページ

3.31 緑内障のページを更新

先日の報告や前回更新以降の知見を含めて、緑内障のページを2年ぶりに更新しました。最も変化した部分としてお伝えしないといけないことは、中期以降の緑内障は眼球内の問題だけではなく、脳(視皮質)の問題でもあるということです。点眼薬や手術により眼圧を下げても視野障害が進行する理由の一つは、視皮質の変性にあることが分かり始めています。

元々当院の緑内障治療は部位として、視皮質に近い後頭部から頚部の経穴を重要視していましたが、緑内障の新たな課題に対し、当院でも昨年夏より更なる試行錯誤を続けています。その結果は先日の発表にあるよう、一部はMDスロープ(視野)の改善に結びついています。最新の眼科医学を踏まえながらも異なるアプローチが可能な、安全で副作用のない眼科領域の針治療にご期待下さい。

それから明日の診療より新しいスタッフが2名加わります。よろしくお願いいたします。

○関連リンク・・・緑内障のページ

3.27 くらら針灸院の水谷(伊藤)先生が来院

生まれて6ヶ月の娘さんを連れて、水谷(伊藤)先生が遊びに来てくれました。昨年5月に会ってからもう1年近くになりますが、月日は早いですね。いろいろと情報交換ができたし、元気な娘さんも見れて楽しい時間が過ごせました。ありがとうございました。

3.21 4月から新規患者さんの受付再開のお知らせ

昨年11月より5ヶ月間にも渡り、新規患者さんの受付を休止させていただき、大変ご迷惑をおかけしました。おかげさまで新しいスタッフも決まり、診療体制が整いつつありますので、4月より新規患者さんの受付を再開させていただきます。なお初診時に限り、概ね午前12時頃に限定させていただくことや、小児はりや近視治療などは引き続き休止させていただきますことをご了承下さい。また初診時は特に病気や症状により、問診から治療終了まで2時間程度かかる場合がありますので、1日に1名もしくは1組限定とさせていただきます。

皆さんに「なんか痩せたね」と言われて、そんなことはないと思っていましたが、体重計に乗ったら半年で5キロも減っていました。いろいろあって気が付かなかったようですね。

3.17 第36回「眼科と東洋医学」研究会での症例報告を公開

「鍼施術により、MDスロープに変化がみられた緑内障性視野障害について」

これまでと同様に解説付きで公開しました。作成を急いだことから後日修正が必要になるかもしれませんが、少しでも多くの方に見ていただけたらと思います。MDスロープは緑内障性視野障害の全てではありませんが、今後はこれまで以上にスロープに注目して、確実な緑内障治療を目指していきたいと思います。

3.9〜10 第36回「眼科と東洋医学」研究会

9日は午後の診療を休診とさせていただき、夕方には東京に着きました。夜は研究会の先生方と打ち合わせという名の「飲み会」に誘っていただき、昨年から更に多くの先生方と知り合うことができました。全国の眼科針灸ネットワークとは別にもう一つ、眼科医の眼科漢方ネットワークができそうで心強いですね。今後は針治療に加えて、各地の優れた漢方眼科医の先生方をご紹介できそうです。

10日は本番。今回は一般演題の3番手でしたが、例によって時間が遅れ気味のため少し早口になってしまったのは反省点。緑内障の常識を超える内容なので、本当に大荒れを予想していましたが、抄録は当日配布されるため想定外の内容だったのかは分かりませんが、質問は特になく竹田先生に褒められて終わってしまいました。ハンフリー視野計の結果を何回分か見るだけで確認できるため、本当は参加された先生方には、今後の臨床での再現性の確認をお願いするつもりでしたが、予想外の反応に言い忘れてしまいました。

今回は内容が画期的過ぎて、かなりの重圧でしたが、無事報告を終えることができました。本当に関係者の皆様に感謝です。そして大切なのはこれから・・・各地の鍼灸師の先生方に加えて、各地の漢方薬を駆使する眼科医の先生方とも協力して、東洋医学による科学的で体に負担を掛けない眼科領域の治療を追求していきたいと思います。縁あって千秋針灸院に来院された患者さんには、これまでの不安から将来への希望と自信に変わることを願っています。

3.7 今年は設備の更新が沢山

今年で開業から19年になりますが、現在の建物に移転してからでも8年。そろそろ院内の様々な設備が寿命で更新時期になっています。1、2月だけで3件、合計20万円以上です。

液晶視力表(12年)・・・本体は大丈夫ですが、リモコン2台が次々故障。幸い一台分の基盤を以前から確保していたため、何とか使える状態です。互換性のある新型リモコンをニデックから購入しておきました。来年にはサポート期間が終了し、修理は難しくなるとのこと。

電話機(8年)・・・呼出音が小さく、動作が不安定になってきました。新しく購入しましたが、呼出音(森のくまさん)のメロディが賑やかでスマホみたいです。

洗濯機(8年)・・・ギヤモーターが故障。使用頻度が高いための磨耗らしいです。修理部品がギリギリ入手可能だったため、修理となりました。あと何年使えるのでしょうか。

昨年も赤外線灯や乾燥機を修理に出しましたが、これから続々と出てきそうです。私の考え方は使い慣れた良い設備を長く使いたいので、直せる間は修理し無理なら高くても納得のいく製品に買い替えます。だから高くつくと言われてしまうのですが、仕方ないですね。

明後日は午後を休診にして、「眼科と東洋医学」研究会のため東京へ向かいます。緑内障の常識を覆す内容なので、いろいろと反発を受けることは想定内ですが、出席された鍼灸師の先生方には、自信を持って眼科領域に取り組んでいただけたら、緑内障で苦しむ患者さんの手助けになると思います。3月10日は頑張って報告してきます。

2.21 今週末は鍼灸師の国家試験です

毎年2月末の土日で鍼灸師、あんま・マッサージ・指圧師の国家試験が行われます。3年間養成学校へ通った総仕上げ。私も19年前に受けたことは今でも鮮明に覚えています。現在は試験問題も難易度が上がり簡単ではありませんが、真面目に取り組んでいれば必ず合格します。受験生の皆様、あと一息ですので頑張って下さい。

私の方は3月の研究会への報告に向けて、スライドや内容の最終チェックの段階です。毎年1題だけではありますが、ある意味音楽や絵画等と同様に、自分の作品と思えてきます。振り返ると眼科領域の鍼治療が進化しているのがよく分かりすが、まだまだ発展途上で終わりが見えませんね。

1.26 第36回「眼科と東洋医学」研究会のお知らせ

今年の研究会も当院の一般口演演題を採用していただけ、無事抄録が届きました。今回は鍼灸師からの一般演題は私だけですが、特別講演では慶応義塾大学医学部や関連病院での鍼灸の研究や取り組みの話を聞けるということで楽しみです。

今回の当院の報告は「鍼施術により、MDスロープに変化がみられた緑内障性視野障害について」ということで、眼科でのハンフリー視野検査結果を基に、針治療を行うことで数年程度の期間に生じるMD値(視野内の平均的な視野欠損の状況の偏差値)の変化を解析・グラフ化したものです。トレンド解析と呼ばれ、眼科では緑内障性視野障害の年間進行速度などを割り出し、治療に生かされています。失われた視野が回復することは「ありえない」とされているため、MD値から割り出されるMDスロープは、時間と共に概ね水平もしくは右肩下がりになることが、現在の眼科では常識となっています。

当院の緑内障の患者さんに針治療を行い、眼科での視野検査の継続した結果が分かる29眼を対象にしたトレンド解析では、MDスロープが右肩上がりに改善する症例が半数を超え、明らかに異常な「ありえない」結果が得られました。MD値は視野の全てを表す数値ではありませんが、視野検査では最も重要な数値の一つです。適切な針治療は、緑内障性視野障害のMD値を改善する可能性を示唆する事実を、当院の臨床と眼科での検査結果からお話するつもりです。

従来の眼圧降下に頼った緑内障治療とは異なる治療法のため、当院の報告は大荒れ確実でしょうし、眼科医の先生方もすぐには納得いかないと思います。しかし私も今回報告ネタに詰まったところ、「そうだ、トレンド解析をしたらどうなるだろう」と思い立ったのが原点です。鍼灸師の方から大学病院の鍼灸科まで、各自の臨床データを基に再現性を確認していただけると、緑内障の治療が今後少し変化していくものと思われ、結果的に患者さんにお返しすることができます。当日参加できない方も、当日のスライドや解説を後に掲載しますので、国内初(もしかしたら世界初)になる私の最大級の発見をお楽しみに。

第36回「眼科と東洋医学」研究会    2019年3月10日(日)、10:00〜13:00
場所 台東区区民会館
参加費 3,000円 当日徴収
参加資格 医師、薬剤師、鍼灸師などの国家資格を有する方に限る

1.12 駐車場の再増設が完了しました

昨年末、開業当初に店舗を借りていた建物が取り壊されて更地になっていましたが、アスファルト舗装と白線引きが完了して、当院の駐車場としても使えるようになりました。これまで千秋針灸院の建物北に患者さん向け6台分、スタッフ向け3台分を確保していましたが、建物東に患者さん向け3台分、スタッフ向け2台分を確保できたので、合計で患者さん向け9台分、スタッフ向け5台分になります。稀に生じていた混雑時の駐車場不足も、完全に解消されると思います。

建物東側の今回の駐車場増設は1台分だけで、針灸院隣のアパート向けに4台分が用意されたのですが、余裕ある敷地に車止めはなく白線が引いてあるだけなので、かなり大きな車でも広々と楽に駐車することができます。また日当たりが良いため冬季の積雪もすぐに解け、雪かきも必要ありません。無駄に広い駐車場ですが使い易いはずです。

2011年に千秋針灸院を新築・移転して8年目になります。最初に開業した建物が無くなってしまったのは寂しくはありますが、必要とされる形に姿を変えていくことは自然の流れとも云えるでしょうか。

1.5 あけまして、おめでとうございます

今年は休診日の日程上、4日(金)からスタートでした。年末はゆっくり過ごせましたが、年始は例年より数日短いためか、お正月休みの実感がないまま仕事始めとなりました。そういえば、収穫時期は遅れてしまいましたが、畑に植えた柚子の木に初めて今シーズンから実が成りはじめました。5年目にしてバケツ一杯分が収穫できたので、この冬は毎日柚子風呂で暖まりたいと思います。柚子は食べると酸味が強すぎますが、香りはいいですね。

今年も皆様にとって健やかな一年となりますよう願っています。

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   本ページの内容は現代の眼科医学及び中医学、抗加齢医学、千秋針灸院の治療実績に基づいて書いたものです。
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