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針灸院日記 2008

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12.31 皆様良い年をお迎えください

  今年は年内28〜31日と、4日もお休みがあったため、ゆっくりと大掃除や作業ができました。毎年、大掃除は年を越してしまうことも
  多いので、今年は気持にゆとりがあります。今年は悪い事件が増えたり、年末には景気が大失速したりと、悪い話が続いてしまい
  ました。景気などは個人の力ではなんともなりませんので気持ちを切り替えて、来年は体を労わり病気が減らせる年になったらとも
  思います。皆様良い年をお迎えください。    

12.28 本年の診療が終了

  昨日で本年の診療が終了しました。今年も嫁さんやスタッフの方、皆様にも応援していただき、無事1年を乗り切ることができました。
  今年は当院の専門と位置づけている眼科領域の患者さんは延べ3.000名を超え、これまで以上に眼科領域の様々な疾患に対して
  針治療には可能性があることが分かってきました。 また全国の提携治療院さんの協力により、青森から沖縄まで日本全国、一部
  海外の患者さんまで診せていただくことができ、一人でも多くの方に治療の道筋へと歩んでいける手助けはできたものと思います。

  更には鍼灸師や医師にも興味を持たれた方があり、問い合わせや患者さんの紹介、見学も相次ぎました。幾つかの提携治療院でも
  当院と共通した測定機器を揃えて本格的に取り組みを始めた治療院もあり、情報交換を行いながら眼科医学に基づく測定・評価や
  治療までが、当院も含めて進歩してきています。今年は本当の意味で「眼科鍼灸」という分野が成立した年と言えるかもしれません。

  来年は当院としても、私以外に新たな治療者が加わり、眼科分野以外の新しい分野に専門的に取り組んでいただく予定でいます。
  また眼科分野でも、まだ明かせませんが新たなアプローチを加えることが可能となるかもしれません。もちろん当院の基準は眼科
  医学の立場からの評価が基準となりますので、結果が全てです。結果が伴わない治療は患者さんにとって意味がありませんから。
  他にも今年と同じく、引き続き全国で提携治療院を広げていくことや、最新の眼科医学を学んでいくこと、眼科医学に基づいた統計
  症例報告を行うことを目標にしていきたいと思います。来年は昨年に続いて、脈絡膜新生血管(近視性黄斑変性症)のデータを
  まとめる予定です。統計的な視力の変化だけでなく、変視症(歪みや暗点など)の変化も紹介していきますので、ご期待ください。

  最後に、今年も千秋針灸院を応援していただき、ありがとうございました。私自身がクローン病という難病を抱えながら、ここまでの
  歩みを続けてこれたのは、嫁さんやスタッフの方、お世話になった先生方、応援していただいた皆様、頑張って通院していただいた
  患者さんあってのものです。多くの方に支えられて、千秋針灸院は来年半ばに10年目を迎えます。一足飛びに大きなことは成し
  得ませんが、1年ごとに積み重ねた確かな治療と実績を、当院の治療を必要とされる患者さんに、還元していきたいと思います。
  来年もよろしくお願いいたします。

12.15 120.000アクセス

  年内に届くかなと思っていた120.000アクセス達成です。ホームページ公開からもうじき9年、多くの方に支えられて、ここまで続ける
  ことができました。これからも確かな歩みを続けていきます。

12.10 道大くん、サンタに会う

  今日の午前は23日(祝)に換えて臨時休診とさせていただきました。嫁さんが保育園のクリスマス会に出、他のスタッフの方も予定が
  入っていたため頼めず人手が無いため、やむなくの休診です。せっかくなので私も嫁さんと一緒にクリスマス会に行くことにしました。

  クリスマスの歌を歌ったり、劇をしたりの後、サンタクロース(もちろん役員の方)が登場。園児は大喜びでした。サンタさんに質問して
  握手をしてもらう企画があり、何人かの園児がサンタさんに指名されたのですが、なぜか最後の方で道大が指名されていました。まだ
  年少組の道大が、全園児と保護者という大舞台(?)で思っている事が話せるのだろうかと思いましたが、意外にも普通にこなしている
  ようで、後で聞くと「サンタさんの顔を見ようとしたけど鬚だらけで見えなかった」とケロッとしています。 いまどきの子どもですね。
  偶然に行けることになったクリスマス会でしたが、こうした出来事に出会えてラッキーです。しっかりビデオカメラに収めておきました。

12.5 掃除機が故障

  開業時(2000.7)に開業祝いとしていただいた掃除機が故障しました。電源をスイッチを入れないのにフルパワーで動いて、その後
  プツンと動かなくなりました。モーターの故障で見積もりは1.5万円ほどらしいです。新品でも2万円以下で同等品が買えるため、
  結局新調することになりました。新しい掃除機が届くまでの間、自宅の掃除機を持ち込んだのですが、製造年が記載してありました。
  改めて見てみると、なんとナショナルで1983年製ということが判明。私は今回の故障まで、掃除機が故障した記憶が無かったです。
  25年も故障なく使っていることになります。

  しかしこの掃除機は当時、フローリングの床での使用は想定されていなかったのか、床にくっついて離れません。普段の3倍くらいは
  疲れました。時代を感じさせますね。すぐに自宅にお帰りいただきました。(自宅は古い家なので、畳や絨毯の床ばかりですから) 
  今回新しく来た掃除機は普通にある紙パック式の東芝製で1.65万円ですが、故障した8年前の製品よりパワーもあり、その上軽くて
  使いやすいです。掃除機も進化したものと感心しました。でも本当は直して使いたかったです。故障したからといって、いつも買換えて
  いてはもったいないですよね。
  

12.4 加齢性黄斑変性症のページを作成しました。(旧・網膜黄斑変性症のページ)

  網膜黄斑変性の内、50才以上の方にみられるものが加齢性黄斑変性と呼ばれ、滲出型、委縮型に大きく分類されます。滲出型には
  脈絡膜新生血管(CNV・近視)、ポリープ(PCV)、ラップ(RAP)に分けられ、更に活動の状況により症状や診断が変わってきます。
  臨床上は50才以前でもポリープ状黄斑変性と診断されることや、若年性の脈絡膜新生血管(近視性黄斑変性症)から移行する場合も
  あり、厳密に50才での区切るのは無理があるのですが、現在のところ加齢性黄斑変性は50才以上と定義されています。

  当院でも昨年10月の報告以降、網膜黄斑変性症の分類を進めてきましたが、ようやく脈絡膜新生血管(近視性黄斑変性症)と
  加齢性黄斑変性を分離することができてきました。当院の書き方としては眼科医学に沿った形で50才を区切りとするものの、実際の
  臨床上の特徴的な所見からポリープ(PCV)、ラップ(RAP)は50才以前の発症であっても加齢性黄斑変性とし、脈絡膜新生血管
  (CNV・近視)は発症時の年齢から、脈絡膜新生血管もしくは加齢性黄斑変性に分類するものとしました。この基準から網膜黄斑
  変性症のページを加齢性黄斑変性症へと作り直しています。今後も加筆・修正しながら充実させていく予定です。  

  加齢性黄斑変性症のページ

12.1 初回料改定のお知らせ

  来年1月より、初回料を改定させていただくことになりました。眼科領域の初回治療では、患者さんの状況を確実に掴む必要がある為、
  疾患毎に様々な測定が必要になります。また眼科領域の針治療についてや遮光レンズの説明、提携治療院への文書作成など、
  現在でも初回治療には全体で概ね1時間半〜2時間近くの時間がかかっています。今回、眼科領域に限定して初回料を改定させて
  いただき、当院の眼科領域の専門性をより高めていくことを目標としていきたいと思います。
  なお眼科領域の測定(視力・視野・変視など)や、書類(診療情報)を必要としない眼疾患、眼科領域以外の疾患は変更ありません。  

11.16 静岡県で連携治療が再開します

  しばらくの間、諸事情により休止していた静岡県で連携治療が始まります。静岡県から当院に来院され、ご紹介した患者さんの治療を
  快く引き受けていただき、また良好な結果も出されていましたので、浜松市にある鍼灸室・楽さんに、提携治療院としてお願いできる
  ことになりました。静岡県から来院される方はかなり多かったので、今後は安心してご紹介することができます。

  また千葉県の提携治療院である珠真堂治療室・新松戸店さんもホームページを公開されましたので、リンクさせていただきました。
  綺麗なページで羨ましいです。

  眼科領域の難病治療を提携治療院でを更新しました。

11.4 脈絡膜新生血管(近視性黄斑変性症)のページを作成しました。

  脈絡膜新生血管(近視性黄斑変性症)は網膜黄斑変性症に含まれる病気ですが、眼科医学では加齢性黄斑変性とは分けて捉える
  流れであり、当院での治療効果としても加齢性黄斑変性に比較して、全般に良好な治療成績のため、分離して扱う必要がありました。
  今回作成した脈絡膜新生血管(近視性黄斑変性症)のページは、まだ網膜黄斑変性症のページに必要な修正をした程度ですが、
  更新していく中で、脈絡膜新生血管(近視性黄斑変性症)に特化した内容を目指していく予定です。
  また現在の網膜黄斑変性症のページも、近く加齢性黄斑変性症のページとして再構築する予定です。
  
  脈絡膜新生血管(近視性黄斑変性症)のページ

11.2 秋の買い出し

  イトウメディカルへ、恒例の秋の買い出しに行ってきました。今回は針やお灸の消耗品だけです。とはいえディスポ鍼の12.000本を
  はじめ、なんだかんだと気がつけば消耗品だけで15万円以上。これで半年は戦える・・・。店頭でいただいたみたらしは美味しかった。
  後はカラフルタウン(柳津)へ寄って、来年の予約表(B5ダイアリー)とか。予約表は長谷川針灸院さんと同じビジネス用のダイアリー
  です。仕事で使うので傷んでいるのですが、毎年1冊づつ増えていくので針灸院の歴史を感じます。来年で9冊目。   

10.26 加齢黄斑変性

  最近購入した眼科の専門書、『加齢黄斑変性』 医学書院 定価15.750円 の紹介です。今月10日に発売されたばかりの最新刊。
  日本の眼科医学でも最先端のグループである、京都大学から出版された網膜疾患の専門書で、最新の検査機器による画像を使って
  疾病の紹介や鑑別が分かり易く解説(ただし眼科学の理解は必要です)されています。執筆に関わっている先生(医師)方は、当院の
  一部の患者さんの主治医でもあり、実際の臨床に関わられていることから、実践的で分かり易く解説できるのだろうと思いました。
  網膜疾患、特に黄斑変性を医師だけでなく、私達のような治療家が学ぶのには最良の書籍ですので、眼科領域を専門とした治療を
  目指される先生には強くお勧めしたいと思います。 私には非常に良い書籍でしたので、1週間もかからずに読破してしまいました。

10.19 午後の診療に、新しいスタッフが加わりました。

  7月頃から募集をしていた午後の診療を手伝っていただくスタッフが、ようやく決まりました。来年1月から国家試験のため伊藤先生が
  一時休職されるのと、来春以降の治療者2人体制を作るための準備です。これまでは1ヶ月程で応募があり、採用できていましたが、
  今回は予想以上に時間がかかりました。養成学校の増加で鍼灸師や学生さんも増えているはずですが、手技療法等の施術も多様化
  していますので、鍼灸治療を真剣にやろうという方は、減っているのかもしれません。 当院の治療は眼科領域の難病をはじめとして、
  やや特徴のある治療院ですが、手伝っていただく中で鍼灸師として必要なことを学んでいただけたらと思います。これも縁ですね。

  午後の診療のスタッフが決まりましたので、これまで制限させていただいていた午後7時以降の診療も行えるようになります。ただし
  来年1〜3月は伊藤先生が休職のため、今年の12月頃までには再度午後7時以降の診療を制限させていただくことになります。

10.13 蛍光灯からの紫外線

  ナガレボシのココロ、Emuさんと話していて、家庭の蛍光灯から出る紫外線は目に負担を掛けないのだろうかという疑問を持ちました。
  そこでいろいろと調べてみると、蛍光灯から出る紫外線では、日焼けは起こさないものの確かに出ていることが分かります。このことは
  蛍光灯の光に虫が集まることや、様々な製品の退色変化、プラスチック製品の劣化等でも明らかであり、実験でも長波長(365nm)の
  紫外線が僅かながら出ていることが証明されています。通常のガラスやプラスチックは殆ど透過してしまうそうですが、人体への影響は
  よく分かってはいません。虫が集まりにくくなり目にも優しいかもしれないということで、早速針灸院の待合いにパナソニック製の美術・
  博物館用蛍光灯(紫外線吸収膜付き)という蛍光灯を入れてみました。

  美術館や博物館では展示物の退色や劣化を防ぐために、紫外線を限りなくゼロに近づけた蛍光灯が使われています。あるデータでは
  家庭用の通常の蛍光灯に比較して700分の1以下(元々少ない紫外線を限りなくゼロに抑えたということ)という話です。また展示物を
  正確な発色で見せるための配慮もされていて、演色性能(原色に忠実かどうかの指標)は99(家庭用は60〜85程)ということです。
  価格は家庭用の倍程ですが、院内の様々なモノが驚く程鮮やかに見え、また明るいのですが蛍光灯を直視しても、それほど眩しくは
  ありません。(眩しさは個人の主観ですが、患者さんやスタッフにも見ていただき、ほぼ同様の意見をいただきました。) 

  美術・博物館用の蛍光灯はやや特殊な製品ですが、家庭向けの製品としてはHITACHIからUVシリーズとして、紫外線を75%カットした
  蛍光灯が一般の家電店で購入できます。また蛍光灯のカバーに紫外線吸収膜を取り付けた照明器具や、蛍光灯に直接巻き付ける
  タイプの紫外線吸収シートもあります。蛍光灯から出る紫外線(液晶テレビやディスプレイ、携帯の画面も含む)の人体への影響は
  分からないことも多いのですが、確かに紫外線は出ているようですので、使用してみて楽と感じるのであれば導入されると良いかも
  しれません。眼科分野では白内障、黄斑変性症、色素変性症については紫外線が病気の進行に影響することが分かっています。
  不確かですが、蛍光灯の下で生活していることや液晶の画面を見ることは、毎日のことですから案外重要なことかもしれませんね。 

10.7 王監督の最終戦

  鍼灸とは関係ないのですが、私は30年以上前の南海ホークス時代からのファンです。当時は毎年Bクラス、時に最下位の弱すぎる
  チームでした。89年、ダイエーに身売りされ福岡に本拠地が移っても、やっぱり毎年Bクラス。この弱すぎるチームの監督に、95年から
  有名な王貞治氏が就任しました。当初はやっぱり弱かったのですが、親会社(ダイエー)のバックアップや九州を挙げての支援もあり、
  徐々に力を付け98年に3位、99年に初のリーグ優勝と日本一に輝きました。その後も2000年のリーグ優勝や2003年日本一をはじめ、
  昨年までパ・リーグの強豪チームとして一時代を築き挙げました。

  素人の1ファンである私から見ても、王監督の試合での采配は打者の起用法を除けば、あまり上手いとは言えません。しかし選手を
  見る目があり、チームを編制する能力は素晴らしいものがありました。この成果が徐々にチームを強くし、小久保、松中、城島、井口等、
  日本のプロ野球はもちろん、大リーグでも通用するスター選手を育てました。城島、井口の大リーグ挑戦、小久保が巨人へ移籍した
  後はさすがに苦戦しましたが、万年Bクラスの弱小チームを常勝チームへ変えたのは、間違いなく王監督のおかげと思います。

  王監督の巨人での現役時代は、当時南海ファンであった私には、あまり記憶が残っていません。ホークスの監督になられての14年間、
  常に正直すぎるほど真っ直ぐに野球に取り組み、誠実で謙虚な姿勢には私も深く感銘を受けました。今日の最終戦のインタビューで
  「好きな野球を50年もさせてもらえた」という言葉は、好きな鍼灸をしている私にも羨ましく、仕事は「こうありたい」と心から思います。
  私も弱輩ながら誠実に謙虚な姿勢で鍼灸治療に取り組み、少しでも皆様の健康に役立てられる仕事を続けていきたいと思います。
  王さん、お疲れ様でした。 

10.1 日本初となる統計症例報告、「中医学による網膜色素変性症への鍼灸治療」を公開しました。  

  昨年末から取り組んで来た、Web公開版の統計症例報告、「中医学による網膜色素変性症への鍼灸治療」 が一通り完成しました。
  昨年報告した加齢性黄斑変性症に比較して、基礎となるデータ量が5倍〜10倍も多く、思った以上に手間がかかりましたが、
  その分内容のある報告になり、なんだか一つの作品が完成したような感覚です。昨年の加齢性黄斑変性症の内容は、公の場での
  症例報告なので制約が多く、不完全燃焼の部分もありましたが、今回は網膜色素変性症への鍼灸治療を、自由に表現することが
  できました。今回の症例報告を基に、今後機会がありましたら、学術大会などの公の場で報告させていただきたいと思います。

  今日は私としても40歳の節目にあたり、このタイミングで症例報告が一通りの完成を見たことに、大きな達成感を感じています。
  40歳は「不惑」ということですが、この世界に飛び込んで15年、開業9年目にして、ようやく自分に与えられた役割が見つかったと
  思います。今後も眼科領域の専門治療院として、少しでも眼科分野の難病に苦しむ方の役に立てられるよう頑張っていくつもりです。  

  統計症例報告「中医学による網膜色素変性症への鍼灸治療」 長文になりますが、より多くの方に目を通していただけたら幸いです。

  気がつけば当院HPは300回目の更新。

  もう一つ、千秋針灸院での新規患者さんの受付を再開しました。3ヶ月近くも新規の患者さんを受け付けられない状態が続き、皆様に
  ご迷惑をおかけしました。ただし曜日や時間帯によっては予約が込んでいますので、予約の込み合う時間帯は受付ができません。
  また当院での治療の継続を希望される新規患者さんの予約が入り次第、治療の開始可能な時期が延びてしまいます。ご了承下さい。
  詳しくは千秋針灸院のページで。

9.29 滋賀県の提携治療院として、眼科領域の難病治療を提携治療院で に、藤岡鍼灸院さんを掲載させていただきました。

  昨年から滋賀県での提携治療院として、当院からの紹介に限ってお願いしていた藤岡鍼灸院さんに、掲載許可をいただけました。
  藤岡先生は既に当院からの紹介患者さんへ治療を続けられており、当院の測定や眼科での検査で良好な結果が得られています
  ので、私としても安心してお願いできる先生です。引き続き全国で紹介可能な治療院を探していますので、お近くに紹介可能な
  提携治療院が無い方も、もうしばらくお待ち下さい。

9.23 日本抗加齢医学会

  先日、日本抗加齢医学会に入会しました。医師を中心とした学会で、主に加齢と病気に関わる内容が研究されているものです。
  当院の専門としている眼科領域も加齢性の病気は多く、加齢性黄斑変性や緑内障、また加齢と共に進行する網膜色素変性症も
  広義の加齢性疾患に含まれています。日本抗加齢医学会では通常の医学会のように、医師だけに限定した学会ではなく、鍼灸を
  含めた様々な医療分野の国家資格取得者による幅広いアプローチによって、従来行われてきた医療にこだわらない新しい治療を
  目指すものです。

  当院としても医学的にも根拠のある眼科分野の専門的な研究発表や知識、例えばサプリメントや紫外線に関わる内容など、様々な
  最新の情報を得ることができるメリットがあります。日本抗加齢医学会には眼科の分科会もあり(入会は医師のみ)、眼科分野では
  かなり充実した内容もありそうです。普通は鍼灸師なら最初に全日本鍼灸学会へ入るところですが、私の場合は眼科領域の高い
  専門性が第一に必要と考えているため、先に抗加齢医学会に入会することになりました。ただし個人的には、アンチ・エイジングは
  流行語みたいで嫌いです。(笑) 印象として加齢に抗なうではなく、健康で穏やかに年をとるイメージの方が良いと思います。

  日本抗加齢医学会のURL http://www.anti-aging.gr.jp/ 

9.18 網膜黄斑変性症のページに、様々なタイプの典型的な症例や、よくある質問を追加しました。

  今年は主に網膜色素変性症を中心に力を入れていますが、昨年(社)日本鍼灸師会で報告した網膜黄斑変性症についても、
  この一年あまりの間で様々な経験や実績を積むことができましたので、網膜黄斑変性症のページに追加させていただきました。

  網膜黄斑変性症の患者さんも50名を超え、この一年で非常に多様なタイプの患者さんを治療させていただき、視力や変視症を
  はじめとする測定法も充実してきたことから、ひとりひとりの患者さんの病気・病態ごとの理解や、針治療による予後の推測まで
  ある程度可能になってきています。これまで来院された患者さんに感謝すると共に、今後も網膜黄斑変性症の針治療を進化させて
  いきたいと思います。 

9.16 液晶視力表のリモコン故障

  当院で大活躍している液晶視力表(NIDEK SC-2000)のリモコンが故障したようです。昨日の夜から表示がおかしくなり、今日は
  全く表示されなくなりました。リモコンからの電波は飛ぶようでしたので、使えはするものの困ったものです。そこで今朝の9時半頃、
  NIDEKに電話して修理を依頼したところ、たまたま技術者の方と部品も揃っていたようで、11時半頃には来院され、その場で修理
  していただきました。基盤全てを交換して、無事使えるようになりました。出張料+技術料、基盤で合計、3万数千円也。

  その後NIDEKから電話があり、「使用期間が1年3ヶ月での故障のため無償に」と、ありがたい連絡もいただきました。当院からの
  故障の連絡後、僅か2時間で完了しました。NIDEK社は眼科関連機器の大企業だけあって、サポート体制も充実していますね。
  印象が良いと次の機会でも選びたくなるものです。家電やパソコンメーカーも目先の利益にとらわれず見習って欲しいものです。

9.7 一宮市健康祭りに参加しました

  毎年恒例の行事ですが、今年も一宮市健康祭りに参加しました。今年の東洋医学(鍼灸マッサージ)のブースは、マッサージと
  小児はりの体験コーナーのみに絞られていましたが、小児はりは女性の先生の担当だし、仕事としてマッサージをしたことのない
  私はマッサージの体験コーナーもできません。仕方がないので東洋医学の相談コーナーを受け持って、お茶を濁していました。
  参加していただける先生が減っているため、内容を削るしか無いのですが、このままでは何年か先には、人手不足で健康祭りにも
  参加できなくなるかもしれません。鍼灸師は学校も増えて、大幅に有資格者が増えているはずなのですが・・・。    

9.4 千葉県で連携治療がスタートします。

  千葉県でも珠真堂新松戸店さんと当院の間で、眼科領域での連携治療が始まります。珠真堂さんの大川先生は、既に眼科領域の
  紹介患者さんで結果を出されており、また数度に渡り当院の治療を見学されている為、私としても安心してお願いできる先生です。
  珠真堂新松戸店さんは、9月1日に開院(以前から東京都内でも開院されています)したピカピカの治療院、私も羨ましいです。

  ○眼科領域の難病治療を提携治療院で眼科領域の針灸治療 を更新しました。

8.25 自然療法医

  最近、ドイツでの鍼灸や、自然療法医(ハイルプラクティショナー)の話を伺う機会があり、私も興味を持ったので調べてみました。

  現代医学の治療として、私達が主に病院で受けている医療の多くは、ドイツをはじめ西洋から導入されているものです。私もよく使う
  医学的根拠のある治療・・・は現代医学を基礎としています。しかし現代医学の問題点として、因果関係や再現性等、各種の比較
  試験で証明可能な事実しか認めない部分があり、このルールで比較的証明し易い薬物治療が、日本での現代医学の主流です。
  しかし当院で治療を行っている眼科分野でも、病院の治療では解決できない病気も多く、現時点での現代医学の限界を感ぜずには
  おれません。

  今、ドイツをはじめ、アメリカ、カナダ、オーストラリア等、先進国の多くで、自然療法=体の治癒力を引き出す治療法、が進みつつ
  あります。薬で病原菌を殺したり、症状を抑えることも時には必要ですが、体の本来持っている治癒力を上手く引き出すことで、
  これまでの現代医学では解決しなかった、多くの病気や症状が軽減・治癒したり、何より患者さん自身に高い満足感が得られる
  ことが特徴です。私は自然療法全般の専門家ではありませんので、鍼灸以外は詳しく書けませんが、こうした新しい考え方に基づく
  医療が、現在の薬・手術を中心とした治療も加えた形で、未来の医学に進化していくものと予想されます。残念ながらこの分野では
  日本の医学や医療制度は数十年遅れています。

  鍼灸も自然療法の一つとして、各国で導入されています。 様々なツボへの刺激で、体の本来持っている治癒力をいかに上手く
  引き出すか、が鍼灸治療の目的ならば、鍼灸治療は優れた自然療法の一つと言えます。 また鍼灸治療だけでなく、適切な運動や
  生活習慣の改善等、「自分で治す」努力をすることは最も経済的で、薬や手術による副作用も最小限に抑えることができます。

  当院では、必要以上の薬や手術、高額なサプリメントや健康食品・器具のビジネスではない「自分で治す」治療の選択肢を提供し、
  眼科分野に専門化した知識や症例数・実績から、可能な限りレベルの高い鍼灸治療を行っていきたいと思います。
  自然療法の話は視野が世界へ少しだけ広がった気がして良いですね。最近は夏バテ気味に加えて、眼科医学の深さに圧倒されて
  いたので良いエネルギーをいただきました。それにしても本来自然療法の使い手である鍼灸師は、本物の実力があるのなら、海外
  移住も魅力的かもしれませんね。

8.17 眼科小児はり

  5月頃から取り組んできた当院オリジナルの小児打鍼術=眼科向け小児はりの検証がほぼ完了しました。3名(6眼)の子どもさんを
  治療させていただき、ほぼ全眼で2段階以上(小児の視力測定は誤差が大きいことも考慮した数字)の向上が得られることが分かり
  ました。週1回〜2回程度の治療で様々な状況の子どもさんを治療させていただき、また治療法も少しずつ修正できて大変参考に
  なりました。これまで大人と同様の針が難しかった8才以下の子どもさんに、一定度の効果は上げられることが分かりましたので、
  今後は当院の眼科向け小児はりとして、より多くの子どもさんに治療を続けていきたいと思います。ご協力ありがとうございました。

  これまでの小児眼科としての針治療に、小児打鍼術を加えた内容で「小児眼科と針治療」のページを作成しました。今後も改訂を
  重ねて、小児眼科への鍼灸からのアプローチとして有益な内容に育てていきたいと思っています。

8.7 最近のジレンマ=専門外ということ

  最近感じるのですが、眼科の専門書ばかり読んでいるためか、他の分野の治療を行おうとした時に、正確な知識が足りない事を
  痛感しています。患者さんからの質問の答えにも、「これで正しかったかな」と考えてしまいます。もちろん曖昧にはせずに、不明な
  事については調べる習慣はできているのですが、それにしても「分かっていないな」と思うことが多すぎる気がしてしまいます。
  これまで十分に治療してきたはずの整形外科分野さえ、眼科に比べると知識が浅いことに気づき、不安に思うことがあります。
  
  最近の私は眼科領域の勉強を集中的にしていますが、ある程度眼科の基礎知識ができてくると、この分野だけをとっても凄く深い
  部分が見えてきて、勉強をいくらしても足りないということに気づかされます。そうすると他の分野の疾患に対して、いい加減なことは
  話せないという感覚を持ちます。一言で言うと「専門外」という意味です。もちろん一定水準の病気の説明や治療は可能ですが、
  眼科領域に匹敵する確実な説明や治療は行えないという思いです。医師が専門科を持つのと同様に、一人の人間が広い医学の
  全ての分野を完全に網羅することは不可能な以上、仕方のないことなのかもしれませんね。様々な分野での本物の専門家が
  育ってきたら必要に応じて紹介し合い、患者さんにとっても、鍼灸界にとっても、良い医療が行える時代になるのではと思います。

7.28 姫路の長谷川先生が見学に来られました。

  2004年4月に当時学生として治療を受けに来られた、姫路の長谷川先生が眼科領域の治療の見学に来られました。長谷川先生は
  開業後まもなく眼科領域の治療に力を入れられ、昨年から兵庫県の提携治療院として眼科領域の連携治療にご協力いただいて
  います。当院の特徴でもある評価法や眼窩内刺針を行わない治療法等、熱心に見学されていました。私も4年前に比較すれば進歩
  しているとは思いますが、いろいろと頑張られてきた長谷川先生には大きな刺激を受けました。今後ともよろしくお願いいたします。

7.24 突然ですがスタッフ募集のお知らせ。 気がつけば110.000アクセスになりました。

  千秋針灸院では夜間診療を手伝っていただけるスタッフを募集します。詳しくはスタッフ募集のお知らせで。

  慢性的に忙しく新規患者さんの受け入れが難しくなっている為、今後の診療枠拡大を目的としてスタッフを募集したいと思います。
  伊藤先生が辞められる訳ではありませんので、ファンの方はご心配なく(笑)。患者さんと接する仕事ですので、明るく話し好きな
  方が向いていると思います。また開業などの目標がある方であれば、眼科領域の鍼灸専門治療院としての立場から、今後の
  開業に必要な専門性という視点や中医学からの実際の治療法、中医学の勉強の仕方等、様々なアドバイスができると思います。

  気がつけば、11万アクセス。

  網膜色素変性症のページを更新しました。年内に公表予定の統計症例報告の作成も進んでいます。

7.13 M-Charts(変視症定量測定チャート)による変視症の測定を開始しました。

  これまで網膜黄斑変性症、黄斑部浮腫、静脈閉塞症等の視力低下や変視症(歪み・暗点)を特徴とする疾患に対しては、主に
  視力測定と鈴木式アイチェックチャートによる変視症の部位・大きさを測定して、鍼治療の効果を確認してきました。今回入手した
  M-Charts(変視症定量測定チャート)は、これまで患者さん本人にしか分かり辛かった変視症(歪み)の度合いを測定するものです。
  開発元は近畿大学医学部眼科学教室で、眼科学の専門書にも紹介されている医学的根拠のある測定チャートです。

  実際に通院中の患者さんを測定させていただいたところ、比較的短時間で明確な数値が得られたことに驚きました。鍼治療を
  進めていく中で数値が変化していけば、これまでの視力のみではなく確実に変視症(歪み)の改善も証明できることになります。
  株式会社イナミが取り扱いを行っています。

  当院では視力や変視症に対しての医学的な根拠に基づいた評価法を重要と考え、積極的に導入してきましたが、眼科領域を
  専門と掲げている著明な鍼灸治療院でも、こうした評価法は行われていないようです。医学的な根拠に基づいた評価法が
  行われていないということは、その治療院の鍼治療自体に根拠が乏しいと言われても仕方がありません。
  また眼科医療機関では通常眼底検査(造影・OCT等)が重視され、眼科医療としての基礎である視力や自覚検査は、あまり
  丁寧ではない場合があります。患者さんにとっては自覚できる実際の見え方も他覚検査(眼底等)も共に大切になりますので、
  当院を含む眼科鍼灸ネットワークでの鍼治療では、当院もしくは提携先治療院での視力や変視症の評価を大切にしています。

  網膜黄斑変性症のページを更新しました。

7.8  新規患者さんの受付を休止させていただきます。(連携治療と小児向け眼科はり治療は受付いたします)

  これまで治療中の患者さんの予約時間を確保するため、新規患者さんに一定の期間お待ちいただく方法をとってきましたが、
  今回の受付再開後、僅か10日程で予約が一杯となり、治療中の患者さんの予約時間の確保が難しくなってしまいました。
  現時点で新規の患者さんには3ヶ月以上お待ちいただく状況になってしまいましたので、当面の間新規の患者さんの受付を
  休止させていただくことになりました。
  現在治療されている患者さんの治療が進むにつれ、少しずつ予約に空きがでてきましたら、再開させていただく予定ですが、
  現時点では未定となります。再開可能なメドがつきましたら当院ページにて案内させていただきます。

  初診を当院で受けられ、継続した治療は提携先治療院で受けられる連携治療、小児向け眼科はり治療のみは、引き続き
  受付いたします。当院は現在のところ治療者が一人のみのため、受け入れ可能な患者さんの数も限られてしまいます。大変
  ご迷惑をおかけしますが、ご理解下さい。

6.29 新規患者さんの受付再開のお知らせと、当院での研修・見学を希望される先生・学生さんへのお願い。

  5月中旬頃から約1ヶ月半の間、新規患者さんの受け入れを休止させていただき、多くの方に大変ご迷惑をおかけしました。
  ようやく再開の目処は立ちましたが、現在でも予約状況はかなり混み合っているため、現時点の当院での継続した治療を希望
  される新規患者さんの受け入れ可能な時期は8月25日(月)からとなります。

  初診のみは比較的早期に受けられることが可能ですが、続けて当院での治療を希望される方は、電話予約をされた時点で
  表記されている時期までお待ちいただくことになります。初診を当院で行い、全国の提携治療院での継続した治療を希望される
  方は、予約の際にお申し出下さい。

  また当院では提携先治療院への治療サポートを目的とした場合を除き、研修・見学はご遠慮いただいています。当院は狭い上に
  治療者が限られるため、現在のところ研修・見学を希望される方を受け入れる余裕が無いのが実際です。研修・見学を希望される
  先生や学生さんが増えていることは当院にとっても光栄なことですが、診療中の患者さんへの集中力を欠くことにもなりますので、
  当面は受け入れることができませんことを御理解下さい。

6.27 東京から尾井先生が見学に来られました。

  先日見学に来られた大川先生と同じ治療院で働かれる尾井先生が東京から来られ、主に当院での眼科領域の治療を見学
  されました。治療の合間にいろいろとお話しを伺いましたが、鍼灸の仕事は本当に縁が大切になることを感じました。
  詳しい話は書けませんが、私も鍼灸の仕事への動機や良い先生との縁、多くはない機会を手放さない決断と支えていただける
  方への感謝が現在に繋がっていることを実感しています。鍼灸の仕事は凄く総合的な力が必要で、何かが欠けたりバランスが
  悪かったりすると上手く行かなくなるところは、なんだか中医学(東洋医学)の健康と病気の考え方に似ていますね。 

6.23 大府市で開業されている西先生が見学に来られました。

  長谷川針灸院で3年間勤められ、今年春に鍼灸専門で開業された、西いずみ先生が当院を見学に来られました。西先生は
  以前、当院のスタッフで、今年春に一宮市内で開業された世瀬先生と同級生で、同じ専門学校を卒業して同じく3年後に鍼灸
  専門での開業です。私も不思議な縁を感じる二人の先生を応援させていただきたいと思います。特定の分野や女性専門では
  ないということですので、お近くの方はご相談下さい。 「いずみ鍼灸院」のホームページをリンクしました。

  それにしても長谷川針灸院さんで、数年以上勤められた先生は、次々に鍼灸専門で開業されています。(私もだったりします)
  長谷川針灸院での勤務はなかなか大変ですが、毎週行われる「げんき会」での勉強(スタッフは持ち回りで発表されます)と、
  勉強したことを毎日の診療で十分に発揮する場が与えられることが大きいと思います。勉強と臨床の両面から実力が付いて
  くることが、通常は難しい鍼灸専門(整体やマッサージ等は無し)での開業に結びついているのではないでしょうか。
  私も長谷川針灸院さんに縁があり、3年間お世話になったことに大変感謝しています。

6.20 眼科領域の提携治療院として、茨城県の治療院さんにご協力いただけることになりました。

  茨城県日立市の縁心山鍼灸治療院さんに、眼科領域での連携治療院として、ご協力いただけることになりました。
  院長の作山先生は、私と同じく上海に留学されていた先生で、中医学を基本とした治療をされており、当院での治療内容も
  理解していただけることから、安心してお願いできる先生です。まだまだ全国での展開とは行きませんが、今年は仙台、茨城、
  千葉(予定)と東日本方面が充実してきました。         

6.16 眼科分野で最近読んでいる書籍の追加

  文光堂の眼科シリーズ、『眼科プラクティス20 小児眼科診療』を完走しました。小児眼科は眼の発達に関わる分野で、正常
  視力(1.0)が傷害されたことを問題とする成人の眼科とは異なり、正常視力に到達させることが課題となります。この書籍は
  当院でも取り組んでいる小児向け眼科針灸と重なり、また眼の発達は成人の眼科を考える上で基礎となる意味合いもあり、
  私にとって大変意義のある勉強ができました。アトピーと眼の疾患についても詳しく掲載されており、当院での実績も踏まえて
  約3年ぶりにアトピー性皮膚炎を更新しました。

  現在は『眼科プラクティス11 緑内障診療の進めかた』、『眼科プラクティス21 眼底画像所見を読み解く』に入っていくところ
  です。眼科医療は医学全体から見ると狭い分野ですが、勉強すればする程、分からないところが増えていきます。日常、私も
  眼科領域を含め様々な患者さんの治療をさせていただいていますが、些細なことでも実は曖昧にしか理解できていないことに
  気づかされますね。医学の奥は限りなく深いです。 

6.12 眼科関連の測定備品とか

  様々な治療院の備品をお願いしているイトウメディカルさんから、先のGWセールに頼んでいた眼科関連の測定用の備品類が
  届きました。視野測定に使うカンピメーターは、現在までの鈴木式アイチャートによる4方向20度付近までの測定範囲から、
  8方向25度付近までをカバーして広範囲で精密な測定が可能になります。また中心暗点計は黄斑疾患等の暗点の測定を、
  今回は間に合いませんでしたが、黄斑疾患でみられる歪みを数値化する定量測定チャート(M-Chart)も入手できる予定です。

  現代の眼科医学で認められている、こうした測定法で鍼灸治療を評価していくことは、患者さんにとって確実に「結果」の出る
  鍼灸治療を進化させることに繋がると思い、今後も積極的に導入していくつもりです。使いこなすための勉強をしなくては・・・。

6.7 福井より片岡先生が見学に来られました。

  今週月曜日に引き続き、福井市の「あけぼの鍼灸院」さん、片岡先生が当院の眼科領域の治療を見学に来られました。
  片岡先生は主に日本独特の経絡治療という方法で治療をされており、当院の中医学を基礎とした針灸治療とは、かなり治療
  方法が異なる流派になります。先日、福井県方面の患者さんをご紹介していたのですが、1ヶ月半程して再来院された際の
  当院での測定結果は、当院で通常治療された場合の平均を上回る結果でした。

  当院では患者さんの自覚症状の変化と共に、眼科医学にもとづく測定法で効果の判定を行っていますが、治療方法の違いは
  あまり問題にはなりません。患者さんにとって「本当に良くなること」が大切であり、自覚的に「良くなったことを感じられること」や
  眼科専門医による客観的な検査で「結果が出ること」が最も重要です。このことは当院の測定を通して、治療方法の違いよりも
  治療者の実力である「治療力」がはっきり出てしまうことも意味します。本物の「治療力」を持たない治療家では、眼科領域の
  難病は手に負えません。日本国内に眼科領域を専門とする治療院がほとんど無いのは「客観的な結果が出せない」からです。

  片岡先生はご紹介した患者さんの治療の際、当院からのカルテを参考に同じ経穴(ツボ)は使われましたが、経絡治療独特の
  浅鍼で、正確に経穴を探して治療をされたそうです。中医学では少し深く刺したり響き(やや強刺激)の鍼が多くなるのですが
  僅か数ミリ以内の浅鍼で同等以上の結果を引き出されたことは正直驚きました。患者さんの体表をよく捉えて、正確な経穴の
  取穴が大切なことを、改めて勉強させていただき感謝しています。こうした体験は私自身の治療も更に進化させてくれます。

  片岡先生は人当たりが良く、穏やかな話ぶりの中にも確固な信念を持つ本物の治療家です。治療の方法は異なっていても
  もっと高い次元での共通項や共感が感じられ、大変良い出会いになりました。今後は福井県での提携先治療院さんとして
  眼科領域の患者さんを中心にお願いしていきたいと思います。鍼灸に強い信念を持つ先生との出会いは、私自身も元気にして
  いただけます。遠方よりお越しいただき、ありがとうございました。

  眼科領域の難病治療を提携治療院で を更新しました。

6.5 「中医学によるクローン病の針灸治療」を、Web症例報告として掲載しました。

  先日の全日本鍼灸学会・京都大会で「下部消化管機能及び症状に対する鍼灸治療の効果と現状」というセミナーがあり、
  主にIBS(過敏性腸症候群)の臨床についての話があり、私自身の病気でもあるクローン病についても少し触れていたため、
  この話に刺激を受けて、「中医学によるクローン病の針灸治療」をWeb症例報告として、簡単に作ってみました。

  当院では治療者である私自身がクローン病患者であり、投薬を含めた現代医学の治療から完全に離脱できていることから
  私自身の体験を基に患者さんの立場からお話しができ、「病気から抜け出すために何が大切か」を針灸治療と共にお伝えし、
  概ね寛解期であれば病院での治療に比較して、様々な症状や制約のある日常生活を大きく改善することができています。
  専門分野としている眼科領域を除けば、潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群の方も含めて最も患者さんの多い分野です。
  その結果、クローン病の病勢やQOLの程度に関わる、客観的な指標の一つと言える体重の大幅な増加にも繋がりました。

  今回の「中医学によるクローン病の針灸治療」は、Web上での症例報告ということで、詳細は機会がありましたら眼科領域の
  統計症例報告と同じく、公の場で報告させていただく予定です。複数症例(今回は5名)でのクローン病への報告は国内初に
  なると思われます。針灸治療が下部消化管疾患の患者さんにとって、有力な選択肢の一つとなるよう心から願っています。 

  潰瘍性大腸炎・クローン病・過敏性腸症候群のページを更新しました。

6.2 東京より大川先生が見学に来られました。

  東京で開業されている大川先生に、当院の眼科領域の治療を見学に来られました。大川先生は20年以上の臨床経験を持ち、
  私より大先輩にあたる先生ですが、眼科領域の治療を積極的に取り組みたいということで、弱輩である私の治療を見ていかれ
  ました。私より遙かにベテランの先生なのに、なかなかできることではないと思います。正直頭が下がります。

  大川先生は間もなく東京都から千葉県・松戸市に移転(増院)されるそうで、千葉県での当院との提携先治療院として、お願い
  できることになりそうです。先日の宮城県、福井県に続いて、千葉県でも連携治療が行える見込みができてきました。

5.30-31 (社)全日本鍼灸学会・京都大会に参加しました。

  今回の学会は、明治国際医療大学(旧明治鍼灸大学)の地元である京都ということで、当地から距離的に近い上、高い水準の
  発表が期待できるとあって参加を決めました。実際セミナーの「下部消化管機能及び症状に対する鍼灸治療の効果と現状」や
  シンポジウムである「皮膚と鍼灸」は大変質の高い内容でした。ポスター発表等でも「眼科領域」の基礎研究があり、興味深く
  見せていただきました。

  私は大抵毎年、(社)日本鍼灸師会か、(社)全日本鍼灸学会の全国大会に、どちらか開催地の近い方へ参加するのですが、
  不思議に思うのは、(社)日本鍼灸師会の全国大会は、実技や開業についての実践的な内容が多いためか開業鍼灸師の
  割合が高く、(社)全日本鍼灸学会の全国大会は研究発表の場であることから、研究者や学校関係者(学生含む)の割合が
  高いようです。内容に違いのあるのは当然ですが、参加される方の顔ぶれが異なってしまうのはどうなのでしょうね。

  今回も大変刺激を受けてきましたので、私も治療院の日常の仕事や中医学の同門だけではなく「井の中の蛙」にならないよう、
  今後も参加を続けていきたいと思います。

5.25 眼科領域の提携治療院として、宮城県、福井県の治療院さんにご協力いただけることになりました。

  眼科領域の連携治療は2年目に入り、件数としては順調に増えてきていますが、久しぶりに新しい地域の治療院さんが
  ご協力いただけることになりました。仙台の有朋堂針灸治療院、鈴木先生は天津中医薬大学を卒業された中医師です。
  また福井県でも、ご紹介可能な治療院さんがあります。詳しくはお問い合わせ下さい。1年経ってやっと東北、北陸地方まで
  広がってきました。引き続き四国地方をはじめ、全国で協力していただける治療院さんを探していきます。
  針灸治療が眼科医療において、あたりまえの選択肢の一つになることが私の願いです。

  眼科領域の難病治療を提携治療院で を更新しました。

5.18 開業のお知らせをいただきました

  一昨年まで当院を手伝っていただいていた世瀬ゆかり先生から、開業のお知らせをいただきました。最近の当院はおかげ
  さまで、新規の患者さんに常時数ヶ月お待ちいただいている状況(しかも現在は受付休止中)ですので、一宮市の付近で
  治療院を探されている方は、よろしければ行ってみて下さい。針灸専門の治療院で、特定の分野や女性専門ではないとの
  ことですから、どなたでもご相談下さい。

  はり・きゅう舎 優伎   住所 一宮市中町2-12-10 TEL 0586-43-6001 
                  受付時間は9〜12時、16〜18時半 土曜午後・日曜・祝祭日は休診

  ホームページも作成中ということですので、完成次第当院からもリンクを張る予定です。私の治療を直接サポートして
  いただいた先生ですので、様々な疾患に対応できますし、また状況によっては協力し合える場面もあるかと思います。
  同じ市内ですので、お互い頑張っていけたら良いですね。

5.15 新規患者さんの受付休止を休止させていただきます。(連携治療と小児向け眼科はり治療は受付いたします)

  これまで治療中の患者さんの予約時間を確保するため、新規患者さんに一定の期間お待ちいただく方法をとってきましたが、
  治療中の患者さんが多くなり、予約時間の確保が難しくなってきましたので、当面の間新規の患者さんの受付を休止させて
  いただくことになりました。現在治療されている患者さんの治療が進むにつれ、少しずつ予約に空きがでてきましたら、再開
  させていただきます。再開可能なメドがつきましたら当院ページにて案内させていただきます。

5.11 小児向け眼科はり治療がスタートします

  以前から構想を練っていた小児向け眼科はり治療を始めることになりました。5才〜8才までの弱視等の子どもさんが対象と
  なります。全く針を刺さない完全な無痛の治療で、従来の小児はりとは異なる打鍼法により、小児に必要な視力の確保を
  目指していく治療です。効果判定のための視力測定も当院の測定器NIDEK、SC-2000の小児向け視力チャートを使用して、
  眼科医院での検査と同等の結果が得られます。網膜色素変性症、原因不明の弱視や軽度の斜視、小学校入学前後で矯正
  視力が上がらない等、様々な状況で良好な効果を上げていくことが目標です。

  これまで眼科針灸として実績を上げてきた治療を小児向けにアレンジしたものですが、小児向けとしては全く新しい治療法で
  まだ実績がありません。そこで当面の間は治験期間を設定して、治療料金も通常の半額で1回500円(最大2ヶ月間、もしくは
  10回までの早い方)とした治験モニターを募集します。治験モニターに参加された方の治療データは、今後の治療法の改良に
  役立てたり、当院HP上で匿名もしくは統計的なデータとして、公開させていただく場合があります。ご協力お願いいたします。
  また小児向け眼科はり治療は治療時間が5分程度と短いため、一般の方の初診のようにお待ちいただく期間はありません。

  実際に始めてみないと分かりませんが、これまでの経験から効果がある場合には、10回以内の治療で数字として表れてくる
  ものと思います。初めての試みですので、私も当院のスタッフも期待と不安もありますが、楽しみにしています。    

  1年数ヶ月ぶりになりますが、緑内障のページを更新しました。

5.6 岐阜ファミリーパーク

  岐阜県関市にある岐阜ファミリーパークに行ってきました。公立なので駐車場も入場料も無料、乗り物と飲食代だけで楽しめる
  公園です。GW最後の休日ということで結構混み合っていました。自然に囲まれた気持ちの良い公園でしたが、なぜか園内は
  「およげたいやきくん」をはじめ、70年代頃に耳にした歌が流れっぱなしでした。好みもあるかもしれませんが、妙なセンスと
  思いました。湖があってボートに乗れたり、様々な乗り物もあって(満員でほとんど乗れませんでしたが)、なんか子どもの頃に
  タイムスリップしたような公園で道大も喜んでいましたし、私達夫婦も楽しめました。

5.4 イトウメディカル

  半年に一度の針・灸材料の買い出しに行きました。イトウメディカルさんのセールは、毎回かなり割安で購入できるのですが、
  針にも原材料の高騰があるようで、使っている針の一部は25%も値上がりしてしまいました。当院は治療費を抑えているので
  辛いところです。しかし今回のお目当ては打鍼だったりします。お目当ての打鍼に使う木槌を2本も購入できました。

  現在打鍼とされている鍼術は、主に腹部に鍼先を丸めた堤鍼を木槌で打つもので、江戸時代の夢分流を源流として北辰会が
  実用化しているものが知られていますが、当院ではこの打鍼術を小児向け眼科針灸として実用化することを目指しています。
  小児の眼は通常6才頃までに発達のピークを迎え、小児眼科の分野でも治療は10才前までに効果を出す必要があるとされて
  います。しかし実際に刺入して留鍼する針治療は早くても8才以降が限度だったため、これまで小児向け眼科鍼灸の分野は
  後手に回っていました。具体的な治療法はまだ公開できませんが、小児眼科向けの全く新しい治療法を開発する予定です。

  他にも眼科関連の測定チャートとか、全てを使いこなせるかどうか分かりませんが、あれこれと注文してしまいました。

4.13 一宮支部総会

  愛知県・鍼灸マッサージ師会の一宮支部総会がありました。私は雑用を手伝っているだけですが、一応理事の一人になって
  いるため、一宮地区事業の報告をしました。その話とは関係ありませんが、今回の後期高齢者医療制度は現場での混乱が
  大変なものです。鍼灸も書式変更やルールの変更等、様々な変更点があり、今日やっと医療費の申請書類をいただいた
  状態です。頼みのレセコンも新バージョンになっておらず、患者さんも月に1〜2回の治療という方も多いため、申請書類の
  作成が全くできない状態が続いています。開業以来、初めて1ヶ月遅れての医療費支給申請書の提出となりそうです。

  千秋針灸院は保険治療の対象となる整形外科疾患の患者さんが少ないので問題ありませんが、保険の取り扱いの多い
  一般の治療院や保険医療機関(病院等)は大きな影響が出ると思います。患者さんにも保険証が届いていない等の問題が
  新聞に出ていますし、旧保険証でも窓口では有効と見なす通達(新保険証が後で確認できない場合は不支給か)が出され
  たりしています。患者さんや医療現場を混乱させるばかりの制度は止めて欲しいものです。

4.6 スバル・アウトバック

  境港市への旅行のため、納車を待ってもらっていたアウトバックが納車になりました。第一印象は「とにかく大きい」でした。
  ワゴン車として名前の通っているレガシィの床を5p程高くして、悪路への対応や視界を良くしたモデルです。この車は
  生前とてもお世話になっていた、故・安達和弘先生が乗られていた車(レガシィ)の派生モデルで、私も思い入れがあり、
  いつかは乗りたいと思っていた車です。安達先生はとても車好きで、夜中に私のCopenをオープンにして街を飛ばしたりも
  しました。私の40代の車としてデミオ以上に一年でも長く乗りたいと思います。(主に嫁さんが乗る車ですが・・・)  

  桜の散りはじめた木曽川の堤防沿いを初乗り。最低地上高が20pもあるSUV(ハリアーとかエクストレイルと同タイプ)なのに
  高さを感じさせない安定感は、さすがに水平対向エンジンだけありますね。好きになれそうな車でした。

4.3 鍼灸学会

  一昨年の金沢大会以来になりますが、5月末にある全日本鍼灸学会に参加することにしました。今年は京都ということで
  当地からも比較的近く、かつ地元の明治国際医療大学(旧・明治鍼灸大学)が関わっていることで力の入った内容が期待
  できそうなこと。また抄録から消化器系疾患の針灸治療の報告が予定されていることから、当院のクローン病をはじめとした
  消化器系疾患の治療でもヒントが得られるのではないかと期待しています。4月25日までは事前申し込み扱いということで、
  少し参加費が安くなるので、迷われている先生はお早めに。 

4.1 眼鏡が壊れました。Navi復活。桜満開。全日開業から8周年。

  エイプリールフールですが、なぜか眼鏡が前触れもなくチタンのフレームが壊れました。丈夫なはずなのですが、品質低下?
  デミオからナビを外し、再びCopenへ取り付けとなりました。2台で移設可能だった前のナビが車上荒らしに遭い、保険で
  付けたナビは移設できないタイプだったため、Copenは取り付け可能なのに、本体が無い状態でした。やっと落ち着きました。
  桜は満開。風もなく最高のお花見日和です。いろいろあって慌ただしい全日開業8周年でした。

3.27-29 鬼太郎に会いに行ってきました。   

  3月28、29日を休診とさせていただき、27日から2泊3日で鳥取県境港市に旅行に行ってきました。目的は「鬼太郎」です。
  道大(子ども)が大好きですので、連れて行こうという話になりました。初体験の片道430qは半端な距離ではありません
  でしたが、中国山地を超えると見えてきた大山は、雪も残って見たことのないくらい美しい景色で疲れを感じませんでした。

  境港市の中心部に入ると、あちこちに鬼太郎や妖怪の姿が・・・。看板だったりブロンズ像だったり、列車、タクシー、街頭まで
  妖怪がいます。道大は一人で次々に妖怪を見つけては、はしゃいでいましたが、よく見るとそんな子どもが一杯いました。
  子ども達に混ざってねこ娘(着ぐるみ)が歩いていたり、一体ずつある妖怪のブロンズ像"毎"に並んで写真を撮っている方、
  黒と黄色のちゃんちゃんこにゲタ(鬼太郎のトレードマーク)を履いた子どもを何人も見かけました。鬼太郎グッズも凄い数。
  水木しげるさんのプロダクションが、町の発展のために商標を無償としているためとか。町中がテーマパーク状態でした。

  水木しげるさんの記念館もあり、鬼太郎に登場する妖怪と共に、日本をはじめ世界で言い伝えられている様々な妖怪が
  紹介されていました。神や宗教にも関係の深い妖怪は、地域ごとの道徳や社会規範としての役割があり、「こういうことを
  やってはいけない」という戒めでもありました。科学が進んで妖怪が人々の心から消え、枠が外れてしまっているのが今の
  社会かもしれませんね。妖怪のいなくなった時代に、子どもが鬼太郎の世界に触れることは、とても意味のあることかも
  しれないと思いました。自分へのおみやげには、医学書のしおりにちょうど良い「妖怪しおり」を買ってきました。

  水木しげる記念館 http://www.sakaiminato.net/mizuki/ 機会がありましたら行ってみて下さい。お薦めです。

  結婚して間もなく購入したマツダ・デミオでの最後のドライブ旅行でもありました。この間に道大も生まれ、仕事も軌道に乗り
  ましたが、よく私たちを支えてくれた車でした。次の車はデミオの使い勝っての良さに、悪天候や長距離での安全性を加えた
  スバル・アウトバックになります。あまり知られていない車ですが、なかなか良さそうな車です。

3.18 今回はワークステーションを購入してみました。

  一昨年から使っていた院内用のHP(ヒューレットパッカード)製パソコンが不安定になっていたので、確定申告が終わると
  同時に新しいパソコンに切り替えました。これまではお灸の煙のため、ほぼ2年と持たずにハードディスク等が壊れ、次々と
  買い換える羽目になっていました。そこで今度は初めて企業向けのエントリーワークステーションを選んでみました。

  ワークステーションとは連続稼働に対応した高耐久性や、万一のデータエラーを自動的に訂正したり、一般のパソコンよりも
  信頼性の高い部品を使ったコンピューターで、通常数十万円はします。いつも購入しているHP(ヒューレットパッカード)で
  エントリークラスのワークステーションが発売されたため、試しにWeb上で見積もりをしてみると10万円以下で済みました。
  千秋針灸院では安定稼働だけが唯一の目的のため、シンプルな構成で必要十分な内容のパソコンが購入できました。
  昨日から使い始めましたが、約2年分の進化が感じられ非常に快適です。標準で3年の翌日訪問修理補償付きですので、
  今回は故障も心配無く、安心して長く使えそうです。工具無しに中味の清掃ができることも◎。

  参考 日本hpのオンラインストア「hp directplus」 HP xw4550/CT Workstation 78,750(税込)〜

3.14 メールアドレスの暗号化  

  当院HPのように、メールでの問い合わせに対してアドレスを公開していると、大変な数のspamメールがやってきます。現在で
  1日約300通、その内9割は自動的に迷惑メールとして振り分けられるのですが、残り30通程は手動で処理しています。
  毎日のことですので結構手間がかかり困っていました。そこでHP上のメールアドレスを暗号化してみました。

  spamメールの発信元では、様々なHP等を巡回して、アドレスを集めているそうで、例えばメールアドレスの@等を頼りに収集
  ロボットが活動しています。そこで@を含めたアドレスをHP上で10進法や16進法で記述すると、アドレスが見つかり難くなり、
  新たなspamメールが増え難くなるということです。そこで私のアドレスも10進法と16進法を混在させてみました。IE等では
  正しく表示でき、メールも普通に送受信ができますので、しばらくはこの方法で試してみたいと思っています。これがダメなら
  CGIを使って問い合わせフォームということになりそうです。 

  参考 http://takuki.com/dennou/91-HTMLent.htm  WEBページにメールアドレスを「素」のまま公開するな!

3.4 祝、100.000アクセス達成

  ホームページを開設してから約8年、ついに・・・というか、やっと100.000アクセスになりました。特にここ数年のアクセス数の
  伸びが大きいです。最初の頃は治療院としては細々とやっていて、HPも中医学による針灸の解説等が中心でしたが、
  眼科領域をはじめとした臨床例や治療実績の増加から、針灸の立場から様々な疾患への治療の可能性を伝えるページへと
  変わりつつあります。

  これからの当院のHPですが、昨年の黄斑変性症の統計的な症例報告に続いて、今年は網膜色素変性症の統計的な症例
  報告をWeb上でも行う予定です。以後も様々な疾患への症例報告を続けていくことで、針灸治療の可能性を学会等に限らず、
  広く一般の方に開かれた有益な情報として、当院ホームページから発信していきたいと考えています。様々な形で応援して
  いただいてきた皆様に感謝することと共に、これからも宜しくお願いいたします。

2.29 網膜の黄斑部は、自己修復(自然治癒力)能力を持つようです。

  昨年から眼科分野の専門的な医学書を読み進めていますが、『眼科プラクティス2 黄斑疾患の病態理解と治療』
  文光堂  杏林大学、樋田哲夫教授の報告によれば、外傷性黄斑円孔は自然閉鎖をしていくようで、自然閉鎖過程を
  示すOCT像が5枚の画像で紹介されています。黄斑円孔とは網膜の黄斑部が硝子体に引っ張られ穴が開いたものです。
  またOCTとは光干渉断層計という最新の検査機器です。

  大切なことは、この黄斑部の物理的な損傷が自然に閉鎖して、元どうりの黄斑部を形成していく姿こそが自然治癒力その
  ものという事実です。外傷性なので元々の病気は無いことから、自然治癒力が十分に発揮されたものと思います。様々な
  黄斑部の疾患がありますが、なぜ発症したのか、どうすれば自然治癒力が発揮されるのかを考えれば、回復への道筋が
  見えてくるはずです。私も多くの黄斑疾患を治療していますが、なぜ針治療が現代医学の治療に比較して、意外にも
  効果が高いのかが分かった気がします。専門的な勉強をしていくとこれまで分からなかったことが見えてきますね。


  眼科領域の針灸治療網膜黄斑変性症を更新しました。
  

2.13 連携治療にご協力いただき、ありがとうございます。

  最近、昨年末までに一度は当院へ来院され、提携先治療院で治療を続けるという形となった患者さんが30名以上あった
  ことが分かりました。多くの方は夏頃以降からですので、今年は50名以上になるかもしれません。ほとんどが眼科疾患の
  患者さんです。当院で治療をされている患者さんも合わせると、相当多くの患者さんを診させていただいていることに
  なります。その結果から眼科領域の針灸治療にある様々な眼科疾患についても、針灸治療について確かな内容を
  書いていけるようになってきました。また今年中に統計的な症例報告を予定している網膜色素変性症についても、
  継続して当院で治療を受けられ、記録を残した患者さんが30名近くにも達し、おそらくは国内初となる針灸治療の症例の
  統計として重みのある報告ができそうな状況です。
  協力していただいている提携先治療院さんや、勉強させていただいた患者の皆様に本当に感謝いたします。

  眼科領域の針灸治療網膜色素変性症クローン病から針灸へを更新しました。

2.10-11 大学時代は懐かしいです

  久しぶりに大学時代の仲間が遊びに来てくれて、楽しい時間を過ごせました。皆それぞれの道で頑張っていますね。
  大学時代は将来、針灸院をすることになるとは夢にも思いませんでしたが、昔の仲間と会うと時間を忘れてしまいそうに
  なり、なんだか不思議な気分です。大学を卒業してから早くも16年、時間が過ぎるのは早いですね。

2.3 眼科分野で最近読んでいる書籍の追加

  『眼科プラクティス2 黄斑疾患の病態理解と治療』、『眼科プラクティス12 眼底アトラス』、『眼科プラクティス15 視野』
  全て文光堂です。文光堂の眼科プラクティスシリーズは「日本の眼科診療のスタンダード」と
称するだけあって、豊富な
  写真や解説と共に、専門書としては比較的分かりやすいと思います。とはいっても、眼科専門医レベルの書籍ですので
  この三冊の内容を読み込んで自分の言葉で話すには、今年1年かかりそうな感じです。昨年読んだ金原出版の『現代の
  眼科学』が、易しく感じられるだけ成長したかな(苦笑)  

1.26 松下先生が見学に来られました

  中和鍼灸専門学校(現在は中和医療専門学校)時代の同級生で、現在は開業されている松下先生が見学に来られ
  ました。やはり眼科領域の治療ということです。鍼灸師は卒業後に開業してしまうと、あまり会う機会がありませんので、
  久しぶりの再開でした。昨年の岩崎先生と同じく、真剣に治療を見ていかれました。また2002年に私も大阪で参加した
  故・李世珍先生の懐かしい講演会のDVDをいただき、ありがとうございました。

1.20 クローン病から針灸へを久々に更新しました。

  私自身のクローン病との闘いから針灸治療家へと向かう経緯を書いているクローン病から針灸へを久々に更新しました。
  なぜか1年近くも更新していませんでした。次はもう少し早く書ければと思います。今回は漢方薬を始めたら症状が治まり
  始め、上海留学を決心して退職した頃の話です。1992〜94年、私にとっての暗黒時代。ですが暗かったからこそ、現在へ
  繋がる小さな光を見つけました。当時の私と同じように難病で苦しんでいる患者さんは多いと思いますが、誰もが何かの
  生きる道筋を、また何かの生きている役割があると私は信じます。私の体験が治療とは別の部分で誰かの役に立てられ
  たら幸いです。

1.18 (株)東海光学、医療向け遮光レンズのサンプルをいただきました。

  千秋針灸院では数年前から眼科領域の患者さんが多くなっていましたが、コンタクトレンズから眼鏡に切り替える方や
  治療により視力が向上し作り直す方、紫外線対策として遮光レンズの相談をされる方がかなりありました。作り直すので
  あれば、目の様々なトラブルの要因となる紫外線や、眼精疲労の原因となり目に負担をかけやすい短波長光(青色光)の
  軽減を目的として、当院では医療向けの遮光レンズをお薦めしてきました。
  私たちが日常的に使用する道具ですから、当院ではメガネは眼科領域の重要な医療用具と考えています。

  遮光レンズというと多くの方が「色が濃くて使いにくい」というイメージを持っています。 しかし最新の技術で作られた
  医療向け遮光レンズは、紫外線防止効果や短波長光の軽減は一般のサングラスを超える上、明るい色を選べば透明の
  レンズと見分けが付き難いほど薄い色です。レンズ性能として最も薄い色の遮光レンズでも400nm以下の紫外線は
  完全に遮断でき、さらに短波長光を減少させるため眩しさが軽減するそうです。またコントラストが上がりパソコンの画面も
  見やすくなり、疲れ難くなるようです。

  私も眼鏡を作り直す時期が来ていたので、昔から眼鏡を作っている眼鏡店で自分の眼鏡を作る傍ら相談してみたところ、
  「眼科領域の治療に役立てられるなら」と、なんと貴重な遮光レンズサンプルをフルセットでいただいてしまいました。
  いままではカタログ上でしか紹介できませんでしたが、このサンプルにより実物を見ていただくことができます。
  医療向け遮光レンズは、この分野に力を入れている眼科医療機関やメガネ店でないと、サンプルや取り扱いが無い
  場合も多いですので、当院で実物を見ていただけたら、とても参考になるかと思います。

  今回いただいたサンプルは(株)東海光学の医療向け遮光レンズのCCP、およびCCP400です。当院で実物を見た上で、
  お近くのメガネ店でレンズ名を指定していただければ、眼精疲労から白内障、また網膜黄斑変性、網膜色素変性といった
  難病の方まで目に負担をかけ難い、病気を進ませ難い眼鏡を作ることが出来ます。眼鏡店様のご厚意に感謝いたします。    

1.11 中国の最新眼科治療の専門書をいただきました。

  昨年末に見学に来られた広島の松鶴堂鍼灸治療院・岩崎先生が、その後中国へ研修へ行かれ、その際に中国の眼科
  治療の専門書を見つけ送っていただけました。中国独特の中国医学と現代医学を融合させた中西医結合医療による
  眼科疾病の専門書で、眼科領域の様々な難病に対して、現在どのような治療が行われているかが詳細に解説されている
  ものです。現代医学と共に中薬(漢方薬)や針灸を取り入れ、日本では治療が不可能とされている疾患に対して積極的な
  治療が行われていることが分かります。昨年出版されている書籍ですので情報も新しく、私も少しずつ読み進めながら
  今後の治療方法の進化に繋げていきたいと思います。岩崎先生、ありがとうございました。   

1.6 明日から仕事始め&新規患者さんの予約再開のお知らせ。

  年末年始のお休みは今日の県鍼灸師会・一宮支部の新年会で締めでした。休みボケが微妙に心配ですが、夜に
  嫁さんの治療をしてカンを取り戻したつもりです。また明日から頑張ります。

  また新規患者さんの予約を再開します。昨年同様、通院中の患者さんの治療時間を確保しながら、新規の患者さんには
  少し先の予約を取っていただく方法です。例外として初診のみ当院で治療を受けられ、その後は提携先治療院で治療を
  希望される場合には、当院の空き時間との都合が合えば早期の診療が可能です。予約の際にその旨をお伝え下さい。
  現在1月28日以降の予約を受け付けていますが、予約枠が埋まり次第、お待ちいただく期間が延びてしまいますので、
  お手数おかけしますが当院HP上で最新の状況をご確認下さい。

1.2-4 お正月は高砂(嫁さんの実家)で過ごしました。
  
  関ヶ原の積雪にヒヤヒヤしながら、車で嫁さんの実家の高砂(兵庫県)に行ってきました。開業した2000年に挙式した
  高砂神社へ初詣。道大は神社の鳩を追いかけて遊んでいました。思えば開業当初は先が全く見えなかったのに、
  嫁さんはよく一緒になってくれたものです。初心と感謝を忘れないようにしなくてはいけませんね。久しぶりにゆっくり
  させていただいてリフレッシュできました。実家の皆様には大変お世話になりました。

1.1 新年あけましておめでとうございます。

  今年で千秋針灸院も9年目を迎えます。私自身も秋で40歳、数えで41歳の前厄だったりします。諺に「40にして惑わず」
  つまり不惑の年齢ということですが、案外色々なところで迷ってばかりいます。しかし針灸治療の大まかな方向性に
  関しては、昨年までで確実な方向性を見いだすことが出来ました。
  今年は昨年までで積み重ね、試みてきた、「針灸治療を現代医学に基づく検査法で評価し、最も確実な治療効果を
  目指すこと。治療の積み重ねで得られたデータを統計化して世に出していくこと。確実な針灸治療を可能な限り全国で
  受けられるように、全国の優れた治療家と連携していくこと」を目指していきたいと思います。

  私1人の力量では今のところ眼科領域が精一杯ですが、将来の専門分野での針灸治療の姿として、鍼灸師の方や
  鍼灸学校の学生さん、当院のHPに訪問いただいた方に見ていただけたらと思います。今年は眼科領域の中でも特に、
  網膜色素変性症という国の指定する特定疾患の攻略と統計化に力を入れていくつもりです。機会がありましたら昨年の
  (社)日本鍼灸師会の症例報告のような形で、無ければ当HP上にて統計的な症例報告を出していくことが目標です。
  最近も某大学病院に通われていた患者さんから、「視野が広がり良くなっている」という診断を受けた報告をいただき
  ました。他の方を含め既に十分なデータが集まっていますので、今後の統計化が楽しみです。

  眼科領域の内容ばかりになっていますが、私自身のクローン病をはじめ、本当は様々な疾患に対しての針灸治療の
  可能性を追求していきたいのが本音です。前厄になっている私の体調を整えつつ、眼科領域の専門的な勉強を更に
  深めていく一年にもしたいと思います。欲張りですが少しずつ前進していきたいものですね。

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