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はじめから読む     過去の針灸院日記→ 2005 2004 2003 2002 2001 針灸院ができるまで(2000)

12.31 昨日までで、針灸院の大掃除が完了しました。本当なら2日で終わるところを1日余計にかかってしまいました。
  来年も皆様が健やかに過ごせるように、少しでも力になれたらと思います。また、新しい患者さんとの出会いも
  楽しみです。 今年も皆様にご支援をいただき、ありがとうございました。

12.27 今年最後の診療が終わりました。今年後半は特に忙しく、気力・体力的に限界近くまで追い込まれました。
  支えてもらった家族やスタッフの方のサポートに感謝したいと思います。また患者さんには予約が取り難くなったり、
  新規患者さんの受け入れを約3ヶ月にも渡って休止させていただく等、ご迷惑をおかけしました。

  今年は臨床の面で、特に眼科領域について良好な結果を得ることができました。黄斑変性症や色素変性症等の
  20名以上の網膜の難病について、大学病院等の専門医療機関の検査・診断から多くの良好な結果をいただき
  ました。私の手元には日本でのPDT(光線力学療法)を始めとした現代医学での統計や、中国でのPDT、針灸、
  漢方薬(中薬)等の統計もあるのですが、当院の治療はこうした統計と比較しても見劣りしないだけでなく、むしろ
  上回る結果を残しています。

  針灸の技術的な部分として、例えば取穴(ツボの選び方や場所の決め方)や刺激方法・刺激量は、治療者の流派
  (私なら現代中医学)や個々の手技の癖までも関係するため、治療者の数だけあると言えます。つまり現代医学なら
  服薬ではなく技術的に手術に近く、見かけは同じ治療をしても治療者ごとに結果が異なってしまうのは当然です。
  もちろん十分な治療経験と、客観的な評価を伴うことも必須なのですが、治療者ごとに得手・不得手な疾患や症状は、
  どうしても出来てしまうと思います。こうしたことを踏まえた上で、これまで私自身の手で治療した延べ20.000例近くの
  様々な疾患への治療を分析し、私の適性は眼科領域にあると判断しました。針灸治療で私が皆様の役に立てる
  部分は何か・・・の答えです。  

  黄斑変性症や色素変性症等は、現代医学での治療が確立されておらず、色素変性では家族性・遺伝性が関係する
  場合もあり、眼科領域で最も難しい分野です。針灸治療でも決して簡単な病気ではありませんが、私の治療が
  こうした難病の患者さんに少しでも役立てるのであれば、出来る限り力になりたいと思っています。眼科疾患を主訴
  として来院される方は既に患者さん全体の3割、1年間に延べ1.000例もの治療をさせていただいていますが、改めて
  眼科疾患を当院の専門領域と位置づけ、最も力を入れた取り組みをしていきます。今後にご期待下さい。

12.10 11月中旬頃より新患の方の受け入れを再開させていただきましたが、20日程で予約の予定枠が一杯になり、
  治療が必要な患者さんの次回予約が取りにくい状態になってしまいました。ご迷惑をおかけしますが、現在来院
  されている患者さんへ、必要十分な治療を行えることを大切にしたいと思いますので、再度新規患者さんの受け
  入れを休止させていただきたいと思います。

  今後の予約可能となる見込み時期ですが、来年の1月中旬頃に再開できる見通しです。予約可能になりましたら
  当院HPでお知らせいたしますので、しばらくお待ち下さい。 なお以前に来院された患者さんで、再度治療が必要と
  なる方は予約を受付いたします。ご連絡下さい。 今年9月以降、予約が込み合い、新規の患者さんを十分に受け
  入れられない状況が続き、ご迷惑をおかけしていますことをお詫びいたします。

12.4 年内に届かないかも・・・と思っていた70.000アクセスに到達しました。インターネットを活用されている方が多く
  なったということですね。一方でこのHPは年々仕事が忙しくなるので更新が遅れてしまって、申し訳ありません。
  かなりの長期間更新できていないページがあちこちに・・・という結果になっています。特に臨床(病気の治療)に
  関しては治療実績も増え、かなり結果も伴い進歩していますので、難病等に関してはお問い合わせ下さい。

  来年あたりからは当院の得意とする眼科疾患を始め、特定のいくつかの疾患に対して、やや特化した治療院を
  目指していくつもりでいます。私自身で治療した患者さんも延べ2万人に近づき、針灸治療で私が皆様の役に立てる
  部分は何かが、かなり鮮明になってきたからです。あらら・・・年末に書こうと思っていたことを書いてしまいました。  

12.3 治療中の時間の管理やカルテに書く日付を間違えないように、各ベッドに電波時計(置時計)を置く事にしました。
  患者さんの中には「何時までに帰りたい」等の事情がある方もあり、正確な時間を自動で調整してくれる電波時計は
  大変重宝します。価格も2.000円位からあるのでお勧めです。

  一太郎で有名なジャストシステムから出ている「くすり図鑑 2007」も使ってみました。今日の診療は医療機関向け
  なので大変な情報量があり千秋針灸院でも必須のソフトなのですが、高価なため毎年買い換えるのは負担です。
  そこで頻繁に新薬が出る薬の分野に限ったソフトも導入してみようと思いました。このソフトは薬の写真や記号から
  該当する薬を検索できる機能があり、一般向けとしては十分な内容を持っています。高度な内容の今日の診療と
  交互に導入できたら良いですね。

12.1 なぜか・・・が続いていますが、3発目は予約の取り間違いで大変なことになりました。夜7時に同時に4人、
  その後も2人の方の予約が続き、大変迷惑をかけてしまいました。私とスタッフは修羅場モードで仕事をしましたが、
  結局30分以上も遅れが出て、治療が終わったのは10時頃でへとへとになりました・・・。その間待合では、とある
  患者さんの手品が炸裂して大騒ぎ。青ざめながら治療している私とを対比して外から見れたらドラマになったかも
  しれません。皆様には大変なご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。

11.30 なぜか修理に出していたHPのプリンターは新品交換で帰ってきました。5年の保証が付いていたので無料。
  紙送りが弱っていたので修理に出したのですが、新品になってしまいました。治療院用の予備機にする予定ですが
  全く予想外の結果に唖然。そんなに耐久性が無いものなのか・・・。           

11.29 なぜかホイールキャップが一つ脱落して無くなってしまいました。原因は不明ですが、ディーラーに連絡したら
  「点検直後ですし、こちらで負担して直します」と言っていただけました。こういう対応はさすがにディーラーですね。
  近くタイヤも交換する予定ですが、もしもの時に責任の所在が明確になるので、これもディーラーに頼む予定です。

11.26 デミオの12ヶ月点検をディーラーにお願いしました。ボンネットをまず開けることをしない私達なので、整備は
  プロにお任せしています。高いかな・・・と思わなくもありませんが、出かけた先でのマシントラブルや事故に遭う
  確率が減らせるなら、逆に任せきりにしてしまうのも手かと思います。タイヤ窒素の補充やローテーション、オイル
  交換、必要な消耗部品も取り替えていただき、すっかり調子良くなりました。年に1回(車検があるので2年か)なら
  必要な出費でしょうね。(車が好きで自分で手入れができる方は羨ましいです)

11.23 県鍼灸マ師会のカルテ監査に行ってきました。私の場合は療養費のカルテには請求金額等のみが書いてあり
  治療内容や検査結果は治療用カルテに書いてあります。両方を合わせて持っていくので書類の量はプリンターの
  大きさ位にもなります。監査していただく先生も「これだけあるなら・・・」と信用していただけます。実際中身を詳細に
  調べていただいても全く問題はないのですが・・・この方法を悪用しないで下さいね。(笑) 

11.19 予定より1週間ほど遅れましたが、ようやく新患さんの受け入れが再開できるようになりました。現在の予約の
  状況はやや混雑していますので、希望される時間に診療ができず、ご迷惑をおかけする場合もありますが、よろしく
  お願いいたします。

11.17 待望の新型R-303mkUがやってきました。R-302では強かった体への当たり方も柔かくなり、簡単なプログラム
  モードもついたシンプルなモデルでした。数人の患者さんに試していただきましたが、とても好評でした。安い買い物
  ではありませんが、買って良かったと思います。以前は手でハンドルを回したりしていましたが、タッチパネル上での
  快適な操作に変わりました。タイマーもデジタル化されて終了時間も分かりやすくなっています。開業当初はこうした
  高額な機械を買い換えることができることになるとは想像もつかなかったので、なにか感慨深いものがあります。
  長く付き合える機械になることを願っています。                                                   

11.10 当院がレギュラーで使用しているスーパー鍼(日本製ステンレス鍼)が生産終了となる件で、医道の日本社から
  案内をいただいていたのですが、本当に最後の販売になるということで、今回大量の鍼を確保することにしました。
  使い慣れた良い針が無くなってしまうのは私としては死活問題で、特に目に使う0番(直径0.14o)の極細鍼は
  眼科領域を専門とする当院には必要不可欠な鍼となっています。価格競争になると良いモノから消えていくのは
  宿命なのかもしれませんね。        

11.8 オスピナレーターの件で製造元の大島製作所の方が状態を見に来てくれました。なんと昭和58〜59年にかけて
  製造された機械で、既に補修用の部品も無く、修理できない(仮にできても相当の費用がかかる)と言われて
  しまいました。私も覚悟はしていましたが、これで踏ん切りが付き、即注文しました。ベッドの色は千秋針灸院の
  カラーでもあるライトグリーンをオプションで注文しました。見積もりは定価から約100万円引(旧製品の処分料込)
  なのですが、医療機器の定価ってあって無いようなものなのでしょうね。これでも高いのかもしれませんが、
  イトウメディカルさんには今後も長くお世話になりたいし、様々な便宜を図っていただいているので、他業者での
  見積もり無し、価格交渉無しで発注しました。17日頃に届く予定で、到着が楽しみです。                  

11.4 恒例のイトウメディカルさんの売り出しに行って来ました。今回も消耗品の補充が主ですが、昨年から不調に
  なっていたオスピナレーター(マッサージベッド)の相談をしました。これまで使ってきたR-302は、もともと格安の
  中古品で消耗が激しいため、現行機種のR-303への買い替えも含めて検討することになりました。この機械は
  定価1.785.000円(税込)という車並みの価格ですが半額以下になるそうです。かなり大きな買い物になるかも
  しれませんが、シンプルで10年以上は使える耐久性もあり、来院される方に喜ばれるなら良い買い物と思います。

  話題の高圧酸素療法の体験コーナーがあったので、やってみました。1.3気圧という水深3m相当の高圧をかけて、
  効率良く酸素を取り入れる仕組みらしいです。カプセルに入って横になるので眠くなるかなと思っていたら、逆に
  頭が冴えて「シャキッ」とした感じでした。トンネルに入ったような気圧を上げ下げする際の空気抜きが、ちょっと
  慣れないと辛いかもしれません。30分位の時間かけた体験でしたが、感想としては頭がハッキリして少し疲れが
  軽くなった感じでした。状況によっては効果的かもしれませんね。ちなみに価格は300万円以上するそうです。   

10.24 ある程度治療院が事業的にも軌道に乗った場合に想定していたことですが、問題となる事態が起こりました。
  この件については警察や諸機関と連携して解決を図る考えです。具体的には某団体を名乗った電話があったの
  ですが、鍼灸師会の方では初めて聞く話だそうです。ホームページから当院を知ったようですので、今後はやや
  情報を出しすぎないよう注意した方が良いかもしれません。

  しかし最近の警察は凄い情報網のようですね。当院からの通報で速やかに解決方法の指示と状況把握に努めて
  いただけました。特に電話(携帯を含む)は犯罪に使われることが多くなっているだけに、電話番号や所有者、通話
  記録等はほぼ完全に把握されているようです。色々と不備も指摘される警察ですが、多くの現場の方は頑張って
  おられるのでしょうね。今回は助かりました。  

  当院はあらゆる政治や宗教には一切関わりを持たないことを決めています。治療を必要とされている患者さんに
  余計な心配や負担をかけないためです。(社)県鍼灸師会や、(社)日本鍼灸師会は業界団体であり、政治的には
  (社)日本医師会などに追従していますが、直接患者さんの治療に関わる内容を除いては、要請があっても全て
  お断りしています。 これまでも、これからも変わらない当院の姿勢です。

10.15 10月より新患の方の受け入れを再開させていただきましたが、2週間余りで予約の予定枠が一杯になり、
  治療が必要な患者さんの次回予約が取りにくい状態になってしまいました。現在来院されている患者さんへ、
  必要十分な治療を行えることを大切にしたいと思いますので、再度新規患者さんの受け入れを休止させて
  いただきたいと思います。

  今後の予約可能となる見込み時期ですが、当面1ヶ月程度は必要と思われます。11月中旬頃に再開できる
  見通しです。予約可能になりましたら当院HPでお知らせいたしますので、しばらくお待ち下さい。 なお以前に
  来院された患者さんで、再度治療が必要となる方は予約を受付いたします。ご連絡下さい。

10.8 一昨年から使いはじめたコピープリンターのインクかすれが目立つようになりました。紙送りのゴムローラーの
  劣化のようです。どの分野も同じことですが安くなった分、耐久性は確実に落ちてきているようです。そこで6月に
  購入した顔料インクのプリンター、エプソンのPX-A650を治療院のコピー機へと回す予定ですが、その際には
  プリンターを無線LAN化しようと思っています。無線LAN化すれば、どのPCからも使えるようになり、便利になりそう。
  ただレセプト用には印刷のズレ等が出ると困るので、今度は顔料インクのレセプト・印刷物作成機として、エプソンの
  PX-G5100を新たに購入しました。これはA3まで印刷できるプリンターで治療院には贅沢なのですが、大きな印刷物
  作成に役立つと思いきった買い物になりました。これまでのHPのプリンターはオーバーホールして予備機の予定。

10.5 針灸院ではベッド作り等に大量のリネン類が必要になるのですが、最近は良質な大判タオル等の入手が難しく
  困っていたところ、楽天で光タオルさんというタオル屋さんを発見しました。業務用のレピア織スレンタイプは毛足が
  短く耐久性も抜群な上、肌触りも良好。なかなか業務用途で使えるリネン類は入手できませんので、今回一挙に
  注文することになりました。価格もこの手のモノとしては安い方なので治療院さんにはお薦めです。

10.1 7月から9月は来院される患者さんが非常に多く、次回の予約を取るのも大変なほどでしたが、HPで新規の
  患者さんの受け入れ・紹介を休止させていただき、皆様にもご協力をいただけたことから、ようやく混雑も落ち着いて
  きました。予定どうり、10月より新規患者さんの受け入れを再開させていただくことになりました。

  今回休止させていただいて感じたのは、皆様の針灸治療への期待が非常に大きく、特に現代医学における難病
  分野への期待は大変に大きなものを感じました。私自身は特殊な能力が備わっているわけではありませんので、
  正直なところ時には期待に応えられない場合もあります。しかし現代医学でも難病といわれる疾患のいくつかは、
  針灸治療が大きな力を発揮する場合もあり、こうした疾患では着実に症例数も増え、実績も上がってきています。

  同時に、当院の患者さん一人に約1時間程度かける治療(同時に二人の治療が可能)では、私自身の体力・気力が
  1日20人程で限界になることも感じました。このことから大変申し訳ありませんが、今後も状況によって今回のように
  新規患者さんの受け入れを控えさせていただく場合もあるかもしれません。 ご理解ご協力宜しくお願いいたします。

9.30 鍼灸専門治療院ネットワークに、杏堂鍼灸院さんが参加されることになりました。このネットワークは東海地区の
  鍼灸専門治療院を、ホームページを通して紹介しあえることを目標にしています。一般の自薦によるリンクではなく、
  私たちプロ同士が認め合った治療院のみがリンクされています。遠方の方や、専門的な治療を必要とされる方に
  私たちプロが安心して紹介できるための取り組みともいえます。ただ、杏堂鍼灸院さんは女性専門の鍼灸治療院と
  して、開業直後から非常に忙しいということで、治療の必要な方を紹介できるかどうか、少し心配しています。

  ところで、いつまでもHP作成中になっている○○先生。早く完成させて下さい。ずっと待っているのですが・・・。
  とりあえず完成したら、中医学のリンクの方へリンクしたいと思いますので。

  中医学による針灸治療院として、更紗はり灸院さんをリンクしました。私と同じく長谷川針灸院さんで研修された
  先生で、やはり中医学を基本とした針灸専門治療院です。続々と私と同門にあたる先生が針灸専門で開業されて
  いますので頑張らないといけませんね。一般に針灸専門での開業は難しいと言われているようですが、真っ直ぐに
  取り組んでいけば、道は開けるものです。お互い頑張っていきましょう。

9.28 針灸院で使ってきたCDコンポの音飛びが目立ってきたため、DENON D-AZ03W というCD・MDコンポを購入
  しました。診療日は毎日9時間以上(年間約2.000時間)も使用しているため、いつも3年程度で寿命となります。
  今回のコンポは3代目ですが、デザインが気に入っており、価格もエイデンで26.800円とお手頃でした。長く活躍して
  くれることを期待しています。役目を終えてオーバーホールした初代のSONY製は自宅の台所・居間に、2代目の
  KENWOODは針灸院の2階で使っていくつもりです。愛着のある機械ですので末永く使っていきたいです。

9.18 先日、長谷川針灸院の勉強会の折に、院内のベッド等の作り方を勉強させていただきました。千秋針灸院では
  開業以来、閉院した治療院からいただいた木製ベッドを使ってきたのですが、最近は様々な工夫がされたベッドが
  ありますね。特にうつ伏せになる際の頭の部分に穴が開いていれば呼吸が楽になるし、手を置く台が少し下がった
  部分に設けてあるカイロベッドは、患者さんの立場からすると楽な姿勢で治療を受けることができると思います。
  治療者の姿勢も楽になる電動ベッドを含めて検討してみたいと思いました。電動ベッドは高いなぁー・・・。

9.7 ここ数年程で最も明確に当院の針灸治療の効果が明確となってきた網膜黄斑変性症について、最近の報告を
  させていただきました。網膜黄斑変性症は難病の一つですが、元々中国では普通に針灸治療の対象となっている
  疾患で、私も留学中に上海の曙光病院で治療の実際を見せていただいてきました。しかし、眼窩内刺針と呼ばれる
  高度な技術が必要(日本国内で十分な技術や治療実績を持つ先生はほとんどありませんし、当時の私も当然できま
  せん)なため、帰国してから私が網膜黄斑変性症の治療を担当することになろうとは全く予想外のことでした。

  開業初期に、ある患者さんから紹介されて網膜黄斑変性症の治療をダメ元で頼まれたのがきっかけでした。
  その患者さんは治療開始から1ヶ月ほどで患側の視力が上昇を始め、白く曇っていた正面部分が薄くなり、穴が
  開いて、3ヶ月程で穴が大きくなって見えるようになったと話されました。私は偶然と思っていましたが、話を聞いて
  別の方が来院され、その方も眼科医により視力上昇が確認されました。更にその後も・・・と続いていき、HPに掲載
  するようになってからは、十数名もの患者さんを治療する機会をいただきました。

  治療を数ヶ月程度継続できた方の全てで視力上昇や視野内の諸問題(歪みを除く)の軽減や消失を確認。眼科医に
  よる検査や診断でも良好な為、全員が当面は手術やステロイド眼注の必要がなくなっています。私も様々な難病を
  治療する機会をいただきましたが、針灸治療単独でここまでの結果が得られる疾患は多くは無いです。私の持病の
  クローン病でも、当初から現代医学の力を借りずに治療して結果を出していくのが難しいことは、実際に治療に
  携わる者として、よく理解しているつもりです。しかし網膜黄斑変性症の治療は決して容易では無いものの、現代
  医学に頼った治療法よりも針灸治療は確実な結果が出せるようです。

  当院の網膜黄斑変性症の針灸治療については、既に中国で行われている針灸治療とは異なる部分があります。
  特に通常は眼窩内刺針を行わない(眼窩内での出血リスクが無い)ため、非常に安全であることが特徴です。眼窩
  内への針を行わないために他の部分で工夫を加えています。また眼科医の検査や診断も重視しており、客観的な
  状態も把握しながら治療を進めますので、患者さんは最も信頼できる結果が得られ、日々私自身も治療の改良や
  勉強をさせていただいています。網膜黄斑変性症もいくつかのタイプがあり、治療成績には差異や個人差、課題も
  ありますが、実績を積み重ね治療の改良を続けています。今後の展開にご期待下さい。

  追記・・・気が付いたことですが、網膜黄斑変性症の発症にはいくつかのキーワードがあるようです。それは多くの
  患者さんが、コンタクトレンズの使用とパソコンを頻繁に使用していたことです。目に負担を掛けることは間違いなく
  リスク要因となりますので(医師は懐疑的ですが、政治的な理由もあると思っています)、こうしたものの使用は必要
  最小限にするべきです。発症していない方でも、米国等で近年発症が増加していることから網膜黄斑変性症の
  リスクは必ずあります。便利さの裏返しでもありますが、多くの方に知っておいて欲しいと思います。

9.5 昨日のお知らせに続いて大変申し訳ありませんが、しばらくの間、新規患者さんの予約を見合わさせて頂きます。

  今年7月以降は大変予約が込み合い、治療が必要な患者さんの次回予約が取りにくい状態になってしまいました。
  現在来院されている患者さんへ、必要十分な治療を行えることを大切にさせていただきたいと思います。
  開業以来、3回目になってしまいますが、私一人が来院される全ての患者さんの治療を行っているため、これまで
  様々な対処をしてきましたが治療可能な人数や時間的にも限界があります。大変申し訳ありませんが、ご理解下さい。

  今後の予約可能となる見込み時期ですが、当面1ヶ月程度は必要と思われます。予約可能になりましたら当院HPで
  お知らせいたしますので、しばらくお待ち下さい。 なお以前に来院された患者さんで、再度治療が必要となる方は
  予約を受付いたしますので、ご連絡下さい。

9.4 今年10月より新規に療養費(保険)を取り扱う方のみ、治療代を改定させていただくことになりました。
  千秋針灸院の治療代は一般の方で3.000円ですが、これまで療養費の料金設定は実費分1.000円+保険適用分の
  自己負担金(1割〜3割)で、鍼灸の療養費は1回について約1.500円(10割)と決められていますので、療養費を利用
  する場合の実際の治療代は約2.500円と実費に比較して割安になっていました。

  今回、10月以降に新規に療養費を使われる方のみ、実費分について1.500円に改定し、新しい治療代は実費分の
  1.500円+保険適用分の自己負担金(1割〜3割)とさせていただきます。
  今回の改定に伴って、実費と療養費利用の場合の治療代は同一となりますので、ディスポ針の使用を除き、MT式
  温灸器や桝温灸器についての特定材料費(各300円)は、改定後料金を適用した方については不要となります。

  最近は、整形外科分野以外の患者さんが新患の方の多くを占める状態になり、対象となる疾患が限られている
  療養費を新規に取り扱う機会が減ってきました。また病医院の健康保険とは異なり、対象疾患が限られていることが
  なかなか理解していただけない場合もありました。同意をいただく医師にもご迷惑をかけるケースが出ています。
  また経営面でもレセコンの導入や取り扱いにおける諸経費等、実費治療では不要なコストが年間数十万円ほど
  かかるようになりました。今回、療養費については当院としては開業以来の改定となります。宜しくご理解下さい。
  
  当院の治療時間は1時間程までに設定していて、実費の方と療養費の方で治療内容に差は設けず、可能な限りの
  治療を行っています。これまでは療養費を利用される方については、割安な治療代を設定していましたが、今後は
  同一料金体系とさせていただきます。 なお、10月まで継続して療養費を利用されている患者さんについては、
  当面変更はありません。現在治療中の方には料金面でのご迷惑がかからないよう配慮いたします。

8.30 一応以前の環境に復旧しました。それにしても八月後半はパソコンのトラブル対策で終わってしまいました。
  必需品になっているパソコンですが、一般の家電製品等に比較してトラブルが多過ぎです。この日記などは
  他のPCで書いていたのをコピーすれば良いのですが、他の内容等の更新には時間がかかりそうです。

8.29 メールが復旧しました。久しぶりにメールを受信すると、1.231件〔笑〕のメールが来てました。ほとんどがスパム
  メールで必要の無いものでしたが、中には針灸院宛のメールもあり、読むのがずいぶん遅れてしまいました。
  これから必要なメールは返信していくところです。返事を待っていた方には申し訳ありませんでした。

8.26 セットアップを開始しました。まずWindowsXPを設定して、その後必要なソフトを順に入れました。今日の診療等は
  HDへ格納しますので数ギガもあって時間がかかりますし、Office2000〔まだ使っています〕もパッチを当てる等大変。
  ノートPCから抜き取ったデータの再配置等もあって、まだ数日はかかりそうな感じです。

8.25 注文していたPCが到着しました。今度はIntel製のCPU Celeron 2.8GHz、メモリー512M、160GのHDを積んで
  います。大したスペックではありませんが、Nanao製の19インチディスプレイ付きで10万円以下というのがミソです。
  液晶ディスプレイは安くなりましたが、長時間の作業などでの疲れ易さ等は全く価格に比例しています。Nanao製の
  この液晶ディスプレイは国内生産で、中国製等の安い19インチ液晶ディスプレイの倍程度の値段がしますが、目の
  疲れが気にかかる方には非常にお奨めです。耐久性もメーカー標準で5年の引き取り保証が付いていることから
  品質への自信が窺えると思います。EIZOブランドのディスプレイは一度使ったら、私は他のは使えません。  

8.20 いろいろ調べて結局新しいPCを注文しました。検査や修理に数週間はかかりそうで、戻ってきても環境を取り戻す
  のに時間がかかり、1ヶ月以上のブランクができてしまいそうでした。今度は自作ではなく〔自作はトラブルが多いので
  今後は趣味としてのみやりたいです〕メーカー製の完成品です。前回針灸院用に買ったHP(ヒューレットパッカード)の
  デスクトップPCの調子が良いため、同じメーカー製を選びました。保証は一年。これなら自分で対処できるからです。

  今回のPC選びで分かったのですが、一般のPCにインストールされているWindowsXP Homeのサポート期間は、あと
  2年強しかないそうです。〔マイクロソフトのHPに書いてあります〕 つまり2年数ヵ月後にはセキュリティアップデートは
  なくなり、他のソフトやメーカーもサポートが終了して、PCは使えるものの様々な不安要素が出てきてしまいます。
  実質買い替えを迫られることになりますので、これからPCを選ばれる方は注意した方が良さそうです。私は今回、
  少し高くなりますがWindowsXP Professionalを選びました。こちらのサポートはあと7年。ハードウェアの寿命まで
  使えることと思います。

8.17 自宅のホームページ作成&メール用PCに自動バックアップ用のHDを用意しようと考えていた矢先に、HDの不良
  セクタが出てしまいました。7.30にも動かなくなるトラブルがありましたが、今度はHDの物理的な損傷で、修理に
  出さなくてはならない状態です。WindowsXPは立ち上がらず、全く内容が失われた可能性もあります。数日かけて
  なんとかデータを救出したいと思います。当面HPの更新やメールのやり取りができない状態になってしまいました。

  ノートPCは便利ですが、パソコンのパーツから自作してきた私にとっては歯がゆく感じてしまいます。デスクトップPC
  なら自分でHDを外してデータを抜き取り、他のHDに移し変えて作り直すことは容易だからです。今回のノートPCも
  取り外す自信はあるのですが、延長保証期間内〔5年〕のため自分で交換すると今後の保証が受けられなく恐れが
  あります。測定ソフトでノートPCの実使用時間を調べたら、約3.000時間強でした。壊れないPCできないかな。

8.13 お盆休みになりました。初日の今日は治療院の大掃除です。5月の連休から溜まった壁やカーテンの汚れ、外装、
  エアコン等、徹底的に掃除をしました。次回の大掃除は年末。それまで院内を綺麗に使いたいです。

  自動バックアップ用のHDですが、これがなかなか具合が良いです。パソコンの立ち上がりと同時にスイッチが入り、
  電源を切ると自動で終了します。その間に全く手を煩わさずバックアップをしてくれるのですから助かります。まず、
  針灸院内のメインPCに使ってみたのですが、これなら合格。自宅のホームページ作成&メール用PCにも早速導入
  したいと思います。ちなみにレセコン用のノートパソコンにはIOデータ製のUSBメモリーを使って、全自動バックアップを
  構築しました。EPSL-256Mという製品で、値段が高めの高速タイプのUSBメモリーですが、ノートPCに挿したままで
  何も考えなくてもバックアップが可能です。これができるUSBメモリーは今のところ、この製品しか無いようです。

8.10 お盆休みの前ですが、かなり忙しくなっています。例年7〜8月は暑いため、患者さんはやや減る傾向がありますが
  今年は非常に多く、次回の予約を確定するのにも一苦労しています。千秋針灸院は一人の患者さんに一時間までの
  治療時間を設定していますが、一日の患者さんの数が20人を超える日もあり、私の体力的にも限界と感じる時も
  あります。今のところ新規患者さんの受け入れは継続していますが、今後も来院していただける患者さんに質の高い
  治療を受けていただけるよう考慮していきたいと思います。

8.6 自動バックアップ用のHDを注文しました。ロジテックのUSBタイプの製品で、容量は40Gです。小さいと思われるかも
  しれませんが、治療院で撮影する患者さんの画像診断に使うものなので、それほどの容量は必要ありません。
  付属のソフトをインストールして設定すれば、マイドキュメント等を常に最新の状態でバックアップしてくれるらしいです。
  お盆休みに設定する予定です。

7.30 昨年の丁度今頃購入したHP(ヒューレットパッカード社製)ノートパソコンが、危うく壊れかけました。マウス操作に
  エクスプローラーが無反応で、先日破損した針灸院の自作デスクトップパソコンと同様の症状。HD(ハードディスク)の
  不良セクタがあれば修理・交換が必要になるところでしたが、幸いWindowsXP本体のトラブルだったようで、修復が
  可能でした。やれやれです。
  
  今のパソコンは仕事にも不可欠ですが非常にトラブルが多いため、PC内のファイルと同期して全自動でバックアップを
  行えるUSBメモリーまたはHDの導入を考えています。治療で使うデジタルカメラのファイルも多く、できれば4G(ギガ)
  程度の容量が欲しいです。USBメモリーは壊れにくいですが、高速タイプの4Gは5万円前後、これを二つ購入すると、
  新しいPCが買えてしまいます。HDは40G(ギガ)でも1万円程度ですが、可動部を持つため故障のリスクを伴います。
  迷うところですが、予算の都合上HDということで落ち着きそうな予感。

7.26 夜間の診療を手伝っていただいているスタッフの方と、長谷川針灸院さんの勉強会へ行ってきました。専門学校の
  1年生ということで今の時期大切なことは、自分がどのような治療を目指していくのかをイメージすることと思います。
  勤務時間中は忙しく、あまり話はできないのですが、いろいろな話をしたり聞いたりしました。必ずしも中医学や針灸
  専門での開業をお薦めすることではありませんが、当院の日常の仕事や中医学の勉強会への参加などから、今後の
  ヒントを見つけていただけたら幸いです。

7.24 今日一日で、新患さんが3名も来院されました。一日2名は時々あるのですが、3名は初めてです。他の患者さんの
  治療を続けながら、新患さんの問診を取るのはなかなか大変ですが、当院を選んでいただき来院されたのですから、
  よりしっかり診ていかなければと思っています。一日終わってグッタリでした。(新患さんは倍以上の神経を使います)

7.19 長谷川針灸院さんの勉強会へ行きました。勉強会では特に問診内容を細かく分析して、患者さんごとの体質や
  病気の性質を捉えていく(主に北辰会方式)のですが、長谷川針灸院の勤務時代はともかく、自分一人で開業して
  他の患者さんの治療と同時進行で新患さんの問診を取っていくのは容易ではありません。 このことから私は治療
  効果の医学的な検査・判定法を重視した治療法を進めてきました。(初診時にかかる時間的な負担が少なく、結果は
  後から付いてくるからです) 

  しかし問診を含めた四診が大切なことは、勉強会に出る度に気づかされます。日頃の治療ではっきりしなかった、ある
  患者さんの証が勉強会の中で「ピン」ときたりします。何度中医学の基本を勉強しても新しい発見がありますので、
  基本は大切ですね。私が多くの先生のように独自の治療法へ踏み込めないのは、中国で行われている治療を超え
  られる実感が持てないからですが、これからも中医学の基本を大切にして、勉強と治療を続けていきたいと思います。

7.17 開業から6周年を迎えました。六年前の今日は診療を開始したものの、患者さんはゼロ。事前の広告やお知らせを
  全く行わなかったので当然なのですが、6年後の現在は診療中には空き時間がほとんど無いほど、多くの患者さんに
  来院していただけるようになりました。と、思ったら今日は海の日で休診です。しっかり休ませていただきました。

7.13 6月末より新しく夜間の診療を手伝っていただける方も決まったのですが、最近夜間診療の予約が非常に込み
  合い、現在通われている治療の必要な患者さんに支障が出てきたため、本年12月末までをメドとして、夜7時
  以降の新規の患者さんの予約を見合わせていただくことになりました。夜7時以降の予約は現在通院中、もしくは
  休止されている患者さんのみとさせていただきます。午前と夜間6時までについては若干の余裕がありますので、
  今後も受け入れ可能です。(今後の予約状況から変更はあるかもしれません。)
  最近は連日夜9時以降まで治療が続き、私自身の体力面をはじめ様々な問題も生じていました。

  以前はどちらかといえば午前中の方が込み合っていたのですが、最近は患者さんの年齢層が若くなり、仕事が
  終わってから来院される方が多くなっています。仕事の終了時間も延びているようで、夜8時でも来院が難しい方も
  あります。体力に自信のある先生なら連日夜10時くらいまで可能かもしれませんが、とても私には無理です。
  それにしても、今の社会は皆が無理を強いられているような気がします。健康を損なう原因になっているはずです。
  国民が頑張ることで経済成長率は上がりますが、病気の方が増えても成長率は上がります。健康を損なう方が
  増えて、医療費の増加や健康食品の売り上げが上がるような「病んだ社会」は間違っているのではないでしょうか。
  
  難しい話になってしまいましたが、痛みをはじめとした不快な症状の多くは、ある意味体からの警告でもあります。
  病気は治していかなくてはなりませんが、一方で体からの警告としても受け取り、生活そのものも見直す必要が
  あるのではないでしょうか。私自身がクローン病(国の指定する特定疾患)を患い、治癒した経験から、そのように
  お話しすることがあります。病気は薬や治療だけで治すべきものではありませんし、ましてや針灸治療は患者さん
  自身の回復力を高める手伝いをしているに過ぎません。このことを理解していただくことで、治療の効果や予後が
  全く変わってきます。病気に対する姿勢が難病と呼ばれる病気には、より重要な鍵になる例がとても多くあります。
  私自身は、針灸治療の技術以上に重要なことと思っています。(プロは一定以上の技術は当然という前提ですが)

7.9 名古屋市公会堂で県鍼灸マ師会の全員講習会がありました。私は一宮支部の手伝いで受付をしていました。
  中和鍼灸(現医療)専門学校時代の同じクラスの方を3人程見かけました。卒業後6年ということで、それぞれ活躍
  されている様子でした。今回の講習会は受付を担当していた関係で、内容はあまり分かりません。一宮支部の
  理事会などで、大抵の話は耳に入っているということにしておきます。

  先の県鍼灸師会総会で、議事録署名人という仕事をいただきましたが、社団法人の議事録署名は、議事録の
  各ページに全て実印と割り印を押す必要があり、印鑑証明も必要という大変なものでした。こんなに実印を押し
  まくったのは初めてです。公式文書って大変。

7.2 先日の金沢での学会参加以降、蒸し暑さも加わって、二週間近くも体調不良でした。特に最初の一週間は
  仕事以外には全く何も出来ない状態でした。年齢を感じさせる今日この頃。ようやく金沢大会で仕入れてきた
  コバルト鍼他を使ってみようという気になってきました。

  コバルト鍼という名前は聞きなれないと思いますが、ステンレス鍼に比べて鍼体が軟らかく、柔軟性が高い材質と
  いう話です。同じような性質の素材の金鍼(18Kか20K)は、一本500円程度(時価)と高く、滅菌する際の乾燥に
  弱い。銀鍼は滅菌が不可ということで、使い捨てにしなければ臨床では使えない。という欠点がありました。
  最近、臨床で金鍼を使わせていただく機会があり、柔軟性の高さと内出血リスクの低さに驚いて、代用品を探して
  いました。金鍼は柔軟性他でステンレス鍼より2番程度の優位があるように思っています。(マニアな話ですが)

  コバルト鍼はステンレス鍼と同様に高圧滅菌器が使え、コスト的にも銀鍼以下ということで、柔軟性の高さを
  生かして、当院で多くなってきた網膜色素変成・黄斑変成症の患者さん等への眼窩内刺鍼を行う際に、内出血の
  リスクを減らせるかもしれないということで期待している鍼です。(当院はこれまで眼窩内刺鍼は行わずに治療
  効果を上げてきましたが、より難治な症例への効果的で安全なアプローチ法として準備中です) その他、突発性
  難聴等への星状神経節刺鍼をはじめとした比較的難易度の高い治療法へも、可能性が拡がっていきます。

6.28 最近の学生さんの話をいろいろ聞きました。現在無資格治療が問題になっている整体や足ツボ療法、つまり
  補完代替医療の方面(鍼灸もその一つですが)から入学される方も多いようで、国家資格である鍼灸・マッサージ
  師資格を取得して、堂々と行っていきたいということのようです。一定の医学知識を身に付けて営業することに
  なるので、受ける側も安心なのですが、鍼灸をしっかりやりたいという方はあまり多くは無いようで、(私の学生の
  頃もそういえば同じ) 少し残念な気もします。鍼灸をしっかりと学びたい方は、鍼灸大学へ進む時代になったの
  かもしれませんね。

6.23 ようやく夜間診療を手伝っていただける方が見つかりました。中和医療専門学校の学生の方です。私は本当に
  助かるのですが、せっかくですから私が上海の曙光病院で研修して多くを学ばせていただいた様に、当院の
  日々の診療から少しでも多くの事を学ばれていかれることを願っています。(曙光病院にはとても及びませんが)  

6.16-18 全日本鍼灸学会・金沢大会に参加しました。前回、大会に参加したのは、八年(九年?)近く前の岐阜大会。
  当時は専門学校の学生でした。当時の印象はいわゆる一例報告・・・一例のみの症例が発表されているものも
  多く、数十〜数百の同じ疾患での症例から、針灸治療を統計的に捉えた中国国内の報告との違いにギャップを
  覚えていました。(中国国内では針灸が病院内で行われているため、当然統計的に大きな数量になります)

  今回はかなり針灸治療を統計的に捉えた報告も多く、ようやく信憑性のあるデータが取られるようになって来たと
  共に、発表者の多くが大学(医学部や明治鍼灸大学)か、クリニック(医療機関)になってきたことに気づきました。
  大学病院などの専門医療機関は同じ病気の患者さんを集めやすく、統計化していくのには適しているのでしょう。

  針灸治療が病院で行われることは、おそらく患者さんにとって、これまで投薬等を中心とした現代医学的な治療で
  効果の不十分だった疾患等にも、一定の効果を上げることになると思われます。しかし中国での中西医結合医療
  (中国医学と西洋医学の共同治療)の実際を見て来た私は、日本の事情として気になる点がいくつかあります。

  日本の場合、医師(西洋医学)が主導するため、針灸をはじめとした東洋医学の良さが理解されずに現代医学の
  中に取り込まれてしまうのではないか、という危惧です。特に今回の発表で、針灸治療の効果を、西洋医学の
  基準で判別している例も多く(発表者の多くが医大だからですが・・・)、患者さんの自覚症状など(例えばVAS)に
  あまり力を入れていない発表が目立っていました。これでは血液検査の結果だけで、診断と投薬の量を決める
  現代医学の問題点が、そのまま生じてしまう気がします。もっと患者さん寄りの治療や評価が必要と思います。

  それにしても、最近数年は鍼灸の師会や学会の全国大会には出ていますが、鍼灸大学(あるいは医大)の一人
  勝ちになっているようです。やはり鍼灸は一定の効果があるというデータや治療法等の知識を元に、鍼灸治療に
  自信を持っているのでしょう。私自身も上海での針灸治療の統計・知識面での裏づけが、自然に初期の治療の
  自信へと繋がり、良い治療を生んだと思います。他の様々な治療法に頼り、鍼灸に確信の持てない治療者から、
  良い治療が生まれる訳がありませんから。 今後は今まで以上に鍼灸大学卒との格差が生じてくる気がします。  

  話は金沢大会に戻りますが、ポスター発表は発表者との距離は近くて良かったのですが、マイク等が無いため
  少し離れると、かなりの発表が聞こえませんでした。時間も短すぎ。今後は改善されると良いですね。

6.15 顔料インクのプリンター、エプソンのPX-A650が届いたので早速使ってみました。ツクモ電気(ネットショップ)で
  価格は\10.800、5年保障(\1.050加算)でした。顔料系インクで滲みにくいばかりでなく、この機種単体でコピーが
  できる優れものです。コピー機能付のプリンターは、開業以来使ってきましたが、今回で三代目。開業時に購入の
  エプソンCC-700は、\59.800。二代目の現行機種のHP(ヒューレットパッカード)PSC-2450は、\24.000。そして
  今回の\10.800と、毎回半値以下という考えてみると凄いことになっています。

  レセの用紙のみを打ち出してみましたが、細かい文字まで滲みが無く、まるで印刷所に頼んだような綺麗さです。
  少々の水や湿気も大丈夫。良い事ずくめのようですが、さすがに低価格だけあってか、印刷速度はやや遅めで、
  レセ用紙のA4一枚あたり約1分40秒ほど(きれいモード)かかりました。シンプルな4色顔料インクだけあって、
  インク代も比較的安く、印刷速度を除けば業務用途で使えるなと感じました。

6.9 今日の未明、初めてレセコンによるレセプト作成が完了しました。基本事項や当月データの入力から、入力後の
  プリントテスト、本番の刷り出しまで、先月中頃から毎日数時間、治療院に残って作業していた努力がようやく
  報われました。一度基本的な仕事の流れを作ってしまえば、今後は楽になると思います。

  レセコンは(社)日本鍼灸師会のDKシステムです。毎月の業務に導入する場合の注意点についてですが、
  ソフトウェアに付き物のバグは、環境によってはどうしても出てきますので、正しく使えている場合には出来る限り
  バージョンアップを避けること。プリントする場合には少しの水分でインクが滲み易いので、新規にプリンターを購入
  する場合には、顔料インク系のプリンターをお薦めします。ノートパソコンと同じく、丁度レセコン専用にプリンターも
  買い増す予定でしたので、早速エプソンのPX-A650を注文してしまいました。

6.7 急になりますが、顔面神経麻痺について更新させていただきました。顔面神経麻痺だけでなく、突発性難聴等
  にも言えることですが、こうした医学的な回復期が限られている疾患については、回復可能時期を逃してしまうと
  後から治療を開始しても、治療開始の遅れによる後遺障害が強く残るケースが多くなります。病医院での検査や
  治療が原則なのですが、順調に回復しない場合には事実上放置されてしまう場合も多く、その間に回復可能期を
  逸してしまう例が目立ちます。最近、こうした患者さんからの問い合わせや来院が増えていますので、緊急に
  更新させていただきました。病医院の治療で順調に回復されている方は幸いですが、回復が思わしくない場合
  には、当院の各ページ等も参考に、誠実に対応していただける、お近くの針灸院などにご相談下さい。   

6.4 先日注文していたHP(ヒューレットパッカード)のデスクトップPCのセットアップが完了して、12日ぶりに針灸院の
  PC環境が復活しました。この間は自宅の古いノートPCが代役でしたが6年前の製品なので、インターネットと
  今日の診療(医学書院)以外は全て使えなくなっていました。   

  10年ぶりにデスクトップPCを購入しましたが、低価格にも関わらず(19インチ液晶ディスプレイ付きで\89.880)
  かなりの高品質です。メモリーはHynixチップの512M(256×2)、HDはSeagate製7200.9等、自作派の私としては
  侮れない高品質なパーツが入っていて驚きました。ついつい中のパーツまでチェックしてしまうのは、根っからの
  自作派なのでしょうね。CPUはAMDのアスロン64(2GHz)ですが、Office2000をはじめ業務用ソフト等の実際の
  動きも良く、仕事用にはピッタリの性能です。今度こそ長い間、故障無く働いて欲しい・・・。

6.1 道大(息子)が遊んでいたピンセットを二つも無くしてしまい、様々な仕事に支障が出て、困ってしまいました。
  手に馴染んでいた仕事道具は大切ですね。早速、楽天等で調べてみましたが、同等の物はサッパリありません。
  そこで、「医科用ピンセット」と検索して、やっと目的のピンセットを発見しました。

  http://www.ufer.co.jp/iwashiya/index2.html いわしや岸本医科産業株式会社
  全て日本製(一部スイス製も有り)で価格は高めですが、耐久性があり精度も高く、手にく馴染むそうです。医療
  用途だけでなく、家庭用や趣味用としても使い勝手が良さそうです。早速仕事用にいろいろ頼んでしまいました。
  職人さんの手作り作品などもあって、なにやら外科医あたりのマニアックな世界が感じられる・・・。
  リンクのページに、以前から消毒薬を注文していたメイプル製薬さんと一緒にリンクしました。

5.30 遅ればせながら母校である中和医療専門学校へ、夜間のアルバイト募集のチラシを作って持って行きました。
  学生会館へ置いていただけるそうです。誰か早く来てくれるとありがたいのですが・・・。

  卒業してから6年になりますが、学校は結構変わっていました。運動場は校舎や柔道場、駐車場になり、周囲の
  お店なども様変わり。学生当時お世話になった先生方も他校へ移られていました。それでも懐かしく思うのは
  まだ残っている当時の面影と、私自身の学生時代が充実していたからと思います。 皆様、お世話になりました。

5.28 愛知県鍼灸師会の総会に出席しました。毎回のことですが、鍼灸学会の方たちは、「県鍼灸師会単独で保険
  取り扱いをするべき、業団は独立か統一を」と強調され、執行部の方は「性急にはできない」という意味の答弁を
  繰り返すばかりです。実際に愛知県の三団体(鍼灸師会・鍼灸マッサージ師会・マッサージ師会)が分離した
  場合には、会員数の減少や人材が不足してしまうでしょうし、現在の体制は総会が三回もあることが無駄な上に
  鍼灸とマッサージの足並みが揃わず、運動が進まない等の問題が多すぎる気がしています。
  私は長い目で見ると、鍼灸マッサージ師会は解散して、二つの専門師会(鍼灸師会とマッサージ師会)が最良の
  選択のように思っています。

5.25 60.000アクセスになりました。年内に70.000アクセスが目標なので通過点。ちょっと厳しいかもしれません。

5.23 またも針灸院のデスクトップPCのハードディスクが壊れてしまいました。今年の1月に、今回壊れてしまった
  ハードディスクを除く全てを交換したばかりですが、中身を入れ替えるのが面倒なため、ハードディスクだけは
  以前の物を流用していました。それにしても【壊・れ・過・ぎ】ではないでしょうか。
  こんなに買って経費で認められるかも心配ですが、今回はデスクトップPCとしては10年ぶりに、メーカー製を
  購入することにしました。これまで自作機はWindows2000を愛用していましたが、時代の流れでWindowsXPを
  入れたくなり、OS単体で購入すると数万円はかかるという理由もあります。

  針灸院で頻繁にPCが故障するのは、たぶんお灸の煙が原因です。2年以上無事だったPCは存在しませんので。
  それにしても困ったことです。 

5.22 開業以来、千秋針灸院必須のアイテムに超小型掃除機というのがあります。手のひらサイズの掃除機で、
  ベッド上に落ちてしまったお灸の灰を綺麗に吸い取る為のものです。ちょうど開業した頃に、何かで集めた
  ポイントを使って入手した記憶があるのですが、メーカーその他は不明でした。最近道大(息子)が壊してしまい、
  代わりになる掃除機を探していたのですが、小型でパソコン用の使いやすそうな掃除機を見つけたため、注文
  してみました。エレコムというメーカーのハンディークリーナー(商品へリンク)です。

  以前にアスクルから出ていた小型の掃除機は、フィルターの目が粗く、お灸の灰が散らばってしまいましたが、
  今回は大正解。意外とパワーもあり、お灸の灰程度なら完璧に吸い取ってくれました。この手の商品は見つけた
  時に入手しておかないと、なかなか再入手は難しいので、各ベット×2つの合計6個も頼んでしまいました。
  最初に使ってみたときに、あまりの高性能に私も嫁さんもスタッフの方も思わず歓声を上げました。患者さんには
  「幸せですね」って言われてしまいました。 

5.15 近年、千秋針灸院へ来院される患者さんの疾患が大変多様になってきました。中医学による針灸治療は来院
  される患者さんの様々な症状や疾患に対して、充分応えていけるだけの内容があるのですが、従来行ってきた
  当院の治療内容(特に患者さん一人あたりの治療時間・40分程度で設定)だけでは、限界が出てきていました。

  特に顔面神経麻痺、円形脱毛症等、頭部や顔面部で使い始めているMT式温灸器は、これまでの中国棒灸に
  比べて、火傷の心配が無い上、患者さんにとって心地よく、かつ同程度の治療効果が認められるということで、
  とても好評なのですが、平均10分以上は一人の患者さんにかかりきりとなり、治療時間が1時間を越えることも
  しばしばありました。また桝温灸器は腹部や下肢の冷えに関する症状や疾患に、治療効果が高いのですが、
  やはり平均20分以上は燃焼時間があるということで、やはり治療時間が1時間を越えることも出てきました。

  MT式温灸器や桝温灸器は共に効果が高いのですが、材料費が比較的高価なことに加え、同じ診療時間内に
  治療できる患者さんの数が限られてしまいます。このため、今後は保険治療の方に限り、毎回300円を加算させて
  いただくことになりました。材料費を加算させていただく場合には、必ず説明いたします。現在既に治療中の方や、
  実費治療の方は変更ありません。(一般に保険治療の対象疾患で、こうした温灸器を使うことは通常ありません)

  また当院はこれまで、安全で品質の高い針(日本製)を使いたいという考えから、感染の恐れのない個人専用針を
  毎回滅菌して使用してきましたが、昨今のディスポ針(使い捨て針)の使用という時代の流れから、患者さんの
  希望により、ディスポ針を選択できるようにしていきます。ディスポ針の使用を希望される方は申し出て下さい。
  ただし当院で通常使用している日本製の針を上回った、品質の良いディスポ針は存在しないのですが・・・。
  希望される方は保険治療・実費治療に関わらず、材料費として毎回300円を加算させていただくことになりました。
  当院では一回の治療で、概ね20本〜30本の針を使用します。なお、初回の方は初診料に含まれますので、
  別途いただくことはありません。   

  結果として、現在治療のため来院されている患者さんへの影響は、全く出ないように配慮させていただきました。
  今後新しく来院される患者さんも、通常は関係ありません。細かい料金設定は混乱の元なので、出来る限り
  治療費はシンプルな形態にしたかったのですが、今回は治療と経営の両面に関係することなので、どうしたら
  毎日の治療に組み込んでいけるのかを半年以上は考えてきました。 治療院の根幹に関わることですからね。
  今後も良い治療法については、治療に組み込むことが可能な形で、積極的に取り入れて行きたいと思います。

  スタッフ募集のお知らせが、昨年版で出てしまっていたので、今年版に差し替えました。若干内容も違っています。

5.9 いよいよレセコン導入に踏み切りました。Windows2000では動作が不安定なため、専用のノートPCを買う羽目に。
  なんか昨年も買ったような・・・。昨年のは、このHPを作ったり、メールをしたりするためのノートPC、レセコン用は
  ウイルス等のトラブルが全く無い様に、レセソフト以外の他のソフトは全く入れない、純粋なレセコン専用機。
  ということで嫁さんには説明しましたが、白い目で見られています。NECのLaVieで\89.800ですが、高いかな。
  DVD搭載で一番安かったのはHP(ヒューレットパッカード)の\67.800ですが、今と全く同じ機種なので避けました。
  
5.7 今年は金沢で行われる全日本鍼灸学会の全国大会に申し込みました。最近はインターネットで申し込みや、
  参加費の払い込みまでできてしまいます。ついでに宿泊場所も確保しました。便利になりましたね。
  毎年一回は日本鍼灸師会等、全国組織の大会に出ることを心がけています。自分では勉強しているつもりでも
  井の中の蛙になりたくはないですから。離れた場所に出かけるので気分転換にもなります。 ということで、6月
  18日(金)19日(土)は休診させていただく予定です。

5.4 GW恒例の小掃除をしました。年末の大掃除から4ヵ月ですが、お灸の煙の威力はもの凄く、壁や窓、換気扇、
  カーテン、パソコン等々を茶色く変色させてしまいます。一日近くかけて掃除をしましたが、院内がとても明るく感じ
  られました。年三回の大(小)掃除は大変ですが欠かせません。

5.2 夜間診療を手伝っていただける鍼灸師の方、もしくは鍼灸専門学校の学生の方(女性1名)を募集しています。
  詳細はスタッフ募集のページで。

  門外不出(というほどでもありませんが・・・)の、様々な疾患の具体的な治療法や、医学的な根拠のある検査法を
  身に付けていくことができると思います。短・長期間の治療での医学的にも根拠ある効果を、目の前で見ることも
  できます。純粋に針灸のみで治療効果を出していきますので、針灸のみで頑張って行きたい方には貴重な経験に
  なると思います。診療時間外なら質問に答えたり、教えることもできます。実地の臨床各論(懐かしい・・・)と思って
  下さい。アルバイト料も出ます。特に学生の方には有利な条件と思いますよ。

4.30 恒例のイトウメディカルさんの売り出しに行きました。前はあれこれと興味のある治療材料を買っていましたが、
  最近は針や艾などの消耗品だけで軽く10万円を越えてしまいます。他の業者さんでの消耗品を合わせると年間
  50万円は下りません。年間延べ3,000人以上の患者さんが来院されるので、当然の金額なのですが、ちょっと
  以前のような冒険はできなくなっています。来院していただける患者さんに感謝です。

4.21 少し前の話になりますが、4.4に午前の診療を開始したところ、突然左耳が詰まったような感じがし、加えて
  ある高さの音だけがワンワンと頭の中で響き、直ぐに突発性難聴と気がつきました。突発性難聴は様々な原因が
  言われているのですが、要は結果として周囲の血流が悪くなり、聴覚器官に影響して難聴が起こるものです。
  既に診療に入っていたので1時間くらいそのままにしていたのですが、少し空いた時間があったため、自分で耳の
  周囲や手足のツボに、即興で針をしました。直ぐには治らなかったのですが、5分ほどして詰まった感じが薄らいで
  いき、頭の中で響いていた耳鳴りも消失しました。その後二日間ほど、多少の違和感が残りましたが、現在は
  完全に治ってくれたようです。

  本来、突発性難聴は直ぐに病院へ行かなければならない病気ですが、今回は幸い良いタイミングで針治療が
  効奏したようで、なんとか治すことができました。正に「芸は身を助ける」でしたが、自分自身の健康管理を見つめ
  直す必要を痛感しました。 

4.9 シャッターがようやく直りました。3週間近くシャッター無しで不安な毎日でしたので、ホッとしています。
  新しいシャッターは手動ですが、さすがに軽く開け閉めが出来て快適です。大家さんありがとう !!

4.6 県鍼灸マ師会・一宮支部の理事会がありました。私は一宮支部の地区事業会計を担当しているので、領収書
  集めや出納の記録を作ったりと前日から用意に追われました。なんとか会計監査も通り、役目は果たせたかと
  思います。理事の仕事は、年に数回程度の理事会や総会、カルテ監査会等での手伝い程度ですが、地域の
  様々な情報や、保険関連、業界全体の動きなど、貴重な情報がいただけます。こうした情報はほとんど、インター
  ネットでは載らない(載せられない)し、全て一般の会員の方へ伝えられる内容ではありませんので、ぜひとも
  機会があったら、積極的に師会等の手伝いをされることをお薦めします。  

4.3 日鍼会から署名のお願いが送られてきました。「無免許マッサージから国民を守る法改正に関する請願」という
  内容です。日鍼会は鍼灸専門の団体で、本来マッサージは無関係。鍼灸とマッサージは別の医療技術と考える
  鍼灸師の団体なのに不思議ですね。他の全鍼師会や日マ会等に歩調を合わせたのでしょう。それにしても、
  千秋針灸院では困ったことになりました。当院は完全に針灸専門治療院のため、無免許マッサージの話をしても
  患者さんは「なぜここで署名が必要なの ? 」となってしまいます。署名をどのように扱うかで困ってしまいました。

  結局、署名の趣旨は千秋針灸院には当てはまらないため、患者さんへ署名のお願いは行わず、マッサージ師の
  資格を持っている私や内輪だけで署名を埋めることにしました。この問題は単に有資格者の保護だけでなく、
  従来の鍼灸・マッサージ業界が抱える問題まで関与してきます。マッサージの定義や範囲、マッサージ資格の
  無い鍼灸師や柔整師による施術は無免許施術に当たるか、現在の有資格マッサージ師の数は社会の需要を
  満たしているか、最終的にマッサージ資格をどのように扱っていくのか・・・という話になってしまいます。

  マッサージ師でもある私は、日本特有の事情である視覚障害者の方への職域保護という見地から、今後も
  資格は残し、例えば視覚障害者に限定した有資格者によるマッサージは保険給付等の対象等として保護し、
  晴眼者のマッサージ師資格も含めて現在よりも垣根を低く(例えば年限3年→2年程)し、全ての施術者が
  有資格となり、最低限度の基本的な医学知識は身に付けて施術にあたるのが正常な姿と思います。
  白タクや無資格の美容師等は直ぐに取締りの対象とされるのに、無免許マッサージが野放しで健康被害まで
  出ているのが放置される現状は異常です。有資格者のためではなく、国民の立場から改革して欲しいものです。  

  開業5周年ということで、鍼灸小話に最近思っていたことを沢山書いてしまいました。よろしければ読んで下さい。

4.1 おかげさまで全日開業5周年(実際の開業からは5年9ヶ月程)になりました。開業直後頃に比べて、最近は
  月日の流れが早くなった気がしています。最初の頃は「来年の今頃は続けていられるかな」等と考えてしまい
  ましたが、今は日々自分自身の体調に気を配っていかないと、来院していただける患者さん方に大変な迷惑を
  かけることになるほど忙しく、また必要としていただける立場になりました。

  千秋針灸院での中医学による針灸治療と効果の検証の積み重ねが、一般的な針灸の適応症状・範囲から
  様々な難病に対しても確かな実績を上げ、最初は中国留学中に学んだ治療そのままから、患者さんにとって
  負担が少なく、医学的な根拠のある効果を認めていただける治療法へと進化を続けることができました。
  これからも多くの症状・疾病から学ばせていただき、また実績を患者さんの治療に返していきたいと思います。

  これまで千秋針灸院へ来院していただいた、全ての患者さんへ感謝いたします。

3.29 更に想定外。ある患者さんが、別の患者さんの靴を間違えて履いて帰られてしまいました。傘の予備は常備
  しているのですが、靴の予備はありません。サイズ別に揃えておくべきだったか・・・等と一瞬考えましたが、患者
  さん宅に電話を入れたら直ぐに持ってきていただけました。こんなことも起こるのですね。まさに想定外でした。

3.21 朝八時半過ぎに針灸院に着いたのですが、力いっぱい押し上げてみてもシャッターが上がりません。針灸院の
  シャッターは開業時に作ったものではなく、借りている店舗付き住宅に最初から取り付けられていたものです。
  ですから築30年近くが経過しているはずです。最近動きが・・・そんなことは関係なく、とにかく全く上がりません。
  九時の開院時間が近づいてきて、患者さんも来院され始めたため、やむなく力を振り絞って強引にシャッターを
  上げ、冷や汗モノでしたが、なんとか15分遅れで診療を開始することが出来ました。皆さんが応援してくれたため
  なんとか上がったものと思います。その節はありがとうございました。 ちなみにシャッターは壊してしまったので、
  暫く用心が悪いのですが、優しい大家さんが直してくれることになりました。   

  開院時間が近づき、シャッターを強引に壊してでも開けようと決断した時に考えていたことは、「シャッターはお金で
  買える(弁償できる)が、信用(決めた診療日は必ず診療していること)はお金で買えないから」でした。想定外の
  出来事ってあるものですね。

3.16 半年ぶりに、一宮市の運営する「としよりの家」のボランティアに行って来ました。毎月あるのですが、鍼灸マ
  師会の理事(一宮地区)が持ち回りで担当するため、半年に一度で済んでいます。いつもは千秋針灸院内での
  治療ですが、たまには外に出るのも気分転換になりますね。

3.13 針灸院内で遊んでいた道大(息子)が怪我をして外科に通うことになってしまいました。彼は、いつものように
  ローラーベッドの上で遊んでいたのですが、バランスを崩して木製タンスの角に頭をぶつけてしまい、額を大きく
  切ってしまいました。子どもの目線で見ると、自宅や針灸院も危険がいっぱいですね。反省しました。痕が残ら
  ないと良いのですが、少し傷が大きいため残ってしまいそうな状態です。

3.3 数日前の新聞に載っていたのですが、へそ温灸器(三晴社)という商品があるようです。当院でも腹部の弱い
  患者さんには、自家製の箱灸や桝温灸というものを使っていたのですが、1時間近くも温熱効果があり、家庭で
  毎日使えるということでしたので、取り寄せてみました。価格は13.020円(税込)で、30回分の無煙艾等が付いて
  います。無煙艾は追加で購入することが出来ます。

  家庭用ということで、正直なところ期待していなかったのですが、使ってみてビックリ。かなり熱いです。さすがに
  1947年からある伝統の商品ということで、使い易く上手く出来ています。効果は直には出ないかもしれませんが
  原理や温度は鍼灸師の私も納得できるところです。私のクローン病や潰瘍性大腸炎、過敏性大腸炎のような
  症状には良さそうな感じです。

2.25 治療院内に出没する道大(息子・1才)に、鈴を着けることになりました。いつの間にか足元にいることもあり、
  私やスタッフが動いた拍子にひっくり返ってしまうことが度々あったためです。鈴を着けられた道大は、ご機嫌な
  様子です。これでどこに居るか分かるようになりました。  

2.19 日本鍼灸師会のレセコン(保険請求ソフト)をそろそろ本気で使ってみようと、少しずつデータの入力を開始
  しています。これまで一年半以上寝かせてありました。(泣) 千秋針灸院ではお灸を大量に使うので、煙により
  パソコンは年に一度程度はクラッシュするために毎年買い換える状態にあります。PCの安定性が不安なのと、
  レセコンの自由度に不満があったため、これまで手書きで請求していました。 しかし毎月の請求枚数が30枚を
  超えてくると、手書きの請求では、かなりの事務量になってしまいます。不安もありますが、なんとか使いこなし
  たいと思っています。

2.16 税務署へ確定申告に行きました。たまたま針灸院の休みと重なったため、なんと初日申告です。青色申告
  なので、昨晩まで嫁さんは決算書と確定申告書の作成に追われていました。大変ですが、私に出来ることは
  子どもが邪魔をしないよう相手をしていることだけです。毎月提出しているレセプト(保険請求)処理よりずっと
  大変と思います。税理士さんにお願いする事業規模は無いし・・・会計ソフトは使っていますが難しいところです。

2.9 5年ぶりに会計ソフトを購入することになりました。青色申告の控除額が今年から65万円に上がったのですが、
  これまで使ってきた弥生会計2001が対応していません。このままでは正確な内容が作れないことから、必要に
  迫られてのことです。しかし困ったことに弥生会計2006(最新版)は親会社が変わっているため、2001版から
  2006版へのデータ移管がスムーズにできません。弥生会計のメーカーに問い合わせをしているところです。  

2.2 先日取り寄せた0番針はとても良い感じです。顔面部への刺鍼でも痛みが無く、鍼管を叩くことによる刺激の
  方が目立つくらいです。治療効果も、これまで使ってきた2番針あたりと遜色は無いようなので、良い針を手に
  入れたと思います。私たちの仕事も常に試行錯誤の繰り返しですね。

  針の太さについては諸説あるのですが、私は患者さんの体質と症状で決めるべきものと、これまでの治療実績
  から考えています。太いから良く効く(あるいは細いから良く効く)は、刺激量に違いはあるものの、治療効果に
  対応する根拠はありません。これは治療者側の状況(技術等)と、治療の受け手である患者さんの状況は同じ
  ものが無いからです。少なくとも治療者側は、様々な患者さんの側に幅広く対応できるだけの、柔軟な技術を
  持ち合わせたいところです。

1.26 先日注文していた針が届きました。3.000本はズッシリと重く、初診の方に使う中国製ディスポ鍼等に比べて
  とても重量感があります。材質も違うのでしょうね。

  今回0番(直径0.14o)という非常に細い針を併せて注文してみました。針の痛みに敏感な方や、うつ病等、
  弱い刺激の方が好結果が得られる疾患、小児(小学生以下)に使う針には適しているからです。これまで
  こうした疾患にはセイリン製ディスポ鍼を使用してきましたが、軽いため浅刺では僅かな体の動きで外れて
  しまったりと使い辛いのが欠点でした。在庫がある間はスーパー鍼でいきたいと思います。中医学での針灸
  治療は一般に太い針を使うものと思われていますが、状況に応じて使い分けることができるのもプロの仕事。

  千秋針灸院では太さでは0番(直径0.14o)〜8番(直径0.30o)、長さでは1寸(30o)〜3寸(90o)まで、
  幅広い太さ・長さの針を使っています。よく使うのは3番(直径0.20o)〜5番(直径0.24o)、2寸(60o)までの
  針です。十数種類もの長さ、太さに違いがある針を使うため、鍼体のデザインが異なる針を注文しています。
  これが結構重要で実際に針治療をする際、スムーズに必要な針を取り出すことが出来るため、テンポ良く
  治療が進みます。毎日延べ500本近くの針をしますので、テンポの良さはとても大切です。

1.21 最近中和鍼灸専門学校(現医療専門学校)で同級生だった方が、既に開業されていた鍼灸院から鍼灸
  接骨院でリニューアルオープンするという話を聞きました。私も専門学校の卒業時に柔整(接骨)免許を
  取りに行くか考えましたが、結局私の目指したい針灸治療は鍼灸接骨院という形式では出来ないと思い、
  針灸専門で開業することを選びました。どんな治療を目指すのかで必要な道筋や免許は変わってきます。
  その方の目指す治療が鍼灸接骨院という形式で行えるのなら、私は良いと思います。

  針灸専門治療院は正直なところ経営的なメリットはあまりありません。千秋針灸院も患者さんは来ていただけ
  ますが、治療費をかなり安く抑えているため消費税も免税(売上1.000万円以下)です。標準的な治療費を
  いただく針灸専門治療院でも、治療者一人あたり(有資格者)で1.000万円以上ある治療院は多くは無いと
  思います。しかし開業して5年あまり、本当に様々な患者さんや疾患・症状を治療する機会をいただきました。
  毎日様々な疾患に患者さんと共に必死に立ち向かい、全ての方が治っている訳ではありませんが、一般に
  針灸で治療可能とされる範囲を乗り超えた時には、ほんの少しですが上海で教えていただいた老師の姿が
  見えたような気がしてきます。千秋針灸院は私が治療していく限り、針灸専門治療院にこだわっていきます。

1.18 恒例の医道の日本社の新春セールの案内が来ましたが、いつも頼んでいるスーパー鍼がありません。
  医道の日本社に問い合わせたところ、なんと生産終了ということでした。

  このスーパー鍼というのは医研製OEMで、量産品としては最も品質の高い鍼の一つで、もちろん日本製。
  千秋針灸院でも主に使ってきた鍼です。最近は安価な中国製ディスポ鍼に押されて、需要が落ちているので
  しょうね。しかし、ある程度の太さがある3番鍼(直径0.20o)以上はともかく、特に0番(直径0.14o)クラスの
  極細鍼では、治療する側から見て強度等に不安感があるのも事実です。安全性に不安感がある鍼では、
  私は治療の道具として使えません。ちょっとこだわり過ぎかもしれませんが。

  今年(年内いっぱい)が入手できる最後ということと、新春セールの割引対象となることから、3.000本を注文
  することにしました。当面は今回注文分でまかない、次に使える鍼を探していきたいと思います。今年の
  カタログにはありませんが、昨年のカタログにある注文番号で注文できるそうです。

1.12 今年も仕事始めから一週間、当院に来院される患者さんも一回りしました。年末年始のお休みで、調子を
  崩された方、逆に良くなった方がありました。調子を崩されたのは主に内科系疾患の方や年末年始で忙し
  かった方、調子の良かった方は年末年始で仕事休みを取れた方という傾向がありました。いつもと違う治療
  間隔となりますので心配もしていましたが、多く方が元気に来院されましたのでホッとしています。私自身も
  リフレッシュ出来たため、治療者としての感覚も良好。やっぱり休養は大切ですね。

  糖尿病のページを久々に更新しました。前回はなんと 2000.10.20 !! かなりサボっています。この間にも
  やはり様々な方に治療を続けて結果も付いてきましたので、詳細に紹介させていただくことにしました。
  針灸治療は確かな効果があれば、当たり前のことですが病医院での検査結果でも当然結果が出てきます。
  私としては「病医院でも検査をして貰って下さい。」と、お薦めしているのですが、針灸院に来院される方は
  医者嫌いの方が多いです。中国のように針灸(中医)治療と現代医学の連携がもっとあれば良いのですが。

1.7 昨年末からオーバーヒートを繰り返していた針灸院のPCが、ついに使用不能状態になってしまいました。
  仕方なく一時的に自宅からノートPCを持ち出して使うことになりました。

  PCのマザーボード(基盤)のハードウェアーモニター画面でCPU周りの温度を調べたら、なんと96℃ !!
  これでは動かなくなるはずです。原因はお灸の煙がCPUクーラー周囲に入り込んで、放熱を妨げていた
  ようでした。最近の高性能なパソコンは以前よりも遥かに高熱を出しているので、私の10年も前の自作
  パソコンのケースは放熱対策が不十分だったようです。早速放熱性に優れたオールアルミ製の高級最新型
  ケース(自称)を、自作PCで有名な星野金属に注文しました。こだわりのMade in Japanです。お灸の煙
  まみれにするのはもったいないのですが、業務用途なので安定性第一。嫁さんの目が気になりますが・・・
  とりあえず自作PC作りを楽しみたいと思います。今度はどう作ろうかな。最強のPCケース、ムフフ(笑)

1.5 明日から仕事始めです。とはいっても年明けからはレセプト処理の日々でしたが・・・。それでも今年は特に
  ゆっくりと疲れを取れましたので、明日から頑張っていきたいと思います。今年も様々な出会いがありそうで
  楽しみです。

1.1 あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。つい先ほどまで針灸院のワックスがけを
  していました。年越しは家でしたが、大掃除は年越しになってしまいました。