針灸院日記 2011 本文へジャンプ

今年のはじめから読む

12.31 今年もホームページへ多くの皆様にお越しいただき、感謝いたします。

振り返ってみると、今年は年初から新しい針灸院の設計が始まりました。同時に3月の東京での三旗塾の講演準備を進めていましたが、3月11日の東日本大震災により講演は中止となり、一時は新築工事も危ぶまれる状況となりました。結局、眼科鍼灸の講演は4月に愛知県鍼灸専門師会の主催で、名古屋大学で無事に行うことができ、また新しい針灸院も当初の7月完成の予定から2ヶ月遅れて9月に完成、移転して10月13日から開院することができました。他にも6月には鍼灸OSAKAの座談会に出席させていただくなど、想定外の出来事が続いた1年になりました。

来年は色々な意味で落ち着いた1年になると良いですね。私としては、これまで治療させていただいた患者の皆様が、健康を取り戻されることが一番の願いです。そのように心から思うほど、難しい病気を持つ患者さんを数多く診せていただきました。来年も眼科医学を中心に勉強を続け、針灸治療が少しでも皆様の健康に役立てられるよう努力していきます。

来る年の皆様のご健勝とご多幸をお祈りいたします。

12.28 今年の診療が終了しました。

今年の診療が先程終了しました。延べ6.000名を超える患者さんにお越しいただき、様々な経験や結果を診せていただくことができました。順調に回復されたケースだけでなく、残念ながら力が及ばなかった経験も、皆様からいただいた大切な財産です。客観性に乏しいとされてきた針灸治療の効果を、現代医学の視点から正しく評価・分析して、統計化した結果を将来の医学に役立てていただくことが、難病のクローン病から救われ、私に与えられた使命と思っています。

私の進んでいる道は、証立てや臨床に力を入れる多くの鍼灸の団体や流派とは考え方が異なりますし、鍼灸学会などの方向性は臨床に根ざした、専門性の高い鍼灸師の主導による内容とは異なり、現場の臨床から離れて研究に依りすぎているように感じます。私個人にできることは限られたものですが、応援していただいている皆様と一緒に、眼科医学と鍼灸の臨床が結びついた専門性の高さを、必要とする全ての方に役立てていただけたらと思います。一年の診療が終わって疲れているはずですが、意外にも来年に向けて元気だったりします。

12.16 網膜色素変性

来年の統計症例報告のテーマは、4年ぶりに網膜色素変性の統計を作り直すことにしました。2008年に日本で初めて針治療による統計を報告しましたが、その後3年以上が経ち、大変多くの患者さんに来院していただき、当院や提携治療院での治療実績や経験は大幅に増加しました。新しく分かってきたことも含めて広く患者さんや、医療関係者の皆様にお伝えしていきたいと思います。今回もWeb上での公開として、鍼灸の学会等に提出できる水準以上の内容を専門家だけでなく、見ていただいた皆様に分かりやすく説明していきたいと思います。100名以上の規模で報告できる予定ですので、ご期待下さい。

網膜色素変性のページを更新しました。

12.1 千秋針灸院からのお知らせとお願い

年末年始の休診について、年内は28日(水)まで、年始は6日(金)からの診療となります。また新年より当面の間、午後の診療時間での新規患者さんの初診受付を休止させていただきます。初診時は問診や詳細な測定が必要なためですが、2回目以降の診療は午後でも可能です。ご迷惑をおかけしますが、初回の診療は午前でお願いいたします。

また、目の健康に影響を与える医薬品情報を更新しました。様々な医薬品が眼科領域の病気や症状に関わっており、患者さんに必要に応じて副作用の可能性を指摘していくことも、眼科領域を専門とする当院へ求められている内容です。当院では医療機関でも使用されている医薬品データベースから正確な情報を提供できますので、来院される患者さんは服用されている医薬品のリストを持参していただければ、副作用の可能性について説明することが出来ます。

リンク...目の健康に影響を与える医薬品情報

11.28 ブルーエアー(空気清浄機)2台体制は凄い

これまで散々悩まされてきたお灸の煙問題がようやく解決されそうです。千秋針灸院の様々な電化製品は、毎日お灸の煙に曝されるため、院内のパソコンは2年以内に破損、CDラジカセは3年以内、エアコンも5年程度で交換を繰り返してきました。以前の治療院は貸店舗のため換気が十分ではなく、電化製品が熱を持ったり、大量の煙によるダメージが相当あったものと思います。

今回の新築にあたっては、換気量を計算して各ベッド毎に換気扇を設置していますが、更に大型の空気清浄機を2台入れることで、院内のお灸の臭いも可能な限り無くすことを目指そうと決めていました。そこで今日、各エアコンのフィルターを掃除したのですが、なんとお灸の汚れが待合室は全くなく、診療室でも以前の数分の一という結果になりました。実際お灸の最中はそれなりに臭うものの、お灸が終わると臭いは感じません。流石は世界最高レベルの清浄力を謳っているだけのことはあります。フィルターを定期的に交換する他は、ほとんどメンテナンスフリーですので、仕事でお灸を使う治療院にはお勧めです。

リンク...BLUE AIR 
当院では現在、ノーマルフィルター装着1台、ニオイフィルター装着1台の2台体制です。

11.21 日本シリーズ終了、ホークス日本一 !!

今年のプロ野球は昨日の日本シリーズ第7戦、ソフトバンク・ホークスが勝利し、11球団に勝ち越した完全優勝で昨日閉幕しました。それにしても展開が少し違えば中日が優勝していた状況でしたので、秋山監督のコメントのように「しんどかった」戦いでした。それだけ中日に後一歩まで追い込まれていた表れと思います。

ホークス側から見た落合監督の野球は、ひとことで言えば「相手に点を取らせない野球」であり、どれだけ強打者を並べても、「一流の投手からの得点は難しい」という、恐らく三冠王を何度も取った自身の体験から生み出された戦い方と思います。常に他チームより堅い守りと優れた投手陣があれば、どんな打撃陣が相手でもロースコア勝負になるので、他チームが攻撃力を補強しても無効化できるということです。実際このシリーズは、毎日が拙攻、残塁の山を築き、まるで毎回ダルビッシュ(日ハム)や田中将大(楽天)を相手にしているような感覚がありました。セ・リーグであれば毎年のように優勝に絡むのは当然でしょうね。

今年のホークスはFAで補強された打撃に目が行きがちですが、投手力の充実も目を見張るものがありました。和田、杉内、摂津に続いて第4戦で先発したホールトンは、今年のパ・リーグ最多勝投手ですし、第5戦に好投した山田の他にも岩崎、大場、大隣と先発候補が8人、中継ぎ・抑えに金澤、吉川、森福、ファルケンボーグ、馬原と計算できる投手が1軍から溢れるほどでした。この投手力の充実が中日と互角以上に渡り合えた要因と思います。守備を含めた投手力が互角になって、はじめて打撃力の違いが生きてきて、結果的に僅かな差でホークスが勝つことが出来ました。これだけ見応えのあるシリーズは初めてです。ホークス、ドラゴンズの選手や関係者の皆様、ありがとうございました。

中日の落合監督は一旦幕を下ろしますが、落合監督の率いる野球を、またいつか見てみたいと思います。資金面をはじめ球団の全面的な協力があれば、国内どころかメジャーにも負けない凄いチームができるかもしれません。その時には私もファンになるかも。ホークスの優勝はもちろん嬉しいのですが、今回、中日・落合監督の凄さが印象に残りました。

11.15 日本シリーズは苦戦中

和田、杉内を立てた福岡で思ってもみなかった二連敗。まだ抑えの馬原以外は打ち込まれていないので、ダメージは少ないですが、ロースコアの戦いに持ち込む中日の強さを感じる二試合でした。今日は摂津の先発で、つい先程勝利!! 明日はパ・リーグ最多勝のホールトンで2勝2敗のタイに持ち込みたいところです。打撃陣の調子も上がってきましたので期待できそうです。なんとか2勝1敗以上で名古屋を乗り切れば、逆転優勝も見えてきますね。

クローン病のページを再度更新しました。クローン病の患者さんは色々な食事制限をされていますが、栄養学の観点からも偏った食事にならないよう気をつける必要があります。インターネット上の極端な情報や自己流の食事制限は、反って回復を悪くしているかもしれません。

11.11 明日から日本シリーズ

明日からプロ野球のソフトバンク・ホークスと、地元の中日ドラゴンズとの日本シリーズが始まります。私は30年来のホークスファンなので、地元の中日との日本シリーズは最高のカードです。1999年にも当時のダイエーVS中日がありましたが、下馬評の中日有利を吹き飛ばしてダイエー・ホークスが日本一になりました。今年は逆にホークス有利との前評判ですが、始まってみないと分かりません。でも今年のホークスの野球は森監督の頃のライオンズを思い出すような、機動力を駆使した綿密な野球なので、中日には手強い相手ですよ。昨年購入したブルーレイ・レコーダーがようやく活躍できそうです。

クローン病のページを更新しました。大きく実績が出来てきたこともあり、少し過激な内容だったりします。でも私と同じ病気の患者さんには、ぜひ伝えたい内容です。

11.7 旧治療院の取り壊し

11.5、7で、旧治療院は解体業者さんに取り壊していただきました。内装は全て外され、床のコンクリートは壊されて、元の土間の状態に戻りました。約11年3ヶ月の間よく働いてくれた施設に感謝です。取り壊される前に沢山の写真を撮っておきました。色々な思い出と共に大切な宝物です。

11.2 午後の診療の新規患者さんの初診受付を再開します

6月から休止していた、午後の時間での新規患者さんの初心受付を再開できることになりました。ベッド数にも余裕が出来、落ち着いて診療が出来るようになったため、受け入れが可能になりました。ただ予約の込み合う日もありますので、希望される患者さんは電話でご確認下さい。年内は午後も新規患者さんの初診受付は大丈夫と思います。

10.29 ようやく落ち着いてきました

新しい治療院内の設備やスタッフも広くなった動線に慣れ、転院に伴うバタバタした状態がようやく落ち着いてきました。これまでやや控えめにしてきた眼科領域の各種測定や評価も再開し、良好な結果が以前の治療院から引き続き出てきていることも確認できました。また、いつもお待たせしていた新規患者さんの受け入れも順調に進んでいます。

現在の新しい千秋針灸院は、これまでの治療院での眼科学の視点から見た測定・評価上の課題を、建物の設計段階から検討しています。蛍光灯の演色性能や周辺光の影響を少なくしたり、視力測定では5メートルの距離を確保し、床や壁紙の色調まで最も患者さんにとって使いやすく、正確な測定・評価が行えるような施設を目指しました。学校や検診施設、場合によっては測定環境の良くない眼科医療機関以上に、正しい結果が得られるレベルです。当院の実績ある針治療との両輪で、これからも眼科領域での針治療の可能性を追求していきます。

千秋針灸院の測定・評価方法 を更新しました。

色々な部分で落ち着き始めましたので、各疾患別の内容といったホームページの更新も進めていけそうです。ここ一年くらい講演や針灸院の設計で手一杯でしたから、新しい内容が山程溜まっています。期待していて下さい。

10.25 やっと電話が開通しました

今回の移転で想定外だったこととして、電話回線の引越しがありました。新規に建築された建物への電話回線の移転には建物の登録が必要で、移転完了までには4週間近くかかるようです。このため今日までの電話は、旧針灸院の親機から子機へ転送したり、無線LANを使ってネット接続をしていました。やっと安心して電話やインターネットが出来るようになります。新しい設備が次々と入って、毎日のように針灸院が進化していく感じです。

10.24 ブルーエアー(空気清浄機)が到着

新築の内に可能な限り、お灸の煙対策をしたいと思い、白羽の矢を立ててみたのがスウェーデンの空気清浄機メーカーBLUE AIR。医療機関での採用も多いようで、半年毎にカセット状のフィルターを替えるだけの簡単設計ですが、性能は国産メーカーでは有り得ないハイレベルらしいです。実際一日動かしてみましたが、お灸の臭いはほとんどしなくなりました。ただエアコンに入り込んでいる昨日までの臭いは、稼動時にどうしてもしてきます。あとはフィルターが半年も持つのかという点と、初期の性能が維持できるかという部分でしょう。購入した650Eに装着可能で脱臭能力をパワーアップさせた、病院や介護施設向けの「ニオイフィルター」も用意されているようなので期待したいです。

それから給水器として置いているサントリーのウォーターサーバーも新調されました。調子が悪くなっていたので、引越しを機に新品に入れ替えていただけました。機械の小型化やメンテナンスをはじめ、大きく改良されていました。レンタル品なので無償交換です。

10.20 古いものをどう使うか

今回の引越しで、かなり多くのものが新調されるのですが、これまで使ってきたものの中でまだ使えるものをどう生かすかは、意外と悩みどころです。パッと捨ててしまえば楽なのですが、なかなかそうもいきません。結局酷く汚れていたり、破損しているものを除いて、ほとんどが新しい針灸院に運び込まれました。やっぱり勿体無いですものね。現在、引越し後の後片付けが佳境に入っています。

10.15 新しい千秋針灸院がスタート

10.13(木)より新しい千秋針灸院での診療が始まって、3日が経ちました。引越しに伴う休診もあったため、3日間で100名を超える患者さんが来院され、設備や運用面で不慣れな部分もありましたが、無事スタートすることができました。



多くの患者さんや提携治療院の先生方、取引先等から、様々なお祝いをいただきました。とても紹介しきれない程の数ですが、真っ先に届けていただいたランの花だけは掲載させていただきました。多くの方に温かい言葉をかけていただき、心から感謝いたします。



右側にある4本のスティック状のものは、開院記念の粗品のミニマッサージャー。患者さんおひとり1本で160本用意したのですが、3日間で既に100本以上お渡ししてしまったので、来週中には無くなりそうです。いつも通っていただいている患者さんに行き渡るとよいのですが、微妙なところ。この手の製品としては日本製で、結構良い品質だったりします。

3日間診療してみて感じたことは、まずは広くて仕事がし易いこと。それから6台のベッドは化け物(笑)です。これまでの3ベッドから2倍になり、一日に治療できる患者さんの数は全く変わってしまいました。しかし6台のベッドがフル稼働すると、私たちの方が忙しさに振り回される感じです。来週以降は予約も落ち着いてきますので、丁寧な治療を心がけます。

10.12 なんとか間に合いました。いよいよ新治療院でスタートです

 正面から見た千秋針灸院

9日は、スタッフ、家族総出で引越し。夕方には大部分の物を運び出して、広く感じるようになった針灸院は、なんだか治療院だった空間が泣いているような悲しさを感じました。10日は恒例のイトウメディカルさんのセールで、針等の消耗品やベッド数が増えた分の備品を購入。引き続き後片付けや整理に追われ、11,12日は今までどうりの診療が出来る様に、パソコンや機械を調整したり、買い物に走り回ったりと、目が回るような忙しさでした。最後の清掃が終わったのは夜の8時頃。よく話しに聞くような、開店前は深夜や早朝まで準備に追われるのは何としても避けたかったので、ホッとしながらこの日記を書いています。

ベッド数の増加を頼みに予約を多めに入れてしまったため、今週一杯は毎日30名以上の診療が続きます。治療は大丈夫ですが、新しい治療院での設備や動きに不慣れなため、診療の遅延等ご迷惑をおかけするかもしれません。来週以降は予約数も落ち着いてきますので、これまで以上にしっかりと診療できたらと思います。よろしくお願いいたします。

また様々な方からお祝いの品物をいただき、とても感激しています。ですが、これまで支えていただき感謝したいのは私たちの方ですので、お気持ちだけで充分です。明日からも、これまで以上に頑張っていきますので、一緒に歩んでいきましょう。

10.8 最後の一日

現在の千秋針灸院での、最後の一日の診療が終わりました。これまでの日記で書いてきたように、開業から11年3ヶ月、良かったことや、上手くいかなかったこともありましたが、全て今に繋がっています。また家族やスタッフ、患者さんや様々な関係する先生方にも支えられて、千秋針灸院の今があることを実感しています。最後の診療が終わった後、もの凄い脱力感に驚くと共に、何ともいえない達成感を感じることができました。

これからは千秋針灸院の第二ステージと思っています。11年前の開業の時には、漠然と「私の闘病経験と上海留学で学んだ針灸治療を役立てたい」というものでしたが、これからは眼科領域の専門治療院として蓄積した専門知識や臨床データを基に、「眼科医療の確実な選択肢として、針灸治療を役立てたい」という具体的なものに発展しています。また同時に眼科領域以外の分野でも医療の中で、特に現代医学では治療が困難な疾患に対して、針灸治療の役割を見つけていくことも目標です。

これまで来院していただいた全ての患者さんと、支えていただいた皆様に感謝して今日で区切りをつけ、千秋針灸院は次のステージに進みます。

10.1 ソフトバンク・ホークス優勝

今年のホークスは交流戦こそ強かったものの前半戦はパッとせず、あまり強さを感じなかったのですが、8月頃からの首位決戦で大きく勝ち越し、二位以下を引き離しての優勝でした。ちなみに今日は私の誕生日ですので嬉しいです。(年齢は忘れました) これからクライマックスシリーズ、日本シリーズと勝ち続けてくれるよう応援しています。

9.29 看板の誤算と引越し第一弾

看板については、8月後半から地元の看板屋さんとデザイン、設置場所の検討、見積もり等を取り進めてきたのですが、10月13日の開店前までに看板を設置して、外構業者さんにタイル貼りで仕上げをしていただく予定でした。1ヶ月半もあるので看板は大丈夫と言われていたのですが、なんとこの段階に来て間に合わないことが判明。どうも看板屋さんは、のんびりし過ぎている気がして心配していたのですが、思いもよらない結果になりました。信用できないため、看板をはじめとした表示関係の注文は全て撤回することにしました。

店作りは期限もありますし、本当に様々な業者さんが足並みを揃えて進めていただけないと、できるものではありませんね。医院等によくある建て看板を予定していたのですが、今後看板を設置しようとすると仕上げのタイルを剥がす必要がありますので、勿体無くてできません。少なくとも開店には間に合わなくなりましたので、「千秋針灸院」の看板も表記も無い状態でのスタートになりそうです。

一方で夕方からイトウメディカルさんの協力で、追加の3台のベッド、待合のソファ、赤外線治療器等を搬入・組み立てしていただきました。また不用な医療機器の引き取りやローラーベッド、ウォーターサーバー、冷蔵庫の引越しなども手伝っていただきました。イトウメディカルさんは来月のセール前で、大変忙しいにも関わらず力を貸していただき、本当に感謝しています。ヤル気が感じられない看板屋さんと、出来る限りのことをしていただけたイトウメディカルさんで対照的な姿勢を見た一日でした。

180.000アクセスを達成しました。

9.22 引渡し完了

今朝、無事に新しい千秋針灸院の引渡しが完了しました。鍵を渡されたり保証の説明等をしていただきました。これからは私達の責任で建物の管理していかなくてはなりません。まずは一息つきたいところですが、一部の外構工事などは残っていますし、引越しもありますので、ここからが忙しくなります。

9.20 移転に伴う臨時休診と、新治療院の開院についてのお知らせ

10月11日(火)・12日(水)は新治療院への移転のため、臨時休診とさせていただきます。また10月13日(木)から現在の千秋針灸院の西隣にある、新しい治療院での診療が始まる予定です。

なお新しい治療院の名称は「千秋針灸院」で、これまでと同じです。電話番号や診療時間、治療代なども、これまでと変わりません。変わるのはベッドが6台と倍増することから、予約が取り易くなることや、患者さんの実治療時間を長くして、より治療効果を上げることも予定しています。他にも建物北側に最大10台分の専用駐車場(患者さん6台・スタッフ用4台)がありますので、駐車場に心配はありません。

9月22日(木)が引渡しで、この日以降少しずつ引越しが始まります。毎日の診療に使用しているベッドや設備は最後ですが、ローラーベッドやサントリーの給水器は9月29日(木)あたりで先に引越しになり、暫くの間使用できなくなります。また一部の外構工事は10月以降も続いています。ご迷惑をおかけしますがご理解・ご協力をお願いいたします。

9.15 内覧会

よく内覧会と言えば、医院等で開院前に一般の方に観ていただく機会をイメージしますが、住友不動産の内覧会は、引渡し前の施主による最終確認を指すそうです。分かりにくいので敢えて施主内覧会と呼んでいますが、新規開業ではなく直ぐ隣への移転ですし、一般的な、いわゆる内覧会は行う予定はありません。今回も店舗ならではの内装の紹介です。



トイレは長辺約1.75m、幅約0.95mと幅だけは若干広めのサイズで、便器はパナソニック・アラウーノS。流行っているそうですが、掃除のし易さから選んでいます。縦横の手摺や手洗い器の自動水洗も装備。汚れやすい床は住友不動産の営業担当Fさんから、フロアタイルへ無償アップグレードを申し出ていただけました。現在でも時々トイレ渋滞が起きていますので、活躍してくれそうです。スタッフはできるだけ、2Fのトイレを使うことになります。



2F南側の物干しスペースです。物干しは川口技研のホスクリーンZを付けていただきました。この物干しはアーム一本あたり耐加重20キロ、4本で80キロまでの洗濯物を干すことができます。6台のベッドから毎日大量に出るリネン類を、各2台の洗濯機、ガス乾燥機と共に受け止める当院必須の設備です。ただエアコンの位置は微妙だったかも・・・。



診療室を手前の中待合・診察室から見たところです。カーテンはまだ付いていませんが、両サイドは各3台(合計6台)のベッドが並び、正面の黒壁前に液晶視力表が配置されます。手前の床の色が変わっているところは、それぞれ液晶視力表から2.5mと5mの位置になり、患者さんが容易に正しい距離で視力測定ができます。眼科領域の専門治療院として、専用の設計にしていただきました。

他にも照明では紫外線吸収膜付き蛍光灯や、診察室では余計な光を極力入れず、美術館・博物館用の高演色蛍光灯を使用して、患者さんの実際の見え方を正しく把握・評価できることを目指しています。これまでの日々の診療の積み重ねから得られた眼科領域の診療システムを、設計段階から現時点で可能な限り盛り込んだ治療院になりました。

施主内覧会の後、銀行から残金全てを振り込んで清算しました。内外装に治療院として拘った部分も多いため、当初の契約から大幅な金額増になりましたが、なんとか支払いを済ますことができ、心底ホッとしました。かなりの脱力感を感じますが、体調に気をつけて乗り切っていこうと思います。残工事、引越し、新治療院のスタートと忙しさが加速していきそうです。

9.8 打ち合わせで大忙し

まずは今週の進歩から



待合吹き抜けのアクセントウォールに照明が入っています。何故ここからの写真かというと、丁度床にUVハードコートを施工中で入れないからです。このUVハードコートは一般家庭なら20年は持つという話なのですが、店舗なら10年くらいかもしれません。話は待合に戻りますが、藍色ベースの壁紙をバックに紺色(メディブルー)の5〜6人掛け椅子が入る予定です。今回は外観から待合までは、和モダンに統一してみました。なぜか「可愛い洋館ですね」と言われてしまう事も多いです。屋根が瓦ではないからでしょうか。



勝手口から受付を見ています。手前の棚や台、吊戸棚など十分な収納量があります。収納家具はヤマハのキッチン関係の部材が多用されているので、見た目も耐久性も十分。地震の際には自動でロックがかかり、安全性も高いそうです。今回はバス、キッチン、洗面台、収納全てをヤマハ製で統一して、価格的にも頑張っていただきました。でもなぜ藍色ではないのでしょう? 2階の設備や受付・診療室の設備は早い段階から、私の好みの色で注文してしまっていたからです。全体としては少しチグハグになってしまいました。

ほとんどの工事が完了していて、エアコン、カーテンが発注済み。今日は外溝の最終打ち合わせや看板、ベッド等の打ち合わせで何ヶ所も走り回りました。来週が施主内覧会で、引き渡し前の最終確認、再来週が引き渡し予定です。その後医療機器などの搬入が始まり、10月13日(木)あたりでオープン予定にしています。なんか、あっという間ですね。

9.6 鍼灸OSAKA102号 加齢性眼科疾患が出版されました。

 鍼灸OSAKA 102号 加齢性眼科疾患

リンク...森之宮医療学園出版部  鍼灸OSAKA 102号は、全国の書店で販売中です。

私も出席させていただいた座談会が、ついに誌面になりました。写真付きで紹介されていると少し恥ずかしいですね。座談会では特に眼科専門医の竹田先生から、患者さんにとって少しでも希望に繋がる話を引き出そうと、積極的に話題を振らせていただきました。参加された先生方や、今回の機会をいただけた森之宮医療学園出版部の皆様に感謝いたします。

座談会の他にも眼科領域の鍼治療について、様々な内容がありますので、私自身も勉強になります。また座談会の抜刷を50冊ほどお願いしてありますので、届きましたら全国の提携治療院さんに配布させていただき、先生方の診療に役立てられたらと思います。

今年は春に講演、今回の座談会出席と、私の現時点での眼科領域の鍼治療は、一つの到達点まで辿り着いたと思います。これからは新しい千秋針灸院で、全国の提携治療院や支えてくれるスタッフ、家族と共に、更なる到達点を目指して進んで行きたいと思います。これからの眼科領域の鍼治療にご期待下さい。

9.1 内装は完了間近

今回は店舗ならではの装備を少しだけ紹介します。



洗濯室です。ガス乾燥機が2台並んでいます。下部には洗濯機も2台入ります。毎日大量のリネン類の洗濯や乾燥を繰り返すため、電気乾燥機の約3分の一の時間で済むガス乾燥機は治療院の必須アイテム。ベッド数が2倍になったため、洗濯機・乾燥機も二台ずつになりました。排煙専用のダクトを作っていただいたので、快適に作業ができるはずです。



院内数箇所にある誘導灯です。店舗を新規に設計する場合には、消防の指示により停電時でも数十分以上発光する避難誘導灯の設置が義務付けられています。毎日の診療後の消灯後にも自動点灯するそうなので、真っ暗にならずに済みそうです。

消灯後と言えば、実は蓄光タイプの壁紙を待合天井に選んでいたのですが、何処で間違ったのか、追加契約書では一般的な壁紙に変わっており、私も気が付かないうちに壁紙が張られてしまいました。追加契約書の確認不足ですので私にも落ち度があるのですが、吹き抜けで貼り直しが難しい部分ですので、諦めることにしました。消灯後は星空になる予定だったのですが、残念です。大丈夫と思い込まず契約書の確認は必要ですね。

引渡し予定日まで、あと3週間になりました。エアコンやカーテン等は今日の打ち合わせで発注し、追加のベット等の機器や看板などの手配も進め始めています。10月中旬の移転開業に向けて、忙しさが加速していきそうですので、体調に気をつけて頑張っていきます。

8.21 足場が外れて、外観が初公開



やっと足場が外され、建物の外観が初登場。度々患者さんから「何処へ移転するの?」と尋ねられるのですが、「駐車場を挟んだ隣の白い建物」です。現在の千秋針灸院から西へ僅か10メートル程。近所の方やバスで来院される患者さんへ、ご迷惑をかけずに済みそうです。



黒い切妻屋根と白い壁で、和モダンの感じは出ているでしょうか。向かって右側の小さな沢山の窓は、丁度待合の吹き抜けにあたり、外観色はジャパンブルー(藍色)を狙ったのですが、やはり大きな面積になると黒に近い濃紺となり、少し印象が変わってしまいますね。



今回、名鉄バス羽根停から見たデザインは最も重視したポイントでした。2階の南側と西側の縦長の窓を挟むように配置されたリズミカルフィンは、京都の町家をイメージしてデザイン上のアクセントになるだけでなく、直射日光や風雨を和らげる効果も狙っています。

外観は完成していますが、外構、内装のクロス貼り、照明、キッチンと収納家具(ヤマハ)の取り付け、エアコン、カーテン等が残っており、引渡しは約1ヶ月後になります。まだ決定ではありませんが、治療院の引越しは10月の体育の日の連休(9、10日)辺りが目標です。引渡しが終われば、新治療院の裏側駐車場(患者さん専用6台分)は駐車可能になりますので、ご利用下さい。

8.18 進んでいる内装と看板の悩み

お盆の休みが終わり、久しぶりに見に行くと内部の造作も進んでいました。



診療室のベッド毎のカウンターが取り付けられていました。現在使っているホームセンターで買って取り付けた化粧ボードとは大違い。角も丸くなり、家具のような高級感があります。最初は今のところ5ベッド、最大で6ベッドまで使えるよう設備を取り付けておく予定です。



風除室を兼ねた内玄関には、引き戸の建具が取り付けられていました。現在のような、すれ違うのも大変といった反省から、患者さんの主な動線は広く確保しています。デザインは東洋医学の五行みたいな感じで少し遊んでみました。



左は大型の棚、右は収納庫です。千秋針灸院も開業から11年が経ち、様々な書籍や資料、患者さんのカルテ等、かなり増えてきました。これからも20年以上は現役のつもりですので、大量の収納が可能なように作っていただきました。今後の資料やカルテなどは、電子化を進めていますので、バックアップ等に使うコンピューター室(院長室)もあります。

お盆からは少し遅れましたが、間もなく足場が取れるようで、近く外観も公開できそうです。最近、看板をどうするかを考えていますが、なかなか良い案が出てきません。壁付けにすると安く済むのですが、建物への悪影響が心配です。一方、内照式(バックライト)の自立看板は概ね100万円以上(基礎工事・デザイン料含む)かかりそうで、二の足を踏みます。遠方から来院される初めての患者さんに、一目で分かる看板にしたいところです。

8.15 今年の夏休みは、虫取りを堪能しました

今年、子どもに火がついた虫取りで、せがまれて暗くなる頃に探しに行った神社や森では、毎回カブトムシやクワガタムシが獲れ、一度に20匹近くにもなった日がありました。おかげで30匹以上の虫達が、飼育ケースの中で生きています。ポケモンよりも健全ですね。来年以降も採集のポイントで虫獲りができるように、今年の採集はこれまでと子どもに話しました。

これだけいると産卵もするはずですので、昆虫マット等も用意して、来年の繁殖を目指してみたいと思いたちました。私も30年以上前を思い出して、結構熱が入っていたりします。個人的には大きく美しい顎を持つノコギリクワガタが好きです。オスは攻撃的であまり賢くは無いのですが、大抵の場合に気に入ったメスとつがいを作り、メスが餌を食べている間中、外敵から守り続けます。カブトムシなどに比べて、あまり強くも無いのですが、その習性は天晴れ。森でも大抵はオスメスのペアでいるため、今年は7ペアも捕獲してしまいました。

夏休みも終わり、今日から診療再開です。新しい針灸院への引越し予定まで2ヶ月を切り、現在の千秋針灸院での診療日数も残り少なくなってきました。自分で設計して11年以上、家族やスタッフと頑張ってきたこの場所で、名残惜しさもありますが、日々の診療を頑張っていこうと思います。

眼科領域の針治療のページを更新しました。大幅に内容を加筆・修正しています。

8.7 順調に大工造作が進んでいます

風呂桶が入っていました。これから取り付けられる予定です。内部造作は合板貼りや石膏ボードといった内壁から、バス、キッチン、各種棚といった細部の取り付けに入っています。



一階玄関ではフローリング貼りも進んでいました。ここまで来ると現実味が出てきます。ただ完全な住宅仕様なので、階段にして約一段分のこの段差は、何とかしたかったという思いは残ります。後から手すりを付けてカバーしたいところです。



外壁もかなり進んでおり、早ければお盆前に足場が外せるかもという話です。また内部造作もお盆明け頃には大方完了し、建物は完成する予定です。その後に外構工事、引渡しとなります。順調すぎる位の進歩状況ですので、私の方も引越しの手順を考え始めています。引渡しが終わったら、新規購入品や運び込めるものから設置して、最後に使用中のベッドや器械類の引越しとすべきでしょうね。工程表が必要になりそうです。

8.5 埼玉県で連携治療が開始されます

先日の北海道、京都府、三重県に続いて、埼玉県でも提携治療院さんとの間で、主に眼科領域の連携した治療が開始できるようになります。関東地方からは、問い合わせや来院される患者さんが比較的多いのですが、東京都を中心に茨城、千葉、埼玉、神奈川とネットワークが充実してきました。

全国から多くの「近くで治療のできるところはありませんか」という問い合わせをいただくのですが、私としては無責任な紹介はできませんので、少なくとも当院から実際に紹介した患者さんがあり、当院の測定や眼科検査で一定の効果があること。紹介した患者さんからの聞き取りから、安全で患者さんの立場に立った治療内容であること。プロ視点からホームページの内容等も確認して、当院から提携治療院としてお願いし、了承をいただいているものです。

こうした理由から、提携治療院は少しずつしか増えませんが、眼科領域についてはかなり治療水準は高く、当院を含めた提携治療院で連携治療とした場合、様々な多くの症例で効果を認めますが、もし適切な治療を受けられた上、一定の期間で結果が出なければ、残念ながら鍼治療の適応外と判断できる程のレベルにあります。現在、19都道府県まで広がってきましたが、全国全てで確かな治療が受けられるネットワークを目指していますので、ご期待下さい。

阿部鍼灸院...http://www.abehari.jp/index.html 埼玉県川越市

8.1 カブトムシ

今年の道大(息子)の初めての夏休みは、プールと虫・魚取りに明け暮れています。昨晩は一宮市地域文化広場の森にカブトムシ取りに出かけました。収穫は3匹でしたが、本人は大喜び。私も子どもの頃は昆虫や魚を散々飼ってきましたから、血なのでしょうね。あまり広くない飼育ケースに入れられた7匹のカブトムシやクワガタは、喧嘩ばかりしています。

金魚にナマズ、メダカ、ドジョウ、フナ、カブトムシにクワガタと、定番(ではない生き物も)が並び、賑やかな夏です。

7.30 内外装ともに進行中

丁度、床暖房の施工中でした。1階は大小5枚のパネルで床暖房となるのですが、床の段差を無くすため、パネルの無い部分は全て捨貼の合板が入るなど、大きな手間がかかることを知りました。施主から見れば床暖房はオプションの一つですが、大変なことですね。



床暖房が施工され、2階への給排水や石膏ボードも貼られていました。連日大工さんに4名も入っていただき、現場監督さんも驚く速度で進んでいるそうです。2階では既にフローリングを貼っているとのこと。来週は見られるかも。



外壁も下地の胴縁やサイディング貼りが進んでいます。外壁は純白(スノーホワイト色)ということで汚れが心配ですが、汚れが付き難いマイクロガード仕様に期待しています。外構のタイル等でも白を多用していますので、やっぱり汚れは目立つのでしょうね。



来週は内外装の施工が更に進む見込みで、現場の進行や資材の調達も順調という話です。9月下旬の引渡し予定は早まることはあっても、遅れることはなさそうということで、そろそろこちらも引越しのタイミングを考え始める必要が出てきています。

新治療院への引越しに伴い、10月は数日程度までの臨時休診が必要になりそうですので、患者さんにはご迷惑をおかけしますが、完成予定が確実になる9月初め頃まで、10月の予約はお待ちいただくことになります。よろしくお願いいたします。

7.25 小児眼科領域を更新しました

昨年後半以降は忙しく、なかなか更新できなかったのですが、久しぶりに眼科疾患の解説ページを更新できました。全般に更新はなかなかできていないのですが、臨床の蓄積は進んでおり、本当は新しく書き加えたいことが山程あるのが実際です。各疾患の専門ページの更新はかなり遅れていますが、時間を見つけて少しずつ更新していくつもりです。

近年、小児眼科領域は治療や問い合わせが大幅に増えていて、大変貴重な治療経験や実績を蓄積させていただいています。針治療を行えば何でも治るというものではありませんが(むしろ難しい疾患や課題も多いのが実感)、現代医学では届かない部分に針治療を役立てられる場合が少なからずあります。良いことばかりを書くのではなく、正しく得られている事実を紹介していきますので、ご期待下さい。

小児眼科領域を更新しました。

7.23 大雑把な外観を初めてご紹介



先日の台風接近に備えて、ネットが外されていました。壁は防水透湿シートが貼られた状態ですが、外壁のサイディングは白なので、完成のイメージに近い状態です。偶然にも台風が来ているので見ることができてラッキーでした。和モダンの感じが出ているでしょうか。



内装は着々と進行中で、断熱材が壁や天井に隙間無く詰め込まれていました。



断熱材が貼り終わると次は石膏ボード、並べられた器材がカッコ良く自己主張してます。

来週からは外壁も始まるそうで、毎日少しづつできていくのが楽しみです。

7.14 上棟打ち合わせ

上棟打ち合わせということで、水道、電気、ガス、内部の造作等、実際の治療院内で位置や大きさを確認しながら、最終の打ち合わせがありました。昨日までにサッシと屋根が早くも付きました。だんだんと図面で考えてきた治療院の形になってきています。



待合上の吹き抜けから二階方向です。開放感を出すため、二階が若干見えるように設計しています。狭さを感じにくくするために工夫した部分です。



二階から吹き抜け方向の見え方です。住友不動産の特徴である、多数の小窓が配置された多開口耐力壁は外観としても、1階の待合、2階リビングからも面白く見えると思います。



診療室は大空間のため、天井に大量の集成材が入っています。隅にはニューパワーコラムと呼ばれる耐震補強も確認できました。現場監督のNさんも写ってしまいました。



2×4工法というのは6方向の壁で建物を支えるのが基本ですが、今回の建物では軸組み工法並みに大量の集成材も使用して、大きく強度を上げているそうです。説明を受けた素人の私でも、非常に多くの木材が使われていることが良く分かりました。

元大工であった義父に立ち会ってもらえ、建築状況の確認や様々な意見をいただけ、入り口の階段や2階のトイレ等、大幅に使いやすく変更することが出来ました。やはりプロの眼は違いますね。本当に感謝することばかりです。空調とかカーテンなどは残っていますが、今回の打ち合わせが事実上の最終確認で、後は完成を待つことになります。やっと私も一息つけそうです。

7.13 新しいスタッフが決まりました。

ようやく午後の診療を手伝っていただけるスタッフが決まりました。建築中の新しい千秋針灸院も秋頃に動き出しますし、今年は私にとっても変化の大きい一年です。今回縁あって当院に来ていただけた井坂先生には新しい力を貸していただき、患者さんに役立つ治療院作りを目指していきたいと思います。

7.10 上棟が無事終わりました。

7月6日朝から棟上が始まり、昼過ぎには1階、午後2時過ぎには2階から屋根までができてきました。昼頃にはには挨拶を兼ねて、お弁当とご祝儀を出しました。



クレーン車で壁や屋根が次々と下ろされ、5人の大工さんが組み付けています。



窓なども予めプレカットされているので、建物の形が分かってきました。



玄関から待合や受付方向を撮影。待合の上の吹き抜けが見えています。



カバーが掛けられ、外からはあまり見えなくなってしまいました。この後、野地板と防水シートが張られ、上棟は完了です。来週は内装の詳細を決める上棟打ち合わせがあります。内部をじっくり見せていただくチャンスですので、楽しみです。

今回の上棟には高砂から嫁さんの義父も来て頂けました。引退されましたが大工さんですので、いろいろとアドバイスや工事のチェックをしていただけるので心強いです。流石に素人の私たちとは見ているところが違うのは、針灸の世界にも通じるところがありますね。

7.8 三重県で連携治療が開始されます

先日の北海道、京都府に続いて、三重県でも提携治療院さんとの間で、主に眼科領域の連携した治療が開始できるようになります。愛知県と隣接している三重県からは、問い合わせや来院される患者さんも比較的多いため、三重県で提携治療院をお願いできるようになることは、大きな目標の一つでした。

ふくた鍼灸院 http://1st.geocities.jp/fukutaclinic/index.html   三重県四日市市

気が付いたのですが、全国の提携治療院の先生は、明治鍼灸大学(明治国際医療大学)出身の方が多いです。やはり鍼灸を医学的・科学的な視点で見ていただける基本ができているからでしょうか。他ではやはり中国への長期留学を経験された先生も多いです。東洋医学である鍼灸を、現代医学の観点から正しく評価することを積み上げていけば、眼科領域に限らず医学の全分野で、国民の健康に役立つ状況が生まれてくるはずです。私も微力ではありますが、眼科の専門領域と全国のネットワークを生かして頑張っていきたいと思います。

あと、上棟は終わっていますが、写真などは次回に紹介します。

7.4 床張り開始



在来工法と違うため、患者さんにも不思議がられているのですが、2×4工法では上棟より先に床を張っていきます。理由は屋根を支える柱が無く、代わりに多くの壁が耐力壁となるため、壁を張った上棟後では床が入り辛いからとのことです。

基礎の上に防蟻処理済の桟と、押出法ポリスチレンフォームという断熱材を入れて、その上から構造用合板を張っていきます。仕上げのフローリングは更にその上ですので、懸念していた通り、床の高さはかなり高くなりそうです。仕様書で確認したら、GL+675mmになっていました。スロープと手すりを付けておいて良かったです。



あまり綺麗に撮れている写真が無いので、現場のごみ箱を写してみました。現場はいつもきれいに片付いており、今のところ近隣の住民の方とのトラブルも無く、工事関係の皆様には頑張っていただいていると思います。完成までこの調子で進めていただきたいですね。

6.29 基礎がほぼ完了



基礎の立ち上げ部分の枠が外され、真っ白な基礎が現れました。梅雨の時期は適度に雨で濡れるため、良い基礎ができるそうです。現在は立ち上げ部のコンクリート打設から2週間の養生・コンクリートの強度アップを待って、7月6日(大安)から上棟予定です。



上棟前にも色々と少しずつ作業があるようで、暑い中コンクリートに水を撒いたり、水道の給排水や床暖房の配管が入っていました。そういえば製本された施主用の仕様書をいただきました。一生モノの記念品になりそうです。


6.24 
協力していただける医療機関のご紹介と、7月以降の診療のお知らせ

先日の座談会から北海道・札幌市の竹田眼科、および京都府・南丹市の明治国際医療大学付属鍼灸センターにて、当院からの紹介という形で眼科領域の鍼灸・漢方等での治療が可能になります。特に北海道では竹田眼科さんの協力により、鍼治療の確実な経過が診断できるため、従来の提携治療院との連携治療を超えた新しい治療モデルが誕生しそうです。鍼治療に理解のある眼科医療機関が名古屋にもあると、患者さんは助かると思いますが、今後の課題ですね。

京都の明治国際医療大学付属鍼灸センターについては、現在のところ眼科の専門外来はありませんが、適切に対応していただけるよう当院へ来院された患者さんにご紹介いたします。明治国際医療大学にも、付属病院に眼科はありますので、専門医の診断を受けることは可能と思われます。このあたりは実際に希望される患者さんがありましたら、順次整備されていくものですので、お申し出ください。

また7月より、これまで午前・午後と診療していただいた伊藤先生が、午前のみの診療と変わります。婦人科・産科・小児科領域の患者さんにはご迷惑をおかけしますが、当面は午前のみの診療となりますことをご了承下さい。例えば明治国際医療大学付属鍼灸センターは様々な専門外来で、各分野を専門とした鍼灸師の治療が受けられるのですが、今後の千秋針灸院も従来の眼科領域に加え、多くの患者さんに求められている医学各分野の専門性の高い鍼灸治療を目指していきます。明治国際医療大学付属鍼灸センターは理想的なモデルですね。


6.22 
基礎の立ち上げにコンクリート打設

21日朝まで続いた雨が上がり、ようやく基礎の立ち上がりにコンクリートが入りました。ここができれば、いよいよ基礎は完成です。




ベースコンクリートの打設と同じ機械で生コンを枠に入れ、今回はフェルトのようなもので雨避けがしてあります。コンクリートが白いためか、画像が白く飛んでしまいました。数日間乾かして養生すると、基礎は完成になります。

6.19 
鍼灸OSAKA座談会

午後1時から東京国際フォーラムで、「高齢者の眼科疾患と鍼灸治療」をテーマとした、座談会の収録に出席しました。近く季刊誌・鍼灸OSAKAで特集として掲載される予定です。
出席者された先生は、札幌市・竹田眼科の竹田眞先生、東北大学医学部の関隆志先生、明治国際医療大学の鶴浩幸先生、それから私でした。関先生は震災の影響もあり、今回はインターネット回線を利用しての参加でしたが、今回の座談会は私としても大変勉強になり、また今後の眼科という専門領域への鍼灸治療の可能性に踏み込んだ意義のある対談になりました。

 東京国際フォーラム  

今回の内容は、主に白内障、緑内障、加齢黄斑変性への鍼灸治療といった高齢者の眼科疾患がテーマでした。私は鍼灸の臨床家の立場で、患者さんから許可をいただいた、眼科での検査画像や統計を座談会の資料として提出させていただきました。様々な貴重な見解をいただきましたが、中でも緑内障や網膜色素変性症の症例で、鍼治療後に視野が拡大しているのは何故かという問いに、先生方から大変貴重な見解をいただきました。詳しくは鍼灸OSAKAの特集を読んでいただきたいのですが、緑内障をはじめ難病を持つ患者さんにとって、今後鍼灸治療が選択肢の一つに成り得ることを示しています。

また収録の前に竹田先生と鶴先生にお願いし、北海道(札幌市・竹田眼科)と京都府(明治国際医療大学・付属鍼灸センター)へ、当院から眼科領域の患者さんをご紹介させていただくことができるようになりました。特に竹田眼科では最新の光干渉断層計をはじめとした設備があり、漢方・鍼灸を駆使した治療を医学的根拠に基づいて検証しながら進めていくことができます。これまでの当院と提携治療院での連携治療とは異なりますが、眼科鍼灸の新しい形として、私も大きな期待をしています。

今回の座談会は、事前に症例・統計集を用意して、当日しっかり先生方に見ていただく等、私は少し出しゃばり過ぎたのではないかと反省しています。なんとしても鍼灸治療が眼科医療において、一定の役割を担える可能性を知っていただきたいという思いからでした。先生方もやや暴走気味な私の話を受け止めていただき、また編集部の井上様、織田様にもご迷惑をかけたのではと思いますが、このような機会をいただき大変感謝しています。今後もこうした機会があれば、私の出来る範囲でお役に立てればと思いますし、患者さんに鍼灸治療の大きな可能性を伝えていくつもりです。関係者の皆様、ありがとうございました。

6.17 
ベースコンクリート打設

基礎のベース部分にコンクリートが入りました。一日にして景色が変わってしまいますので、貴重な記録です。



写真だと小さく見えますが、コンクリートを流し込む設備はかなり巨大です。近くだと見上げるほどの高さがあり、生コンクリートが流しこまれていきます。



ベースコンクリートが打たれた後です。コンクリートは水との化学反応で固まるので、数時間後であれば雨が降っても大丈夫という話です。

6.16 
配筋検査

今日は施主立会いの下で、基礎の配筋検査がありました。住友不動産の規定どうりの鉄筋が配置されているかどうかを確認するためのものです。



住友不動産の標準仕様はベタ基礎で、整然と配置された鉄筋は見事なものです。住宅金融公庫の基準よりある程度余裕を持って作られているそうで、このあたりは住宅の価格やグレードに反映されてくる部分です。住友不動産の基礎は必要十分な仕様と言えます。



丸い管は水回り等の空配管で、最初から基礎に埋め込んで作られます。画像中心に小さく白い物が埋まっていますが、地鎮祭でいただいたお札という話です。

この後はコンクリートが入り、基礎の完成に進んでいきます。一週間毎にどんどん進んで行きますので、施主としては毎日楽しみながら、チェックさせていただいています。


6.14 
配筋開始

基礎の配筋が開始になりました。凄い数の配筋に驚いてしまいますね。




玄関回りや各部屋の形が良く分かるようになってきました。思った以上に基礎は高さがありそうで、入り難い位の段差が出来てしまうかもと心配になります。店舗専用の設計ではなく、注文住宅仕様の快適な店舗を目指したのですが、ここは裏目に出るかもしれません。

6.13 
400回目の更新

気が付けば400回目の更新になりました。このホームページを始めて11年半になります。最初の頃は、現在のような忙しさ、また新しい針灸院を建てるなどとは夢にも思いませんでした。ここまで来られたのは来院していただいた患者さんをはじめ、家族やスタッフ、提携治療院の先生方、応援していただいた皆様のおかげです。

今年は4月に眼科針灸の講演を終え、来週に東京国際フォーラムで座談会、秋には新しい針灸院での診療がスタートと、千秋針灸院は大きく進化します。これからも眼科領域の治療を中心に、医療としての鍼灸の可能性を皆様に伝えていけるよう頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。


6.11 
捨てコンと防水シート

天気予報で、まとまった雨が降るということで、昨日の内に防水シートが張られています。




建築関係の患者さん方からも「丁寧な仕事をしていますね。」と言っていただけました。住友不動産の基礎はかなり厳しい社内基準があるそうで、現場を引き受ける工務店によっては嫌がられる位の内容という話です。施主にとっては良いことですね。



水はけが悪いので、大雨が降るとこんな具合になります。昨日防水シートが掛けられていなかったらと思うとゾッとします。現場監督のNさんから進歩状況の報告をいただきました。来週は施主立会いの下、配筋検査をするそうです。地盤から基礎作りへと一歩前進。

6.9 
砕石敷き

今回の土地は元々が畑で表層は軟らかい為、砕石敷と転圧が必要とのことで、建物の基礎の部分とその周辺に砕石が入りました。




建物の北側にあたる部分から南側の県道に向かって写真(下)を撮ると、建物の形が良く分かります。東南に少し張り出すL字型です。



より強固な地盤改良である柱状改良にするかどうかで迷いましたが、地盤調査で液状化リスクは低く、比較的軽量な木造建築では、砕石敷きと転圧で充分という結果を信用しました。地盤改良の費用ですが、建坪18.78坪の基礎に表層改良の砕石敷き+転圧は15万円程、柱状改良なら45万円程の見積もりでした。HMの価格なので、工務店ならもう少し安いかも。

6.7 
今日は一服

6.4から土の漉き取りが始まり、2日間でダンプ数杯分の土が運ばれていきました。写真では分かり辛いですが、仮設フェンスの高さを超え、近くで見ると結構な量があります。




土留めが外され、隣接する道路との段差が無くなっています。建物の場所はやや高めに土が残されているのですが、道路の高さから10センチ嵩上げして、万一の洪水でも雨水が流れ込まないようにするためです。嵩上げしなければ段差が小さくなり、患者さんに使い易くなるのですが、難しいところです。



すっかり盛り土は無くなり、すっきりとしました。今日は明日以降の打ち合わせ程度で、工事も一休みのようです。

6.5 
座談会の資料作り

このところ、6.19に東京国際フォーラムで行われる座談会の資料作りをしています。座談会なのでスライド作りはいらないと思っていましたが、いざ出席となると眼科領域の多数の鍼治療の臨床を日常的に行っているのは、出席者の中でも私だけと思いますので、やはり説得力のある眼科検査の資料等が必要になるはずです。司会者の方がどこまで話を深めるのか分かりませんが、誰が見ても鍼治療の効果が納得できる分かりやすい資料を、念のため用意していくことにしました。今年はこの手の仕事はやらないつもりだったのに・・・。

資料作りから最近の私の臨床を振り返ってみると、実に様々な疾患や症状に対して、眼科検査での結果が出ていることに改めて気が付きます。昨年辺りからは緑内障の患者さんが大きく増加し、視神経萎縮、ぶどう膜炎、バセドウ眼症、メージュ症候群、弱視をはじめとした小児眼科領域の難病など、診せていただく疾患の幅が広がってきました。もちろん全ての症例で好結果とはいかないのですが、現代医学とは異なる鍼治療からのアプローチで、状況が一変する症例は少なくありません。

今度の座談会はこうした鍼治療の可能性を、広く紹介する第一歩になると思います。鍼治療の効果の高さは古典や一部の鍼灸師には知られていましたが、何が適応症か、どの程度の効果があるのかを、眼科医学の基準に照らして検証する試みは、ほとんど行われていない状況があります。まずは鍼治療の効果を対談する医師の先生方に知っていただき、雑誌・鍼灸OSAKAの特集として、臨床に携わる鍼灸師から眼病を患う患者の皆様まで、広く知られたものになり、ゆくゆくは鍼治療が眼科医療の選択肢の一つになって欲しいと思います。

6.3 
仕事が速いです

着工は来週からという話でしたが、昼頃には仮設の電線が通り、トイレ、柵、案内板が出来ていました。速っ!!



流石に大手の建築業者だけあってか、案内板等もしっかりしているように見えます。実際の施行も期待したいところです。J-URBAN(住友のブランド)の看板はカッコいいですね。



今日は下準備のようで、半日で職人さんは帰られました。来週からは、工事が始まります。家を(今回は店舗ですが)建てる機会は、生涯にそう何度もあることではないので、折角のイベントを楽しんでみたいと思います。

今日の準備は聞いていなかったので、慌てて近所への挨拶回り(嫁さん)を済ませました。店舗のため建築許可等の手続きに思わぬ時間が掛かってしまったので、現場の施行業者さんも早く工事を始めたかったようです。施主の私たちは焦っていませんので、どうか丁寧な仕事をお願いします。



6.2 
地鎮祭(大安)

例年より10日以上も早い梅雨空の中、地鎮祭でした。神主さん、雨の中ご苦労様です。



祈祷をお願いしたのは、土地開発などの神様とされる猿田彦神社です。私たち夫婦の他、住友不動産の当院担当のFさん、現場監督のNさんに出席していただけました。



この後、針灸院内で最終の追加契約にサインして、無事着工段階に入りました。6月6日着工、上棟は6月下旬頃、完成予定は9月下旬頃になる予定です。

6.1 
ご迷惑をおかけしますが、新規患者さんの受付をお待ちいただいています。

大変申し訳ありませんが、予約枠が一杯になりましたので、当院で継続した治療を希望される患者さんは、7月以降までお待ちいただくことになります。お待ちいただく時期はホームページに明記させていただきますが、新規患者さんの予約が入り次第、お待ちいただく時期は延長させていただきます。

なお初診を当院で受けられ、全国の提携治療院で継続した治療を希望される患者さんは、初診の受付が可能です。また以前来院されていて再度治療を開始される方や、提携治療院で治療を続けられている方の再診は受付いたします。

今年は何とか新規の患者さんをお待たせすることなく、秋からは新しい針灸院に移って受け入れ態勢を万全にするつもりでしたが、来院されている患者さんの治療の質の確保には毎日の予約患者数に上限を設けるほかに対策がないため、例年同様にお待たせすることになってしまいました。一日も早く治療を希望される患者さんに、良質な治療を提供できるよう最善の努力を続けていますので、申し訳ありませんが暫くお待ち下さい。

また現在来院中の患者さんへ、予約状況が込み合っているため、予約の変更がありましたら、お早めにご連絡下さい。当日や前日の変更は次回の予約が一週間以上先になる場合があり、疾病のよっては順調な回復や維持に支障が生じる場合があります。

もう一つ、6月6日(月)頃からは、当院駐車場の隣で新築工事が始まります。住友不動産には極力来院される患者さんに、ご迷惑がかからないよう配慮していただいていますが、どうしても周辺の車両が増えますので、安全にはご注意下さい。


5.31 
建物の位置(外壁の中心位置)が判明

針灸院日記はあまりサイズが大きくならないように、写真などは極力控えてきましたが、「針灸院ができるまでパート2」ということで、進行状況の一部を載せてみます。




改めて見てみると、小さく感じます。これでも木造2階建て、建坪18.78坪(延床32.4坪)と、針灸院としては十分な大きさのハズなのですが・・・。駐車場を建物の裏側として、建物を敷地の最前列(県道側)にしたのは、第一に車と歩行者の動線を分けることで、患者さん同士の事故を防止、第二に道路最前列に出すことで、遠方から来院される患者さんに分かりやすい建物にしたかったからです。

撮影した位置は現在の千秋針灸院の駐車場と、新築予定地との境界なのですが、暫く定点観測地点として、同じ場所から撮影を続けたいと思います。最近は家作りをプログにしている方も多く、私も色々と参考にさせていただきましたから、今後建てる方の参考にもなればと思います。ハウスメーカーは住友不動産、グレードは切妻屋根のアメリカン(デザインはJ-アーバントラッドもどき)。住友の設計さん方からはアメリカントラッド(?)という愛称をいただきましたが、私本人的には和モダンで、営業のFさんと大まじめにデザインを考えたつもりです。完成までは山あり谷ありと思いますが、4ヶ月程お付き合い下さい。


5.26 
こんな時にエアコンが・・・

去年の夏から分かってはいたのですが、エアコンからの水漏れが酷くなり、外装の部分を除いて全交換になりました。43.000円也。 元は25万円以上の本体価格からメーカー保障部分もあり、かなり安くしてもらえたとは思いますが、もうひと夏無事に動いて欲しかったのが本音です。とはいえ中身は新品同様になりましたから、新しい針灸院の二階で活躍してくれれば、新品一台分の費用が浮かせる計算です。それでも痛い出費です。


5.20 
ついに仕様決定 !!

やっとのことで昨日、新しい千秋針灸院の詳細が確定しました。現在の千秋針灸院の課題を解決し、視覚に障害を持つ患者さんに優しく、正しい測定や治療の使い易さはもちろん、防犯性能や耐震性能も盛り込んだ建物になりました。現時点で考えられる最高の内容と思っています。ただ家は3回建てないと満足できないと言いますので、後から「こうすれば良かった」等ということは当然出てくるとは思います。開業時を1回目と考えれば、今回は2回目ですね。

防犯性能としては、まず玄関と勝手口を除いて、1階からは物理的に侵入することができません。全てに体が入らない住友不動産独自のライトウォール(多開口耐力壁)や細型の窓を使用している上、防犯ガラスの仕様です。周囲には建物も無く、少なくとも梯子を使わなければ2階からの進入も難しい作りです。

耐震性能では元々2×4は地震に強いのですが、住友不動産独自のニューパワーコラムと呼ばれる補強が建物の四隅に入っており、揺れの力がかかる四隅を守り倒壊を防ぐそうです。また院内全ての棚は揺れを感知するとロックがかかる仕組みがあったり、停電時の誘導灯も完備しています。避難路が確保できるよう1階の動線や建具は一般の住宅に比べ、幅の広い仕様にしました。

防犯や耐震の設計は、建築メーカー大手の住友不動産の恩恵を受けられたと思います。おかげでずいぶんと高くはなってしまいましたが・・・。家作りは少しでも良いものにしようと、後からあれもこれもと盛り込むので、どうしても数百万円程度の追加が出てしまいます。比較的ローコストの住友不動産だからできましたが、もっと高級なハウスメーカーだったら予算不足で妥協だらけになるか、契約を中止して設計事務所に依頼し直していたかもしれません。知識や経験の豊富な営業担当のFさんに助けていただけたことも、とても感謝したいと思います。

様々な審査や許可申請はクリアしてきていますので、
来週26日は正式に建築契約を交わして部材の発注、6月2日に地鎮祭、その後着工へと進んで行けるはずです。完成は順調なら9月末頃になり、10月中に新しい千秋針灸院での診療が始められる予定です。

5.12 
座談会、私で良いのでしょうか

4月末頃に大阪の森之宮医療学園出版部から連絡があり、眼科領域の鍼治療について、座談会を開きたいので出席して欲しいとの依頼がありました。私としては新しい千秋針灸院の設計が佳境な上、講演はスライド等の用意が大変なので、少なくとも年内は受けないつもりでしたが、座談会は特別な用意は要らないだろうということで了解していました。座談会の詳細な案内が送られてきて、内容と出席予定者に驚いてしまいました。

詳細を現時点で書くことは控えますが、私以外の3名の出席予定者は眼科や大学の教授など著名な先生ばかりで、単なる開業鍼灸師は私だけのようです。また鍼灸OSAKAという業界季刊紙の特集として、25ページ程度にも渡り内容を掲載するそうです。過去の企画でも日本の医学界や鍼灸界の著名な先生方が並んでおり、私ではどう考えても場違いな気がしてしまいます。

決まってしまったことなので出席させていただく予定ですが、折角ですから機会があれば先生方に当院の眼科領域への取り組みや、眼科医学に基づく統計資料を見ていただき、眼科医療として鍼治療が有益な役割を果たす場面があることをアピールしていきたいと思います。私としては鍼治療が正しく評価され、普通に受けられる医療の選択肢の一つとして患者さんに役立てられることが願いです。座長の先生がどのような方向で話を進めていくかにもよりますが、今回の出席者の中で鍼治療の臨床を日常的に行う鍼灸師として、役立つことができたらと思います。


5.1-5 
GWは久しぶりにゆっくり過ごしました

このところ先日の講演後の脱力感や、新しい千秋針灸院の仕様決めラッシュに参っていたのですが、GWは久しぶりにゆっくりでき、また金子先生に送っていただいた書籍から今後に繋がる治療法のヒントをいただけ、私にとってはとても良い5連休になりました。もちろん子どもと遊びに行ったり、イトウメディカルの買出しに出かけたりと、様々な予定を実行できました。連休明けはリフレッシュして、また前に向かって進んでいけそうです。


4.28 
仕様決め真っ最中

内装の詳細が次々に決まってきています。当初考えていた中で、点字ブロックや完全なバリアフリー仕様は、予算や土地の条件等から難しくなってしまいましたが、動線を考えコントラストを強くしたデザインや、使いやすさを優先した設備等、考えられる限りの工夫をしてみました。

外観・内装はモダン和風なので基本的にモノトーンが中心ですが、色彩として白と黒が最もコントラストが高く、視力低下がある患者さんでも分かりやすいデザインを考えてみました。壁は白色系で建具は黒色系、建具にぶつからず注意し易い配色は、患者さん方から教えていただきました。例えば現在は視力が大きく低下している患者さんでは、入り口のドアに体当たりしてしまう患者さんがありますが、今度の建物は外から中に入る際も、床のタイルや壁は白、ドア枠は黒のため、注意を引く作りになっています。もちろん建物の外はスロープや手すりを配置しています。

照明は外部では夜でも足元が見やすい位置にライトを設置したり、内部ではベッド毎に照明のスイッチを入れることで眩しさを抑える等の工夫をしています。もちろん現在から引き継いで、紫外線吸収機能を持つ照明(ダウンライトを除く)を選定したり、各種視機能の測定には、美術館で使用される演色性能の高い照明を仕様しています。徹底して視覚に障害のある患者さんには目に優しく使い易い施設を、私たち治療者には正確な測定がスムーズにできる設備を心がけたつもりです。

様々な案件で考えなくてはならないことや、決定事項が続いていますので、本当に目が回りそうです。今日はこのくらいにします。


4.24 
ただいまリハビリ中

先週の講演から一週間、どうも体調がもう一つなのですが、これは毎年の統計症例報告を完成させた後に起こる脱力感のような現象なので、「ああやっぱり来たか」という感覚です。数週間で調子は戻りますので心配は無いのですが、丁度そんな折に三旗塾の金子朝彦先生から、先日の講演中止のお詫びと先生が最近出版された書籍『中医鍼灸、そこが知りたい』を送っていただけました。

ここ5年は眼科専門書での勉強に一辺倒だったことに加え、講演の疲れもあって、私はいただいた『中医鍼灸、そこが知りたい』から、これまでに無いような新鮮な感覚を覚えました。眼科専門の針灸治療を確立するために、全力で専門化への道を進んできましたが、振り子の針が戻る様に、また中医学を勉強してみたいと思いはじめている自分がいます。

私の中医学の知識は上海で刷り込みのように学んだ内容を基礎に、長谷川針灸院や北辰会で学んだ臨床を一部取り込んだものですが、眼科へ専門化する以前の現代医学の知識に限れば、鍼灸師の国家試験の程度でした。現在は眼科医学を中心に一定のレベルまで学んできましたので、今度は眼科医学の立場から中医学を学び直してみると、治療に役立てることが出来るかもしれません。結局のところ鍼灸師は鍼灸でしか、治療結果を出せませんから。

臨床には取り入れているものの、少し中医学に行き詰まりを感じたり、打開の道を探している先生(例えば私のような)には、ヒントをいただける書籍です。

      
『中医鍼灸、そこが知りたい』金子朝彦著 東洋医学出版社
じっくり読ませていただいてから、金子先生にお礼の手紙を書きたいと思います。

4.17 「眼科針灸」の講演を無事に終えました

昨年秋頃から準備をしてきた「眼科針灸」の講演は、今日無事に行うことが出来ました。本来は3月20日に東京で講演予定でしたが、3月11日の東日本大震災のため中止となり、愛知県鍼灸専門師会の講演という形で実現したものです。私にとっては今年の大きなイベントの一つでしたから、肩の荷が下りた気分です。

講演内容は十分に吟味を重ねていましたので心配はなかったのですが、本番になってノートパソコンの出力がプロジェクターに投影されないというトラブルが発生し、5分程開始が遅れてしまいました。焦ったためか最初の15分程、症例報告に入る前辺りまでは、地に足が着いていないような感覚でした。中盤からは本来のペースで落ち着いて話ができ、何とか90分の持ち時間一杯近くかかって話しを終わることが出来ました。

慣れない講演で余程緊張していたのか、講演中に足を動かしていなかったため、話し終わって一歩踏み出した瞬間、両足にこむら返りのような激痛があり驚きました。翌々日まで足が痛かったです。私は90分も「眼科針灸」の講演をしたのは初めてで、良い経験になりましたが、やっぱり私は研究ではなく臨床が合っていると思いました。

正しい専門知識に基づいて日々患者さんの話を伺い、測定し、必要な治療を行い結果を出していく。それをまとめて統計を作り、結果を分析して治療に生かし、患者さんに還元したり、ホームページを通して報告していく。これが私の基本的なスタイルだと思います。明日からはまた自分のスタイルで、少しでも患者さんの力になれるよう頑張っていくつもりです。


4.14 
ヒアリング

今日は
一宮市の建築課で「ヒアリング」がありました。建築課の方と施主が面談して、建築許可に向けての最終確認をするというものです。私の場合は既に10年以上、実際に千秋針灸院を継続していますので何の問題もありませんが、市街化調整区域に違法に建築しようとする人には、結構ハードルが高いかもしれません。実際の診療状況や立地の理由など、様々な内容を聞かれました。建築許可申請はクリアーが確実になりましたので、来月中の着工が見えてきました。

次の日曜日は、1ヶ月遅れで「眼科針灸」の講演です。内容は長谷川針灸院での練習時から吟味して、より「専門分野の鍼治療」の実際に近づいた内容に変わっています。これが終わると、本格的に着工に向けて動いていくことになりそうです。現在は外観は材料の選定まで完了し、内部の詳細や壁紙の選定といったことを詰めています。今年はあまり無理をせず、毎日の治療と針灸院の新築だけに全力で取り組みたいと思っています。


4.3 
初診(初回診療時)の受付についてのお願い

皆様にはご迷惑をおかけしますが、6月以降については初診の受付を、午前診療時のみとさせていただきます。
初診時は一通りの各種測定や問診、説明が必要となり、治療も含めて概ね2時間程度かかります。他の患者さんの診療も同時に進めていくため、現在の予約が込み合う状況では、午後の診療時の初診患者さんの受け入れは、困難になりつつあります。申し訳ありませんが当面の間、午後の初診受付および相談(眼科領域・クローン病等)については休止とさせていただきます。

二回目以降の診療については、午後の診療受付を続けていますので、現在通院中の患者さんには影響は無く、都合により午後しか来院できない方も、初診時を除けば午後の通院は可能です。初診の患者さんには、ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。


3.27 
異動と鍼灸ネットワーク

毎年、年度末は就職や転勤に伴う異動で、愛知県内への転入や転出される患者さんがあるのですが、今年も4名の方が県外へ転出になります。これまで当院の治療で比較的良好な状態が得られている方なので、転居後も治療を続けていただく必要があるのですが、こんなときは全国の眼科鍼灸ネットワークが頼りになります。患者さん毎に、治療内容を記載したカルテの写しや所見・測定結果をお渡しして、提携先の治療院でも同じ目的・目標を持って治療を継続していただくことができます。

患者さんには、とても喜んでいただける鍼灸ネットワークなのですが、提携先の無い地域や、時には海外へ転居される患者さんもあります。そんなときもカルテの写しや測定結果はお渡ししていますが、正直どのような治療が受けられるのか、かなり不安な部分もあります。早く良質な治療を受けられる治療院を各県で探し当てたいのですが、現実には難しいところです。それでも年に数件ペースでは提携治療院を増やして行きたいと思いますので、もう少しお待ち下さい。詳細はまだ出せませんが、幾つかの地域でお願いできそうな先生が見つかっています。今後も多くの方に役立てていただけるよう、質の高いネットワーク作りを目指していきます。

170.000アクセス達成。


3.24 
ヤマハ・ニチハショールーム

東北・関東の震災のため、着工時期は未定になってしまいましたが、建材が揃い次第の着工になる予定なので、設備や外観の色合わせ等、出来る事を済ませておこうという話になったため、名古屋市内にあるヤマハ(水回り設備等)、ニチハ(外壁)のショールームに出かけました。現物を見ることができて、とても参考になりました。住友不動産は、バス・キッチン・トイレ・洗面台等では様々なメーカーが、標準仕様として設定されており、追加金なし(オプション扱いは別)で自由に選ぶことが出来る特徴があり、標準仕様のグレードもハウスメーカーの中でトップクラスです。必要に合わせた内容を標準で選べることはありがたいですね。時間が合ったらパナソニックのショールームも見てきたいと思います。

気になる着工予定は、正式な回答は無く現時点では未定ですが、数週間〜数ヶ月の遅れになると思われます。なんとか年内に完成してくれるとありがたいのですが、まずは被災地の方に必要な建材が届くべき状況ですので、焦らず待つことにします。ニチハのショールームではフルカラーの外観のシュミレーション画像をいただき、大体思っていた通りのデザインができていました。着工が決まったらパース等を公開したいと思います。


3.21 
4月17日(日)に「眼科針灸」の講演を行うことになりました

昨日、東京で行う予定の
「眼科針灸」の講演は、地震等の事情により中止となりましたが、今度は4月17日(日)に、(社)愛知県鍼灸専門師会の研修会として、概ねそのままの内容で行わせていただくことになりました。今回は名古屋大学鶴舞キャンパス内の施設ということで、名古屋大学の医学部と付属病院が隣にあります。いい加減な内容は話せませんね。

主催 一般社団法人 愛知県鍼灸専門師会共催研修会
日時 4月17日(日) 13時〜16時(私の担当する「眼科針灸」の講演は、14時半〜16時)
場所 名古屋大学鶴舞キャンパス 鶴友会館2F

愛知県専門師会会員・三市会会員・全日本鍼灸学会会員参加費
※ 会員1,000円・学生会員500円・学生1,000円・一般2,000円

タイトル 「専門分野への鍼治療」 〜眼科領域に専門化した針治療に何ができるのか〜
※今回は実技はありませんが、質疑応答の時間を多く取ります。

千秋針灸院の眼科領域への針治療を、網膜黄斑変性症をはじめとした多くの症例から紹介し、私たち鍼灸師が積極的に医学の専門分野へ取り組む必要性と、臨床の場において鍼灸が役立つ可能性をお話させていただきます。眼科領域ということで専門的な内容ではありますが、初学者の方から鍼灸師、専門医の先生方まで興味深く見ていただける内容を目指しました。

一度は中止となった「眼科針灸」の講演は、
(社)愛知県鍼灸専門師会の後押しをいただき、形を変えて復活することになりました。公の場で最新の「眼科針灸」を報告する機会ですので、昨日できなかった分も含めて、精一杯頑張っていきたいと思います。

3.18 
3.20(日)の講演は残念ながら中止になりました

東京の目黒さつき会館で、3月20日(日)に予定されていた私の講演は、地震等の理由により、主催者側から中止の連絡をいただきました。先の地震の影響もあり予想はしていましたが、準備はできていましたので残念です。またの機会がありましたら、今回の内容を更に高めた「眼科針灸」をお伝えできたらと思います。

今回の講演は毎年の統計症例報告と同じく、今年の目標としていましたので、これからは日々の診療に集中し、また新しい千秋針灸院に向けて進んで行くつもりです。今回の震災をきっかけとして日本が直面している困難を、それぞれができることをやり遂げることで乗り切っていきましょう。

また千秋針灸院では、午後の診療を手伝っていただける女性スタッフ(鍼灸師)1名を募集しています。当院は純粋な鍼灸専門治療院(他の治療法に頼らないという意味)ですので、治療としての鍼灸を経験できることはもちろん、眼科領域の専門治療院としての歩みから、他分野でも専門領域を高めていくための方法を分かっておりますので、医学各分野の専門領域のプロとして、患者さんに役立つ鍼灸治療を実現する手助けができると思います。

鍼灸治療の経験は問いません(当院で経験は積んでいただきます)ので、応募をお待ちしています。新しい千秋針灸院に向けて、力をお貸し下さい。

スタッフ募集のお知らせ


3.13 
東日本大震災により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます

3.11
(金)の午後2時50分頃、往診先から車で帰宅する途中の交差点で、信号待ちをしていたところ、眩暈のような感覚に襲われ、「疲れているのかな」などと思っていました。帰宅してみると、インターネットのニュースで東日本で大地震の速報が入っており、津波への警報が出ていました。数時間後には次々と被害の状況が伝えられ、震度7、M8.8という未曾有の大被害であることを知りました。(今日になってM9.0に修正されました)

北関東から東北地方にかけては地震や津波、火災の被害に加え、原発からの放射能漏れも含めて甚大な被害が出ています。千秋針灸院では全国的な眼科鍼灸ネットワークを通して、多くの提携治療院の先生方にご協力いただき、全国の患者さんへ治療を行っていますが、今回の地震により、いくつかの提携治療院や患者さんが被災されたと考えられ、無事を案ぜずにはおられません。

被害の規模や詳細が分かってくるのはこれからと思いますが、当面は予想される大きな余震や二次災害に警戒しながら、被災された皆様が困難を乗り切れるよう願っております。


3.6 
講演のリハーサル終了

3月2(水)夜には、長谷川針灸院で講演のリハーサルを行わせていただき、修正すべき点等も指摘していただきました。練習にも関わらず30名以上(恐らく)の先生方が私の話を聞きに来ていただき、感謝と共に大変驚きました。また今日は医学博士である山田先生にも、眼科の検査画像等のスライドを個人的に見ていただき、医学報告としての妥当性についても意見をいただきました。

山田先生は鍼治療による脳血流の改善を研究されており、今回の私の報告も「脳血管の一部である眼底の血流が鍼治療によって増加し、新生血管の抑制に働いたものでしょう。」と話され、「脳血管内での血流改善のメカニズムが臨床の場で生かされる実証例」ということでした。私の鍼治療が網膜黄斑変性の治療にどのように役立てていけるのかを、臨床の場で積み重ねて、慎重に検討していこうと思いました。

私は鍼灸師であり、日々の臨床だけが全てですので、医学研究としては限界がありますが、今後も事実に基づく正しい報告を重ねて、研究者の先生方に追試いただけるよう努力し、眼科医療の選択肢として針治療を少しでも役立てていただけたらと思います。

2.27
 講演の準備はほぼ完了

一部分を除いたスライドが完成して、今日初めて通しで練習してみました。90分の持ち時間中、講演は概ね60分に収める予定で、現時点の内容では50分で話し終わる感じです。あとの30分は質疑と実技のための時間配分です。残りのスライド分と、少しゆとりを持って話すことで、60分丁度にしたいところです。

3月2(水)に長谷川針灸院でリハーサル、その後に医学博士の山田先生にも医学報告としての妥当性をチェックしていただき、3月20日(日)の本番に臨む予定です。患者さんに許可をいただいた眼科での検査画像を数多く使用していますので、今回はホームページでは掲載できませんが、眼科医学の常識を変える程の報告になります。初学者の方には分かりやすく、例え眼科専門医の先生に見ていただいても、納得していただけるような懐の深い内容が目標です。

2.24 保育園の発表会

道大(子ども)の通っている保育園の発表会に行きました。これまでも針灸院の休みが重なると保育園の行事に出かけていましたが、小学校に上がる前の最後の発表会を見ることができ、とても良かったです。いつの間にか道大も6歳、月日が経つのは早いものですね。発表会の最後に、卒園予定の園児は将来なりたい仕事を話すのですが、道大は「お寿司屋さんになりたい」そうです。親としては、目標を持って取り組める仕事なら、どんな仕事でも応援してあげたいと思います。

2.17 事前協議通過

一宮市との事前協議が、いろいろと条件は付いたものの、何とか通過したようです。住友不動産のFさんが何度も足を運んでいただき、市側の見解を汲み取った形で間取りなどを調整して、ようやく建築確認申請の通過見込みが付きました。「前例が無い」と言われた申請が通る見込みが付き、ホッとしています。Fさんには本当に感謝です。

2月末に農地転用届けを申請しつつ、当面は屋根材等の外装から詳細な仕様を決めていく作業に入ります。現在のペースだと順調なら着工は早くて5月下旬、完成は9月下旬で、10月辺りから新しい針灸院での診療になる予定ですが、まあ少し遅れて年末近くという辺りでしようか。着工近くまでは、毎週のように打ち合わせが入っています。3月の講演と忙しい時期が重ならずに済んだので、反って良かったのかもと思います。

2.13 鍼灸スポーツフォーラム

名古屋国際会議場で行われた(公社)日本鍼灸師会の鍼灸スポーツフォーラムに、ボランティアとして参加しました。今回はスポーツ関連の報告ですので、全般にスポーツトレーナーとして活躍されている先生向けの内容で、浅田真央選手や室伏広治選手を育てた中京大学体育学部の湯浅景元教授のお話が面白かったです。

私は照明係りで、講演内容に合わせて照明を切り替えるのですが、講師を間近で見ることができますので、スライドの使い方や文字の大きさや話し方の間など色々と参考になりました。実際に話すのは簡単ではありませんが、3月の講演では可能な範囲で頑張りたいと思います。3月2日(水)の夜には、練習として長谷川針灸院さんでリハーサルを行う予定です。資料作りは終盤に入り、配布用のスライドやお話しする内容の吟味に取り掛かっているところです。

2.8 講演の資料作りが佳境

3月20日(日)に目黒さつき会館で行われる三旗塾(代表・金子朝彦先生)の第9回・中医オープン講座の資料作り(パワーポイント)が佳境に入っています。多くの患者さんから資料の提供や応援をいただき、いろんな意味で濃い内容になりそうです。特に普段は一部の患者さんから許可をいただき、院内限定で見ていただいている様々な疾患の検査画像などの使用について、「鍼灸を眼科医療に役立てていただけるのなら画像を使って下さい」と快諾をいただけました。鍼灸師だけでなく眼科専門医の先生に見ていただいたとしても、針治療が医療そのものであることを再確認していただけることと思います。内容を少し紹介すると・・・。

自己紹介と千秋針灸院のこれまで
眼科針灸の実際、眼科の基礎と測定・評価
網膜黄斑変性症を中心に、網膜色素変性症、緑内障の症例解説
証分類、治療法、選穴、治療間隔、生活指導
特定分野へ専門化する意義と、どのように専門化を進めるか
千秋針灸院と鍼灸のこれから
実技(予定)

特に網膜黄斑変性症をはじめとした症例解説では、鍼灸師の症例報告に多い問診や脈診、証立てといったものではなく、全て眼科検査や当院での測定結果を基にした画像や統計を基に解説を進めていきます。斬新な内容になるとは思いますが、どうしても眼科の専門的な内容になってしまいます。私は臨床ばかりでやってきていますので話下手ですが、できるだけ分かり易い講演にしたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

漢方研究の三旗塾 http://ainetjp.com/sankijuku/ 2011年3月20日(日) 目黒さつき会館

2.3 建築確認申請の事前協議で、「2階建ては前例が無い」と・・・

新しい千秋針灸院の建設予定地は、土地区画整備区域内にある休耕地ということで、農家の子や孫等、一定の要件を満たした方にしか住宅は建てられない場所です。私は農家の子ではありませんので、基本的に住宅は建てることができません。但し、店舗などの事業用地としてなら許可が下りることが通例です。以前はこの抜け道を利用して、偽装店舗として開業し、廃業して住宅に転換する場合も多かったようです。

このことから平成19年11月から施行された改正都市計画法では、住宅に転換される恐れのある建物は徹底して認めないという流れになっており、2階建て案を一宮市へ持って行ったFさんも憤っていました。2階部分の用途は資材置き場、休憩室、洗濯場や物干し場、レセコン関係等、事業に必要なバックヤードなのですが、この部分が広すぎると言われたそうです。住居への転用を疑っているのでしょうね。毎日大量に出る洗濯物は外注できるのでは・・・と言われてしまいました。例えばシーツ1枚だけでもクリーニングに出すと1回1.500円ですから、全てクリーニングに出すと年間数百万円もかかり現実的ではありません。

私は自宅が別にある上、千秋針灸院は開業から既に10年以上が経ち、事業拡大のための新築であることは疑いようも無く、間取りも1Fは診療に必要な機能だけに絞り込んで建坪を小さくし、2Fに残り全ての機能を持たせて駐車台数を多めに確保した構造に過ぎません。どこをもって偽装店舗と疑っているのか市の担当者に直接聞いてみたいものです。市の建築課で協議して来週回答がありますが、「法改正以降に市内の整備区域で2階建てが認可された前例はない」そうです。どうなるか心配ですが、今回の申請が却下されるようなことがあれば、この国の将来を案じずにはいられません。次週に続く・・・。

1.29 再びスウェーデン式サウンディング試験、結果は

先週行われた住友不動産の地盤調査報告が上がってきました。結果は表層の砂利敷きや転圧など、若干の補強が必要とのことでした。15万円程度の追加費用がかかるそうです。広いお風呂とかの一部オプションが却下に・・・。

地盤改良は多くの方が困る部分で、セメントを混ぜて表層の土を固める程度でも50万円位、鋼管杭を打ち込む補強では200万円もかかることがあるそうで、こればかりは仕方の無い出費です。「15万円で済むなら良かったですね」と患者さんにも言っていただけましたが、想定外の出費でした。これからもいろいろ出て来ると思うと、予算内に収まるかが心配になってきます。

最近の進歩状況ですが、まもなく間取りと外観が固定(建築確認申請準備のため)されます。営業のFさんと図面を修正しながら練り込んでいるところです。

1.23 愛知県鍼灸専門師会が、正式に承認されました

昨年夏の愛知県鍼灸師会総会の転覆劇から半年足らずですが、新しい愛知県鍼灸専門師会が、公益法人日本鍼灸師会の地方協力団体として、正式に承認されることになりました。昨年の夏以来、愛知県では鍼灸専門の業界団体が消滅しており、このままでは愛知県の日本鍼灸師会会員は、全員が個人会員という微妙な立場になるところでした。

承認いただけたことで、これからは愛知県の鍼灸師の声を集めて、日本鍼灸師会に働きかけていく仕事や、愛知県内の鍼灸を発展させていく課題に取り組む必要が生じてきます。私は長谷川先生をはじめとした先輩方の手伝いをすることしかできませんが、鍼灸という大きな可能性を秘めた治療法を、少しでも多くの方に役立てていただけたらと思い、これからも協力していこうと思います。

1.20 二階建てに決定

平屋か二階建てで
迷っていましたが、二階建てにすることで駐車台数が一台増えることや、納得のいく間取りや外観のデザインができたこと、基本プランの変更で金額的にも抑えることができたことから、ようやく二階建てで決着しました。そこで少しばかり住友不動産について、分かったことを紹介します。

住友不動産の戸建て注文住宅ですが、HPには様々なデザインのシリーズが掲載されていますが、まずは屋根の形からシリーズが決まります。一番低価格なスタンダードシリーズは、切妻(アメリカン)か寄棟(ジャパニーズ)になり、差掛け屋根(J-URBAN COURT等)、陸屋根(J-URBAN等)と坪単価で3〜5万円程高くなります。私は平屋では差掛け屋根でないと店舗のデザイン上、格好がつかないということでJ-URBAN COURTを選んでいましたが、二階建てなら切妻屋根で気に入ったデザインができそうなため、安く済むことになりました。

また住友不動産の特徴として、屋根以外の基本仕様はほとんど変わりません。最もグレードの高いJ-URBANのみが若干建具の大きさが変わる等しますが、最も安い切妻屋根でも基本的な内装は同じです。そこで切妻屋根をベースとしながら、J-URBANシリーズのデザインで設計していただくことになりました。目標はJ-URBAN TRADという複雑な二重の切妻屋根やリズミカルフィンと呼ばれる独特の和風デザインを持ったモデルです。また吹き抜けのある待合の壁面は、J-URBANの意匠で住友不動産の顔と言えるライトウォール(多開口体力壁)とすることで、デザインと防犯性を両立させることができそうです。

建物は基本的に複雑なデザインになる程、価格も上昇してしまいますし、特に複雑な屋根は長い年月が経つと雨漏りなどの原因になるため、「単純な屋根にしなさい」と義父からアドバイスも受けていました。35坪で1.900万円以下(税込み、外構別)と、価格も抑えめで狙ったとおりのデザインで建てられそうです。シンプルモダンな和風が目標。

1.13 
平屋か二階建てか

設計・施工は住友不動産で決まっているのに、いまだに平屋と二階建てで迷っています。価格・使い易さで平屋、広さと駐車場の収容台数では二階建てが有利です。後からでは修正できない違いですので、様々な意見を聞きながら熟考を重ねています。根本的に異なる二案共に良い物を作ろうと前向きに検討していただいている担当のFさんには感謝です。


1.7 
今年の診療がはじまりました

9日間も休みをいただいたのに、終わってみると早いものですね。今年は店舗設計でバタバタしていたこともあり、あっという間の冬休みでした。今年もどのような出会いがあるのか、今から楽しみです。初日の今日は患者さん方の元気な姿が見られてホッとしました。


1.6 
新しい千秋針灸院の設計・施工業者が決まりました

今年秋頃を目標に完成を予定している、新しい店舗の設計・施工を担当していただく業  者を住友不動産にお願いすることになりました。昨年の10月頃から大手ハウスメーカー  を中心にお話をさせていただき、当方の予算やコンセプトに最も適した回答をいただけ  たのが住友不動産でした。

店舗を新築する場合に様々な考え方がありますが、私には開業から10年以上の経験はあるため、仕事に必要な使い易い間取りや内装は分かっているつもりです。しかし建築デザインについては素人ですので、まずカタログ等の情報が豊富で勉強できる大手ハウスメーカーに行ってみようと思いました。大手ハウスメーカーは宣伝費をはじめとした費用が上乗せされており、価格としては地元の工務店等と比較し、一般に3割程度は割高と言われていますが、私としては当方のコンセプトに合い、かつ予算内に収まる建物が建てられるのなら、万一の倒産リスクが少ない大手の選択もありかなと思っていました。条件に合わなければ設計事務所や工務店を探せば、予算に見合った内容で建てられるはずですので、まずは気軽に行くことにしました。

さて、大手ハウスメーカーといっても色々ありますので、まずは医療機関の店舗設計を行っているというメーカー全てに資料請求をしました。また建築は大きく分けて木造、鉄骨、コンクリートがあり、事業用店舗の場合は減価償却期間が変わってきます。私は木造に絞ることにしました。木造建築は22年償却ですので、現在42歳の私が64歳まで償却が続くことになります。ちなみに重量鉄骨を選ぶと34年償却ですので、76歳まで現役を続けなくては償却ができない計算です。この時点で選択肢は木造のみ。

一宮にあるハウジングセンターへ出かけて行き、木造住宅系メーカー全てへ足を運んでみました。それぞれに構造やデザインに特徴があり、また概算の見積もり金額もかなり幅がありました。まず大手の積水ハウス、セキスイハイム、三井ホーム、スエーデンハウス、住友林業については、早い段階から予算とかけ離れていたため諦めました。そしてミサワホーム、エスバイエル、一条工務店、東日本ハウス、住友不動産の5社で見積もりを取っていきました。

5社については、どこの営業担当の方も親身に相談に乗っていただけましたが、住宅とは異なる内容を持つ店舗設計ですので、明らかに不慣れな方もありました。今回の建築は最新の長期優良住宅レベルの快適性を持つ治療院を目指したため、住宅メーカーへ話を持っていきましたが、基本的には店舗設計を数多く手がけている設計事務所にお願いする方が良いと思います。素人の私でも営業担当の方のスキルの差は大きく感じましたので、自分に振り返ると、治療院へ通う患者さんも様々な治療院(者)の知識や治療に差を感じていることと思います。患者さんの期待に応えられるよう努力を続けなければなりませんね。

昨年中に5社から見積もりを出していただき、正月に父親や義父、親戚に見ていただき様々な意見をいただいて、新しい千秋針灸院のコンセプトに合い、予算内に概ね収まる提案をいただけた住友不動産に決めさせていただきました。特に新春キャンペーンの定額300万円引き(建物本体の15%以上)は予算的な決定打となりました。来ていただく患者さんに最新の住宅レベルの快適性と、視覚障害の方を中心に人に優しい設計を目指して、また奇抜ではなく上品に目立つ治療院を、住友不動産の力を借りて実現していきたいと思います。

1.2-4
 高砂の実家に行きました

嫁さんの実家の高砂(兵庫県)に行ってきました。義父は既に引退されていますが大工  さんでしたので、新築工事の件について、詳しく図面を見て貴重な意見をいただいきま  した。間もなく契約になりますが、その後も詳細な内容を数ヶ月程で決定して、着工に入  ることになります。意外に残された時間は少ないので、大きな決断の連続になりそうで   す。今年前半の日記は「針灸院ができるまで パート2」になりそうです。

1.1 新年

あけまして、おめでとうございます。今年は3月に三旗塾の講演があったり、年内には完  成を予定している千秋針灸院の新築工事、また昨年中は伏せてあった愛知県の新しい  鍼灸専門団体である一般社団法人・愛知県鍼灸専門師会の活動に参加していきます。  何かと慌しく、ご迷惑をおかけする場合もあるかとは思いますが、本年もよろしくお願い  いたします。  

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