針灸院日記 2014  本文へジャンプ


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12.31 本年もありがとうございました

おかげさまで、今年も患者の皆様や関係する先生方、当院スタッフ、家族に力を貸していただき、無事に一年間診療を続けていくことができました。今年は眼科領域を中心に延べ8.000名を超える患者さんを診せていただき、多くの貴重な症例から学ばせていただきました。残念ながら全ての患者さんで最良の結果とはいきませんが、適切な測定や治療による結果の精度は年々高まっていることを肌で感じています。

今年はじめに書いた『黄斑疾患の鍼治療』(仮称)は、今年夏頃から少しずつ作成を開始しています。カルテからのデータ集計と文章作りを平行に進めていて、現在までのところ20%位の進捗状況です。前回の「網膜色素変性への鍼治療」でも、内容が膨大で読むのが大変という感想をいただいていますので、分割した方が良いのかもしれませんね。来年末までに部分的にでも完成できたらと思っています。

治療院としては6台のベッドをフル稼働しても、連休前や週末は予約枠が一杯になる状況が頻繁に起こるため、やむなく土曜日の新規患者さんの受付を休止することで、ようやく来院されている患者さんに集中して診療できるようになりました。こうした状況を改善するために、院内での勉強会開催による治療水準の引き上げを目指し、まだ未決定ですがスタッフの増員や設備面からの改善策も検討しています。

既に開院から15年も経っているのに課題ばかりですが、私も千秋針灸院も成長途上なのでしょうね。至らないことも多いのですが、来年もよろしくお願いいたします。

12.23 経穴のコード記号

一般に針灸治療は、中国や日本など東アジアの伝統療法と思われている方も多いのではないでしょうか。実はあまり知られていませんが、欧州や北米、ラテンアメリカ、オセアニア、アフリカまでの多くの国と地域で針灸治療が行われています。私が上海に留学していた20年前には、世界各国の医師や鍼灸師が短期・長期として留学し、中医学による針灸治療を持ち帰っていました。

千秋針灸院は、数少ない眼科領域を唯一の専門とする治療院のため、最近では外国人や海外在住の日本人の患者さんが少しずつ増えていて、来院時にお渡しする資料なども、治療に使う経穴(ツボ)の名前を漢字ではなく、WHO国際標準のコード記号で書くことが増えてきました。例えば合谷穴はLI4という書き方です。日本人や中国系の先生には漢字で伝わるのですが、欧米人の先生には、カルテを漢字で書いていては伝わらないからです。(ツボの名前以外は患者さん本人に訳していただきます)

患者さんにお渡ししている紹介状や治療法の説明は結構手間がかかりますが、渡航先で役立てていただけることもあり、地元で確かな治療を受けていただくためにも、国内外を問わず必ずお渡ししています。日本国内はもちろん、海外在住の患者さんからは各国の様々なお話を聞かせていただけることも楽しみの一つです。開院した頃からすると、私の想像もつかない方向に変わってきていますね。

12.9 静岡市葵区の麻里針灸院さんをリンクしました&年末年始の診療案内

麻里針灸院さんは、数年前から近隣の患者さんの治療をお願いしてきたのですが、最近になってホームページを作られたということで、リンクさせていただきました。千秋針灸院からリンクさせていただいている各治療院さんは、当院の治療法とはかなり異なる様々な治療をされていますが、治療結果を眼科医学の視点から評価すると、十分な結果を出されていることが多いです。ベストな治療法は必ずしも一つとは限らないことが良く分かる事例ですね。麻里針灸院さんの治療も当院とは異なりますが、これまでの実績は把握しているため、近隣の患者さんを安心してお任せできる治療院です。

年末年始の診療案内もアップしました。
年内は12月27日(土)まで、新年は1月5日(月)からになります。よろしくお願いいたします。

11.17 当院のスタッフ向け勉強会をスタートしました

数ヶ月前の話ですが、私の耳にスタッフの「便秘の症状には、どの経穴(ツボ)を使うのだろう」という会話が聞こえてきました。中医学には針をする経穴を決める前提として、患者さんの体質・状態を表した「証」という観念があるのですが、「証」を踏まえた上で治療に使う基本的な経穴は決定します。そして便秘の治療に使う常用穴は、中国では多くの場合に数パターンの経穴の組み合わせが決まっていて、鍼灸師には常識の内容なのです。私は唖然としたと同時に、スタッフに対して申し訳ない気持ちになっていました。

私は先に上海中医薬大学の留学を経験して、帰国後に中和医療専門学校に通いましたので両方の教育を受けていますが、不思議なことに日本の鍼灸専門学校では具体的な治療法を授業で教えることは、ほとんどありません。治療法は国家試験に出題されないからというのが最大の理由なのですが、これでは学校を卒業して国家資格を取得しても、治療法を知らないのですから、何もできるわけがありません。中国の大学では針灸の基本的な治療方法を学ぶことは当然であり、私も膨大な疾患や症状への治療法を必死で覚えて、「針灸治療学」の試験に臨んだことを覚えています。私は中国と日本の教育水準の違いを肌で知っていたはずなのですが、改めて思い知らされる出来事でした。

千秋針灸院のスタッフに対しては、これまで日々の臨床を通して学ぶことを第一にしていました。「私や日々の臨床から経験的に学べ」ということです。もちろん質問があれば答えてきましたが、基本的に中医学の勉強は自力で行い、様々な各種の勉強会に自主的な参加を促す姿勢でした。私も眼科領域の専門的な勉強に打ち込んでいましたし、何より定期的に行う形の勉強会は、クローン病のある私には体力的に難しいと思っていました。しかし先の話や、私自身も眼科領域の勉強が少しは手応えを感じられる水準に届いてきたこともあり、当院のスタッフ向けとして治療が早めに終わった時などを使って、不定期に勉強会を開いていこうと思います。

内容は日本の学校では教えられていない、中医薬大学レベルの臨床の場で使える「経穴学」と、「針灸治療学」を当面は予定していて、数百もある経穴を病気や症状にあわせて「何を選び、どのように使うのか」を理解できるよう、話していけたらと思っています。3年程度の間に一通り進めることができれば、当院のスタッフは3年分の臨床経験と共に、中国への留学経験に匹敵する内容を学ぶことができ、たとえ他の勉強会に参加しなかったとしても開業して成功するハードルは大幅に低くなるはずです。

実は同様の勉強会を中和時代に1年半掛けて、放課後に行っていました。当時参加いただいた方には、専門学校で講師を務めている先生や開業している先生が何人もあります。先日に続いて今日で2回目でしたが、私自身も留学時代に学んだ貴重な内容を、気がつけば忘れ始めていたことに新鮮さを感じながら、スタッフに話すことができました。今回は院内の内輪な内容ですが、当院で将来のスタッフになる方が「千秋針灸院に勤めてよかった」と思えるような、臨床・学術の両輪の提供を目指していこうと思っています。

11.1 スタッフ募集のお知らせ

プロ野球は終わりましたが、千秋針灸院も来年にかけての構想を考えつつあります。ということで、スタッフ募集のお知らせです。今回は合わせて2名の女性スタッフを募集しています。一日通しで手伝っていただくスタッフ1名と、午後の診療を手伝っていただくスタッフ1名です。諸条件はリンク先をお読み下さい。

今回のスタッフ募集は全国の鍼灸師の方を対象にできるかもしれません。というのは、千秋針灸院の近隣にあるアパートの一室を確保しており、当院のスタッフで希望があれば、家賃を補助する形で実質格安で入居することが可能です。通常の家賃は月40.000円ですが、住宅手当として毎月一日通し勤務の方で20.000円、午後診療のみ方ので10.000円を給与に上乗せします。駐車場、共益費込みです。昭和54年築・重量鉄骨造の建物ですが、2F南向き・シャワー、トイレ、洗面台は全て今年新しくリフォーム済み、テレビドアホン付き、洗濯機も室内に設置できます。遠方の単身者の方でも一人暮らしをしながら当院に勤務可能です。千秋針灸院の出世部屋になるかも (?)

また一般に治療院の勤務は連休が取り辛いのですが、連休がしっかり取れるのも、当院の特徴です。通常は木・日の週休2日ですが、祝日を振り替えるなどして年に数回は3〜7連休が取れるよう、年末年始休暇、春季休暇、ゴールデンウィーク、夏季休暇、秋季休暇などを設定しています。(平成26年度実績は3連休以上が5回・今年は全て4連休以上)
通常の診療日の休暇については、スタッフでカバーし合いながら休暇を取る仕組みですので、早めに連絡があれば概ね大丈夫です。(年間休日120日以上・本年実績は121日)


決定次第、募集・アパート入居も終了となりますので、希望される方はお早めに当院まで、ご連絡をお待ちしています。

リンク・・・スタッフ募集のお知らせ2014

10.30 第五戦は1-0 祝 !! ホークス日本一 (日本シリーズモードで更新中)

第五戦はエース攝津、やはりストレートは140キロ前後と本来の出来ではありませんでしたが、ほとんどの球種がカーブとシンカーばかりという、摂津らしからぬ投球術と細川のリードで6回を無失点で切り抜けました。阪神のメッセンジャーは8回まで134球の熱投でしたが、6回無失点で摂津を降板させたソフトバンクに対して、なぜ失点するまで代えなかったのか。阪神サイドの短期決戦の戦い方に不慣れな一面を見たようでした。最後のサファテは絶体絶命のピンチでしたが、西岡の守備妨害で併殺という、まさかの失敗に救われました。全く思いもしない幕切れです。しかし、この場面でのサファテの起用自体が・・・と言いたい所ですが、最後は抑えという采配にこだわりがあったのでしょうね。

今回のシリーズを振り返ると、シーズン中の戦い方を続けてしまった阪神と、短期決戦の戦い方に切り替えたソフトバンクの違いが勝敗を分けたように思います。ソフトバンクは内川、柳田、中村、武田、大隣など多くの選手が活躍しましたが、私の中ではMVPはキャッチャーの細川と思っています。武田、大隣、摂津、中継ぎ陣などの実力を好リードで引き出し、2戦目以降は阪神の打撃を完璧に抑え込み、厳しい試合を戦い抜いて日本一に導きました。

それにしても秋山監督、6年間お疲れ様でした。また両チームの選手や関係者の皆様、とても良い試合を見せていただき、ありがとうございました。40年近くホークスを応援している野球好きな私が個人的に盛り上がっていただけですが、元気をもらった日本シリーズでした。私の仕事は患者さんと協力して病気に立ち向かう立場ですが、様々な病気や症状を針灸治療や専門知識・経験で抑え込んで結果に繋げていくという点で、野球とも共通点を感じながら日々仕事をしています。また明日から私も頑張って戦っていきますので、日本シリーズモードは今日で終了です。短い間でしたがお付き合いいただき、ありがとうございました。

10.29 第四戦は5-2で劇的なサヨナラ勝利 (日本シリーズモードで更新中)

第四戦は投げてみないと分からない暴れ馬の異名を持つ中田、やっぱり本領を発揮して3連続四球を2度も出して、1安打2失点で3回に降板。これは荒れた試合に・・・と思いきや、立ち上がりに失点した岩田は立ち直り、ソフトバンクの中継ぎ陣との投手戦となって2-2のまま延長戦へ。10回の表はサファテVs鳥谷の場面では、昨日私が指摘したとおり安打を打たれてピンチを広げましたが、ゴメスの併殺打でなんとか無失点で切り抜けました。10回裏、抑えの呉を投入した阪神ですが、2アウト1,2塁で打者は中村。第一戦で呉の球筋を見ていた中村は、見事に呉のストレートをサヨナラ本塁打として劇的な幕切れとなりました。

今日のヒーローになった中村や鳥谷もそうなのですが、このレベルの選手は有力な投手でも一度対戦すれば攻略法を見つけ出す実力や集中力を持っています。調整登板の形でもサファテや呉を短期決戦で不用意に対戦させてしまうと、次回には攻略される可能性が高まります。第一戦、第三戦で私が懸念したことが現実になった試合でもありました。これで阪神は厳しくなりました。王手をかけられた上、頼みの呉はもう通用しないでしょう。明日は摂津Vsメッセンジャー、調子の上がらない摂津がどこまで投げるのか、継投のタイミングが勝負を分けそうです。あと1勝、福岡で決めたい !!

10.28 第三戦は5-1で勝利 (日本シリーズモードで更新中)

第三戦は現在最も安定感のある大隣。期待に応えて大舞台でも良く投げてくれました。快勝と言いたい所ですが、5点差で最後に抑えのサファテ投入は、調整登板だとしても短期決戦ではマイナスにしかなりません。結果は鳥谷にタイムリーを打たれて失点しました。投手の生命線である球筋を見られることに繋がり、次回の対戦にも影響しかねない不必要な投手起用は、私は止めておいた方がよいと思っています。

相変わらず5、6番を打つ松田、中村の調子が上がりませんが、10安打と打線は振れてきており、ようやくパ・リーグ優勝チームの本領発揮というところでしょうか。阪神の藤波は良く粘りましたが、次回登板でも攻略できそうです。明日の第四戦は中田Vs岩田です。今日の勢いで勝ちたいところですが、中田は今期11勝とはいえ投げてみないと分からない投手(ソフトバンクの先発は大隣を除いて、そんな投手ばかり)なので、安定感があり防御率の良い岩田には苦戦するかもしれませんね。

10.26 第二戦は2-1で辛勝 (日本シリーズモードで更新中)

第二戦は最初から最後まで中継を観ていました。武田は投げてみないと分からない投手ですが調子は良く、阪神には初対戦ということにも助けられました。1勝1敗のタイで福岡ですが、能見を打ち崩しきれなかったのと、西岡に打たせてしまったのが残念です。というのも私の見る限り、短期決戦の日本シリーズでは、第二戦までにレギュラーで安打の出ないバッターが「逆シリーズ男」としてブレーキになる可能性が高く、阪神の一番バッターである西岡が不振で眠ったままなら大きく有利になります。プロ野球選手も結果を出すことがメンタル面として非常に大切なことは、私も分野は異なりますが結果を求められる仕事をしていますので、理解できるところです。

一方心配していた李、松田、中村は、この試合で1本は打ちましたので、これからは打っていけると思います。セカンドの明石が打てませんでしたが、本来のレギュラーである本多が復帰してきましたので、福岡での3連戦は攻撃陣はベストメンバーで望めます。投手は勝ちパターンのリリーフ陣が、この2試合で試運転ができたため、この先は本来の力が出せそうです。それにしてもプロ野球で投手が打席に立つのは、なにか意味があるの?と、指名打者制のあるパ・リーグファンから見ると思ってしまいます。打線が投手で切れてしまうし、投球に影響しそうだし・・・。セ・リーグが交流戦などで弱いのは、投手が切れ目の無い相手打線に慣れず鍛えられないのと、指名打者1人分の強打者が育たないため、選手が足らないからと感じます。逆にパ・リーグはレギュラーと控えの実力差が、やや大きい傾向ですが。

甲子園での2試合が終わり、これからの3試合は福岡なのでソフトバンクには有利になります。両チームともレギュラーメンバーに当たりが出ていますので、力比べの良い勝負になりそうですが、昨日スタンリッジが打ち込まれたことは第6戦あたりのネックになりそうです。今日勝てたことで、福岡の3連戦で2勝(1敗まで)できれば、最後に4勝できる計算が立ちます。第三戦は私の予想では休養十分の大隣Vs藤波、勝ちに行きますよ。

10.25 第一戦は2-6で完敗 (日本シリーズモードで更新中)

今日は阪神の先発、メッセンジャーを拙攻で崩しきれませんでした。一方、スタンリッジは打ち込まれてしまいました。私は長く野球を観てきた経験として、日本シリーズで一度でも打ち込まれた投手は、その後も日本シリーズでは通用しないと見ています。つまりスタンリッジは次回の先発も通用しないでしょう。先発でも中継ぎ・抑えでも、相手の有力な投手をシリーズの早い段階で打ち込み、潰してしまうのが短期決戦では大切です。大きく打ち込まれる前に交替させるべきでしたね。

阪神から見ると中軸に安打が出たし、スタンリッジも打ち込めたしと文句なしの初戦でした。巨人戦4連勝の勢いは残っていたと認めるしかないでしょう。ソフトバンク側から見ると4〜6番の李・松田・中村に安打が出ず、打線も繋がらなかったことから本調子とは言えませんね。しかし阪神も4点差で抑えの呉を出したのは後に影響するかもしれません。というのは9回の中村、代打の長谷川は敢えて球数を投げさせて、呉の投球を見ていました。この二人は今期パ・リーグの最多安打(中村)と、昨年の首位打者(長谷川)で、今期も3割を打った打撃職人です。内川も同じですが、少ない対戦でも攻略の糸口を掴む実力を持っているレベルの高い選手です。初戦から必要の無い場面で呉を見せた采配は迂闊としか言いようが無いと思います。秋山監督は6点差がついた時点から、各選手のテスト試合に変えていたのがよく分かりました。

今日の時点では流れは阪神に傾いています。過去のシリーズでも初戦に勝つことが、日本シリーズ制覇に有利であることは間違いありません。しかし4勝しなければならないことは、短期決戦といえども結構な長丁場で、少しのミスや作戦で流れが変わります。今日のところはお互い休養明けで様子見という感じでしょうか。明日は武田と能見ですが、比較的調子が良いとはいえ、今期3勝3敗の武田を2戦目先発に出すソフトバンクの投手陣は、結構厳しい状況なのかもしれません。3戦目に大隣では最後に4勝する計算が難しくなるかもと思ってしまいます。とはいえ、この時期までプロ野球が楽しめるのはありがたいですね。

10.22 クライマックスシリーズ突破!! (針灸院日記も日本シリーズモード突入です。)

日本シリーズの出場権をかけた日本ハムとの試合は、第6戦までもつれての辛勝でした。これで何とかセ・リーグ代表の阪神と戦えることになりました。敵地で巨人に4連勝は凄いですね。阪神の勢いを評価している人が多いとは思いますが、日本シリーズまでは試合間隔が大きく空いており、私は巨人戦4連勝の勢いは一旦無くなると見ています。むしろソフトバンクの方が試合まで間隔が短く実戦の感覚が残る上、疲れも回復できるような気がします。どうもセ・リーグしかあまり観ていない評論家の方などが、阪神有利とか発言していますので、私はパ・リーグしか観ていない側から一人のファンとして書いておきます。

25日の甲子園での開幕戦は、私の予想ではスタンリッジVSメッセンジャーの外国人投手の投げ合いです。スタンリッジは昨年まで阪神でプレーしていたため、甲子園球場や阪神ファンの大声援に慣れているため適任です。26日は好調の大隣で、例え開幕戦を落としていても阪神の勢いを止めて勝てる可能性が高く、また開幕戦を勝てていれば2連勝が狙えると考えます。28日からの福岡の3連戦は中田、摂津、武田が順当ですが、大隣と中田の順番が逆になる可能性もあるかな。個人的には摂津が故障明けのため球威が足らず、相手打線に2順目あたりで打たれることが多いため、先発ではなく大胆に大事な場面での中継ぎで使いたいところです。元々中継ぎ・抑えの適正がある上、エースとしての迫力と経験で抑えられるはず。ただ摂津の代わりに任せられる先発投手がおらず、またソフトバンクは伝統的に奇策は使わない王道野球なので、やはり摂津は先発になるでしょう。

チーム防御率は 3.25Vs 3.88とソフトバンクが優れており、指名打者制を考慮すれば更に大きな差になります。ただ個人的には先発は阪神がやや上、中継ぎ・抑えはソフトバンクが上という感覚です。打者ではソフトバンクはレギュラーの5人(内川・柳田・李・中村・松田)が打率3割を超え、別に昨年の首位打者で今期も打撃10傑の7位、3割を打った長谷川が代打に控えています。チーム打率は .280Vs .264とソフトバンクが1枚上、盗塁も 124個Vs 55個と倍以上の差があり、総合力から見ればソフトバンクが有利なことは誰が見ても明らかと思います。しかし短期決戦は先日の阪神の4連勝でも分かるように、「勢いと流れ」を掴むことが大切です。私はソフトバンクが有利と見ていますが、やはり開幕戦が鍵になりそうですね。日本シリーズが楽しみです。

10.13 土曜日午前の新規患者さんの受付を休止させていただきます

ご迷惑をお掛けしますが当面の間、現在来院されている患者さんへの治療の質を保つために、土曜日午前の新規患者さんについては、受付を休止させていただくことになりました。なお平日午前については、これまでどうり受付可能です。

最近の傾向として、特に土曜日の午前中に予約が集中しており、日によっては午前中だけで30名を越える患者さんの診療をしています。6台のベッドで一人当たり1時間弱の治療時間がかかりますので、継続して来院される患者さんの治療だけで5時間。この時間に新規の患者さんの問診・各種測定・説明などが入ることで更に1時間程度が必要です。夕方からの診療も日によって20名以上・4時間弱かかり、このため土曜日の診療は多い日で50名前後、新規の患者さんが来院された場合には、診療時間だけで10時間近くになっています。

私としては、治療を必要とされる患者さんはできる限り診ていきたいのですが、ほとんどの患者さんに私が治療を行っている関係上、さすがに体力・集中力の限界を感じ始めています。来院されている患者さんへの治療の質を確保し、可能な限りの結果を出していくためには、今回の土曜日午前の新規患者さんの受け入れ休止を含めて、診療体制の見直しが必要な時期に来ているのかもしれません。

以前の針灸院は3台のベッドしかなく、度々新規患者さんの受け入れを休止して、数ヶ月待ちとなるなどご迷惑をかけていましたが、3年前に現在の建物に移転してベッド数も倍になり、おかげさまで比較的順調に診療を続けてこられました。これからも眼科領域の専門治療院として、私の治療を必要としていただける患者さんに、水準の高い治療を継続して提供できるように努力していきますので、ご理解いただきますようお願いいたします。

現在、関係する案件を密かに検討中です。決定しましたら公開します。どうなるかな。

10.3 ソフトバンク・ホークス優勝!!

ソフトバンク・ホークスは144試合目の昨晩、延長戦の10回裏に見事サヨナラ勝ちを収め、スコア2-1で3年ぶりのパ・リーグ優勝を決めました。1点を争う今年一番の好ゲームでしたが、前の試合までの10試合は1勝9敗ですので、「1位のチームが何でこうなる!!」と憤っていたホークスファンは私だけではないでしょう。まあ最後に勝てたからよし、お疲れ様というところでしょうか。

今年のオリックスは凄く手強かったです。次のクライマックスシリーズも1勝分のアドバンテージに油断していると負けるかも。なんとか勝って日本シリーズに進んで欲しいですね。

9.30 清水先生が出産のため、退職されました。

2008年の秋から当院の治療を手伝っていただいた、清水ゆかり先生が本日付けで退職されました。11月には出産予定ですので、この時期までが安全に仕事をお願いできるとの判断です。清水先生に手伝っていただいた6年間は、当院が眼科領域の専門治療院として実績も深まり、また治療院の新築・移転、各種の症例報告・発表などもあり、様々な形で助けていただきました。後任には、午後の診療を手伝っていただいている菊池先生が午前の診療にも入っていただけることになり、スタッフの人数は変わりませんので皆様の診療への影響は大丈夫です。

清水先生には約6年間に渡って、千秋針灸院を支えていただき本当に感謝しています。また機会があれば、子育てが落ち着いてから当院を助けていただけたらと思っています。

9.21 OCT(光干渉断層計)は、眼科医療だけでなく当院の針治療も進化させました

網膜や角膜の断面を光を当てるだけで、安全に検査することのできる光干渉断層計(OCT)は、10年程前は解像度も悪く、大学病院クラスしか設置していなかったのですが、かなり多くの眼科医療機関で使用されるようになりました。OCT検査・機器の進歩と共に眼科医療は飛躍的に進歩し、加齢黄斑変性や網膜色素変性、緑内障、糖尿病網膜症などの眼球の深部に病変のある難病の病態理解が大きく進み、眼科での治療から最新のIPS細胞などの再生医療にまで生かされています。今では眼科医療に無くてはならない検査機器と言えるでしょう。

千秋針灸院で行っている眼科領域の針治療の進歩も、OCTの恩恵を多分に受けています。当院でも患者さんが自覚できる各種測定(視力・視野・変視・色覚など)を取り入れてきましたが、OCT画像を診れば客観的に網膜浮腫の軽減などの網膜の状況や変化が掴め、当院での測定結果と照らし合わせて明確な改善が得られることも少なくありません。また治療前にみせていただければ、過去の多くの症例を参考にして回復の予測さえ立てられることがあります。当院での測定や実際のOCT画像などで得られた針治療の結果の蓄積と、眼科領域の専門知識が両輪となって進歩し、様々な眼科領域の疾患に対して自信を持って針治療をお勧めすることができるようになりました。

比較的最近分かってきたことの一例ですが、網膜色素変性の患者さんの網膜では、10代から既に嚢胞様黄斑浮腫(CME)を生じている場合があり、例え今のところ視界が歪む見え方(変視)が無くても注意する必要があるようです。CMEが加齢や手術・薬剤の影響で大きくなると変視が強くなり視力は低下してしまいますが、眼科では安全に行える有効な治療はなく、針治療でも容易に解消させることはできません。CMEの病態はOCTの進歩によって理解が進んだ最も重要な眼科疾患のひとつです。

そして網膜色素変性では、遠くなく初めての点眼治療薬(商品名・オキュセバ)の登場が予定されていますが、この点眼薬はプロスタグランジン関連薬と呼ばれCMEを発症・悪化させる副作用を持つことが予想されます。現在先行して処方されている近似薬のレスキュラも、CMEを発症・悪化させるリスクが眼科の薬理学専門書には明記されています。こうしたことから点眼薬は安易に処方するのではなく、OCTによってCMEの状況を確認した上で慎重に処方されるべきと考えます。もちろんCMEを既に生じている場合には禁忌です。

こうした副作用などの内容は治療薬を期待されている患者さんや、臨床現場の眼科医、開発メーカーのいづれにとっても歓迎されない話です。しかし期待されて登場した治療薬や手術によって後から想定外の問題が生じてくる状況は、そのまま医学の歴史であり、私が取り組んできた最近10年余りの眼科医療だけでも、例えば加齢黄斑変性の治療の変遷で説明することができます。私は眼科領域を専門に針治療をしていますが、本来は東洋医学の領域である鍼灸師なので、眼科医療機関からすると部外者ではあるのですが、これからも利害関係が無いからこそ患者さんの利益になる適切な内容を話していけたらと思います。

網膜色素変性のページを更新しました。

それから・・・いつのまにか240.000アクセス

9.10 くらら針灸院さんのホームページへリンクしました。

本当は6月頃には出来上がっていたのですが、いろいろあってリンクが今になりました。これまでブログだけでしたので、治療院の内容が分かり辛かったのですが、ようやく見ていただけるようになります。伊藤知里先生は眼科領域の提携治療院としても私の治療を一番よく知っているので、これからは眼科領域の患者さんの治療を担う同志として、今後のご活躍を期待しています。

リンク・・・くらら針灸院 丹羽郡大口町 

9.3 白内障手術は黄斑変性の発症や色素変性の進行リスクを高める可能性

千秋針灸院では加齢黄斑変性や色素変性などの網膜疾患の患者さんが少なくないのですが、以前から眼球内への刺激(LASIKや眼内注射、レーザー、各種手術など全て)は黄斑変性や白内障の発症リスクを高めることが分かっていました。眼球自体への全ての刺激は少なからず炎症を喚起し、活性酸素やVEGF(血管内皮細胞増殖因子)が放出されることから、術後数年以上を経過して白内障や黄斑疾患の原因となる可能性があります。様々な眼科疾患で手術が必要な状況はあるのですが、どうしても待ったなしの状況を除いては、手術はできる限り避けた方が良いと説明させていただいている理由の一つには上記の問題があります。

また白内障の手術についても手術自体の炎症喚起とは別に、手術時に挿入する人工水晶体の光学特性が黄斑変性の発症や、色素変性の進行の原因になることも分かってきました。具体的には日常光にも含まれる網膜毒性の有る400nm〜500nmの短波長光が人工水晶体では十分にカットされず、白内障手術後から日常的に黄斑部へ負担を掛けてしまうことが理由です。現在使用されている人工水晶体の光学特性は、全ての製品で高齢者の水晶体に比較して短波長光を透過させてしまうことが分かっています。このことは当院でも患者さんの視力などを測定していると、白内障手術の直後数ヶ月は視力が高くなるものの、その後はなぜか低下することが少なくない(特に色素変性)という結果にも当てはまります。

こうした内容から、やはり白内障手術は積極的に行わない方が良く、白内障自体が仕事や日常生活に大きく影響する場合に限って行うことが、推奨される結論になると思います。(但し他にも医学的にどうしても必要な状況はあり得ます) これから白内障手術を考えられている場合には、長期的なリスクも考慮の上で本当に必要な状況か、また多くの眼科で勧められるように両眼同時に行なう必要があるかをもう一度検討すること。既に手術後の場合には遮光眼鏡の利用や帽子等で対策をしっかり行うなどが必要です。ルテインなどのサプリメントも日常光に含まれる短波長光から網膜を守ることに繋がるでしょう。

人間の目は加齢と共に水晶体が少しづつ透過光を減らし、結果として加齢した網膜を守る自然の仕組みが働いています。白内障は状況にもよりますが、多少の不便さなら大目に見てあげることが、今後寿命が90歳に近づく超長寿社会の中で、手術から一定期間を経過した後に生じる、失明などのリスクの高い合併症を避けることに繋がると思います。私が書いている内容の多くは、基本的に眼科専門医であれば理解されているはずなのですが、残念ながら経営的理由も関係して、実際の臨床現場では白内障手術は積極的に行われることが多くなっています。患者さんも提案される治療や手術を自分でよく調べて、自分で選ぶことが必要な時代です。私は眼科領域という限られた分野しか分かりませんが、来院していただいた患者さんには針治療だけでなく、内容のある説明ができることを目指しています。

8.16 「鍼灸院 for ゆう」さんと相互リンクしました。

名古屋市守山区の、「鍼灸院 for ゆう」さんと相互リンクさせていただきました。院長の深谷先生は特に不妊治療を専門とされており、逆子治療や小児科領域までをカバーする専門領域に力を入れられています。以前にお会いしたことがあるのですが、私の眼科領域とは専門領域は異なっても、プロと認め合えるだけの知識や経験、人柄を持った先生でした。深谷先生の専門領域であれば患者さんの様々な疑問に対して、的確に応えていただけると思います。また治療効果も期待できるものでしょう。

私たち鍼灸師は、医学の幅広い分野で「鍼灸治療」を役立てることができますが、現代医学が進歩する中で膨大な内容を持つに到り、様々な分野全ては一人の鍼灸師ではカバーしきれずに、非常に広く浅い知識で鍼灸治療に取り組まざるをえない状況に陥っています。一般の方でもインターネットで容易に知識が得られる現状は、難病であるほど自身の病気に絞った豊富な知識を持つ患者さんよりも、鍼灸師は多くの場合で知識に乏しいため、病気や症状の話はできずに脈や舌、証(体質)などの東洋医学的な説明に終始して、患者さんの求める医学的な効果や結果に正面から対応しきれない場面が多々あると思います。

このようにはっきり書いてしまうと、同業の鍼灸師からは非難されるかもしれませんが、眼科領域を専門としている私自身が、眼科領域以外では十分な知識に乏しいことを自覚しており、個別の病気・症状・検査・治療(薬剤や手術)・治療評価・予後・生活指導などの全ては説明しきれないことを理解しています。幸い整形外科分野など一般の疾患では比較的豊富な臨床数が、またクローン病は私自身が患者でもあるため、知識を超えた実体験でカバーしますが、知識量では専門として取り組む眼科領域とは比較になりません。眼科領域でも優れた治療効果を得るためには、治療自体の水準も必要なのですが、個別の患者さんの状況を正しく理解して患者さんと共に歩み、初めて眼科医療の常識を超える結果が得られる場合が少なくないのです。千秋針灸院ではこうした治療を積み重ねてきました。

医師については昔から専門分野があり、近年も細分化が進んでいるのですが、体の各部をパーツとして診ることへの問題はあるものの、膨大な内容を一人で全て抱えることに無理があることを承知してきた歴史があります。医師も鍼灸師も一人の人間ですから、努力や能力に違いはあるものの時間は平等で限られています。その中で本当に患者さんの役に立つ医療を目指すには、やはりある程度専門分野を絞って取り組む必要があると私は思います。鍼灸師が医学の全分野への東洋医学的な取り組みで通用したのは過去の話であり、これからは全身を診る東洋医学の特徴を生かしながら、様々な専門分野を深く突き詰めていくことが患者さんに求められていると、毎日の診療から感じています。

長文で熱く書いてしまいましたが、「鍼灸院 for ゆう」の深谷先生も、専門分野に正面から取り組まれていて、今後にとても期待が持てる先生です。お互いに専門分野は異なりますが、患者さんにとって本当に役立つ医療を提供できると良いですね。

リンク・・・ 「鍼灸院 for ゆう」 名古屋市守山区

8.7-11 台風の中、宮古島に行きました

今年の夏休みは7年ぶりに宮古島と決めていました。ところが出発直前になって台風7号が沖縄に最接近・・・。旅行会社からは「飛行機が飛ばない恐れがあるため、出発前なら取り消し料なしでキャンセルできます」と連絡をいただく状況で、直前まで迷いました。しかし代わりに夏休みをいただく訳にもいかないことや、例えどんな状況でも子ども(道大)にとっては良い経験になると思い、最悪の場合は那覇空港で足止めの状況も覚悟して出発することにしました。

那覇空港はやはり凄い風で、本場の台風を体験した後、数十分遅れでなんとか宮古島に飛ぶことが出来ました。宮古島も天候は荒れ模様でしたが、9日には波も落ち着いて1日海で遊ぶことができました。今回は宮古島の東隣にある大神島周辺で、丸1日カヤックやシュノーケリングを楽しむツアーに申し込みました。昨年の石垣島もサンゴ礁が綺麗でしたが、透明度が高いとダイバーの方に評判の高い宮古島はどうでしょうか。


数十メートルまで見渡せるサンゴの海、まるで夢の中にいるよう


ファイティング・ニモで有名になったカクレクマノミ、カメラに興味がある素振り


今回のビギナーズラック・珍しいセジロクマノミ、なかなか出会えないそうです

宮古島の海は透明度がとても高く、波もサンゴ礁に守られて穏やかで、特に大神島周辺海域は、シュノーケリングやダイビングには国内でもトップクラスという評判どうりでした。しかし、これだけ美しい自然がこれからも守っていけるかどうかは、私たちの課題と思います。これからも機会があれば行ってみたいですが、その際にはせめて自然を少しでも壊さないよう、海中をそっと覗くだけにとどめておこうと思いました。子ども(道大)も良い体験ができたようで、いろいろと思い出深い旅行になりました。

7.21 甲状腺眼症のページを更新しました

甲状腺眼症とは、バセドウ病(甲状腺機能亢進)に伴って発症することが多い病気です。眼球突出や目の周囲の腫れや痛み、視力低下や複視など様々な症状を伴います。千秋針灸院では開院当初から取り組んでいる病気ですが、2年前に眼科でも使用されているヘルテル氏眼球突出計を導入して以降、眼球突出だけでなく他の症状との関係や、別の測定法による評価から針治療による様々な甲状腺眼症への効果が分かるなどして、知見や治療が一歩前進した病気です。

リンク・・・甲状腺眼症のページ

私は「針治療で何でも治す」ことはできませんが、眼科領域なら多くの場合に「針治療は何なら治せる可能性がある」ことを理解しています。そうはっきりと言える背景には、眼科領域の患者さんを数多く診せていただいていること(年間のべ5.000名以上・累計約40.000名)、鍼灸師の立場で使用できる眼科領域の様々な測定器具が揃い適切に評価できること、現在は眼科領域の勉強(各種眼科学専門書の読破)のみに注力していることが挙げられます。最初の頃は「針治療が本当に効果があるのか、また私にできるのか」を確かめようと始めた眼科領域の針治療でしたが、多くの患者さんを診せていただくことで針治療は確信になりました。まだまだ発展途上ですが皆様に後押しいただいたことで、ここまで来れたことに感謝ばかりです。

7.4 今度は洗濯機

先月のトイレに続いて、今度は移転時に導入した洗濯機(またもパナソニック製)のモーターが消耗して異音を出すようになり、今回は販売店がメーカーに掛け合っていただきモーター(2万円相当の部品らしい)の無償交換となりました。確かに一般家庭よりは使用頻度が高いと思いますが、3年足らずでの基本部品の消耗は正直「大丈夫なの?」と思わざるを得ません。頑張れニッポンのモノづくり!!

6.22 伊藤健吾先生の披露宴

当院の患者さんでもあり、この春から提携治療院として名古屋(金山)で活躍されている伊藤健吾先生がご結婚され、岐阜県多治見市で行われた披露宴に出席させていただきました。15年近くも前になる私の結婚式にも出席していただいた、長谷川栄一先生も出席されており、自分の結婚式を思い出すような、また出席された皆様が幸せな気持ちになるような披露宴でした。途中であの○○○が登場するサプライズも・・・参加した方だけの秘密。

網膜色素変性の持病を持つ伊藤先生には、クローン病の持病がありながら診療を続けてきた私と同じく、伊藤先生自身が患者さんにとっての希望になることを心から願っています。同じ眼科領域を専門としているので、お互いに眼科領域の針治療を高めていけると良いですね。

一緒に出席した伊藤知里先生は着物で車を運転。かっこ良く目立っていました。

6.20 ナマズの寿命は

私が3年前に近くの用水で偶然捕まえて、その後家の水槽で飼っているナマズは体長20cm弱から30cm強へと成長しています。他の魚や昆虫は寿命で死んでしまったものも多いのですが、ナマズだけはとても元気です。気になって調べてみたら、ナマズの寿命は70年程度とされ、淡水魚ではコイ(80年)に次いで長いそうです。知らなかった私には衝撃でした。ナマズが寿命まで生きれば、彼に私が看取られることになりそうです。凄い生命力ですね。

6.10 暴走ウォシュレット

ここ数日、待合のトイレを使用された患者さんから、「ウォシュレット使用後に水が勢いよく吹き出て衣服が濡れてしまう」という事例が出てきたため、私とスタッフで再現性を確認したところ概ね半分以上の確率で、ウォシュレット使用後の自動ノズル洗浄の際に水が勢いよく吹き出てくることが分かりました。待合のトイレは住宅設備として人気の高いパナソニックの「アラウーノS」という機種です。(ウォシュレットはTOTOの登録商標ですが、分かり易いので・・・TOTOさん、ゴメンナサイ)

早速、住友不動産のカスタマーサポートから、パナソニックの修理部門に連絡していただき、翌日(6月10日)には無事修理が完了しました。ノズルを動かすモーターが消耗して誤動作を起こしているという説明で、1万円弱の修理代が掛かりました。無事に直って良かったのですが、気になるのは新築から2年半でモーターが消耗している事実は、いくら業務用途とはいえ耐久性に問題が無いのかという点です。今後数年毎に故障しないか心配です。

使用しているナショナル時代の冷蔵庫は既に23年動いており、以前の同社製品は他社と比較しても故障が少なく、少々値段は高めでしたが長期間安心して使えるメーカーでした。価格競争も激しいのでしょうが、コストダウンばかりに走ると日本のメーカーは故障が少ないという信頼が失われ、中国メーカーなどとの価格競争に巻き込まれる結果になると思います。「あのメーカー製を選んでおけば大丈夫」という信頼が大切なのではないでしょうか。そういえば治療院の選び方にも似ているところがありますね。

ただし、鍼灸院は治療費が高いほど良い治療かというと、選択を間違うことになります。適切な治療費は地域や立地などでも変わりますが、こうした部分は概ね周辺の治療院と比較することができます。そして治療する側の考え方が最も反映されているのが治療費といえます。良質な鍼灸治療を適切な治療費で行っている治療院に出会えると良いですね。

リンク・・・良質な治療院の選び方

6.2 視神経疾患のページを作成しました。

視神経疾患には様々な病気があります。以前から多くの患者さんを診せていただいていましたが、ようやく代表的な疾患については症例が集まり、針治療の効果と限界が明らかになってきたため、視神経疾患をまとめたページを作成してみました。今後更に症例が増えて内容が増えてきた場合には、個別のページへと移すかもしれません。

視神経疾患の一部、例えばレーベル病や中毒性・薬物性・外傷性の視神経症などでは、低周波(パルス)通電治療が特に有効な場合があります。典型的な症例では針治療単独(置針)では数ヶ月も変化がみられなかったものが、低周波(パルス)通電治療を行った直後から視野が改善し、視力がみるみる上がり始めるケースに度々出会いました。網膜などの他の眼科疾患ではみられない現象なのですが、当院では視神経疾患に対しては電気刺激は有効な場合があると結論づけています。

視神経症などへの低周波(パルス)通電治療の有効性については、千秋針灸院内で視力や視野といった眼科的な測定が可能なことから、はじめて実際が分かってきたことですので、自前で測定ができる必要性が良く分かります。日本では流派や治療法にこだわりのある先生が多く、例えば低周波(パルス)通電治療などは、どのような状況でも採用しない場合も多いようですが、事実をみて誰のための針治療なのかを考えたら、流派や治療法へのこだわりは大した意味など持たないことに気がつくと思います。少しきつく書いてしまいましたが、針治療の結果の検証と再現性を確認する作業を積み重ねていけば、針治療は眼科領域に限らず様々な分野で医療の一部としての役割を担えることを確信しています。

リンク・・・視神経疾患のページ

5.13 偽メールにご注意!! 最低限の物理的なセキュリティ対策をしましょう。

今朝、私のメール用PCに入ってきた2件のメールは、それぞれ「みずほ銀行」、「Amazon」からという内容で、みずほ銀行の方は不正引き出しを報せるアラート。Amazonの方はご注文内容の確認とご請求額という内容です。表題のように偽メールなのですが、うっかりメール中のリンクをクリックしたりログインするなどすると、ウイルスに感染したりIDやパスワードを盗まれることになります。

幸い私はみずほ銀行とは取引が無く、Amazonで買い物をすることもありませんので、直ぐに偽メールと気が付くことができました。しかし、みずほ銀行でネットバンキングをしている方やAmazonで買い物をされる方の中には、うっかりクリックする場合もあるかもしれません。ウイルス対策ソフト(ノートン・アンチウィルス)で有名なシマンテック社の最近の記事では、インターネット上の悪意のある攻撃に対しては、現在のあらゆる技術を駆使しても概ね半数程度しか防御しきれないという旨のコメントがありました。市販のウイルスソフトの対策程度では、明らかに不十分なようです。

千秋針灸院での情報漏えい対策としては信頼できるプロバイダーサービスや、当然ながら現在サポートされているOSの使用、ウイルス対策ソフトの使用はもちろんのこと、例えばメール送受信専用パソコンなど、各目的毎に何台ものパソコンを使用することでリスクを分散させていますし、2年程度まで目安にパソコンを入れ替えて、OSから全てインストールし直すという結構手間の掛かることをしています。患者さんの画像データやカルテの多くはパソコン内で管理していますので必要な手間や費用と思っていますが、今回のような新手の偽メールには気をつけないといけませんね。

一般の方でも少なくともメールの送受信を行うタブレット・PCと、買い物やネットバンキングに使うタブレット・PCに物理的に分けた方が安全と思われます。そしてウイルス対策ソフトを導入の上でメール上のリンクは極力踏まない(全てのメールが本物の保障が無いため)ことで、少しでもリスクを減らすことが必要と思います。インターネットは便利ですが、便利な分だけリスクも大きくなってきたようです。なんだか薬と副作用の関係に似ているような・・・。

最近の新薬は軽微な副作用も含めると、副作用の発現率が50%以上など当たり前だったりします。新薬の認可を受けるためには既存の薬を上回る効果が求められることから、少々の(でもないが)副作用には目をつぶるという不都合な真実がまかり通る傾向です。漫画「美味しんぼ」が被爆か風評かで騒ぎになっていますが、医薬品の感受性には個人差が大きく、効果も副作用も全ての患者さんに一様ではないということは、私も日々の臨床で度々経験することです。偽メールから話が飛躍しましたが、いろいろと思うところがありますね。

4.29 これまで以上に眼科の専門領域へ深化しそうです

千秋針灸院には時々提携治療院などの先生が見学に来られることがあるのですが、先々月に来院された福岡先生は、豊富な眼科勤務経験を持つ視能訓練士でもあり、現在は鍼灸師として治療院を開院されている先生でした。視能訓練士は私も時間があれば取得したかった国家資格で、眼科医の指導の下で様々な眼科検査や適切な指導・訓練を行うことができる資格です。福岡先生は視能訓練士として眼科勤務10年以上のベテランでもあり、様々な眼科臨床の実際も教えていただきました。

また当院から比較的近い場所で開院されている眼科医の先生にも、様々な形でお世話になるようになりました。最新の検査機器も備えているため、患者さんの状況を的確に判断できる他、いわゆるセカンドオピニオンとしての診断や漢方薬も含めた処方など、私一人では到底できなかった真の眼科医療として患者さんに役立てられる治療へ、また一歩進むことができそうです。

私が網膜黄斑変性の患者さんを初めて治療させていただいてから、早くも10数年が経ちましたが、最初の頃は正直偶然かも知れないと思っていました。しかし例えば黄斑変性では既に数百名もの患者さんを診せていただき、光干渉断層計(OCT)など眼科検査の結果からも適切な針治療は有効性があることを確信できるようになりました。同時に全国に協力いただける提携治療院も増え、今回は眼科医療の豊富な経験を持つ先生方とも協力し合える体制ができ始めています。今後の展開が楽しみになってきました。

●リンク・・・いーはとーぶ鍼灸・整骨院

4.14 学校の視力検診とWOC

毎年この時期になると、学校の視力検診の結果を来院されている小児の患者さんや親御さんから伝えられます。判定はAで1.0以上(正常)、Bは0.7以上、Cは0.3以上、Dは0.2以下となっています。千秋針灸院に通院中の患者さんについては院内で毎回測定しており、視力の状況は概ね把握できているので驚くような結果は出てこないのですが、「昨年はC判定だったのが、今年はA判定だった!!」などと、実際に良い結果が出ると喜ばれています。

当院は眼科領域の病気に対しての針治療を専門としていますので、視力回復や近視の進行抑制の患者さんはそれほど多くはありません。しかし眼科領域の専門知識を生かして、「視力や視機能とはなにか」、「なぜ近視は進行するのか」を説明して、視力や近視の度合い(ジオプトリ)を測定しながら正しい指導と針治療を行うことで、状況にもよりますが視力が向上したり近視の進行が抑制できるケースが増えてきました。

また1年半ほど前から導入しているWOCも一定の効果があるようで、以前は時々あった小児の患者さんでの急速で一方的な近視の進行は、ある程度の治療間隔で針治療が行えれば無くなっています。もちろん勉強が忙しくなる時期などには若干進行する場合もありますが、WOCの導入前に比較すれば抑制される傾向です。眼科でも広く使用されている機器ですので原理も正しく納得というところです。

4.1 愛知県で2件目の提携治療院をお願いできました。

昨秋に開業された丹羽郡大口町の「くらら針灸院」に続いて、名古屋市昭和区の「イトウ針灸院」に提携治療院をお願いすることができました。院長の伊藤健吾先生は当院の網膜色素変性の患者さんでもあり、私の治療を熟知されていることや、自院で液晶視力表をはじめ眼科領域の様々な測定器を導入して、眼科領域へ専門的に取り組まれることから提携治療院としてお願いさせていただきました。もちろんご紹介した患者さんへの良好な結果も伴っています。

今後も愛知県内については原則として、千秋針灸院で十分な経験を積まれたスタッフに限り、開業する際に提携治療院としてお願いする予定でいます。今回は例外なのですが、当院と同等の測定器で眼科領域への評価が可能なこともあり、針治療の可能性をより多くの症例から探ることに繋がるため、とても期待しています。様々な症例のカンファレンスなどもできそうです。

●リンク・・・イトウ針灸院

今日から消費税が8%に・・・私は眼科領域が専門なのに、全く行く先が見えません。

3.25 新しく菊池先生がスタッフに加わります。

半年近く欠員が出ていた午後の診療に、新しいスタッフとして菊池真樹子先生に手伝っていただけることになりました。菊池先生は明治鍼灸(現国際医療)大学の出身で、更に名古屋大学大学院で艾(お灸の原料)の研究をされた先生です。色々とお灸の知識を教えていただけたら助かりますね。治療法のバリエーションが広がるかもしれません。今後の活躍を期待しています。

3.20-22 アドベンチャーワールドに行きました

昨年に続き、和歌山県南部の白浜にあるアドベンチャーワールドに出かけました。今年も当たり前のように数頭のパンダが元気に動き回っていましたが、今回の一番人気はシロクマの子どもでした。とにかく可愛過ぎます。観客が列を作り、職員が誘導していたコーナーはここだけでした。ということで、千秋針灸院にシロクマの子(ぬいぐるみ)が仲間入り。

昨年より少し早い時期だったこともあり、風が強く寒かったです。道大は風邪をこじらせた様で、珍しく熱を出しました。移動も片道300キロ以上と、なかなか気軽に行ける距離ではありませんが、懲りずにまた行きたいと思います。

3.13 230.000アクセス

3.11 クローン病(IBD)患者さんの心の保ち方・・・大切なことは自信を取り戻すこと

私自身がクローン病を患ってから25年、ほぼ完全な寛解が得られてから15年が経過しました。千秋針灸院を開院してからの私は患者の立場から、今度は治療者の立場として50名を超えるクローン病(IBD)の方を治療させていただきました。患者さんの中には私以上に回復されて、クローン病の診断すら無くなってしまった方から、現在もクローン病からの回復を目標に治療を続けてられている方、残念ながら症状が重くなるなどして針灸・漢方などの治療を断念された方まで、様々な状況です。当院のクローン病のページにも詳しく書いてきましたが、最近になって既に治癒されている患者さんとの話から、私の状況にも通じるヒントに気がつくことができました。

この病気の症状が重い時期は下痢や腹痛などの症状に加えて、とにかく「しんどい、辛い」といったメンタルな部分でも落ち込みが強くなり、特定疾患に指定されているクローン病という名前(一生治らない病気)の情報にも負けてしまい、将来への展望や希望も見えなくなってしまいます。私も入退院を繰り返していた時期は、全くこのままの状況でした。その中で体調が比較的良い時期の思いつきが東洋医学(漢方薬)で治療して、「1年間入院せずに働くことができたら、退職して中国へ留学しよう」と決心したことです。

医療事務の仕事をしながら数ヶ月毎に入退院を繰り返すほど症状が悪い状況で、中国留学を実現するためには、仕事を含めた生活全般での体調管理(決して無理をしない)、中国語を勉強すること、留学に必要な資金など少しづつ準備が必要でした。そして1年間入院することなく仕事を続けられたことは体調管理の自信にもなり、まずは長期の留学の前に中国語の勉強も兼ねて上海の復旦大学へ1ヶ月の留学を試した上で、念願の上海中医薬大学へ2年間留学することができました。

こうした経験からクローン病患者さんの心の保ち方として、少し先(数ヶ月から数年)に実現可能な目標を決めて、自分の置かれた状況に対して無理は禁物ですが、少しづつ努力を積み重ねることで達成できることが大切と思います。振り返ってみると私は留学後も常に少し先の目標を定めて、少しづつ実現することを繰り返してきました。開業や眼科領域への特化、千秋針灸院の新築、統計症例報告などの仕事に関わることや、ブルーベリー栽培や写真などの趣味に関わること、プールでの体力作りなど、常に近い内に達成可能なテーマがありました。

クローン病の患者さんに限らず、誰にでも自分自身の置かれた状況や環境があります。その中で少しづつ変えていける部分や、実現できる部分を見つけ増やしていくことで自信が付きメンタル面を強くして、いつの間にかクローン病から遠ざかる結果に繋がります。千秋針灸院に通われている患者さんで、概ね完全寛解が得られていたり、経過の良好な患者さんの一部では明らかに共通項と思います。目標の中身は仕事や趣味、貯金だっていいのです。数ヶ月から数年で数字や形になるものが良いと思います。自分への確かな自信が増えていきます。

また一般に理解されている食事制限は確かに大切ですが、絶対的な条件ではありません。必要以上の食事制限は確実にメンタル面でダメージを与えストレスが増したり、反って栄養不足から回復を遅らせるなど症状を悪化させます。状況にもよりますが、メンタル>食事と考えて下さい。私が上海への留学中に油脂をたっぷり使用した中華料理ばかり食べても、大きく悪化することはなかったことにも表れていますし、当院の経過が良好な患者さんでは、食事制限に熱心な方はあまりありません。但し状況が悪い時は別の話です。

クローン病の研究として、ある栄養素の一定量の摂取が炎症や症状を悪化させたという事実はあっても、薬も使わず概ね寛解が得られている方に共通する研究結果は未だ見たことがありません。だから「クローン病は治らない」と多くの医師が考えて難病に指定され、患者さんは病気の初期からリスクの高い薬を投与されて、一見落ち着くように見えても数年程度で薬が効かなくなり、手術を繰り返す度に状況は落ち込んでいくというパターンに陥りやすいのです。病歴が長く重症の患者さんには良い話ができず申し訳ありませんが、最近診断されたばかりの方や比較的軽症な方にはメンタル面の大切さを知っていただき、クローン病から抜け出すヒントにしていただけたら幸いです。少し熱く語ってしまいました。

今日は3月11日、東日本大震災から丸3年です。被災者の皆様の悲しみや苦労はクローン病とは別の次元ですが、メンタル面の大切さは共通する部分があるかもしれませんね。

2.24 市販の目薬に注意しましょう

そろそろ花粉症の季節がやってきます。来院される患者さんの中には、「物が歪んで見える」といった症状が少なからずあります。網膜に浮腫(むくみ)を生じることで見え方が歪んでしまうのですが、実は市販のほとんどの目薬には防腐剤が添加されており、網膜浮腫を発症・悪化させる副作用を持つことはあまり知られていません。

更に病院で処方される様々な点眼薬にも防腐剤は添加されているため、こうした症状を悪化させるリスクがあります。また花粉症ではステロイドが主成分となる飲み薬や点眼薬も多く、中心性漿液性脈絡網膜症や黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜色素変性などの網膜疾患の患者さんでは、点眼薬が網膜浮腫を悪化させる可能性に注意する必要があります。

対策としては防腐剤やステロイドが含まれていない点眼薬を使用することに尽きます。市販薬でもディスポーザブルタイプの点眼薬には、防腐剤は使用されていません。またボトルタイプでも「防腐剤不使用」を明記している点眼薬は、問題を起こし難い(但し代替添加剤は使用するはず)と考えられます。医療機関で処方される内服薬や点眼薬にも、網膜の状況を悪化させる薬は少なくありませんので、よく調べてから使用するべきでしょう。

千秋針灸院では単に針治療だけでなく、患者さん毎の環境から徹底した原因探しを行います。それぞれのケースで好転要因とリスク要因を明らかにして、患者さんに理解していただくことで、針治療本来の効果を大きく上回り、通常の眼科医療では考えられないほどの改善が得られるケースもあります。眼科医学と東洋医学の長所を生かした当院の新しい試みにご期待下さい。

●中心性漿液性脈絡網膜症のページを更新しました。

4月1日からの消費税の増税について、千秋針灸院は課税対象事業者ですので、ご迷惑をおかけしますが現在の治療費に対して5%から8%へと変更させていただきます。よろしくお願いいたします。

●千秋針灸院のページを更新

2.11 群馬県で提携治療院をお願いできました。

新たに群馬県伊勢崎市の大成堂中医針灸院に眼科領域の連携治療をお願いできることになりました。大成堂中医針灸院の藤田先生は、中医学だけでなく長野式(キーコスタイル)で治療される先生です。全国でお願いしている各地の提携治療院での鍼治療は実に様々で、中医学はもちろん経絡治療や独自の治療法、今回の長野式も含めて興味深い内容です。私は治療方法を問わず、眼科医学としての結果を診せていただき、現在の眼科鍼灸ネットワーク(仮称)を全国に広げてきました。現時点で大切なことは、多くの患者さんに眼科医療として可能な限りの結果を出していくことと私は信じています。標準化された治療方法を確立して、眼科医療の中で一定の役割を果たすのは、次の時代を待つ必要があると思います。

話は戻りますが、今回提携治療院をお願いできた大成堂中医針灸院は、以前からお願いしたいと考えていた先生でしたが、なかなか実際に患者さんをご紹介して結果を診せていただく機会に恵まれず、ようやく数年越しで提携治療院としてお願いすることができました。私は眼科領域の多数の症例を経験していますので、初診時に診せていただくことで数ヵ月後の結果をある程度予測できますが、想定以上の治療結果を出していただき感謝しています。今回、群馬県で提携治療院をお願いできたことで、関東地方は栃木県を残すのみとなり充実してきました。私自身が確実な治療効果を確認する条件のため時間はかかりますが、今後も東北、四国、九州などでも実力のある治療院をお願いしていきたいですね。

リンク・・・大成堂中医針灸院のホームページ

それから、眼科領域の針灸治療についてのページを更新

関係ありませんが...500回目のホームページ更新となりました。ソチオリンピック頑張れ!!

1.18 待合の掛け時計が変わりました

2000年の開業以来、受付で働いてくれた掛け時計が、昨年末にコイルなどの部品が外れてしまい、残念ながら退役となりました。この時計は中和鍼灸(現医療)専門学校時代に、私が行っていた中医学の勉強会に、参加していただいていた皆様から送られた開業祝いです。故障は残念ですが、13年以上も休まずに働いてくれて、感謝の気持ちで一杯です。

待合に時計が無くなると患者さんも不便なため、新しい掛け時計を注文していましたが、ようやく設置できました。SEIKO製のカラクリ時計で、文字も大きくシンプルなデザインですが、毎時0時になると音楽と共にカラクリ仕掛けが動き出します。またアナログタイプなのに電波時計のため時刻合わせが不要です。見た目は普通の掛け時計っぽいのですが、個性的な部分も重視してしまうところに私の癖が出ています。来院された際には、待合の掛け時計に注目してみて下さい。

1.12 カブトムシの幼虫を庭で見つけました

数年前の夏に、道大(息子)とカブトムシやクワガタムシを捕って飼いはじめてから、卵・幼虫・蛹・成虫となり、ムシ達は新しい世代に生まれ変わっていたのですが、昨年から庭で自然に育ててみようという話になり、カブトムシが集まると言われるシマトネリコの幼木を植えて、周りに飼育していた古い用土を被せるように捨てていました。捨てた用土には幼虫などはいないことを確認していましたが、先日庭の草取りの最中に巨大なカブトムシの幼虫を発見!! 幼虫はカブトムシの成虫よりも大きい位ですので間違いありません。

思い返せば昨年の夏の夜に、庭でカブトムシが飛び回っていたのを思い出しました。近所の畑でも時々カブトムシが出てくる地域なので、我が家にも来たのでしょう。そして捨てた古い飼育用土は、産卵場所として魅力的に見えたのかもしれません。シマトネリコを植えたのにカブトムシが来ないという話を聞きますが、最初は飼育用土がポイントかもしれません。見つけた幼虫はそそくさと土に潜っていきましたが、無事に成虫となって飛び回ってくれることを願っています。数年後が楽しみかも。

1.5 本年もよろしくお願いいたします

あけまして、おめでとうございます。今年は2冊目の電子書籍として、『黄斑疾患への鍼治療』(仮称)の作成を始めたいと思っています。完成ではありませんので念のため。一昨年の冬に完成した「網膜色素変性への鍼治療」は、千秋針灸院のHP内に置いているだけにも関わらず、一年で500回を超えるダウンロードをいただきました。待合にも印刷物を置いてあるのですが、毎日のように来院される患者さんのどなたかは、手に取って読んでいただいています。

次回作では黄斑変性を中心に網膜黄斑部に関わる、様々な疾患にも触れていけたらと思いますが、カバーする領域が広くなると対象となる症例数も多くなるため収拾がつかなくなりそうです。現時点では、どのあたりまでを書いていくかも含めて全く未定ですが、黄斑疾患の患者さんから家族の方、鍼灸師から専門医の先生までに分かりやすく、かつ眼科学に基づいた医療としての針治療の統計症例報告をまとめていきます。

私が眼科医ではなく、鍼灸師の立場からこそ書けることが数多くあります。初めて読まれる方は驚かれるかもしれませんが、黄斑疾患の治療法は硝子体内注射やレーザーだけではありません。針治療だけでなく日常生活の中にも様々な対処法があります。また眼科では詳しく説明されない手術や投薬の合併症や副作用も、実際に遭遇した事例を中心に書いていきます。ある日突然見え辛くなり、眼科を受診したら網膜黄斑部の病気・・・という時に参考にしていただける内容を目指しています。

このように書くと私にも大きなプレッシャーがかかるのですが、追い込まないと動かない性質なので、敢えて格好をつけています。ゆっくりと着実に作成するつもりです。



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   本ページの内容は現代の眼科医学及び中医学、抗加齢医学、千秋針灸院の治療実績に基づいて書いたものです。
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