「COLOR」を観る
現在の所では、演劇・コンサート類は東京に集中している事は誰もが感じています。
大阪や名古屋等でも、元々が東京よりも少ない上に年々減少傾向にあるように感じます。
このような時に、それ以外の都市・町ではどうかというとその規模と伝統に応じて異なる対応を示しています。
ただし共通しているのは、かなりの市・町が市民会館・文化センター等を持っており、人数的には大都会の中ホール的な収容力を持っていることです。
勿論装置の面で制約が多いものは開催は出来ませんが、可能な公演を年に数回ぐらい行っています。
イメージ的には、東京で1週間・大阪で3日・名古屋はホールの規模で1-2回でしょう。
そしてそれ以外の、市民会館などを1会場1回ずつ1-2週間回って、全体で1ヶ月の公演になるのでしょう。
どんなに遠くても観る人を除いては、あまり遠くない場所で「たまたま」開催される時は結構チャンスです。
特に会館配布分の座席券は良いところを持っているので、メリットも有ります。
わざわざ少し離れた所までチケットを購入に行くのかと言う人もいますが、場所はどちらかと言えば田舎で交通機関が不便です。
時間と場所の下見のつもりで行くほうが無難でしょう。
さてこの劇「COLOR」もその一つで、私が観たのが滋賀県水口市民会館です。
最近電化で増えた草津線はまだ良いですが、近江鉄道は完全にローカルです。
また私が当時いた三重を通る関西線の本数も非常に少ないです。
都会では考えられない時刻表と下見の知識が必要になります。
「COLOR」は結婚前の田中美佐子が毎年行っていた公演の一つで、通常の劇にプラスアルファの何かを加えたものです。
とは言っても観たのはこれのみですのでパンフレットの知識です。
コメデイタッチの劇ですが、家族がバラバラの家に侵入した泥棒、
そこに次々に家族が帰ってきて、泥棒を捕まえてのどんちゃん騒ぎになります。
サブテーマは、タップダンスです。
全く突然に途中の1場面で出演者全員が踊りだします。
当然ややあぶなしいタップです。
専門のタップダンサーも出演しているので差は歴然ですが、半分破れかぶれの気分にも感じました。
バラバラの家族がちょっとした事件で一応まとまる話ですが、はたしていつまで続くかは分かりません。
場面展開を少なくした劇は、小劇団を中心に多くみられます。
準備は簡単なものから複雑なものまで色々とありますが、進行中は舞台の仕掛けは不要なので場所はあまり選びません。