ミュージカル「レミゼラブル」を観る ダブルキャストの場合

ロングランの時に、代役準備やダブルキャストを行うのはしばしば有りますし当然とも言えます。

ダブルキャストの方法として、「四季」が行っている方法=パンフレットにダブルキャストを書いておいて当日に会場でその時の上演キャストのしらしを展示・配布する方法があります。

一方、「レミゼラブル」の場合は同じダブルキャストでも、公演ごとにチケット発売前にキャストの組み合わせが発表されています。

この場合は見たい出演者を選べる選択性があります。

ただし、部分的にはトリプルキャストも有りますので、組み合わせは多岐にわたります。

主人公がトリプルキャストの場合は、最低3回見ないと全出演者を見れない事になりますが、その場合でもかなり苦労して公演を選ぶ必要があります。

1998年は、ジャンバルジャン役で山口祐一郎が初登場した年です。

主人公がトリプルキャストになりました。

彼と他のダブルキャストの中から二人だけを選んで、その組み合わせを捜しました。

大阪と名古屋の合計2ヶ月全部を調べた結果、驚いた事に2ヶ月目の20日過ぎの2回しか有りませんでした。

単純な統計計算では6-8回あると思っていたので意外でした。

かなり前に、予約を取ったのでかなり良い席を確保できました。

幕間に3回目を見ている人に会い、色々話しましたがやはり選ぶのに苦労したとの事でした。

そして100%は全員を見れなかったとの事でした。

なぜキャストに多くの人が拘るのかといえば、本作品の特徴は各キャストに独唱が割り当てられている事が理由のひとつでしょう。

演出的にみても、1幕と2幕の最初が女性ボーカルの有名な曲が配置されています。

(歌ったあとで直ぐに死ぬので、文字どおり配置している印象があります。)

また、独特の工夫をこらした砦の大道具も見物です。

これがまわり舞台で回転する場面は非常に印象的です。

結局、スタイルが完成したミュージカルであり、随時登場する独唱部の比重が大きく、それゆえにキャストが重要になり、ロングランを行う為と多くのキャストをダブルで使う事で1クールの公演に幅をもたせる事を行っていると考えます。

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