双方向性メディア
2010年の地上波テレビのデジタル化が近づいています。
デジタル試験放送は、早くから行われています。
そこでの特徴のひとつに双方向性があます。
通常は、送り手と視聴者からなるテレビ放送がリアルタイムに視聴者からの情報を送り手が受け取る事ができます。
試験放送でどのようなデータを得ているのかは、分かりません。
しかし、最近の地上波アナログ放送でも類似の試みがされています。
それは携帯電話を使用して、クイズや色々な視聴者の反応を集める事です。
メデイアをラジオにまで広げると、半リアルタイムでの類似構成は拡がっています。
古くはリクエストはがき、そして部分的には電話での会話を番組に取り入れて来ました。
現在は、これに携帯メールとファックスが加わっています。
リアルタイムではないものの、生放送ではかなりそれに近い状態を作り出しています。
携帯メールの普及が引き起こした効果ですが、インターネットと比べてはるかに普及しているテレビ放送で類似現象が起きれば、無視できないと予想できます。
現在は、ディスカッション番組でのアンケート、クイズ番組での解答と予想、ケータイ大喜利などがあります。
ただ、例の前2つは視聴者には、具体的な反応が伝わり難いです。
視聴者の正解率はいくら、最高成績はいくらと言われても何もおもしろみがありません。
ただ葉書での解答よりも早く容易に可能なので、多くの反応を集める事が出来るとは考えられます。
視聴者に見える反応は、受け取り側が即時に処理が出来ることが必須になります。
台本に従って行う生放送では無理で、ライブ放送感覚が必要でしょう。
そしてまだ、人間が処理を行う必要があるでしょう。
テレビショッピングで、多くの電話受付が存在するように、双方向性での反応は1対多数になるので、1側は多数側に応じた処理能力が要求されます。
情報量が増加するほど、処理能力が必要になります。
これが達成できて初めて、新しい機能が有効に働きます。