素人校正の顛末
文章の校正について「毎日新聞」で連載されています。これはプロの校正ですが、ここの話は素人の校正の話です。
自分で本を作ろうと考えた時に、なんとなく校正の通信講座を受けていました。
ここで感じたのは、校正は技術や約束事よりも、知識と注意力が重要と言うことでした。
一次校正、最終校正では校正内容が変わりますが、基本的に何をどのように代えるか意味が通じれば最低限の目的は達する事ができます。
特に現在の様に電子情報時代では元のデータがすでに電子化されていますので、校正はミスレベルではなく、知識レベルになります。
私が自主出版本を作った時に、作者校正の時に校正方法の確認を行いました。
答えは「トル」や各種記号を使うよりも、「変更場所は丸で囲んで、そこがどのようになれば良いのかを明確に書く」でした。
時間的余裕、私の知識が不明などでこの様な答えになったと思います。
しかし、正しい内容を明確に示す事が校正の最大の目的なので、素人校正ではこれで充分と思います。
一番危険なのが、固有名詞・専門語を明確に書かないことです。自分は分かるから、相手も分かるでは通用しません。
出版と文章のプロを相手にしても、特別な分野や固有名詞は、相手は分かる筈がないことの認識が基本です。
この事は、校正のみにかかわらず、生活一般にも言えることです。
校正は、自分の意志が相手に伝わったかどうかが分かるので、自分の欠点も自分で確認できます。
現在では、校正講座の次にDTPの講座も有ります。多くの人が続けて受講するようです。
私も受講しましたが写真のトリミングの指定に規定のトレーシング紙が必要です。
当時私は大変に忙しい上に、そのような物を簡単に入手出来ない場所に住んでいました。
時間制限もあるので、代用品を使うしかありませんでした。
その事は説明したのですが、結果は内容も見ずに、用紙が異なるためにXでした。
意見は分かれると思いますが、通信講座の目的からは、特殊な用紙は支給するか、代用紙でも技能の採点はするべきと思います。
一般的に通信講座の採点者には単に模範解答をまる写ししていると思われる場合が多くあります。
レベルの低い下請け採点者は、詐欺に近い行為だといつも思います。