冊子小包とメール便
2003年7月1日から、郵政公社の冊子小包料金が改定(値下げ)されました。
正式な理由は不明ですが、個人的には競合する宅配便のメール便との絡みがあると思っています。
通常の宅配便と競合するのは、小包(ゆうパック)です。配達確認が有り相手先に手渡しします。
また、全国均一価格ではなく送る距離で送料が変わります。
メール便は全国統一価格ですが、細部は個々の運送会社で差が有ります。親書法の制限をはじめとして、大きさ・重さの制約や発送者と運送会社の契約なども有ります。ポスト投函で受取確認なしです。
一方、冊子小包も制約があります。内容物が制限される、最大重量がある、郵政公社が内容物の確認が可能である、等です。
ただし、制限内ですと契約とか数量とかは制限されません。サイズがあえばポスト投函も可です。
また、配達は宛先の郵便受けまでで受取確認はありません。価格は全国統一です。また、大量の発送では割引があります。
この様に見てみると、メール便と冊子小包が競合する事が理解できるとおもいます。
(1)どちらも送付内容に制限がある。
(2)全国統一価格。
(3)郵便受け投函で配達受取確認なし。
(4)数量が多い時に有利である。
異なる点は、運送会社ごとでメール便の細部が異なるので明確ではありません。このために価格がどちらが優位かも不明です。
大量に使用する場合と少数の場合で異なるのでしょう。
従って今回の冊子小包の値下げが、どのようなシュミレーションで決定されたのかは不明です。
増え続ける通信販売やメール便の増加にどのような影響を与えるかで今回の価格改定が有効だったかどうかが分かるとしか現状では言えないと思います。