大航海時代V Costa del Sol
俺の名はA・アムタ。イスパニアの冒険者さ。
ポルトガルのエンリケ航海王子以来、イベリア全土にゃ航海ブームが巻き起こっていた。どいつもこいつも、海だ船だ金だと大騒ぎさ。……まぁ、かくいう俺もそのひとりなんだけどな。
イベリアの港を出発して、七つの海を股に駆け、巨万の富を築き上げた。人は俺を「世界の宝を制覇した男」なんて呼ぶ。年表と百科事典には、俺以外の名が記されていないんだから、まぁ当然の評価かね。
今では船を降り、陸に閉じこもっちまった俺だが、時々海が懐かしくなる。ちっぽけな船とわずかな仲間だけを頼りに、七つの海をめぐったあの頃が……。
これは、そんな俺の航海日誌だ。
F「はい、大航海時代3の攻略リプレイになりますー」
A「……つーか、俺主人公か?」
F「ん、何かご不満?あ、ちなみに僕は、Aくん提督の副官で、F・フースキー。ロシア出身ですー」
A「実際のゲームには探しても出ないから気ぃつけてくれよー。……つーか、お前本名かよ」
F「何かご不満?」
A「違和感ないのが不満かね……?俺の名前、多少いじらないとイベリアっぽくないし」
F「ぜんぜんイベリアじゃないもんね、あっはは」
A「……まぁ、いいけどよ」