大航海時代V Costa del Sol
この時代のひとびと
A「ふぅ……次は?」
F「どうしようね?マゼラン海峡のヒントが発刊されるのって1505年だからなぁ」
A「少し間があるのか。じゃぁ、疲労度も溜まってるし、ちょっと休息入れるか。久しぶりに酒場女口説いてくるぜ」
マルガリータ「あら、久しぶり。元気だった?」
F「ちなみに、何年ぶり?」
A「3年くらいかな……?」
F「マジ久しぶりだな、おい?ともあれ、酒場女は通いつめると、反応がよくなってくる。日付が一緒でも100回でも200回でも入れるから、会い続けるのも吉。ただし、いつか云ったようにその度に、一杯奢っているので」
A「はっはっは、今の俺は金の心配をしなくていい身分だぞ!で、何をすればいいんだ?」
F「おうちに帰って景教の十字架を持ってこい。ふたつあるはずだが」
A「……あるなぁ。何でだ?バグ?」
F「それに近い。祐国寺鉄塔いう発見物の証拠品であると同時に、それ自体も発見物なんだ。ために、両者を発見したら結局ふたつ手に入る。まぁ、ひとつあげてもいいでしょ」
A「というわけで、あげよう。受け取るといい。嬉しいか?」
マルガリータ「あなたの船に乗せてほしいわ」
A「よし来い。……っつーか、おい、これって?」
F「刹那に惑ったのさ。おめでとう。キミは結婚した」
A「あっけないのな……?」
F「これで、自宅に帰ると『子作り』というコマンドが増えている。必見だぞ」
A「嬉しそうに云うな!笑顔を俺に向けるな!実施するから出て行け!」
マルガリータ「……んふっ、あなたも好きね♪」
A「必見でしたね!素晴らしいですね!つーか、子供できるのか?」
F「できるよ?男の子なら後を取らせることができる。女の子はできないけど」
A「んー、何か納得いかない……。とりあえず、知りあいのところに『結婚しました』の報告を」
F「律儀だね?僕なんて会社にも出してないのに」
A「リアルな話はよせ!笑えない!つーか出せ!」
F「あっはは。で、どこに行くのさ」
A「とりあえず、ミラノのダ・ヴィンチ先生に。いろいろ物もらって恩義もあるし」
F「ミラノのモロ総督と面識があると、ダ・ヴィンチ先生のアトリエに入ることができます。一定の期間に訪れると、強力な兵器をもらえたりするので、15世紀のうちは頻繁に顔を出しましょう」
A「16世紀に入ってからは顔出してなかったけど……先生、元気か?」
ダビ「……あぁ、Aくん提督ですか」
A「何でぇ、落ち込んだツラして。スランプか何かか?」
ダビ「いえ……今まで私の作った兵器で、多くのひとが命を落としてきたと思うと、自分の罪深さに懺悔のひとつもしたくなってしまったのです。もう、武器の研究は行わないことにしました」
A「あららー、そりゃ残念……。まぁ、俺も結婚したから、先生も達者に暮らせよ」
ダビ「ありがとう。これからは、芸術に専念することとしますよ」
A「うーん……惜しいひとを亡くしたなぁ」
F「かもね。次は?」
A「ワルシャワのコペルニクス。序盤で会って望遠鏡もらったけど、ハバナかどっかに売ってたんだよなぁ、コレ」
F「……入れないね?」
A「追放でもされたのかな?かなり残念。じゃぁ……」
コロン「……やぁ」
A「おっ……コロンブス!?それこそハバナ以来じゃないか!どうした、そんなやつれた顔して」
コロン「……私も、あなたのように、偉大な冒険家になりたかったよ」
A「……背中丸めていっちまったい」
F「父親がリストラされて落ち込んでるのを見たような心境だな」
A「よく判らん例えだな。じゃぁ、最後に塚原卜伝に会って締めるか」
F「いや、たぶんもう会えませんから、あのひと」