大航海時代V Costa del Sol
タイマン
A「一時はどうなることかと思ったけど……無事、セビリャに凱旋〜!」
F「よかったね。そろそろ、他のスポンサーにも声かけていいんじゃない?」
A「まぁ、しばらくは博士でいいよ。今のところ、金には困ってないし」
F「船団組み始めると、お金はいくらあっても足りないんだけどなぁ。まぁ、いいか。で、次は?」
A「おぅ、吸血鬼にしようと思う。ヴラド・ツェペシュだろ?」
F「ルーマニアの串刺し『公』、ヴラドさんだね。何でドラキュラ『伯爵』なんだろう?」
A「お前でも知らんことがあるんだな?つーか、どこから行くんだ?」
F「えーっと、イタリアの根元から西か、イスタンブールから東か。内陸だから、けっこう歩くよ」
A「うーっす。じゃぁ、イスタンブールに寄港して……入れないけど」
F「……あ、ちょっとしたテクニック。内陸の都市を目指す場合は、いちばん都合のいい街に入港して補給し、一度出港してから上陸して、向かうといい。ちょっとまとめたらこんな感じで」
Aルート イスタンブールから陸路 イスタンブールに入港(10日)→イスタンブールから出発(10日)→ブタペストに到着、出発(20日)→イスタンブールに帰還(10日)→イスタンブールを出港(10日) 合計60日
Bルート イスタンブール経由陸路 イスタンブールに入港(10日)→イスタンブールを出港(10日)→上陸→ブタペストに到着、出発(20日)→乗船 合計40日
A「へー……けっこう違うんだな」
F「港に出入りするだけで、各10日で20日かかるからね。繰り返すとかなり大きい。これを心がけるのと、無駄な入港を慎むのとが、全ての発見物を1代で見つけ出すポイントのひとつ。でないと時間がかかりすぎるからね」
A「心得ました。……ん?入港したイスタンブールの酒場で、変なのに絡まれたぞ?」
F「ん?あぁ、また地中海の口説き文句だよ。今回はタイマンに勝てば手に入る」
A「何冊あるんだ?まぁいいが。ニコラス、行け!」
ニコ「私ですか?提督の方が強いじゃありませんか」
A「……口答えされました!抗命罪です!事実だけど!」
F「自分で行け!……つーか、武器と防具は何を?」
A「友情のロングソードと、イージスの盾」
F「つーか、その盾、防御効果あったかなぁ……?」
A「いや、一太刀も喰らわず済ませたけど」
F「……何とかならんか、あんたの心眼は?」
A「はっはっは。雪さえ降っていなければ、お前にも負けんぞ」
F「えーっと、タイマンは、基本的には強力な武器で行います。強い武器を持った方がいいのは確かだけど、勘と運に自信があるなら、ロングソードでもいいかな。でも武器は、何か持っていないと攻撃力ガタ落ちなので気をつけて」
A「頻繁に起こるか?」
F「陸上探検の最中に、どっかの原住民に襲われて、でもこっちの兵力が多い時なんか、相手が申し込んでくることがある。イベントで起こることも多い。ために、自分か副官は剣術が高い方が好ましい。さっき見たように、副官のが弱かったら泣き言云われるけど」
A「んで、こいつ殺す?」
F「タイマンに勝った場合、相手を殺すかの選択肢が出るけど、他にあるなら殺さないこと。今回も……ほら」
A「おー、褒めてくれた!おまけに名声も上がった!本までくれるのか!?」
F「いいひとやねー。では、喜び勇んで吸血鬼の元へ」
A「出発〜。港を出て、上陸して?」
F「……失敗したかな。イタリア経由でウィーンに寄ってからにするべきだったか」
A「その心は?」
F「黒海沿岸に『聖ステファンの宝冠』いう発見物があるんだけどね、これのヒントがウィーンにしかないんだ。わざわざ『ザクソンシュピーゲル』読むために、もう1クエストする気にもならんだろう」
A「かまわんけど?とりあえず、他のことは他のことだな。今はヴラド」
F「……悲しい吸血鬼の、悲しい物語だな」
A「何でぇ、しんみりして……?」
F「……食事には応じない。戦闘もふっかけないこと」
A「はぁ」