6 風呂めぐりで気づいたこと
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 自分の道楽を続けるために始めた妻子へのサービスがいつの間にか義務に変り、銭湯や温泉に出向くのがわたしの風呂めぐりだ。そんなドライブが多いことに気づいてこの『風呂嫌いの温泉めぐり』を書き始めた。たわいないと高をくくっていたが今まで何とも思わなかったことが意識的な観察によって予想外に出てきて調べることも増えた。

 入浴法とか人のふるまいは5ー1温泉の科学的なことは5ー2ですでにふれた。それだけではお約束やしくみの紹介にすぎない。そこで、自分や家族の旅と風呂を関わらせ1から4まで具体的な体験も加えた。でも、それだけでは自慢と受け取られがちで平面的な教科書やレポートになる。もっと立体的で膨らみをもたせられないものかと思うこのごろだ。

 思い当たるのは銭湯や温泉に携わるひとたちの視点が欠け、ひとつの職業や商売であるのを忘れていることだ。客を集めるだけでなく、飽きさせずに満足度を高めて投下資金を回収し、経営を維持していくための努力を見失っている。また、入浴感にしても「熱い」や「ぬるい」、「さらさら」や「べっとり」、「健康に良い悪い」や「治療の効果」という感触的で打算的な説明にとどまるあいまいさもある。

 風呂めぐりもつまるところ気分転換であり入浴はそのひとつにすぎないだろう。身を清めたり、健康を維持したり、治療するなどで風呂を利用するのはわずかではないか。ファッションであり気晴らしの場にすぎないのではないか。それならいっそ思いつくままに書き添えたほうがいいと開きなおった。これから書くことはどう脱線するかわたしには皆目不明である。

 0541 山師という言葉で妄想
 0542 銭湯の推移を調べて
 0543 歌われる温泉
 0544 映画の入浴シーン
  0545 絵画に見る風呂
  0546 同じ天然でも感触が違う
  0547 ジェットバスで遊ぶ
  0548 壷湯で王様気分
  0549 空が眺められない露天風呂なんて
10   0550 岩盤浴は競りを待つマグロ
11   0551 打たせ湯で修行は甘い
12   0552 ラのつく言葉は紛らわしい
13   0553 風呂のはしごで目が冴えて
14   0554 湯上がり美人
15   0555 電気風呂には近寄らない
16   0556 水のつく言葉あれこれ
17   0557 肌ざわりの表現に戸惑う
18   0558 温泉は環境コーナーに入らないの
19   0559 ドライヤー料金のバラツキ
20   0560 洗い過ぎは肌の敵
21   0561 煙(けむ)に巻くの起源
風呂関係参考資料リストとホームページリンク集  
 温泉の定義対比表を作って
 風呂の定義と療養泉の区分
 温泉や公衆浴場のデータを探す人に【統計編
 温泉や銭湯に関わる事例の紹介
 浴場から見たイスラム文化
 源泉へのこだわり本
 公衆浴場の類型
 国民保養温泉地(指定順)