6 風呂めぐりで気づいたこと
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自分の道楽を続けるために始めた妻子へのサービスがいつの間にか義務に変り、銭湯や温泉に出向くのがわたしの風呂めぐりだ。そんなドライブが多いことに気づいてこの『風呂嫌いの温泉めぐり』を書き始めた。たわいないと高をくくっていたが今まで何とも思わなかったことが意識的な観察によって予想外に出てきて調べることも増えた。
入浴法とか人のふるまいは5ー1、温泉の科学的なことは5ー2ですでにふれた。それだけではお約束やしくみの紹介にすぎない。そこで、自分や家族の旅と風呂を関わらせ1から4まで具体的な体験も加えた。でも、それだけでは自慢と受け取られがちで平面的な教科書やレポートになる。もっと立体的で膨らみをもたせられないものかと思うこのごろだ。
思い当たるのは銭湯や温泉に携わるひとたちの視点が欠け、ひとつの職業や商売であるのを忘れていることだ。客を集めるだけでなく、飽きさせずに満足度を高めて投下資金を回収し、経営を維持していくための努力を見失っている。また、入浴感にしても「熱い」や「ぬるい」、「さらさら」や「べっとり」、「健康に良い悪い」や「治療の効果」という感触的で打算的な説明にとどまるあいまいさもある。
風呂めぐりもつまるところ気分転換であり入浴はそのひとつにすぎないだろう。身を清めたり、健康を維持したり、治療するなどで風呂を利用するのはわずかではないか。ファッションであり気晴らしの場にすぎないのではないか。それならいっそ思いつくままに書き添えたほうがいいと開きなおった。これから書くことはどう脱線するかわたしには皆目不明である。
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