壷湯で王様気分
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どこに出向いても壷湯(つぼゆ)は長居する人が多い。ひとりでゆっくり王様気分が味わえるからだろう。風呂から足を出してくつろいでいる。熱ければすぐに出るのに、温度設定がぬるいから長居になるのだろうか。
憩いや安らぎも入浴に欠かせない要素だ。わたしはそれが良いとか悪いと言うつもりはない。冷水は別としてぬるい湯につかるとゆったりする。これは「温熱効果」といわれるもので38度以下の温泉は神経系や循環器系の興奮を抑える作用があるようだ。
入るには待つしかないがそれがおっくうで別の浴槽に向かうことが多い。入れないばかりに強がりを並べるのも恥ずかしい。せめて入浴のときぐらいは王様気分を楽しみたいと思いつつ指をくわえている。
壺湯と釜湯あるいは五右衛門風呂の違いはそれほどない。一人で入浴できる風呂と解釈しているが間違いかもしれないので悪しからず。【2007/05/17】