銭湯の推移を調べた

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 温泉めぐりについて連休中にあれこれまとめたついでに、最近の銭湯の料金が気になってインターネットで「全国都道府県別銭湯料金表」 http://tazzmory.hp.infoseek.co.jp/sento-ryoukin.htm を調べると大人料金が東京都は35年前に230円だったが2006年5月現在で430円。神奈川県も同年6月現在で同額である。補助金もあるにせよこの値段で経営するのも大変だと恐れ入った。

 それでは銭湯の数はどれくらいあるのかと「東京都内の銭湯数の推移/各年12月末現在」 (東京都生活文化局:東京都公衆浴場基礎資料)http://www.1010.or.jp/data/sentousu.html を眺めると昭和40年2,641軒、50年2,425軒、60年2,194軒、平成元年1,978軒、10年1,390、17年1,025軒と毎年減っているだけでなく35年間で半減というのにびっくりした。

 家に風呂があっても日帰り温泉やスーパー銭湯に出向くのは広々とした解放感にある。大人料金で比べると、スーパー銭湯は平日が600円前後だが休日には800円前後になり、日帰り温泉には1500円〜2500円もとる施設もある。銭湯とその他のレジャー温泉の値段の差が大きいのに改めて驚いた。

 そこでフリー百科事典『ウィキペディア』 http://ja.wikipedia.org/wiki/ で「銭湯」を調べると定義・歴史・構造・意匠の特徴・建築様式・サービスなど詳細な解説もある。あれこれ巡回して印刷しているとインクがなくなって大慌てをした。「無駄なことばかりやるから出費が増える」と妻が厭味を言い出すのに耐えた。連休に家にくすぶり温泉についてあれこれまとめて目障りだった恨みも入っている。

 最も身近に感じたのは「四畳半の住人」さんの「東京の銭湯入浴料金の推移」 http://homepage2.nifty.com/NG/sento/sento02.htm である。大正17(1917)年から平成16(2004)年までの大人・中人・小人の料金、洗髪代、値上げ率、エンゲル係数、物の値段・社会情勢それに銭湯の総数をコンパクトに組み合わせた大作である。注記が詳しくて参考になる。

 物見遊参とヒマつぶしで出向く風呂めぐりにすぎないわたしにはこれほどの根気や思い入れはない。たかが銭湯だけど、生活に欠かせない施設である。だんだん忘れ去られる銭湯を感覚で語るのでなく、社会情勢や食生活(ハンバーガーの値段)と関わらせるのも楽しい。


【追記】

 大変貴重な資料なのでリンクさせていただきます。ご迷惑をおかけしてしましたらわたしのブログに連絡してください。