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株の本(投資書籍)

■はじめに
私が投資を始めた20年前、株式投資はいかがわしいものという風潮がありました。個人投資家自体の数も少なく、情報交換の場すらなかったように思います。

そこで、大きな書店に出向き、数少ない株式投資の良書を捜し求め、一人で黙々と精読することを日課としていました。私にとって、本は唯一といってもいい、投資の先生だったのです。

現在は、インターネットの普及により、多くの情報を得られるようになりました。しかしながら、必ずしも質を伴っていないように感じられます。時には、じっくりと本を紐解くことが必要かもしれません。

ここでは、自分自身の役に立ち、気づきを得られた株の本を紹介します。


■バリュー投資のバイブル

投資で一番大切な20の教え

投資で一番大切な20の教え
(ハワード・マークス、2012年、日本経済新聞出版社)

投資家として、長期的に成功するための心構えについて説いています。株式投資について、真摯に取り組みたいのであれば、ぜひとも本書を読んでみてください。読み返すたび、新しい発見のある深い本です。

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マネーマスターズ列伝

マネーマスターズ列伝―大投資家たちはこうして生まれた
(ジョン・トレイン、2001年、日本経済新聞社)

初心者時代、本書を紐解いたときの感動が、未だに忘れられません。ウォーレン・バフェットをはじめ、ジョン・テンプルトン、ジョン・ネフ、ピーター・リンチなどの偉大なる投資家について、この一冊で知ることができます。最後のまとめも秀逸です。

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賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法

賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法
(ベンジャミン・グレアム、2000年、パンローリング)

今でも通用する、古典的な名著です。とりわけ、ミスターマーケットの登場する第8章、安全域について触れている第20章は投資家必読です。本書を読み返すたび、株式市場と人間の本質は何も変わっていないと痛感します。

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バリュー投資入門

バリュー投資入門―バフェットを超える割安株選びの極意
(ブリース・グリーンウォルド他、2002年、日本経済新聞社)

本書は、米国MBA講座のテキストを翻訳したものです。よって、多少は骨の折れる内容ですが、通読するだけの価値があるといえます。前半はバリュー投資の理論、後半はバフェットを筆頭に8名のバリュー投資家を取り上げています。

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私の財産告白

私の財産告白
(本多静六、2005年、実業之日本社)

学者としても成功し、個人投資家としても実際に資産を築いた本多静六博士の著書です。時代が違っても、投資の原理原則は不変であることを実感できます。先人の知恵を、皆さんの株式投資にも活かしてください。

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■投資の心構え、テクニカル分析のバイブル
自立のためにプロが教える株式投資

自立のためにプロが教える株式投資
(板垣浩、1990、同友館)

辛口トークのオンパレードですが、とても印象に残っている本です。本書を読むことで、カモネギ投資家にならないためには、どう行動すべきかについて、考えさせられました。

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投資の王道―株式市場のテクニカル分析

投資の王道―株式市場のテクニカル分析
(新井邦宏、2003年、日経BP社)

「チャートはまがいもの」というテクニカル分析に対する偏見を改めさせられた本です。とりわけ「第3章新井邦宏の投資哲学」が素晴らしいです。ファンダメンタル分析派の方も、一度読んでみてください。

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移動平均線の新しい読み方

移動平均線の新しい読み方
(野坂晃一、増田克実、2010年、かんき出版)

リスク管理ツールとして移動平均線を用いる場合、本書の使い方が優れています。私自身も参考にさせてもらっています。

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稼げる投資家になるための投資の正しい考え方

稼げる投資家になるための投資の正しい考え方 -歴史から学ぶ30の教訓
(上総介、2013年、パンローリング)

実際に利益をあげている個人投資家(専業トレーダー)の著書です。流儀は違えども、マーケットで生き残るための考え方に共通点が多いことを実感しました。

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ホントは教えたくない資産運用のカラクリ (3) 「錬金術入門」篇
ホントは教えたくない資産運用のカラクリ (3) 「錬金術入門」篇
(安間伸、 2005年、東洋経済新報社)

ユーモアを交えた解説で、投資の本質について分かりやすく解説しています。『ホントは教えたくない資産運用のカラクリ』シリーズの中では、本書が一押しです。

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■投資の達人が書いた本

勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語

勘違いエリートが真のバリュー投資家になるまでの物語
(ガイ・スピア、2015年、パンローリング)

著者が、バリュー投資家として自分自身を高めていくプロセスをリアルに描いています。人間の内面的な弱さを克服するため、様々な改善を重ねてきた点を興味深く読みました。

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勝つ投資 負けない投資

勝つ投資 負けない投資
(片山晃、小松原周 、2015年、クロスメディア・パブリッシング)

片山晃さん(五月さん)が投資についてまっとうな正論を述べられている前半部分が素晴らしいです。なぜ、アマゾンの評価が低いのか、私には理解できません。

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ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け

ピーター・リンチの株で勝つ―アマの知恵でプロを出し抜け
(ピーター・リンチ、 ジョン・ロスチャイルド、2001年、ダイヤモンド社)

初心者時代、何度も繰り返し読んだ本です。名ファンドマネジャーの著者が投資の本質を分かりやすく説明しています。

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ヘッジファンドの懲りない人たち
(バートン・ビッグス、2010年、日本経済新聞出版社)

70歳にてヘッジファンドを立ち上げたバートン・ビッグスの著書です。読み物としても面白く、資産運用の大変さがよく分かる本です。ちなみに、著者によれば、ヘッジファンドの元祖はケインズだとか。

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相場師一代

相場師一代
(是川銀蔵、1999年、小学館)

相場師について、世間は面白おかしく取り上げる傾向にあるようです。しかし、本書を読めば、是川銀蔵氏がたいへんな努力家であり、至極真面目に相場と向き合っていたことががよく分かります。

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ミネルヴィニの成長株投資法

ミネルヴィニの成長株投資法
(マーク・ミネルヴィニ 、2013年、パンローリング)

マーケットの魔術師 株式編』にも登場するマーク・ミネルヴィニの著書です。第12章、第13章のリスク管理だけでも読む価値があります。

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■様々な投資家を取り上げた本
世紀の相場師ジェシー・リバモア

世紀の相場師ジェシー・リバモア
(リチャード・スミッテン、2001年、角川書店)

相場にて、いったん巨万の富を築きあげながらも、最後は自殺に追い込まれたジェシー・リバモア。投資家として「有終の美」を飾るためにはどうすればいいのか、考えさせられる本です。

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まちの相場師 天才投資家たちの思考回路
(岡西日出夫 、2013年、幻冬舎ルネッサンス)

久々に「面白い」と感じた株本です。株で儲けるには「いかにして自分に合った手法を見つけるか」ですが、その大切さが分かります。

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リスク・テイカーズ ―相場を動かす8人のカリスマ投資家
(川上穣、2014年、日本経済新聞出版社)

米国に駐在していた日経新聞記者がまとめたカリスマ投資家の手記です。大トリとして、ウォーレン・バフェットも登場します。FRBの金融緩和に対する投資スタンスや、我が国の将来について各投資家がどのような見方をしているかについては、たいへん参考になりました。

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