ウォーレン・バフェット、ベンジャミン・グレアム、バリュー投資の達人に学ぶ株式投資

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ベンジャミン・グレアム:株の本(投資書籍)

おすすめ度:★★★・・・すごくおすすめ、★★・・・おすすめ、・・・まあまあ

■ベンジャミン・グレアム

ベンジャミン・グレアムは1894年にロンドンで生まれました。その1年後、一家はニューヨークに移りますが、9歳のときに父親が他界、生活は楽でなかったようです。奨学金で進んだコロンビア大学では優秀な成績を収め、卒業後は大学に残らないかと持ちかけられますが、グレアムはウォール街で働く道を選びました。

1926年には投資会社(後のグレアム・ニューマン社)を設立、1928年からは母校コロンビア大学の夜間コースで「証券分析講座」を担当します。1929年に始まった株価大暴落では大損失を被り、グレアムの投資会社は1929年から1932年に掛けて70%も資産を減少させます(同時期にダウ工業株平均は74%下落、S&P500は64%下落)。しかしながら、何とか生き残り、大学の授業で教えたことを基に、銘柄の選定を行う基準を示した「証券分析」を1934年に、投資の原理や投資家の心構えを説いた「賢明なる投資家」を1949年に執筆します。

グレアムは1956年に引退、1976年に82歳でこの世を去りますが、ウォーレン・バフェットやウォルター・シュロスといった教え子が活躍、その投資方法は現在まで受け継がれます。一旦コロンビア大学のカリキュラムから消えた「証券分析講座」も1993年に「バリュー投資講座」として復活、2001年には現代版「証券分析」ともいえる「バリュー投資入門」が出版されます。ベンジャミン・グレアムは投資の世界に永久不滅の遺産を残したのです。

賢明なる投資家

[オーディオブックCD] 賢明なる投資家 ★★★
(パンローリング)

名著「賢明なる投資家」のオーディオブックです。

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賢明なる投資家

賢明なる投資家―割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法 ★★★
(ベンジャミン・グレアム、2000年、パンローリング)

投資の原理や投資家の取るべき姿勢について、投資の初心者にも理解できるよう書かれたベンジャミン・グレアムの名著です。取り上げられている企業名を除いて古めかしさは全くなく、今読んでも内容の新鮮さに驚きを憶えます。「この本は株式投資家向けに書かれた書物としては最高の出来ばえだ」はジョン・トレイン(「マネーマスターズ列伝」著者)の言葉です。

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新賢明なる投資家(上)

新賢明なる投資家(上・下) ★★★
(ベンジャミン・グレアム、2005年、パンローリング)

名著「賢明なる投資家」に金融ジャーナリストのジェイソン・ツバイクが解説を加え、現在の事例と対比させる形となり、わかりやすくなっています。今から読むのであれば、この新版をおすすめします。

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賢明なる投資家【財務諸表編】  ★
(ベンジャミン・グレアム、 スペンサー・B・メレディス、2001年、パンローリング)

この本は「証券分析」を出版してから3年後の1937年に書かれたもので、「証券分析」の入門書として使われたようです。使われているのはアメリカ企業の財務諸表で年代も古いものですが、ベンジャミン・グレアムの財務諸表に関する考え方を伺い知ることができます。

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証券分析

証券分析 【1934年版第1版】 ★★
(ベンジャミン・グレアム、デビッド・L・ドッド、2002年、パンローリング)

さあ、タイルトラベルに出発しましょう。時間は1930年代、場所はコロンビア大学です。あなたは夜間の人気コース「証券分析講座」でベンジャミン・グレアムの講義を受けるのです。隣に座っているのは若き日のウォーレン・バフェットかもしれません(注:バフェットがグレアムのクラスで学んだのは1950年)。この本は「証券分析講座」の集大成であり、バリュー投資の原点です。

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バリュー投資入門

バリュー投資入門―バフェットを超える割安株選びの極意 ★★★
(ブリース・グリーンウォルド他、2002年、日本経済新聞社)

コロンビア大学の正規カリキュラムから消えていた「証券分析講座」ですが、1993年に「バリュー投資講座」として復活します。この本は「バリュー投資講座」から生まれた現代版「証券分析」で、グレアムの考え方がいたるところに登場します(原書名は「Value investing:from Graham to Baffett and beyond」)。前半はバリュー投資の理論、後半はバフェットを始めとするバリュー投資家8名を取り上げています。書名に「入門」とついている割りに内容は高度ですが、頑張って読み通してください。

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マネーマスターズ列伝

マネーマスターズ列伝―大投資家たちはこうして生まれた ★★★
(ジョン・トレイン、2001年、日本経済新聞社)

ベンジャミン・グレアムの項は「賢明なる投資家」が簡潔にまとめられた内容ですが、グレアムが「証券分析」の精緻なテクニックを簡潔な3つの基準にまとめ直した経緯が書かれており、興味深いです。 他にはグレアム流バリュー投資家のジョン・ネフや教え子のウォーレン・バフェットなど17人のマネーマスターが登場します。

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投資「4つの黄金則」

投資「4つの黄金則」  ★★★
(ウイリアム・バーンスタイン、2003年、ソフトバンク パブリッシング)

この本にもグレアムは登場します。「ベンジャミン・グレアム、危険をおかす」という標題で、グレアムが狂乱の1920年代とその後遺症の中で悩み、銘柄の選定を行う基準を示した「証券分析」を大恐慌の中で出版したありさまが書かれています。当時は株式所有を勧めること自体が、驚くべきアドバイスでした。

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「ベンジャミン・グレアムの投資基準(2004年3月20日)」はこちらです


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