今回の試乗コラムはただいま販売絶好調のミニバン「トヨタ・アルファード」をご紹介する。
以前のグランビアが消滅し、実質の後継車がこのアルファードになるわけだが、ほぼ同時期に発表された日産・エルグランドを意識したクルマということはすぐに分かるのではないだろうか?7月の段階ではアルファードの方が販売台数有利といったところらしいが、早速試乗してみる。
全体的なスタイルは大きなグリルが特徴。ここもエルグランドを意識しているのだろうか?とくにあたりさわり無くといった感じのデザイン。すでにデビューして久しいエスティマなどと比べると、ややおとなしめ。もう少し上の年齢層をターゲットとしているのか。エルグランドのような一発でそれと分かるスタイルではない。
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こちらはリアスタイル。エアロフォルムで近代的なクルマという感じがする。ひと昔前の1BOX車とはえらい差だ。またパワー・バックドアなる装備でリモコンでバックドアをオープンする事が出来る。進歩したものだ。
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インテリア。もはや主流のインパネシフト。木目調のパネル、ウッドと皮のステアリングといい、エスティマのような未来的デザインではなく落ち着いた高級感がある。見やすい位置にオーディオを配置するなど使い勝手がいい。が、シフトゲートまわりの出っ張りが無意味にやたら大きく、小物入れが2つもあるが必要あるだろうか。またステアリング脇にミラーやテムスのスイッチなどを集中的に配置している為、走行中の操作はなれないとやや危険。メーターまわりはオプティトロンメーターも当然選ぶ事ができる。写真はスポーツタイプ。メーターリングと文字盤が2重になっているメーターはかっこいい。
エンジンルーム。1.5BOX車にありがちなフード奥にエンジンがある。アルファードはガソリン車のみの設定。ディーゼル不遇の時代とはいえさみしい。エンジン横置きのFFタイプ。
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グリルに取り付けられた小型カメラ。大きなミニバンの前方左右の安全確認に重宝する装備。前をぶつける事故を起こしたら高くつきそう。メッキグリルや大きめなエンブレムで迫力がある。
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窓ガラスが開いている時は
ドアが開ききらない! |
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窓ガラスが閉じている時は
ドアが開ききる! |
スライドドアの「窓」を開けている時と、開けていない時ではスライドドアを全開したときに写真のように「差」がある。窓から顔を出したままスライドドアを開けても大きな事故にはならない。また極端な傾斜地に駐車してもスライドドアが滑り落ちないようにドアハンドルを握らないとドアは動かせない。知らず知らずのうちにドアが閉まりはじめて挟まれる事故を回避できる。当然イージー・クローズ・ドア(いわゆる半ドア知らず)の採用でゆっくりドアを閉めてもOK。スライドドアに関する事故を極力減らす構造で安心。
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