通電カプラー導入編
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鉄道模型の世界
~ 通電カプラー導入編 ~
IMONから通電機能を持った伸縮式連結器「ISカプラー」が発売されました。
早速、その効果の程を試してみます。
カツミ製のE351系「スーパーあずさ」にISカプラーを装着してみます。
この車両は先頭に大型のヘッドサインを持っているため、集電不良による照明のチラツキが目立ちやすいという弱点があり、ISカプラーの効果を試すには最適の車両です。
製品の構成は、カプラー本体、コードを半田付けするためのラグ、プラ製の絶縁ワッシャー、各1両分です。
この他、取付けには1両あたり4本の1.4ミリ径ビスと、配線用の細いコードを別途用意する必要があります。今回は長さ4ミリのビスを使用しました。
使う工具は、1.0ミリのドリル、1.4ミリのタップ、半田付け用品程度です。
ラグはすっごく小さいです。
幅1ミリ弱のラグに、はみ出さないように半田付けしなければならないため、コードも細~いものが必要です。
写真の一番手前は、極細ボールペンの先です。
コードは秋葉原のパーツ屋で、「一番細い、より線のコードをください」と言って買ってきました。外径が0.65ミリのコードです。
これぐらい細くないと、このラグへの半田付けは難しいでしょう。(私の腕では)
取り付けた状態を下から見たところです。カプラーの基本的な構造は、TOMIX製とそっくりです。
取り付けた状態を上から見たところです。コードが細いため、床板の欠き取り部分から室内に引き込むことができました。もちろん、穴をあけて引き込めば、よりスマートです。
連結状態です。シルエットだけ見ると、カツミのACEカプラーみたいですね。
通電テストです。
先頭車の車輪とレールの間に紙を挟んで絶縁した状態でも、2両目からカプラーを介して電気が供給され、ヘッドサインが点灯しています。
実際の走行でも、気になっていたヘッドサインのチラツキはほとんど見られなくなりました。効果は十分だと感じています。
【まとめ】
金属製の車両キットをストレートに組み立てられる程度の経験がある方なら、難なく取り付けられると思いますので、広くお薦めしたい製品です。
ただ、一つだけ残念な点は、カツミやエンドウ製の車両のカプラー座には、そのまま取り付けられないことです。最近の製品は取り外せる仕様になっていますので簡単ですが、床板と一体になっている仕様の車両は、叩いて平らにするか、切り取ることになると思います。
カプラー座にそのまま取り付けられるように改良されることを期待します。
いや、むしろ、ACEカプラーに通電機能を付加してほしいですねぇ。カツミさん、どうでしょう?
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