収納・メンテナンス編

鉄道模型の世界

 ~ 収納・メンテナンス編 ~

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 このサイトをご覧の方から、車両の収納やレールの清掃などのメンテナンスについてのご質問をいただきましたので、ご紹介します。


【 収納の部 】

0165.jpg 普段、車両はガラスショーケースに収納しています。
 高さ1,850ミリ、幅1,500ミリと1,200ミリのものを2台連結して使用。全長2,700ミリで客車10両が編成状態で収納できます。

0167.jpg このショーケースは(株)日本アルミ製の「ZEGARO」というシリーズで、浅草・合羽橋道具街の店舗設計の専門店で購入しました。
 車両の退色を防ぐため、ロールスクリーンを設置しています。

0166.jpg ケースの中の棚は、5ミリ厚のシナ材ベニヤから切り出して自作しました。 
 6段仕様を3台作り、この棚の部分だけで18編成(180両)が収納できます。

0168.jpg 車両の箱は、ショーケース上の吊り戸棚に収納、保管してあります。

017.jpg ショーケースの中には、未着手のキットも眠っています。
 早く作りたい~ けど、レイアウトの方も中途半端だしぃ~ けど、他にもやりたいことあるしぃ~。結局何も進まない今日この頃です・・・
(^_^;)

0169.jpg レイアウトには、いつでも運転できるように常時数編成がスタンバイしています。


【メンテナンスの部】

0170.jpg レールのクリーニングは、センターラインプロダクツ製(アメリカ)のクリーニングカーを、月に一回程度、2両編成で4~5周走らせています。(1両のローラーにはクリーナーを含ませ、もう一両はカラ拭き。) 
 レールのクリーニングは、ほとんどこれだけです。

0171.jpg 車両のメンテナンス台は、手芸用品店で購入したクッション用のスポンジを切って作りました。これは安価な上にとても扱いやすく、お奨めです。

0172.jpg 車両をショーケースに戻すときは、必ず車輪のクリーニングをするようにしています。
 洗浄は植物性のクリーナー「グーゴン」を使用。これはレールクリーニングカーにも使用していますが、かなり強力。有機溶剤が含まれていないため、人間にも地球にも優しく、安心です。

0173.jpg 車体の埃は、液晶画面用の静電除去ブラシで払ってから、ショーケースに戻しています。

0226.gif「とれいんギャラリー」の広告から

 愛用しているクリーニングカー、クリーナーが、もう手に入らなくなるそうです。
 クリーナー「グーゴン」は製造されているのならば、せめてこれだけでも継続して取り扱ってほしいものです。車輪や車体の塗装面だけでなく、家庭生活全般に使用できるので、知名度が上がれば需要はかなり高まると思うのですが。
 さっそく模型店へ行き、クリーナーを数年分の必要量確保しました・・・。
(平成19年7月22日追記)

 レールの汚れによる集電不良に悩まされている方も多いと思います。当レイアウトでの対策を、参考までにご紹介します。

①台車に注すオイルは、粘度の高いものを使う
 以前は、マッハ模型のLPSオイルを使用していましたが、動力台車、付随台車ともにエンドウのセラミックグリスを使用するようになってから、集電不良が格段に減りました。

②動力車のギアボックスは密閉型のものを使用
 ギアに注したオイルが、レールに落ちるのをできるだけ避けるようにします。エンドウのMPギアのような密閉型のギアボックスと粘度の高いオイルとの組み合わせは効果的です。

③部屋に綿埃が入らないようにする
 家庭で発生する埃のほとんどは綿埃ですが、車両の台車やギアからレールに落ちたオイルに綿埃がくっついてしまうのが、集電不良の大きな原因の一つのようです。普段の生活空間とレイアウトのある部屋とはドアなどで完全に仕切り、レイアウトのある部屋には綿埃を発生させるようなもの(カーテン等の繊維系のもの)は持ち込まないように心掛けます。

④動力車輪のスリップを防ぐ
 車輪のスリップによってスパークが発生し、これによって発生する汚れもあります。動力車にウエイトを積むのが簡単な解決策ですが、あまり積みすぎると動力車への負担が大きくなり、動力系の磨耗が激しくなって注油の頻度も増えることになります。結局それによってレールの汚れを発生させるという悪循環に陥るおそれもあり、モーターのトルクやギアの摩擦抵抗なども含めた、それらの兼ね合いが難しいところです。

⑤動力車の負担を減らす
 今までの私の経験では、④の解決のためには、結果的には動力車の負担をできるだけ減らしてやる方が良いようです。つまり、動力車のウエイトは最小限にとどめ、動力車の車両数を増やすようにします。当レイアウト(最大勾配22パーミル)では、12両編成の電車の場合で動力車3~4両を基本に編成しています。また、動力車の負担軽減には、付随車の台車の転がり状態も常にチェックしておくことも大切です。

 今まで様々な方法を試してみましたが、以上の対策によりレールの汚れを意識することがほとんど無くなりました。今後、何処かのメーカーが電気接点付の伸縮カプラーを開発してくれれば、それも取り入れてみたいと思います。