山と鉄道フォトギャラリー

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早春の安曇野

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 JR大糸線 安曇沓掛~信濃常盤での撮影です。 
 大糸線は、長野県松本市から高瀬川、姫川に沿って新潟県糸魚川市へ至る路線です。全線単線、一部非電化のローカル線ですが、新宿や名古屋から特急列車が直行し、観光客、登山客に昔から愛されている路線です。
 松本市内からは遠くに仰ぎ見た北アルプスの山々が、この付近までくると、ぐっと目前に迫ってきます。山から吹き降ろす冷たい風に、カイロで手を温めながらの撮影でした。

浅間山麓を行く

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 旧JR信越本線 軽井沢~中軽井沢での撮影です。 
 1997年、長野新幹線の開通と引換えに第三セクターに移管された路線です。浅間山の優しい山様は、今でも見る人の心を和ませてくれます。 
 厳冬の朝、気温は零度。レンズが曇らないか、ハラハラしながらの撮影でした。

高原の駅

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 旧JR信越本線 信濃追分での撮影です。 
 この駅も、1997年、長野新幹線の開通と引換えに第三セクターに移管されました。ホームから浅間山を眺めることができる駅として、昔から有名な駅です。
 静かな高原の駅。聞こえるのは小鳥のさえずりと風の音。特急列車が、その中を滑るように駆け抜けて行きました。

りんご色の電車

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 長野電鉄 上条付近での撮影です。
 バックは高社山。地元では「高井富士」「たかやしろ」とも呼ばれています。この付近は線路の両側に延々とりんご畑が続き、長野県を象徴する風景の一つです。
 美しい高社山の姿に見とれていると、りんご色の電車が、りんご畑の急勾配をのんびりと登って行きました。

富士山と寝台特急「富士」

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 JR東海道本線 三島~函南での撮影です。
 前日の昼に宮崎を発車した特急「富士」は、深夜の東海道をひた走り、翌早朝にこの付近にやってきます。
 まだ寝ている人も多いようで、ブラインドが下りたままの寝台が目立ちますが、思わず声を掛けてあげたくなります。「富士山がきれいですよ」って。

富士山と顔合わせ

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 JR東海道本線 三島~函南での撮影です。
 列車の正面と富士山の組み合わせを撮りたくて、この場所を探しました。
 列車の正面を大きく捕らえようとして望遠レンズを向けると、バックの富士山がフレームから大きくはみ出してしまい、あらためて富士山の雄大さを思い知らされたワンカットです。

白州の山々と高原列車

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 JR小海線 小淵沢付近での撮影です。
 小海線は、山梨県北社市から八ヶ岳東麓から千曲川に沿って北上し、長野県小諸市へ至る路線です。標高1,000メートルを越える高所を走るこの路線は、昔から「高原列車」の愛称で親しまれています。
 小淵沢を発車した小海線のディーゼルカーは、白州の山々の左手に見ながら反対方向へ大きくカーブを切り、八ヶ岳へと向かいます。

冬の白州

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 JR小海線 小淵沢付近での撮影です。
 上と同じ場所での冬の早朝の風景です。山は、季節によって全く違った表情を見せてくれるところにも、不思議な魅力を感じます。
 早朝の赤い陽光が冬枯れの山肌と列車を照らし、スポットライトを浴びた俳優のように見えました。

箱庭にしたい風景

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 JR土讃線 大田口~豊永での撮影です。
 土讃線は、香川県多度津町から四国山地を縦断し、高知県四万十町へ至る路線です。途中、美しい渓谷が車窓から楽しめることでも有名です。
 この風景に出会った瞬間、「このまま切り取って箱庭にしたい」と思ってしまいました。
 河岸段丘を利用した棚田の鮮やかな緑が、これから険しい峠へと向かう列車を優しく励ましているかのようです。

川沿いの道路と鉄路

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 JR土讃線 土佐穴内~大杉での撮影です。
この付近を高台から俯瞰すると、吉野川の流れに逆らえずに、川に沿って両側で一緒に蛇行している道路と鉄道の様子を見ることができます。
川と同じように列車や車がクネクネ走っている様子は、大変ユーモラスな動きでもあります。
この「クネクネ」感に魅了され、ここで半日、過ごしてしまいました。

夏の岩原スキー場

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 JR上越線 越後中里~岩原スキー場前での撮影です。
 飯士山の南斜面に開設されている、「岩原スキー場」の夏の風景です。
 形が特徴的なこの山の反対側斜面は舞子・石打スキー場、向かい側の斜面は越後中里スキー場と、スキー場密集地帯。スキーヤーにはたまらないロケーションかも知れません。

碓氷の山々へ

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 JR信越本線 西松井田~横川での撮影です。
 列車が横川駅に近づいてくると、急勾配をぐんぐん登っていくのと同時に、碓氷の山々がどんどん迫ってくるのが、車窓からも実感できます。
 晴れた日には、中央に浅間山の山頂が姿を見せてくれますが、今日は残念ながら雲の向こう側です。

山間の漁港

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 JR紀勢本線 二木島での撮影です。
 紀勢本線は、三重県亀山市から紀伊半島の海岸に沿って和歌山県和歌山市へ至る路線です。
 沿線には、紀伊勝浦、串本、南紀白浜を始めとする観光名所が点在する、正に観光路線です。
 その中にあって、ここ二木島は、三方を険しい山に囲まれた、静かな漁港の町。深い入江になっているため、海の波の音もほとんど聞こえてこない、のどかな町です。
 「もうすぐ、そこの市場でせりが始まるよ。見に行くかい?」カメラを三脚に据え付けて、泳いでいる魚をぼんやり眺めていると、船から降りてきた漁師さんが、気さくに話し掛けてくれました。

みかん山を貫く

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 JR予讃線 卯之町~立間での撮影です。
 予讃線は、香川県高松市から瀬戸内海の海岸に沿って愛媛県宇和島市へ至る路線です。
 法花津湾を望む丘の上からの俯瞰ですが、この付近の山の斜面は一面のみかん畑。みかん畑の中を、線路が貫いています。秋には、車窓からもみかんが生っている様子を見ることができるでしょう。

さざ波を聞きながら

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 JR紀勢本線 波田須~新鹿での撮影です。
 トンネルが連続するこの区間では、トンネルを一つ出る度に、熊野灘が様々な表情を見せてくれます。
 青い海、白い波と岩場、緑の山々、黄金色の棚田・・・ 贅沢な色の風景に出会いました。

入江の風景

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 JR紀勢本線 新鹿付近での撮影です。
 地元の人たちが、「日本一美しい海」と自慢する、新鹿海岸です。深い入江になっているため、波がほとんど無く、理想的な海水浴場でもあります。
 車窓に広がる穏やかな海岸の風景は、乗客にもほっとするひと時を与えてくれます。

清水峠のループ線

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 JR上越線 湯檜曽付近での撮影です。
 上越線の清水峠には、二つのループ線がありますが、そのうちの一つは、ここ、湯檜曽駅付近で見ることができます。
 この場所にいると、山の中腹を行った列車が、しばらくすると下のトンネルから現れ、ループ線の特徴がよく判ります。
 さらにこの駅、上り線のホームは地上にありますが、下り線のホームはすぐ隣の山の中(新清水トンネルの中)にあるという、珍しい構造になっています。

 (注)この写真は、2枚の写真を合成してあります。

上越国境 清水峠越え

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 JR上越線 土樽付近での撮影です。
 ここは、上越国境谷川岳の麓です。「国境の長いトンネル」を抜けると、魚野川の清らかな流れが、旅人の心を癒してくれます。
 現在ではこの付近に関越自動車道が通過するようになり、風景が一変していることでしょう。

飛騨路の難所

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 JR高山本線 飛騨小坂~渚での撮影です。
 高山本線は、岐阜県岐阜市から飛騨山地の山間を縫って富山県富山市へ至る路線です。沿線には下呂温泉や飛騨高山、飛騨古川など、有名な観光地が溢れています。
 山間を川に沿って走るため、山肌にへばり付くように鉄橋が架けられている所が随所に見られます。

ダム湖の辺で

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 JR高山本線 飛騨金山~焼石での撮影です。
 高山本線に沿って流れる飛騨川にも、多くのダムが点在しています。中でも、ここはダム湖の辺に鉄橋が架けられている、珍しい場所です。鉄橋は、今にも水没しそうです。現在の建設技術なら、奥の山にトンネルを掘るのが通常のルートだったでしょう。
 列車に乗ってこの鉄橋を渡っていると、船に乗っているような、不思議な感覚に陥ります。

山峡の鉄路

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 旧神岡鉄道 漆山~神岡鉱山前での撮影です。
 神岡鉱山からの貨物輸送を主な収入源としていた鉄道でしたが、貨物輸送の廃止に伴い、廃線となってしまいました。
 路線は高原川に沿って、深い渓谷を奥飛騨温泉方面へと向かう、のどかなローカル線でした。

冬の西穂高

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 新穂高温泉と西穂高口を結ぶ、「新穂高ロープウェイ」です。(ロープウェイは本当は「鉄道」ではありませんが・・・) 
 この時の気温はもちろん氷点下。白山の姿が遠望できるこの風景に魅了され、二日連続でこのロープウェイに乗ってしまいました。
 中央の遠くに見えるのが白山連山です。

夕暮れの北浦

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 JR鹿島線 潮来~鹿島神宮での撮影です。
 鹿島線は、千葉県佐原市から茨城県鹿嶋市へ至る、全長17kmほどの短いローカル線です。
 東京からは、特急「あやめ」が1本、鹿島神宮まで直行していますが、普通列車も1時間に1本程の静かな路線です。
 北浦橋梁を轟音とともに駆け抜けていく貨物列車と、静かに水面を滑るように過ぎていく漁船。音と光のコントラストの妙。