【廃墟マニヤ File015】
Y・Hの館/Dの里(山口県)
(その5)
仕方なくライトをつけて、隣の部屋へ入っていった私の目に、まず最初に飛び込んできたのは小さなステージでした。ステージの上はガラクタが山積み状態です(ちなみにこの写真、臨場感を出すため、あえて暗いカットを選んでいます)。
ステージの上を物色していると、ストリッパーの妖精が突然現れて「お前が忘れていったのは金のサンダルか、銀のサンダルか、それともただの草履か?」と、聞かれたというエピソードはもちろんないままに(……疲れているせいかキレがないですな)、舞台で使われていたとおぼしきサンダルを発見。どうやら、ここがストリップのステージだったようです。
落ちていたパンフレットを見ると、ポルノ映画常時上映と書かれていたので、初期は映画を上映していて、途中からストリップに変更、または昼間は映画で夜はストリップといった感じで使われていたのかもしれません。
エロトランプのパッケージも発見! 恐らく売店で売られていた商品ですね。
ステージ奥にはスパンコールのついた衣裳もありました。手前の白いのは、踊り子がつける飾り的なアレでしょうか。フツーの女子が身につけるものの名称でさえおぼつかないのに、ましてストリッパーの衣裳のパーツの名前なんて見当すらつきません。
売店で大人のおもちゃが売られていたことが確定しました! まあ、どこの秘宝館でもだいたい売ってるんですけど……。
そういえば幼い頃、家族でドライブに行ったとき、「大人のおもちゃ」という看板を見て「きっとあそこではラジコンとか高いおもちゃを売っているんだ!」と思い、連れて行ってくれと親にせがんだことを思い出しました。ある部分微妙に合っていた(わかる人だけわかって下さい)と言えなくもありませんが、今となっては甘酸っぱい(?)思い出です。
粉末のローション的な商品のようです。こんなモノもうなくなっているんだろうなあ〜と思ってネットで検索したところ、改良された製品がまだ存在してました(大変失礼しました)。
ステージと反対側の壁面に残されていたディスプレイ用の棚。単なる飾り用なのか、商品展示用だったのかは不明です。
おそらく、これもみやげものとして売られていた民芸人形でしょう。股間の色が違うので、ここに何か別部品がついていたのではと、じっちゃんの名にかけて推理してみました。
ストリップの営業許可証かと思ったら「医療用具販売業届出済証」でした。昭和54年11月19日の日付があります。
ここで売られていた、届け出が必要な医療用具というのは、素人なのでよくわかりませんけれど、あ〜んなものやこ〜んなもの(みなさんもそれぞれ考えてみてください)ですかね?
さて、だいたいこの部屋は見終えたようなので、先に進むことにします。次の部屋は有り難いことに、ここより少し明るい様子です。
少し緊張をといて、隣の部屋をのぞいたところ
…………
……あれ!? なんか人影がっ!!
(続く)
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