2009.4 - 6
鉄板スイス旅行     

  4月~6月にかけて弟家族、母・伯母、友人たちが遊びに来てくれました。
せっかく来てもらったからには、スイスの良さを十二分に味わってもらいたいところ。とはいえスイスは国中が観光名所みたいなものなので、たくさんの町や村の中から旅の目的や好みにあわせて行き先をよく考える必要があります。

そこで今回は、比較的メジャーな観光地の見どころをざっくりとまとめてみました。これからスイス旅行を考えている方、またスイス在住で来客用に観光プランを練っている方の参考になれば幸いです。

ただしマイナーなバーゼルが起点となっている点、またフランス語圏とイタリア語圏の情報が手薄な点はご了承ください。
スイスの面積は九州と同じくらい。高速道路や鉄道網はよく整備されていますが、山が多い南部では意外と移動に時間がかかることがあります。
特に峠道は夏以外は閉鎖されているところもあるので要注意。ルガーノ方面へ抜けるゴッダルドトンネルは夏の週末にかなり渋滞します。
ルート検索は、車ならViaMichelin、電車ならSBBのサイトが便利。またTCSのサイトで渋滞状況なども分かります。


Zürich チューリヒ

バーゼルから電車・車で1時間、スイス最大の都市です。買い物するならここが一番。中央駅から湖に向かう大通り沿いにはデパートの
JelmoliBally本店ほか、高級ブランドショップがずらりと並んでいます。SprüngliTeuscherなど高級チョコレート屋もあり。ただし日曜日にはほとんどの店が閉まるので要注意です。

観光的には、湖がきれいだねー、街並みが立派だねーぐらいでこれといった見所はないので、買い物以外は実はあまりすることがありません。聖母教会のシャガールのステンドグラスはきれいです。


 
チューリヒ中央駅(Zurich HB)

ベルンのバラ公園には、日本から寄贈されたという100本のソメイヨシノが。
  Bern ベルン

バーゼルから電車・車で1時間。先ずは高台のバラ公園に行き、カフェでお茶などしながら世界遺産の街並みを眺める。個人的にはベルンはこれで十分と思うのですが、他にも大聖堂、噴水巡り、牢獄塔、市庁舎、アーレ川など見所はあります。

時計塔はいつも時を告げる鐘の音を聞こうとして待つ観光客でいっぱいですが、実際に聞くとその素っ気無さに驚かされます。

レポ
ベルン レポ 初ドライブ

Luzern
ルツェルン

バーゼルから電車・車で1時間。ルツェルン湖とカペル橋が売り。ほどよい大きさの街にスイス的要素(湖+山の景色、旧市街の街並み、近代建築)が詰まっているので、あまり時間がなくて、どこか一箇所だけ!という時にさらっと見に行くにはおすすめです。

あとは近くにあるリギ山やティトリス山と組み合わせたり、ルツェルン湖で遊覧船に乗るという手もあり。電車の場合、インターラーケン-ルツェルン間はエメラルド色のブリエンツ湖など美しい車窓の景色を楽しめます。

レポ ルツェルン 
レポ 初ドライブ

 
ロイス川沿いのカフェはいつも大賑わい


グリュエールの街並みとお城は、日本人の期待通りの景色

  Gruyères グリュイエール

バーゼルから車で1時間半。途中、山+牧草+牛といういかにもスイスらしい景色を楽しめます。おすすめコースは、グリュイエール郊外モレソン村(Moléson)のチーズ小屋で昔ながらのチーズ作りを見学(10時開始、車でないと少々不便な場所です)→グリュイエールでランチ(本場のチーズフォンデュまたはラクレット)→お城見学→デザート(名物のダブルクリーム)。

ちなみに弟家族が来た4月はシーズンオフでチーズ小屋が閉鎖中だったので、代わりにグリュイエール駅前の近代的チーズ工場を訪問し、更に隣町ブロ
(Broc)にあるCaillerのチョコレート工場(無料試食し放題)へも遠征しました。

レポ グリュイエール


俺の説明はフランス語オンリーだぜ
@モレソン村のチーズ小屋


 
チーズフォンデュと冷たい飲み物のコンビネーションは後で効いてきます(どちらも適量なら大丈夫)。いつもいくレストランの眺めのいいテラス席は早めに行ってキープ。
 
食べ放題でも10個位が限界。このチョコレート工場へは、モントルー発着のチョコレート列車で行くこともできるようです。

Jungfrau ユングフラウ

バーゼルから麓の町まで車で2時間弱。世界遺産に登録されているユングフラウへは、グリンデルワルト
(Grindelwald)から登るルートと、ラウンターブルンネン(Lauterbrunnen)から登るルートがあります。個人的には、ラウンターブルンネンの滝+教会の構図が好きなのと、途中駅のヴェンゲン(Wengen)から眺める峡谷が好きなので、いつもラウンターブルンネンルートです。お店とかはグリンデルワルトのほうが充実してます。

登山電車に乗って頂上のユングフラウヨッホ駅まで行くもよし、途中駅のクライネシャイデックで降りて、アイガー、メンヒ、ユングフラウの三山を眺めながらレストランで一杯やるもよし。ちなみに、グリンデルワルトからフィルスト
(First)へ登るのも楽しいし、ラウンターブルンネンからミューレン(Mürren)に行っても楽しいです。

ここはアルプスの雄大な景色が広がるので、余裕があれば是非1泊して、2日のうちどちらか晴天の日を迎えたいところ。晴天と曇天・雨では全くイメージが異なります。ただし、春と秋はシーズンオフで営業していないホテルも多いので要注意。

レポ
ユングフラウヨッホ レポ フィルスト レポ 初ドライブ

  ラウターブルンネンの滝+教会
 

ヴェンゲンからの眺め
 
クライネシャイデックのレストラン。シーズンオフで平日だと開いてるレストランもまばら。ちなみにこれは5月中旬の平日の光景です。


この美しさには思わず言葉を失います
  St. Gallen ザンクトガレン

バーゼルから車で2時間弱、チューリヒから車で1時間ほど。世界遺産ザンクトガレン教会は、他ではちょっと見ない白壁と透明な光が天井画や装飾をとても美しく照らし、ほぼ間違いなく皆感動します。同じく世界遺産の一部である付属の教会図書室も、本好きには堪らない場所ですが、こちらは好みが分かれる所です。

街の雰囲気も良く、こじゃれた店などもありますが、我が家の場合はただひたすらこの素晴らしい教会を見に行くという感じです。ここまでくれば、リヒテンシュタインも近いです。

レポ リヒテンシュタイン&ザンクトガレン

Maienfeld マイエンフェルト

バーゼルから車で2時間の、アルプスの少女ハイジの舞台となった村。実はまだちゃんと見に行ったことがないのですが、ハイジ村があったり、アニメそのままの景色が広がってるらしいです。
 
 
Genève ジュネーブ

バーゼルから車で2時間半の、チューリヒに続く大都市。フランス語圏ということを除けば、街の感じとか湖があるところとかが基本的にチューリヒとかぶってます。ただし高級時計店はこちらのほうが多い気も。近くのローザンヌ、シオン城もきれいらしいです。フランスのエビアンも近いです。

レポ ジュネーブ モーターショー

Lugano ルガーノ

バーゼルから車で3時間の、湖に面したリゾート地。イタリア語圏なので街の感じや食べ物がイタリアっぽい。アウトレットのFOXTOWNも近いし、ついでなのでイタリアのコモ湖やミラノに足を伸ばしてみるのも楽しい。近くのベリンツォーナ(Bellinzona)には地味な世界遺産もあります。

レポ ベリンツォーナ
 
St. Moritz サンモリッツ

バーゼルから車で3時間半の、湖に面したリゾート地。町は小さく、夏のハイキングシーズンや冬のスキーシーズンにのんびり過ごしに行く場所という感じ。短期で行ってもあまり意味ないかも。

レポ サンモリッツ

Zermatt ツェルマット

バーゼルから車+電車で4時間の、名山マッターホルンが見える町。こちらもハイキングやスキーをしに行くリゾート地。名山といえば、モンブラン観光もよくスイス旅行に組み込まれてますが、麓の町シャモニーがあるのはスイスではなくフランス。


レポ ツェルマット
 
朝焼けに映える「黄金のマッターホルン」

眺めのよいGreiffenegg-schlössle restaurant 
  Freiburg フライブルク(ドイツ)

バーゼルから車で1時間弱。見所は大聖堂とそこの広場で開かれる土曜の朝市(この規模と賑わいは必見)。街全体に活気があり、買い物も楽しめます。シュヴァーベン門近くには丘の上から街並みを見渡せるレストランとビアガーデンもあり、おすすめ。街中にはブルワリーもいくつかあるので、本場のドイツビールが楽しめます。

レポ フライブルク
Colmar コルマール(フランス)

バーゼルから車で1時間弱。花が綺麗に飾られたアルザスらしい町。シュークルートやタルトフランベなど名物料理が楽しめるほか、近郊のエギスアイム
(Eguisheim)やリクヴィル(Riquewihr)などブドウ畑に囲まれた村々を巡れば、スイスとはまた違ったヨーロッパの風景を楽しむことができます。

レポ
母来たる レポ アルザスの村巡り レポ リースリング レポ 秋祭り
 
とにかく可愛らしい街並み

ちなみに我が家の鉄板ルートは、グリュイエール(チーズ、チョコ、お城)ユングフラウ(山、湖、登山電車)コルマール(可愛い村、フランス料理)。これにチューリヒ・ベルン・ルツェルン(都市)のどれかを足したり、日程に余裕があればザンクトガレン(教会)ルガーノ(イタリア料理)を加えたりします。ここには書いてないですが、ドイツのバーデンバーデン(温泉)やフランスのブルゴーニュ(ワイン)なども1泊2日程度で組み込み可能。スイス観光は6月~9月がベストシーズンです。皆様よいご旅行を!
                 
次へ進む Topへもどる