2008.11.1
ベリンツォーナ

美術館のよう
バーゼルから車で3時間、スイス南部のティチーノ州にあるベリンツォーナ(Bellinzona)へ行ってきました。この町にある3つのお城とその城壁は世界遺産に指定されていますが、他の観光地に比べ地味な存在で、手元のガイドブックにも詳しいことが載っていません。情報不足のまま、町の真ん中にあるカステルグランデ(大城)に向かうと、ごつごつした岩山の間に突如モダンなコンクリートの入口が現れました。これがお城の入口?

  
リフトで上がりさらに坂道を抜けると・・・  ニワトリ!?                 ウシ!?
  
なんだここは!?


塔の一番上は狭く急な螺旋階段になっています。閉所や高所が苦手な人にはちょっと厳しいかもしれません。




城壁の中には、さらに意外な光景が広がっていました。青々とした芝生と、広場を囲むように並ぶ無数の彫刻、そして高くそびえる二つの塔。向かって左が「黒の塔」、右の高いほうが「白の塔」だそうで、写真ではどちらもグレーに見えますが、実物をよく見るとたしかに石の色がちょっと違います。

どちらの塔も内部に階段があるのですが、なぜか白の下半分と黒の上半分が閉鎖されており、黒の塔の半分まで上る→城壁の上を通って白の塔へ移動→白の塔のてっぺんへ上る、という変な見学ルートになってました。


 
実は高所は苦手


←白の塔から見下ろした景色がこちら。
山のふもとから中腹のお城へ、そしてさらに上のお城へと城壁がつながっているのが見えますか? 中腹にあるのがモンテベッロ城、上のお城がサッソ・コルバロ城です。


塔を降りて広場の反対側へ行くと、長い城壁の上に出ることができます。万里の長城とマチュピチュを足して2で割ったような、ちょっと不思議な光景↓でした。



お城の中には博物館やレストランがありましたが、今回はスルーしました。結局あの彫刻がなんだったのかは不明のままです。よっぽどインパクトが強かったのか、嫁はその晩、箱根の彫刻の森美術館をエンドレスで彷徨う悪夢を見たそうです。


丘の斜面にはぶどう畑も


マチュピチュの様子はこちら


ベリンツォーナの旧市街

市庁舎
ここティチーノ州はイタリアに隣接しているだけあって、公用語はイタリア語。ベリンツォーナの町を歩いていても、道幅の狭さや建物の感じがなんともイタリアっぽく、スイスにいることを忘れそうになります。
ベリンツォーナを後にし、車で30分ほどのルガーノ(Lugano)へ。ティチーノ随一の観光地で、暖かい湖畔のリゾートとしてスイス国内でも人気のある場所です。

あいにくこの日はティチーノ州の祭日らしく、土曜日なのに一部のレストランやお土産屋を除きどこもお休みで、町は少し寂しい感じでした。スイスは26の州(カントン)が集まった連邦国家で、州ごとに制度や規則が違うというのは重々承知だったのですが、祝日まで独自に制定されているとはこの日まで知りませんでした。

オフシーズン+祭日のダブルパンチ

レストランParco Ciani。公園入口近くです
とはいえ、もともとルガーノに来た目的は昼ごはん。狙っていた市民公園にあるレストランは日・祝日も営業なので問題ありません。12時の開店と同時に入店し、ポルチーニのパスタを満喫しました。スイスのパスタはたいてい茹ですぎなのですが(フォークでクルクル巻くのではなくブチブチと切って食べるため柔らかいほうがいいらしい)、ここのパスタは別。麺はちゃんとアルデンテで、ポルチーニの歯ごたえもすばらしく、至福の時を過ごしました。さすがイタリア文化圏、ブラボー!
食後は車で30分のメンドリシオ(Mendrisio)に移動し、もはや行きつけのアウトレットモールとなったフォックスタウンで冬物の買出しをしました。フォックスタウンは先日新しく30軒がオープンしたそうで、店舗数は160。全部の店をくまなく見るのはかなり大変なので、足腰に自信がない方や時間がない方は、こちらShopping Guideで見たいお店を事前にピックアップしておくことをお勧めします。

各お店ではたいてい英語が通じますし、1階のインフォメーションには日本人の方がいて、日本語で質問することもできるので大変便利。あ、決して回し者ではありません。

駐車場はP3が穴場(プチ情報)
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