2009.8.1                
ブリエンツ  
8月1日はスイスの建国記念日、スイスデー。ちなみに今年は土曜日でした。祝日に土曜日が重なると、会社の休みは増えない上に、店が閉まってしまって買い物もできないので、いいことがひとつもありません。

しかしせっかくなのでなにかスイスっぽいことでもしてみようと、前からちょっと気になっていた「
バレンベルク(Ballenberg)野外博物館」に行くことにしました。今回は友達1名も道連れです。

バーゼルから車で2時間弱、ブリエンツ湖にほど近い場所にあるこのオープン・ミュージアムは、博物館というよりひとつの村。広い敷地にスイス各地から移築された約100軒余りの古い民家がちらばり、復元された道具や生活様式を通してスイスの伝統文化を学ぶことができる施設です。

 
スイスデーのため入場料は半額

見学者の頭上に・・・


 

中に入り、まずは手近にあった一軒の農家を見学。中は薄暗く、機織り機や農具など、昔の生活道具などが展示されています。なるほど、ありがちな展示だなーとのんびり見回していると、奥からおじいさんが現れ、おもむろに天井を指差しました。見上げるとそこには大量のソーセージが !
 
 
  ソーセージが!

 

外では豚飼育の実演も。左写真との関係は・・・

事前情報では、毎日パン焼きや糸紡ぎ、かご編みなどの実演が見学できるとのことでしたが、それらしき場面には一切出会いませんでした。タイミングが合わず見逃した可能性もありますが、祝日のため実演がお休みだった可能性も大いにあります。
スイスの祝日をなめてはいけません。


こういう場合、右側の出入り口を利用するのは諦めてください

 
自分で釘を打って木の硬さを確認できる、という微妙な体験型展示


たまに展示に人がいても、口頭で説明(もちろんドイツ語)して
いるだけだったり、ナゾの薬草をじっと煮詰めているだけだったり。
いつもは人が居そうな雰囲気のところも閉まっているところが結構あり、敷地内を我が物顔でうろつきまわるアヒルやニワトリの姿だけがやけに目立ちました。
そんな中、ちょっと面白かったのが高級家具チェーンPfister提供の特別展示。スイスの伝統的家屋の外観・骨組みを変えずに、内装だけを現代の暮らしに合った構造・デザインにリフォームするという試みです。


外見はこんな感じ
 
窓を開けるのがめんどくさそう

壁も窓も二重になっていて、リフォームというよりは家の中にもうひとつ家を建ててしまったような感じ。多少むりやり感は否めないものの、暖かく住みやすそうな内装に仕上がっていました。

この日は晴天。アップダウンが多い敷地内の移動も、朝のうちはハイキング気分で楽しめましたが、昼が近づき気温が上がるにつれて、我々中年一行にはつらくなってきました。そこで早々に撤収し、次の目的地ブリエンツ湖を目指すことに。
   
 家畜とのふれあいコーナー

 
馬車で移動もできるようです

 
野望達成。

 
実は去年からひそかに抱いていた野望「スイスの湖で泳ぐ」を実現させるため、ちゃっかり水着を持参していた私。

湖水浴スポットを探しましたが、避暑客でにぎわうブリエンツ
(Brienz)の町は意外と泳げる雰囲気ではありません。そのまま町を通り過ぎ、あてもなく車を走らせること数分、ようやく湖水浴をしている人たちを発見しました。

早速車を停め、水に入ってみると・・・
冷たかったです。前の週にライン川で泳いだとき(水温18度)も冷たいと思いましたが、それよりも確実に冷たかったです。

教訓:氷河の近くの湖は冷たい


すぐに水からあがり、湖畔のレストランで遅めのランチを軽くつまんだ後、車で15分ほどのマイリンゲン
(Meiringen)の町へ向かいました。





ホームズの石碑

   
  お約束
 
築100年のケーブルカー


マイリンゲンには、「シャーロック・ホーム最後の事件」でホームズが宿敵モリアーティと対決し、落ちて死んだとされるライヘンバッハの滝(Rheichenbachfall)があります。ただし熱烈な読者の抗議によってホームズは後に復活したそうな。
町外れにある駅からケーブルカーに乗って、滝の中腹へ。ケーブルカーの終点からは、さらに上へと見学ルートがのびています。とりあえず展望台まで行ってみるかと登りはじめてみると、これが意外なほどの急勾配。展望台の先にも、滝を渡る橋や、滝を見下ろすレストランなど、見学ルートが延々と続いているようでしたが、体力の限界を感じ途中でリタイア。ちなみにホームズが落ちた場所は、展望台の対岸にあり、大きな☆マークが書いてあるので遠くからでもすぐにわかります。

マイリンゲンにはシャーロック・ホームズ記念館なるものもあるそうです。ホームズの書斎を完璧に再現した部屋があるなどちょっと面白そうでしたが、祝日のため休館でした。スイスの祝日をなめてはいけません。

 
 
まだ中腹

                 
             
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