ディーゼル規制対策研究
規制の対象になったらどうしたらいいの?
規制の対象となったら、次のいずれかの対応が必要です
1.低公害な車に買い換える
- 低公害のCNG車(圧縮天然ガス車)
- LPG車(液化石油ガス)
- ガソリン車
- 酸化触媒つきの最新規制適合ディーゼル車
※酸化触媒付きの最新適合車は、平成17年以降の条例規制強化にも対応します。
買い替えに関する支援制度>>
2.都知事が指定した、DPFや酸化触媒などのPM減少装置を取り付ける。
※この場合、自動車NOx・PM法による規制との関係に注意する必要があります。
PM減少装置装着に対する支援制度>>
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DPFとは何ですか?
排気ガス中のPMをフィルターにより捕集する装置です。
フィルターにより捕集したPMは燃焼により除去することに再生させ、除去効果を維持します。メーカーに御相談の上、車輌の形状や走行にあったDPFを選んで下さい。
<特徴>
- 捕集効率 70〜80%程度
- 装置が大型で高価
- 装置スペースが必要
- 装置のメンテナンスが必要
- 基本的に排気量3000cc以上で適用可能
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酸化触媒とは何ですか?
排気ガス中のPMを白金などの触媒作用(酸化作用)で削減する装置です。
<特徴>
- 除去率 50〜60%程度
- 小型で低価格
- マフラースペースで装着可
- メンテナンス不要
- 原動機の型式により使用可能な装置を指定
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価格はどのくらい?
メーカーや車の状態にもよりますが、目安としては(取付け費込み)
- DPF 80〜130万円程度
- 酸化触媒 30〜40万円程度
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取り付けるまでに、どの程度の日数が必要ですか?
- DPF
実際の取り付けに要する時間は、標準的な取り付けの場合、半日〜2日程度です。ただし、見積もりや車の状況確認の為、事前に現車確認を行っています。
- 酸化触媒
取付け時間は、各メーカーとも1〜3時間程度です。やはり、事前の現車確認を行っています。
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DPTと酸化触媒のどちらを選ぶべきですか?
DPFと酸化触媒では、PMの除去効果が異なり、それぞれの装置は、装着できる車が指定されています。
- DPF
U−、W−以前の型式のものは、除去性能の高いDPFを装着しないと基準に適合しません。
- 酸化触媒
KA−、KC−など短期規制《現在の新車の基準(長期規制)より人段落前に基準》
以降の車は、酸化触媒を装着すれば対応可能です。
型式 |
記号なし、
K−、N−、P−、
S−、U−、W− |
KA−、KB−、KC、
(短期規制車) |
KE−、KF−、KG−、
KJー、KK−、KL−、
HA−、HBー、HC−、
HE−、HF−、HM−
(長期規制車) |
PM減少装置 |
DPF |
酸化触媒 |
酸化触媒 |
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どの車でも、装着できる装置はありますか?
- DPF
装置ごとに、適合車の範囲および条件が決まっています。
- 酸化触媒
原動機の型式ごとに使用可能な装置が指定されています。指定が無い場合はDPF対応となります。
どの車でも装着できるPM減少装置があるかというと、そうではありません。
例えば型式KA−、KB−は、酸化触媒を装着すれば対応が可能ですが、今のところ装置の開発が進んでいません。
なお、車の取り付け位置の状況などにより、装着時間、装着費用が異なります。適切な装置を、メーカーと相談の上選んでください。
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