スイミング・プール
久しぶりに、解説の欲しい映画を観た。
ここで終わってくれるなよー、と祈っていたらフッツリと終わってしまった(泣)。
頼むよ、置いてかないでくれー。
なにしろ主演女優がシャーロット・ランプリングである。
冒頭、地下鉄のシーンでは、「さすがの妖怪も老けたな」とまんまと思ってしまったが、あれは演出なのだと終盤思い知らされる。
天下のランプリング様が、小娘に嫉妬する中年女の役で終わるはずがないわな。
ところで、その「小娘」リュディヴィーヌ・サニエ(あ!『ピーターパン』のティンカー・ベルだ)の方も、ナカナカに凄い。
やたらに露出するヌードや水着姿の美しい事。
顔はちょっと地味だが、イタリアの宗教絵画に出て来そう。
奔放でお行儀が悪くエキセントリックな若い女。お決まりの孤独感。
最初は女二人の確執を描くかと思いきや、次第に女達は異様な馴れ合いを見せるようになる。
あるよね、女同士って、そういうとこ(笑)。
思わせぶりな会話と画面が水のように流れるうち、事態は急展開、観ているこちらはうろたえ、慌てさせられるが、多分考え過ぎはいけない。
南フランスの夏の、溢れる日射し、煌めく水面、したたる緑、輝く風。
その中に息づく、金色の髪とブロンズの肌。すらりとした脚、驚異的な胸。
そういった美しい世界に、素直に漂えば良かったのだ、最初から。
…でも彼女達に、ぜひともこれだけは言っておきたい。
二人ともすこぶる付きのいい女なんだから、男は選べよ、もう少し。
まったく…。 |
スゥイングガールズ
大好きな傑作青春映画『ウォーターボーイズ』の姉妹編、という事で、わりと楽しみにして観まして、まあまあ期待を外さなかった、明るく楽しい勢いのある、青春キラキラ映画でした。やっぱり若いっていいなあ。
「女子高生がラッパ吹いて、面白いか?」と思ったが、ちゃんと面白かった。
女子高生達は、ズーズー弁のせいもあって初々しく、素朴な元気に溢れている。時に暴走、時に失速、コロコロ転げ回る仔犬みたいでカワイイ。
白石美帆の女教師も、適度にかっ飛んでていい感じ。ズーズー弁もキマッてる。
紅一点いや黒一点の男子生徒も、あまりイケメンとかを持って来なかったとこが好印象。恋愛の比重が重過ぎないところも好きだ。
広々した田園風景に、響き渡る気持ちのいいジャズの調べ。耳に優しい方言と、泣いたり笑ったり、ドジったりで忙しく見飽きない、仔犬のような少女達。
目にも耳にも心地良く、楽しい材料が揃えてあってありがたい。
でも、傑作『ウォーター〜』と比べるのはナンだけど、似過ぎているのも事実。
申し訳無いが、竹中直人はもういいや。いつも同じだし。
全く個人的には、やっぱり「セーラー服姿の女子高生がラッパを吹く」よりも「水泳パンツ姿の男子高生がプールで踊りまくる」方が好きだし(笑)。
真面目な話、出演の少女達は楽器演奏の特訓をして撮影に臨んだそうだが、映像だと演奏が吹き替えかどうかの区別が付きにくく(わりとちゃんとしてるな、くらいは分かるけれど)、ハダカでシンクロというインパクトには到底及ばない。
それでも、うら若い娘がホッペを膨らましてラッパを吹き鳴らし、みるみる上達して行く様にはカタルシスがあったし、テンポの良い展開も心地良く分かりやすく、肩肘張らないユーモラスなやり取りに笑いながら、「ジャズ最高!」って気分にまで持って行ってくれる、充分に楽しい映画だった。
ところで。
最後の大会出場での、主人公の態度、あれは無いよねぇ。
いくらドジでも、いくら女子高生でも、言い出せないって……。
映画は「結果オーライ」で楽しく終わっているけれど、あそこまでして盛り上げなくちゃならないの?と、逆に引いてしまった。
気持ちのいい映画だっただけに、それってとても残念。 |
スーパーサイズ・ミー
「1日3食、毎日マクドナルドのメニューだけを30日間食べ続ける」という、命知らずな実験?企画に、監督自身が挑戦するドキュメンタリー。
アホや、この人。
と、思いつつ、単なるバラエティー感覚で観てみたが、意外と趣旨は真面目で、かなり集中して観てしまった。
日本も、もしかしたら似たり寄ったりなのかも知れないが、アメリカという国の食生活事情は、本当にヤバそうだ、という事が、ヒシヒシと伝わって来る。
実際、過酷な実験を行いつつ、あちこちで食事情を取材して回るスパーロック監督に付き合っていると、「マクドナルド商品を毎食一ヶ月」が、それ程極端なメニューではない、という現状が見えて来る。さすが、デブ大国・アメリカ。
店頭でのマクドナルドファンへのインタビュー。一月どころか、殆どずっとマクドナルドとか、マックでなくてもバーガー&ポテト&コーラの食事、とか。「他に何があるの?」とでも言いたげだ。
意外にも、「ビッグマック中毒」の男性が、太っていなかった。彼はビックマックだけが大好きで、サイドオーダーは殆どしない、と言うから、諸悪の根源はポテトか!?バケツのようなコーラやシェイクか。まあ、どれを取っても身体に悪そうなのは一目瞭然なんだが、「愛好者」達の言葉を聞いていると、マックだけがどうこうではなくて、他の選択肢も似たり寄ったりなのだ、という事が良く分かる。
一方で、監督の恋人(物凄く可愛い…仕込みじゃないのか!?)は、菜食主義者のシェフ。
「実験」を始める前夜、彼女は山のように野菜だらけの「ご馳走」を作って、無謀な冒険に飛び込む恋人にサービスする。
「ほ〜らほら、美味しそうでしょ〜?」と、使った野菜の名を並べ立てながら、彼の前に積み上げるが、ごめん、私でも全然、ソソられない、その料理。
正直、スパーロック君がこんな無謀な挑戦を思い付いたのも、彼女の料理に辟易したから?なんて、深読みしてしまったわ(笑)。
両極端があって、どちらもイタダケない。
ましてや低所得層に、コストも手間もかかる菜食主義は無理。
そもそも基礎的な知識すら、殆ど与えられていない様子なのだ。
一番ショッキングだったのは、中学校の学食でのルポだ。
セルフサービス形式の学食で、生徒達は好きな物を勝手に取って食べる事ができる。まずい給食を強要された私の世代には、夢のようなシステムなんだが。
並んでいる食品はと言うと、チョコバー、アイスクリーム、スナック菓子、ドーナッツ………おいおい。それって、食事?という物がズラリ。
学食の職員は「生徒の自主性に任せているけど、皆ちゃんとセレクトできてる」と胸張って喋っていやがる(怒)が、生徒達は「お菓子だけ食べてランチは終わり」と言う子が何人も出て来る。ガキなんぞに好き勝手やらせたら、こうなるに決まってるだろーが!大人が良い選択肢を与えてやらんでどーする!?
一方で、これではイカン、と気付いた地域もあって、同じシステムで手作りのスローフード中心のメニューに切り替えたところ、生徒の暴力事件が激減した、という結果が、ハッキリと出ている。
しかもコストは変わらない。当たり前だ、出来合いの菓子やジャンクフードは高価なんだからっ。
さて、もはやどうでもいいが「マックメニューで一ヶ月」の結果。
体脂肪やらコレステロール値やら、もろもろの悪そうな物が体内に激増し、見た目も見る見る出腹のタルタルになって、体重も最大11kg増。ウツに倦怠感に性的不能。最終的には肝臓・腎臓ボロボロ。
精神的にも肉体的にも限界を超えても、スパーロック監督がこのトライを完遂したのは、知識も選択肢も与えられない人々を思ったから。
マクドナルド側は関連を否定したそうだが、実際に公開後「スーパーサイズ」メニューは廃止された、というから、アッパレだ。
もちろん、マクドナルドだけが悪者なのではないのは、百も承知。どんな料理だって3食1月食べ続けたら病気になるよ。
でも、ヤバい食生活の象徴としては、確かに悪くない配役だ。
そして、命知らずのアタックをやり遂げたスパーロック君は、それなりにオトコマエでただのアホではなかった。
でも、まさかとは思うけど、良い子は真似をしないでね。マジで。 |
スーパーマンリターンズ 11/29
劇場で観た最初の感想は、「よくまあ、あんな子見付けて来たもんだなぁ〜」。
無論、主演のブランドン・ラウス君のこと。
前シリーズの故クリストファー・リーブが、そもそも原作イメージにピッタリだったんだけど、その彼にまたソックリでしかも若くて清潔感溢れる、そしてちょっと野暮ったい、彼。言うまでもなく古典的なハンサムボーイで、長身の筋肉質。お約束の顎も控え目に割れて、容貌的に比の打ち所が無い!完璧。
本人も自覚していたのか単にオタクだったのか、学祭時代ハロウィンでスーパーマンの仮装をした写真まで残ってる、可愛い(笑)。
で、せっかくそんな、完璧な容姿のスーパーマンを起用し、これまた殆ど完璧と思えるCGを駆使しての、20余年ぶりの"スーパーマン"だというのに…なのに………。
一つには、時代の気分に合わない、というのがあるかもしれない。作品がと言うよりも、"スーパーマン"という企画、設定自体が、もはやそらぞらしいと言うか。
むしろ映画の内容は、ミョーにスーパーマンが悩んだりボコられたりと、今風になってしまって、かえって本来の持ち味を損ねる結果になっているとも言えるし、そこら辺の塩梅が微妙に残念だった気がする。
ぶっちゃけ私は、悩めるスーパーマンとか、スーパーマンのホームドラマとか、見たくない。
悪役も、せっかくお馴染みレックス・ルーサーを持って来たのに、前作のジーン・ハックマンのイカレッぷりに遠く及ばず。ケヴィン・スペイシーは大好きな素敵な俳優だが、持ち味の哀愁が裏目に出た感じで、なんだか覇気が無く、普通の悪人の印象。陰謀自体も破天荒ではなく、割と筋が通ってしまっていて笑えない、いや愉しめない。
ついでに愛人も、なんだろう。ヘンに知性的なセクシーでないタイプで、フェミニズム団体に気でも遣っているのか?ここは普通にモンロータイプでええやん。と女の私が不満に思う。
恋愛要素が強すぎるのも不満の一つだが、その肝腎のお相手であるロイス・レインがまた、つまらない。私的には"元祖じゃじゃ馬"ってイメージだったのに、ミョーに落ち着いてしまって、しかも中途半端に美人で女っぽい。こんなのロイス・レインじゃないやい〜!
(旧作のロイスはガサツで色気の無いやせっぽちの不美人で、映画のヒロインとしてどうなの?と当時は思ったものだったが、今振り返るととてもチャーミング。そんな女を好きなスーパーマンも好印象だ。)
それでも感動した部分は、ロイスの新恋人のリチャードが、必死で戦おうとするシーンだったりする。
どうにも普通の人間の彼が、力及ばぬながら勇気を振り絞って頑張る姿を見ると、つい本気で応援したくなる自分がいる。そして万能の力を備えたスーパーマンも愛に変わりは無いのにと、ふと気付いて、その孤独に胸を打たれるという。
スーパーマンだって戦うのは怖いし、多分神経も通ってるから痛い事もあるはず。なのに"強い"と分かって見てるこちらは、スーパーマンの100分の1の結果しか出せなくても、普通のリチャードを褒め称えたくなってしまう。
いや彼、最初はせこい当て馬と思ったのに、良かったよ、いい男だった。
ところでロイスは子供の事を何と説明しているのか…あんないい奴だましてたなら許すまじ。どうもこのロイスは好かん。
いえね、けっこう楽しんだんだけど、あのテーマ曲はワクワクするし、とにかくCGは凄くてもう、どこがなんやらワケ分からんし、しつこいようだが主演はハンサムだし。
そうそう、ラウス君のクラーク・ケント姿がまた、とても似合っていただけに、ケント部分が少なかったのも残念だった。私メガネ萌えだわ。つくづく実感。
だいたい高校生の『スパイダーマン』ならまだしも、いい大人で社会人のヒーローが、グダグダと何年も前の恋愛引きずるとか、完全無欠のストーカーと化すとか(笑)。やめて。
作る気満々だった続編が頓挫したのも、ちょっと納得の展開であったわ。私としてはラウス版スーパーマン、もっと見たかったけど。
続編ではなく、リメイクにすれば良かった、とも思う。あの主演を迎え、格段に進歩した撮影技術をもってすれば、それで充分楽しめたはず。そして時代設定も、やはり現代はそぐわない。60年代あたりでやって欲しかった。
やはり"ヒーロー不在の時代"なんだろうか…。 |
スクール オブ ロック
いや〜。
あんな醜悪な顔を見ながら、ロバート美形プラント様の美声を聴くハメになろうとは。
しかし、美醜はともかく、ノリが良くって楽しめました。
なにしろ私をすっかり怒らせた『キング・コング』の映画監督役をやった、ジャック・ブラック(怪演…ブ男)が主演、と知ってて観たんで、怖い物見たさもあったけど、そんなに期待はしてなかった。
で、予想通りブラック演じるデューイは、根拠の無い自信とロックへの愛だけが財産のロクデナシ男。ああ、暑苦しい。
でも、なかなかイイ声をしてたりする。おやおや?
物語は単純で、その落ちこぼれ男が小学校(!)に教師として潜り込み、生徒達を集めてバンドを組んでコンテストに出場する、というもの。
ありがちなストーリーで、ちょっとうまく行き過ぎだが(なぜ今まで彼が不遇だったのか、分からない程の行動力と有能ぶりだ…)、子供達は生き生きと可愛いし、気の優しいルームメイトのネッドや、頑張り過ぎで破堤寸前の女校長(可愛いぞ…)、本来なら絶対接点が無かったであろう同僚の教師達、と、魅力的な人間関係が飽きさせない。
そして流れるのは、もちろんロック!
私は特別ロックファンだった記憶はないが、これだけ豪華版で聴かされ続けると、やっぱり自然と血が騒ぐ。若い(幼い)頃聞き流していた音は、細胞に組み込まれているのかも知れない。なにしろ、楽しかった。
そしてこれも、特に子供好きではないけれど、アガリ症の子、家庭の事情の複雑な子、音楽センスに恵まれなかった子…と、どの子も一生懸命で、健気に頑張る姿を見せられると、やっぱり応援したくなる。そしてデューイが、(口から出任せで)見事に皆をフォローして使い分けていく様子に、気が付けば拍手を送っている。
デューイと対照的に、平凡で堅実な生活を求めていたルームメイトのネッド。ずっと弱気で彼女の言いなりだったけど、最後の選択は、本当に嬉しくって共感できた。
いかにも楽観的でお気楽な、都合の良い展開だが、それもまた良し。
人生楽しくやったモン勝ち、と、心から思える、いい映画だ。 |
スタンド・バイ・ミー
女の大半は、「少年」にかなりの幻想を抱いている。
男性が少女に抱くそれとは違う、もっと自分に引き寄せた、憧れとも郷愁とも言える感覚。
あの頃、実際身近にいる「少年」達は、決してそんなにありがたいモンじゃなかった。
でも、少なくとも我々よりずっと楽しそうで、身軽そうで、未来が明るそうな気がした。
男なんて不自由なもの、と気付くのは、ずっとオトナになってから。
知ってしまえばなおさらに、ひとときの輝きは愛おしい。
で、『スタンド バイ ミー』。
スティーブン・キングが自らの少年時代を回想して書いたという物語りが原作だ。
田舎町でそれぞれに苦労や悩みを抱える少年四人組が、「列車事故で死んだ少年の死体を探しに」線路際を旅する物語。
ひと昔前の、閉鎖的だがのんびりしたアメリカの田舎町の様子や、トム・ソ−ヤーを思わせる少年達と森や川の景色。木の上の隠れ家に、キャンプファイヤーに、数々のオールディズの名曲。
主人公達が皆、辛い状況に苦しんでいるのもかかわらず、いつまでもここにいたいような懐かしさがある風景。(ましてや、我々の幼少期とは全く違う景色にもかかわらず!)
大きな話ではないが、この空気感はずっと心に残る、貴重な映画だ。
陸橋のシーンは最高。ヒルのシーンも、犬のシーンも、早朝のシカも大好き。
苦しい環境にいても、はしゃがずにはいられない幼さ。
「死体を見つける」事自体に、たいした意味がある訳ではないが、成長期の魂は、ちょっとしたキッカケも見逃しはしない。
旅の始めと終わりでは、4人は別の少年になっている。
その瑞々しさが眩しく羨ましいのは、私が歳を取ってしまったせいか。
キング自身の幼少期とおぼしきゴ−ディ役が、とびきりの美少年なのはご愛嬌として、やっぱり注目を集めたのはクリス役のリバー・フェニックスだろう。
ちょっと不良っぽくて影があって、煙草を吸う姿があの歳でサマになっていた。
でも、顔立ちはまだ幼くて「ダンゴに目鼻」。はしゃぐ姿は無邪気で子犬みたいだし、辛い思い出を語るシーンでは顔中真っ赤にした泣き顔が真に迫ってタマラナイ。
原作がキングの体験談だからなのかどうか、クリスのあまりにも悲しいその後が語られて幕が降り、人生は切ないな、なり、何だったんだ今まで、なり、観客は色々考えざるを得ない。
私としては、作品として、あのエピソードをどう受け止めていいものか、良く分からずにいるんだが。
実際にリバー自身が若くして死んでしまい、終わってみればこの作品が一番だったかな、と思うにつけ、ほろ苦い切なさは募るのであった。 |
ステップフォード・ワイフ
70年代の映画のリメイクだという事だからなのか、うーん。
なんとなくアンバランスな印象があった。ラストも無理矢理っぽかったしな。
科学的要素(と言うのか)が、いくらコメディとはいえあまりにもいいかげんで、家並みや室内装飾、それにワイフ達の美しさがとても丁寧に奥行き深く撮られている分、もったいないと言うか。
「カリスマ主婦」が脱税で投獄される御時世だからこそ、も少し真面目に取り組んで欲しかったな。
金髪ロングのイメージが強いニコール・キッドマンが、ブルネットのショートカットで登場、意外に似合ってキュートな印象。
まあ結局は、最後に金髪で登場するための落差設定なんだけど。
でも正直言って、どうしてキャリア女性は黒い服にこだわるんだろう。
私は男性でもないし、頭カラッポな主婦を好みもしない、っつーかキライだけど、あの50年代風のファッションは大好き。
働くのに特に動きにくいとかって事も無いと思うんだけど、カラフルな方が気持ちもアガるし。キャリアと呼ばれる仕事の大半は肉体労働じゃないんだしさ。
他にもベッド・ミドラー、グレン・クローズ、クリストファー・ウォーケンと芸達者を揃え(ここは魔女の城か!?って顔ぶれだが)、ニギヤカで楽しいイカレた世界が展開される。
前半、つまり「改造」前のミドラーのキャラクターは最高!痛快だ。
ゲイの建築家も笑えたが、あの方向に「改造」されるとは…ゲイの気持ちは分からないから仕方無いか。
ストーリーは他愛無く、バカバカしいものの、ラストで現代風?アレンジのドンデン返しが、かなり無理矢理という印象で、単純に終わらせていいじゃない、と思ってしまった。
だってあの主犯の動機と手口は、どう考えてもズレてるし、もし私なら、絶対に先に男をなんとかするもの。
いくら「くだらない」コメディでも、こういう理屈が通らないのはキライ。
とても丁寧に手をかけた映画なのに、残念だ。
ところで、ステップフォードの妻の一人、サラを演じた女優が素晴らしく美人で(ちょっと叶恭子さん似?)目が釘付けになったが、彼女は有名な歌手・フェイス・ヒルでした。
無知な私はどこぞのスーパーモデルでも連れて来たのかと思ったわ。
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ストリート・オブ・ファイヤー
ロックンロールの寓話、というサブタイトルがついているそうだ。
な〜るほど。
陳腐でありきたりなストーリー、類型的で薄っぺらなキャラクター、現実感の無い舞台設定。
圧倒的迫力のロックンロールだけが、語るべき唯一の主役として君臨している映画。
公開当時、映画好きの友人達がこぞって絶賛していたのが印象的だった。
まあ、上記の意味でならいいんだけどね、話のつまらない映画は、私はあまり好きじゃないのよね。
ニヒルなヒーローは甘いハンサムだけどアホそうでトロそうなマイケル・パレ。どう見ても運動神経ニブそう(って事はリズム感も悪いはず)なダイアン・レインがロッククイーンとは笑止。
悪役のウィレム・デフォーと、ヒーローの相棒になるエイミー・マディガンが、面白いといえばそうだけど。
そのデフォーも、最期のタイマンで絶対ウェイト的に不利な武器を選んでわざわざ負けてるし。 相棒だって、なんで相棒になるんだっけ?
この相棒役、脚本段階では男性だったのを、女優マディガンがウォルター・ヒルを説得した、という話だった。確かに新鮮だったけど。
やっぱりデフォーを語ってしまおう。
この映画で私は初めて彼を見た。
ギャング団のボスなのにミョーに色白で華奢で、ロッククイーンをコンサート会場からかっさらう狼藉は働くくせに、捕まえて縛った後はお願いしてるだけ。ケダモノッぽい顔なのに、なんか哀愁漂っちゃったりして。
ギャグマンガの中に劇画のキャラクターが特別出演、みたいな。
この後私は『プラトーン』でデフォーの大ファンになるんだけど、この時点で、忘れられない個性的な彼ではありました。
くどいようだが、ロックンロールは最高だったよ、ダイアン・レインが口パクで歌う『今夜はAngel』は、未だにイントロで血が騒ぐ。
…でも本当は、この映画じゃなくてTVの『ヤヌスの鏡』のイメージだったりして。あのドラマは面白かったなあ。 |
スパイキッズ1.2.3
好きなのよねー、このシリーズ。
って言うと、友達に「エエ〜ッ!?」って言われる(事が多い)。
分かるけどさ。
楽しいと思うんだけどなあ。バカバカしいっちゃそうだけど。
とてもバランスの良い、目的のハッキリした、センスのいい映画だと、私は思うんだけど。
そもそもね、私、「子供から大人まで楽しめる」と銘打った映画で、楽しめた経験が、無いの。
んなワケないじゃーん。アレは正しくは、「子供に喜んで欲しいと大人が思うような映画」でしょ。
その点「スパイキッズ」って、徹底して子供向けで、オトナの顔色なんて伺ってない。(じゃあバンデラスの起用はなんなんだ!?と言われると何も言い返せない、私自身それに釣られて観たんだから)
でもだからと言って、子供は大喜びするけど大人が眉をひそめるような下品さも無い、むしろすごーくピースピースな雰囲気で、終わってしまえばみーんなトモダチ、ってとこも好き。(そこら辺がダメな人には「くだらない」に写るのかも。)
シリ−ズ物って、だいたい尻すぼみになって行くものだけど、1、2、3とどんどん吹っ切れて行く(元々大傑作ではなかったせい?)感じがまたいいし、全編通じてのイメージが変わらないのもいい。
主役の姉弟「キッズ」は、子供の可愛らしさを期待して観る人には御不満かな?「子供なんてこんなモン」程度の私はお気に入りなんだけど。
ジュニのダサさがいい。カルメンのミもフタもない性格も大好き。
悪役、というか対抗馬になる男の子がいつも美少年なのも、とっても私好みだ(悪役が美形は鉄則)。
残念ながら、ママだけがちょっと印象が薄くて、全然顔が覚えられないんだけど、性格もイマイチはじけてないし。一人くらいはマトモな方がいいのかな?
あとはもう、無意味にセクシーなパパ、恐い顔のおじさん、エネルギッシュで味わい深いじーさんばーさん。
そして毎回、登場しては馴れ合ってしまう悪役達は、他愛の無い悪い夢みたい。
メカや小道具も、ファッションも、悪役達が創る異世界も、一貫してカラフルでキュート、さすがはラテン系。音楽も含めてのノリノリぶりが心地良い。
『1』のバーチャル空間は、ダリやマグリットの絵のようで、「おっ」と思った。サーカスの道化のような悪役も哀愁があって、印象的(でも役名忘れた)。
『2』の島の生物、ああいうの大好き!ピンクのブタが空飛んだり、キングギドラ(違うか)が人に懐いたりするのを観るだけでも楽しいのに、ミニチュアまで登場!パターンではあるけど博士の壊れっぷりも可愛くて、楽しめた。
『3』は、残念ながらビデオで観たので、呼び物の3Dが体験できませんでした(メガネ付きはDVDのみ)。だから画面的にはちょっと、楽しさが伝わらなかった。この映画にピッタリのいい企画だとは思うんだけど、残念。
でも、スタローンの悪役は意外とイケてたな。ひとりぼっちで寂しいので、人格を分裂させてバ−チャル化して話し相手にしてる(君の気持ち、分かるよ…)んだけど、「暴力的な私」「平和的な私」「知的な私」。「知的なスタローン」ありえねー(笑)。
カルメン姉ちゃんが、もうだいぶ育ってしまって、そろそろ「キッズ」はキツイかなー、って感じなので、やっぱりこれで「ゲームオーバー」かしら。
この徹底した世界観は、サヨナラするのが寂しいけどなあ。 |
| スパイダーマン
アメコミ物の映画って、だいたいあんまり好きになれない。『バットマン』も『X−Men』も、なんのこっちゃ、って感じの私なんだけど、これは中では楽しめた、かな。
スーパーマンを筆頭に、日本人の美意識からするといかがなものか?なファッションが多いアメコミヒ−ロ−達の中、スパイダーマンの赤いコスチューム は、なかなかそそるものがあるよね(って私だけ!?)。ま、街を歩くのはお勧めできないけどさ。
ストーリーも、主人公、つまりスパイダーマンになるピーター君が若くてシャイで、けっこう青春映画しちゃってる。切ない恋、残酷な彼女、成長に挫折。
両親に早く死なれて叔父叔母に育てられ、その叔父も殺されて、やっとできた親友の父親に憧れていたのに、その親友の父が………ぷぷぷ。やっぱりおかしい、アメコミって。
怪人ウィレム・デフォー、本来なら上品な紳士が、まさか!?ってのが狙いのはずの役なんだけど、変身前と変身後が同じ顔(笑)。あれ絶対、友達が見たらバレバレだって、「あれっデフォー、なに空飛んでんの」って言われちゃうよ。すごい嬉しそうに演じてて良かったけど。
映画館で観たので、蜘蛛の糸で摩天楼を飛び回るシーンは迫力がありました。
劇場でないと、伝わりにくいかも知れないけど、生身で空飛ぶキモチイイ夢(一説にはエッチな夢だとか…)が好きな人なら、きっと楽しめるはず。
マジで夢に見ちゃった、私、単純。すごいキモチ良かった。
けっこう笑いの要素も多くて、楽しく見る事ができました。
最初、自分で作る スパイダーマンの衣装が、ものすごく情けなくて笑った。見ながらキャットウーマンを思い出してたんだけど、最近観た『ゼブラーマン』も最初自作衣装だったし、正義の味方ってマメなんだね。
あんまり言いたくないんだけど、やっぱヒロインのメリージェーンが、アレってのは、どうも、ねえ。
なんか雨に打たれて乳首透けてましたけど。あんな無意味な乳首を、私は生まれて初めて見たよ…(脱力)。
ヒーローものに付き物のゴージャスなグラマー美人の登場は、主人公の若さからしても無理っぽい?かも知れないけど、それにしてもただの一人も美人が出ない潔い映画だ。………と、思ったら、いました、一人、叔母さん。上品で可憐だった。ハスッパなメリージェーンと並べたら、君は野に咲く花のよう。 |
スパイダーマン2
やっぱり面白い。
何だろう、アメコミ系なのになぁ。
話面白いし。
M.Jは相変わらずで、でもなんか都会でもチヤホヤされるようになっちゃってて納得がイカンのだが、それを差し引いても、楽しめた。
タコ怪人のビジュアルも良かったし。
なんか小デブのオヤジなのが泣かせる。
タコって、我々日本人にとってはひょうきんな固定イメージがあるけど、欧米人にとっては悪魔だからな。
最初の暴れ出すシーンとか、結構恐くて見ごたえがあった。
『1』もそうだったけど、社会的地位も高く、人格も卑しからぬ紳士が悪に食い潰されてしまうのよね。
それと、全然予備知識がなかったので、スパイダーマンの顔出しにはビックリ!してしまった。
電車の乗客達とのカラミは、良かったなあ。
私の好きなおばさんも大活躍(笑)。
前回からお気に入りのハリー君も、相変わらずチャーミング。でもあの展開だと、次は…彼が!?
うわぁん、残酷だ!
って、すっかり楽しみにしてるじゃん、自分。 |
スパイダーマン3
う〜ん、長い。そして、『1』『2』共に、ちょいダサ青年ピーター君の悩める青春映画としてナカナカ好きだったのですが、今回あまりにそっち方向へ行き過ぎてしまって、グダグダでした。爽快感が、無いの。
元々イモ兄ちゃんとイモ姉ちゃんの恋愛だし。
ちょっと可愛いハリー君は、哀れ過ぎるし。
中盤のピーター君は目を覆いたくなるかっこ悪さ。
出て来る人間は男も女もバカばかり。
でも、さすがに終盤はそれなりに盛り上げて、「人間愚かだからこそ、成長のチャンスもあるんだよなぁ」なんて殊勝な事を考えてしまいました(笑)。いや、真面目なテーマなんですよね。
って言うか、シリーズ中唯一のイケメンキャラを……、あーあ。落胆。
でも、一歩間違えば失笑モノの韓流的展開(愛→憎しみ→記憶喪失!)も、ハリー君の無邪気な笑顔を見てると胸が痛んで、それなりに感情移入できてしまったんだけど。元々優等生のお坊ちゃま君だものね。人は良いのよね。
ウィレム・デフォーのハリーパパも大好きだったんで、ぜひ親子復活をお願いしたいところなんだけどな。
でもって相変わらずMJ、異様にモテ過ぎ。
容姿もさる事ながら、性格もどこら辺がいいんだかサッパリ分からないんだけど…ただの尻軽バカ女にしか見えないんですが。
それでも、というには説得力の無い容貌なんだよなぁ、あの娘。
CGはもう、ほぼ完璧なのだから、後は映像センスが好みかどうか。
嫌いじゃないけど、動きすぎで疲れるし印象が薄くなりますね。
でも、『砂男』は迫力あったし、『ヴェノム』のデザインもかっこよかった。詰め込み過ぎの感じは否めないけど、善悪入り乱れての大混戦は素直にサービスと受け止めて楽しめた、私は。
砂男役のおじさんも、青い目が悲し気で印象的。怖さや憎さよりも哀れを強く感じてしまう悪役なので、ラストはちょっと良かったな、と。後の事は知らんが(笑)。
そして相変わらず、メイおばさんだけは正気を保っていてくれて、一服の清涼剤。
本当に、見るたび、メイおばさんはこのシリーズの輝ける良心だ、と思う。
でも正直、罪と復讐に関する彼女の考え方は、(あの上品な口から出るとますます)感動的で美しいけれど、私自身がそのように考えられるかと問われたら、無理かもしれない。
でも、世の中にはああいった心清く善良な人がいると、少し信じたい気はする。ちょっと泣いちゃいました。 |
300(スリーハンドレット)
ストーリーは単純明快、ペルシャと戦争。あとはもう、闘う、戦う、殺す、チョン切る、そして腹筋!腹筋!腹筋!
黒パンツに赤マントの腹筋軍団300人が、とにかく殺しまくる、映画。
なんだけど、これと言って誰がどうという性格描写とかも無く、皆一様に勇敢で好戦的で屈強なばかりのスパルタ兵達が、倒れるたびに悲鳴を上げそうに思い入れして観てしまった。
原作がアメコミだという事で、凝りに凝ったCG画面は、あちこち原作の構図をそのまま使っていたりして、映画としてはちょっと珍しい絵なんかもチラホラ(必ずしも映画の絵として成功していなかったりするが)。
セピア色がかった下地に所々着彩したような、ちょっとウソッぽい画面のせいか、およそ我々の現実感を逸脱した腹筋のせいか、血みどろシーンもあまり痛くなくて、むしろ美的でさえあった。
キレイなおネーちゃんがラリッて憑依するシーンとか(おい…)はCGならではのキレイな絵で楽しい。
反面、こちらと距離が空いてしまった感もあって、時々セピアやCGが邪魔に感じられたりも。
とはいえ、ここまでこだわりまくって作ってもらうと、とにかく嬉しい。
スパルタ戦士達のマッチョぶりもスゴイが、ペルシャ軍のヤバさも物凄い。強いんだかなんなんだか良く分からないけど、とりあえず見た目は怖い(笑)のがゾロゾロ。そしてスパルタ王のビジュアル!!金粉ショーですか!?しかもなに、で、でかいぞ、この人。距離感わかんない。ああ、マンガっぽい!
しかしそれなりに、ちゃんと一環した美意識が楽しく心地良い。
そしてスパルタ王が、とっても憎たらしく傲慢なもんで、ラストの槍のシーンは本当、「ああぁあ〜〜〜〜〜…………(ガックリ)」てなモンで力が入って抜けた。歴史を見れば結果は分かっているんだけど、でも。
あと、唯一独身者で参戦した彼が倒れる所も、力いっぱい手に汗握った!
筋肉は好きだがマッチョな脳みそはキライ。
この映画の戦士達は身も心もマッチョ一辺倒だし、王妃は女の浅知恵丸出しだし、マッチョじゃない男はみんな腹黒だしで、とにかくマッチョ賛歌なんだけど。
それに正直、主演のジェラード・バトラーは好みじゃないし印象薄いと思うんだけど。
この徹底した作り込みぶりと、大量の腹筋と、戦士達の死に様の前には、もういいや、日常生活の価値観なんか持ち込むのもアホくさい。
とにかく私は手に汗握ったし、スパルタ軍を応援してしまった。
てなワケでとりあえず、
スパルタニア〜〜〜〜〜〜ン!!!
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S.W.A.T
あららー?なんだか、TVドラマみたい。
アクションは凄いし、S.W.A.Tメンバーさん達はそれぞれ個性的なはずなんだけど、なんだかのめり込めない、軽いというか、浅いというか、要するに退屈してしまった。
主演はお気に入りのコリン・ファレルだし、紅一点の隊員ミシェル・ロドリゲスは美人でかっこいいし、前半けっこう期待したんだけどね。
麻薬王が捕まるあたりから面白くなるはずが、失速。「一億ドルだー!」で、おお、やっと始まるのか、長かったーと思ったけど、結局普通にドンパチが続くんで、刺激に慣れてしまったかも。
最初の相棒が、これで退場じゃないだろうな、と思ってはいたが、再登場までが長すぎて「ああ、いたっけ、こんな奴」って気分になっちゃってたし。裏切り者が出ても、そいつに思い入れができてないからショックが弱いし。マフィア相手に「人殺した」って驚かれてもなぁー。
サミュエル・L・ジャクソンが頑張ったのはいいとして、それが本筋とどう繋がって行くのか、という所があまり見えないし。
って言うかジャクソン隊長、人選大失敗してるし(爆)クビでしょ!?
「メンバー集める話」にしては各キャラが印象薄いし、「俺を逃がした奴に一億ドルやるぞ!」の話にしては、その後の展開に工夫が見られない。誰も信用できない…とか、コイツと思えばまたアイツ、みたいな緊迫感も無かったし。
どっちつかずで散漫な印象だったな。 |
ゼブラーマン by京都の金
1:ゼブラーマン最高!すっげーくだらなくて無茶苦茶で笑えて感動できてすごかった。
あんまりみんなが言うのと弟の「珍しい邦画のエンターテーメントだよ」の一言にヒマだし千円だしと軽いノリで行ったらどえらい映画だったわ。何で主演100本記念がゼブラーマンよと思ってたら大納得。5日までです、まだ間に合いますよー。
はっきり言って私にはラストサムライよりゼブラーマンのが上ですわ。この数年に見た映画のナンバー1は“オーシャンズ11”だったけど超えた!
2:私が思う映画に欲しいお約束がみんな入ってました!来週出かける用事があるので2回目見ちゃおうかと思ってます、かなりの確率で行っちゃいそうです。
3:鈴木京香って事務所の方針か何か知らないけど“谷間禁止”だったらしいです、去年まで。あのゼブラナースの衣装はすごかったですよね(^^)渡部篤郎もいきなり冒頭で「チ××かゆい」だもの・・・ああいう非日常は大好き!母が渡部篤郎の大ファンなので「こんな事言ってるぞ」と教えたら篤郎が言うなら良いそうです。
4:かゆみの原因は“インキン”だそうです(^^)今日2度目を見に行ってパンフレットを買ったら書いてありました。ゼブラナースの衣装有名な高級ボンテージショップの注文品で本皮だそうです。あ〜3回目行きたーい!DVD絶対買う!! |
ゼブラーマン
いやあ、元気良かった!
なにせ「Vシネの帝王」で100本記念だし、今を時めくクドカンだし、鈴木京香様の谷間だし、っつーコトで、ニギヤカでテンポ良く、押さえるとこはキチンと押さえて、楽しい映画でありました。
シュールでキッチュ(最近聞かないね、この言葉)な世界観。ビミョーにズレたままどんどん積み重なっていく大量の会話。なんだか可愛いクリーチャー(って言うのか?)。膨大な量のギャグの数々。
ギリギリまで笑いを引っぱってくれたのが、私には救いだった。
それと、ゼブラーマン、ネーミングはダサダサだけど、完成型はかっこいいよね。衣装もだけど、「白黒つけるぜ!」ってキメ文句も(ゼブラだからお笑い半分なんだけど)イカシてる。
アメコミ物のヒーローなんかダメダメじゃん、それともアメリカ人は、ああいいうのがかっこいいのか(そうかも…)?
主演の哀川翔は、なるほど世間で言われるように、いーヤツなのかもしれない、と素直に思える程、このサエない教師役、ハマッていた。ナサケナイけどひたむきで、ついつい応援したくなる。
笑いの要素も高得点。
ゼブラーマンの「はじめてのお出かけ」には、本当に大笑いしてしまった。飛行訓練のズタボロぶりもイカス。座ってるだけで笑えた、あの姿。
車椅子の浅野少年との掛け合いも、泣かせ&笑わせる。「浅野さんって、呼んでもいいですか」には本当、笑いながらもグッときちゃった。
私的にはかっこいいよりキモイが先立つ渡部篤郎(ごめん、だって…)も、もはやキモさが「芸」なんだなと再認識。笑わせていただきました。
浅野少年役の子役も、生意気だけど健気な演技で良かった。子供に厳しい私もこの子はOK、他の役できるの?ってくらいハマッてたので、後の事は知りませんが(笑)。
そして、麗しの鈴木京香様!ビックリした。ゼブラナースは必見だけど、それ以外の母親役の顔も良かった。頑張ってつっぱってる登場シーンが好き。
さて。
私は邦画を殆ど観なくなって、もう何年にもなる。とは言っても少しは観てはいるんだけど、パーセンテージは恐ろしく低い。
日本人の男が好みでないから、ではない(ちょっとはあるかも…)。
なんつーか、甘ったるさがイヤなのよね。理屈じゃないよ、心だよ、みたいな。あるいは愛が大切とかさ。
「望めばかなう!」って言われても、私は最後までゼブラーマンがどうして飛べたのか分からなかった。
もちろん飛んで欲しいし、飛ばなきゃ話にならないさ。でも説得してよ、もうちょっと。
結局こうやって、口当たりのいい甘い事言ってくるくるっとまとめちゃうんだなあ、と言うのが、観終わっての私の感想。
せっかく楽しい元気ないい映画なのに、本当に残念だ。
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ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲- 5/1
あーあ。見ちゃった。
分かっていたのよ、こういう気分になる事は。
仲里依紗ってなに?誰かの娘とか?そういう話も聞かないけど、どうしていい役もらえるのか分からない。
と、まあいきなりこんな事を言ってしまうのも、この仲さんに興味の無い客には全く見る所無い内容だから。
だいたい安易な続編には懐疑的な私だけど、今回ほど悲しい出来も珍しいんじゃないだろうか。
元々前作が、力一杯B級テイストで、くだらないのが取り柄みたいな映画(大好きだよ…)だったのに、手間暇とお金をいっぱい掛けて、ミョーな理屈を捏ね出したら台無しでしょ。
個人的に“浅野さん”が成長して登場してくれたのは、ちょっと嬉しかったんだけど。
せっかくの前作のキッチュな世界観が、タダの安っぽいSF世界になってしまってるし。
笑える部分が殆ど無いのはどうした事か?
哀川兄貴はきっと、本当にいい人なんだよね。つい「続編?出るよ〜」って言っちゃったんだな……。
三池監督は元々ムラがあると言うか、楽しめる時とそうでない時の幅が大きいんだけど、クドカンでつまらないってのは、私的にはむしろ新鮮かも……「脚本家変わったのかな?」と、思ってしまったわ。三池的適当さとクドカンの面倒臭さ、双方の下品さと、悪い所ばかりが出てしまった感じ。
仲里依紗 のファン、または露出度高い女の子なら誰でも嬉しい人以外にはオススメできない残念作。 |
ソウ-SAW-
ショッキングな冒頭シーン。
目覚めるとトイレで鎖に繋がれている。
向こう側には見知らぬ男、二人の間に自殺死体。
なに?なに!?と思う間に、エグくてコワ〜イ物語が展開していく。
残酷描写が苦手な人は、きっと拒絶反応起こしちゃうだろうな。
でも私は、かなり、と言うか、ものすご〜く、楽しめました。
いや残虐シーンじゃなくってさ、なんと言うか、何が何でも脅かしてやるぞ、っていう徹底したサービス精神と、パズルゲーム的に(そう言えば犯人の名は‘ジグソウ’だったな。)ネチネチ組んで一つづつ開いて見せる構成のち密さが、ものすごーく、私好み。
ラスト笑ったもん、マジ、もう笑うしかない。
なにかフェアプレーなスポーツゲームを見たような爽快感。(でも私スポーツ観戦はキライだけど…)
主役の一人、アダムをやった俳優が、原作(監督と共同)と脚本も書いている。
そう言えば、学生の自主製作映画のような匂いが無くもない、ただし完成度が物凄く高いんだが。
若い勢いとか、集中力が、画面から伝わって来るみたい。
良い意味で手作り風と言うのかな。
惜し気もなく詰め込まれたアイディアの中には、「そううまくいくかな?」という物も無いではないが、心意気が嬉しいじゃないの、こんなにてんこ盛りにしてくれて。
汚いトイレが主要場面で、人物は拘束されて動けない、という不利な設定ながら、回想や刑事、医者の家族の様子を織り交ぜて、画面も見応えがある。
犯人ジグソウを刑事達が追い詰めるシーン等は、絵的にもかなり上出来で、恐ろしくも美的。
予算はそんなに多くないと思うけど、発想の面白さとそれを引っ張る演出のしつこさで、見応えは充分だ。
(この若々しさに何となく『フォーン・ブース』を思い出した。)
キャラクターも、それぞれ個性的で、説得力があり、それぞれ何だか怪しくてよろしい。
誰もが思わせぶりで、怪しくないのってゴ−ドン医師の娘くらいじゃないかな(笑)。
細かい罠が所狭しと張り巡らされていて、タイトルの‘SOW’にしてからが「ノコギリ」と「見る」の二重の意味が乗っけられている。
救いのないラストシーンの後味の悪さよりも、膨大な数の仕掛けとその始末をキチンと見せてもらった満足感が大きくて、「いや〜、いいゲームでしたー」と、隣の人と肩でも叩き合いたい気分。
…とは言うものの、観た晩は戸締まりを確認してしまいました。
だってコワイんだもん。
追記:この映画のキャッチコピーは「『CUBE』meets『セブン』」。
こういう宣伝ってどうなんでしょうか。
『CUBE』より『セブン』より面白いのに。
無名の悲しさと言えばそれまでだが、ブラピも出てないしな。
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ソウ2-SAW2-
異様に完成度の高かった前作『SAW』の続編という事で、あまり期待はしないぞと自分をなだめつつ、でもやっぱり楽しみだった本作。
う〜〜〜〜〜〜ん。
頑張ったね。
やはり予想通り、前作程の緊張感や構成の緻密さは無いものの、充分ハラハラさせられたし、アイタタタな場面に目を覆ったし(これはちょっと多過ぎかも)、それなりに、ラストはアッと言わされた。フェアプレー精神?は健在で、こういう律儀さが、私は好きだ。
前作以上に『CUBE』に似てしまったのが残念なような、開き直ったかな?ここらへんも微妙だが、ストーリー性ではこちらの方がちゃんとしてる。まあ後出しだから(笑)。
ラスト近くで前作のファンへのサービス(だよね、あの場所に戻るのは…)もあり、前作で私が気になって仕方なかった、唯一の生還者アマンダちゃんのその後もちゃんと見せてくれて、本当に真面目にしつこくアイディアを練った様子が伺える。
もはやSAWワールドは確率されてる感ありで、『3』ももうじき公開と言うのも頷ける。この調子でフレディやジェイソンみたいになって、ついには宇宙に進出しちゃうんだろうか。ま、それも良し(観ないけど…)。
人数が増えたのと、監禁場所が広くなった分、前作の閉塞感は無く、その分散漫な印象になってしまったのは残念。
監禁されるメンバーがガラが悪くて、比較的たやすく傷付け合ってしまうのも、ちょっと好みじゃなかったな。葛藤渦巻く前作と、つい比較してしまって残念。
そして前作で、低予算ながら数々見られたセンスのいい美しい画面も、今回は印象的な部分が無くて、これまた残念。
とはいえ、手に汗握る脱出劇、犯人とのスリリングな対話、そしてドンデン返しと、揃えるべき所はきちんと揃えて見せてくれた事に、素直に感謝したい。
それから、かなりのエグイ残酷描写も、不道徳とも言えるストーリー運びも、あまり気にならず楽しめてしまう自分の悪食ぶりにも、ちょっと感謝、かも。 |