ら行 ら始まるタイトルの映画

ライフ・アクアティック 

な、なんだこの、ミョ〜な時空感覚………ユルユルだ。
世界的海洋生物学者にして探検家・ズィスー氏とそのチームは、揃いの青い制服に赤いポンポン付きニット帽。かっこいいんだか悪いんだか(全体としては明らかに後者・笑)……チームのリーダーも構成員も、やる気があるのか無いんだか(だいたい後者に見える)。
おまけに話の内容はかなり激しいから、脱力と驚愕の繰り返し、だけどその切り替えのタイミングが掴めない。
息子かも知れない青年が名乗り出ても「で、私の子なのか」「知りません」「そうか」(追求しないんかいっ!?)いきなり海賊に襲われるわ(闘うんかいっ!?)息子かも男がいきなり大金持ってるわ(金持ちかいっ!?)ズィスーが「従わない者は…」と言うと腹心の部下が真っ先に出て来て「あ、間違えた」(人の話聞けよ!っつーか分かりにくい指示出すな!)人質に取られた監査役が必死でかけて来た電話は全然要領を得ない(親切な少年の説明はいいから…)etc.etc.ってか、全部ヘン!
加えて、初期のTVゲームみたいな♪ペッペコポコポコ♪いう音楽、かと思えばいきなりBGMだけが壮大に盛り上がってみたり。
なんとも、すごく安定の悪い椅子に座ってるみたいに、ずっとモジモジしながら体重をかける場所を探してた。

こんなヘンテコな映画、さり気に豪華キャストだったりして、しかも皆好演。
ズィスー役はビル・マーレー(老けちゃって分からなかった!)。今まであまり好きな俳優ではなかったが、今回の「少年の心を持った夢追い人(悪い意味でも…)」のキャラはとても説得力がある。迷惑だけどチャーミング、ムカつくけど愛おしい。
妻役のアンジェリカ・ヒューストン、と言えば『アダムス ファミリー』のお母さん。殆どイメージ変わらないからスゴイ、でもいい〜オンナなんだわ、これが。存在感は圧倒的。場所もかなり取ってるが(笑)。
息子(かも)役のオーウェン・ウィルソンも、妊婦の記者役のケイト・ブランシェットも妻の元夫のジェフ・ゴールドブラムも、なんかみんなカワイイー、なんである。
でも最高なのは、大好きウィレム・デフォーのクラウス君!爆笑。
デフォーはずっと好きだけど、この役は久々のヒットだな。あのコワイ顔に赤いポンポン帽子、半ズボン姿のお尻がカワイイのなんの。内容もかなりアレな(実際に観て、お好みの単語を当てはめてください)人だし…それがとてもしかつめらしく大真面目で、おかしくて、不気味で、暑苦しくて、愛おしく、切ない。

主人公が海洋生物学者なので、海の生物も色々登場するが、これがまた、色・形・動きがとても綺麗で可愛らしく、ポップで楽しい。一瞬だまされそうになったが、この映画のオリジナルだそうだ。時間こそ短いが、水中シーンはファンタジックで最高に楽しかった。
黄色い潜水艇も可愛らしいデザインで好き。母艦の潜水艦も会話中ずっとイルカが丸窓から覗いてたり、島の家では犬・猫・鳥が好き勝手飛び回っている、パラダイス的環境。
衣装も普通に考えるとおかしいけれど、なんだかカワイイ、なかなかオシャレ。

全く個人的好みからすると、無垢で愛すべき人物の死は、やり切れない。
とはいえ、独特の時の流れの中で足場を探して困惑しながら、楽しさも、冒険も、切ない気持ちも、結果的にはいっぱい味わわせてもらった。
ユルいけど、ヌルくない。いい映画だと思う。

LOVERS/ラヴァーズ

うああーぁあ。
またやられちまったいっ。

映画を観て「やられた」と思うのには二通りあって、「物凄く熱中して我を忘れてしまった!まんまと作り手の思うツボだー」っていう意味と、「まーたウッカリこんなモン観ちゃったよーあーあ…」って意味と。
後者でした。

HERO』観て、かなりウンザリしていた私。
もうコイツ(チャン・イーモウ監督、本当は『紅いコーリャン』から嫌い)の映画は何本観てもきっとダメだな、と思ったはずだったのにさ。
あまりにもTVで流されるCMがかっこ良くて、実は金城武もかなり好みだし、劇場へは踏み留まった(『HERO』観たから)ものの、お金払ってビデオ借りちゃいましたよ。

そもそもさ、‘傾国の美女’がチャン・ツィイーって。
ションベン臭くねー?
それでも、『HERO』の殺陣でも思ったけど、身体柔らかくて(特に股関節…)踊りのシーンは見応えがあった。娼館の豪華な内装に、黄色い衣装も効果的。
って言うか、それだけじゃん、この映画で見られるとこ。
しかも、「盲目の踊子」でさんざん引っ張っておいて(脱力)。
じゃー最初から、金城のキレイな顔は見えてたワケだ。
今までの事は何だったの、って腰もくだけるわ。
そーゆーのって、意外な展開とか、ドンデン返しとかって、違うと思うんだけどー。

娼館を出てからは、タルイタルイ。
ワイヤーアクションもヘンテコなCGも、私はちっとも楽しめない。
あの大袈裟ぶりは国民性なのか、監督個人の性癖か?
いくら娯楽映画でも、ホラ吹くのもたいがいにせーよ!と、つい気持ちが引いてしまうのよ。
何度もドンデン返しがあるんだけど、私的には「そりは反則でわ!?」という物ばかりで、騙される楽しさも全然感じない。
CMがあんなにかっこいいという事は、それなりにいい絵はいっぱい入ってる、って事だと思うんだけどな。
そしてラストも、あーあ、またこういうのか…………。

ところで君達、不死身じゃなかったんだ
 

ラスト・オブ・モヒカン

「命は、愛のためにある」
という、なんともはやなキャッチコピーと、当時絶好調でイイ男の代名詞みたいだったダニエル・ディ・ルイス主演、という事で、話題の映画だった。
多分みーんな思っただろうけど、ディ・ルイスがモヒカン刈りに!?と、期待いや不安を胸に、行きましたよ、私も。

で、観てビックリ。
命は、愛のためにあるんであった。
ディ・ルイス演ずる主人公は、実は白人(見れば分かるって)でモヒカン族に育てられた青年。美しい貴族の姫君マデリン・ストウに、殆ど姿をチラッと見たくらいで恋をして(本当に綺麗なんだけどさ)、「そりゃ死にまっせー」という場面に平気で何度も飛び込んで行く。
ディ・ルイスのモヒカン族の弟分、酋長の息子ウンカス(俳優の資料が無い…)も負けてない。こちらはマデリンの妹と恋に落ち、そして若い二人は恋ゆえに命を落とすのであった。うわわー。
コスプレものならではの、このストレートな情熱、純愛、悲劇。

自然の描写も美しく、戦闘シーンは豪快かつ生々しい。
そして美しいインディアン(あ?ネイティブ・アメリカンか?)達。
子供の頃から、インディアンが好き。
今回も、ウンカス役の彼、好みだったなー、でも殆ど話題にもならず。酋長も品が良くてステキだった。 『ダンス ウィズ ウルブス』にも『プレデター』にも、目がハートもんのインディアン系俳優が出てたけど、正直私自身、誰が誰やら。人種問題キビシイからなあ、役だって限られちゃうし。
ディ・ルイスも、相変わらずエッチな流し目を振りまきつつ大活躍。
ロン毛の前髪を後ろで細い三つ編みにする髪型が可愛くて、私も!と思ったっけ。…そう、「モヒカン刈り」は実は、モホーク族という凶暴(という事になってるけど…)な種族がやってたのを、 伝承ミスでモヒカンが定着しちゃった、らしい。モヒカン族はみんな、麗し気に黒髪を長く垂らして、羽根やビーズで飾っている、とってもプリチィな人々なのだった。

今からでも見たいなあ、ディ・ルイスのモヒカン刈り姿。

ラスト サムライ(by京都の金)「行ってきましたラストサムライ

 予想していたよりずっと素晴らしかった。不覚にも何回も泣けました。先に行った弟が景色が気になると言っていたのですが確かに吉野の山が今にも木陰からモルダーとスカリーが出てきそうな森(笑)どこまで日本でロケしたんでしょうかね?合戦シーンがベンハー(古いなぁ)を思い起こさすのはハリウッド映画だからかしら?違和感はないですけどね、迫力でした。見に行って損はしないと思います。
ラスト サムライ(byタイサねこ)「やっぱ、謙さんでしょ。」

ワタクシもラスト・サムライ、観ました。ストーリーは???でしたが、違和感無く侍魂を描いてたと思います。映像も美しく、謙さんが何よりも美しかったよん。トムがホントに侍が好きなのがヒシヒシ感じられて、トムの好感度UP!私も、観て損は無いと思います。
ラスト サムライ(byキンカクシ)

拙者もラストサムライを見たでござるよ。見て損はないよ〜〜〜〜!!ハデな話じゃないけど(つーか、すげまじめなストーリー)、よかったよ〜〜。泣いてしまいました。タイサねこ殿の言いう通り、映像が美しい!!なんかさ、侍の村が『ロード.オブ.ザ.リング』のホビットの村みたいだな、と思ったら、やはりニュージーランドか、納得。『ロード...』もニュージーランドで撮ったらしいから。美しいでござる。あと、謙さんもいいけど、トムもよかったな、私としては^0^。外国が日本を描くと「なんじゃこれ?国辱ではないのか?!」ってことがあるけど、それほど変だって思ったとこはなかったな。私が気がつかないだけか?でも、トムの入浴シーン、あれだけか〜〜〜!!?サービスはなかった...。もうひとつ、トム君はあんよが、み、短いのかな、もしかして。でも好きよ。

ラストサムライ

浦安にディズニーランドができた時、私はすでに大人だった。
もちろん、それでも充分楽しめはしたけれど、「子供の頃に来たかったなあー」と、なんだか悔しい思いをした。

『ラストサムライ』の冒頭、ニュージーランドの森のソテツの陰から霧を分けて現れる鎧の騎馬武者のシルエットを見ながら、そんな昔の事をボンヤリと思い出してしまった。
「ガイジンになって、この映画を観たい」。
どれ程エキゾチックでエキサイティングな事だろう。

正直、あまり期待してなかった。ちょっとナメてたかな。
どーせガイジンが、ハリウッドが、トムが、ってね。
でも、良い意味で、トム・クルーズは予想を裏切ってくれた。(かーなーり、オタク度高そうよね、この人。)
もちろん、細かい点では色々と、言いたい事もあるけれど。だから日本人でなくなって、マッサラな気持ちで観てみたい、なんて思ってしまった訳で。
こんなにも美しく、かっこ良く、そして愛らしく、描いてくれて、ありがとう、ハリウッド!

オスカ−候補にもなった渡辺謙は無論の事、この映画の「日本人」は、とても美しい。
渡辺演ずるサムライの大将のみならず、若造も、子供も、女も、年寄りも、みんな、すごくステキ。
吉野に作ったという「村」の存在はイマイチ「?」なんだが(ちょっとインディアンもといネイティブアメリカン?)、その生活、住居から、人々の働きぶり、食事、立ち居振るまいに至るまで、とても美しく、気高い。そして多分、大筋は、はずしてないし。「お行儀」という、最近あまり耳にしない単語を思い出した。
渡辺謙。かっこ良かった。オイシイ役ではあるけど、見事にハマッていた、貫禄も品格もタップリ、顔の派手さも背の高さも、輸出向けかも(笑)。
子役2人も、ヘタに綺麗な子じゃなくて、すごく達者だったので、引き込まれた。ここばかりは、ガイジンでは彼らの演技力が分かりにくいかな、日本人で良かったかも。
殆ど紅一点の小雪。これがまた、意外とジャポネスク!で、驚いてしまった。美人だけど、あんなデカイ女どーすんだ、脚長いじゃん、なんて思っていたんだけど。
薄暗い日本家屋の中で、地味な着物姿に日本髪の彼女は、まさしくヤマトナデシコここにあり。こうして見れば浮世絵顔だよね。シンが強く誇り高い武家の女を、クールな演技でしっかり演じてくれた。
真田広之。う〜ん、分かっちゃいたけど、動くとホンットーに、かっこいい!集団で剣術の稽古をするシーンなんか見ても、ひときわで、ホレボレ。最後のグチャグチャぶりも、良かったー!トムサイドからすれば、ちょっと憎まれ役なんだけど、一途で一本気で、泣かせるのよ。TVのお安い不倫ドラマでサラリーマンなんかやらないでほしい、私的には。
それから、「ボブ」。この名を言っただけで、泣けてしまう、語らない事の美しさ(なんでガイジンが、こんな物を描けるのだ!?)、泣かされたぜ、ボブ。

しかし反対に、美しくない日本人も、多数登場する。
西欧化を押し進める高官やら、権力を笠に着て威張り散らす役人達、訳も分からず西洋式軍隊に召集された百姓達。
タイトルが『ラストサムライ』ってなモンで、サムライはこの時代にみーんな死んじゃって、今残っているのはこちらの血筋ばかり、ってのが実態なのかもね、そう考えると、ちょっと悲しいけど。
まあ、それでも、最後の大量虐殺の際には、人らしいところを見せたりして、救われた気もするが。

それからやっぱり、トム・クルーズについて。
なんだかなあ。違和感、無かったよねぇ。
チビで黒髪で手脚の短いずんぐりむっくり、ってだけでなく、立ち居振るまい、殺陣の腰の座り方、ハンパじゃないよ。
サムライだ〜い好きなんだって、ほんとヒシヒシと伝わって来る。
後半の暗殺未遂シーン。チャンバラ好きの私には、たまらん物がありやした。
日本の剣劇って、本当にエキサイティング。アドレナリンの放出量じゃ、銃撃戦や、西洋式フェンシングの比じゃあない。
これまた、どうしてガイジンが、ここまで!?って、悔しくも嬉しい驚き。

歴史の中には、どうしようもない流れとか力のような物があって、どんなに優れた物であっても終わってしまう事はある。
それにしても、滅びゆくものはなぜ、いつも美しいのだろう。
なーんて、最後の突撃を観ながら、ぼんやりと思っていた。

ラストサムライ byコーキ 

とゆう訳で遅ればせながら『ラストサムライ』見てきました。
たまたま、ここ2ヶ月ばかりの間に娯楽時代小説を10数冊読んでいたのでなおさらのめりこんで見る事が出来ました。
165分って長いし間が持つか心配でしたが、時間を忘れさせるとゆうかもっと見たいと思わせる出来栄えで、スクリーンで見る価値十分でビデオが出たらまた見たいんですが最初がビデオで見ないで良かったです。
腹切りや介錯、忍者の夜襲等ハリウッド映画では必要と思われるシーン以外にも大尉の深酒やそれがインディアンの部落を襲った時の心の傷に起因しているところなど人の心をうまく描いています。
個人的には大尉の付き人みたいなおじいちゃんの無口な侍がいざ戦闘になるとかなりな活躍をするし、こうゆうキャラ好きなんですよね。
渡辺謙さんが助演男優賞とかにノミネートされてたりしますがほとんど主役的な役割でしたし存在感が有りますね。

ラブ ・アクチュアリ−

なんの予備知識も無しにレンタル屋に行って、「なんか気分がサエないからヒュー(グラント)ちゃんのタレ目でも見てゴキゲンになるかなー」と、借りて来たビデオ。大正解でした。

メインキャストが、ナント19人!
観る前に聞いていたら、ちょっと逡巡したかも。
確かに最初は、ちょっと戸惑ったけど、それぞれのエピソードが面白いし、人物もみんな魅力的。小出しにされる話の展開が楽しみで、画面から流れる色彩と音楽が心地良く、ゆったりと見入ってしまった。

空港、っていいよね。私は大好き。
ヨーロッパの大きな駅なんかでも、そういう雰囲気はあるけれど、やはり空港は格別。
19人の人物は、それぞれに傷ついたり、とまどったり、悩みや葛藤を抱えたりしながら、みんな頑張って生きている。悲しみもあれば、喜びもある。
空港は、そういう人々がすれ違う場所。そう考えると、今まで背景の一部でしかなかった見知らぬ人々にもそれぞれの人生があり、悩みがあり、愛がある、という当たり前の事に改めて気付かされて、感動してしまう。
クリスマスのヒ−スロ−空港のラストシーンは、優しく暖かく、私自身もたやすくその中に溶け込んで行ける。メリークリスマス!観たのは2月だったけど。

それぞれのエピソードは、だいたいカップルごとに始まって、最初はバラバラに進み、だんだんとそれぞれの繋がりが見えて来て、最終的にはだいたい全部繋がるようになっている。
この、繋ぎ方、繋がりの見せ方というのが、結構腕の見せ所なんだけど、とってもウマイ。
こんな比較の仕方はナンだけど『マグノリア』よりは10倍良かったと言ってしまおう。

ヒューちゃんは、ナント英国首相役。こんな若くてハンサムな、でもちょっと頼り無いミスター・プレジデント!おまけに独身。映画の中だから、いいよね(笑)。
その彼、『ブリジット・ジョーンズの日記』に引き続き、太めの女の子を追いかけ回している。もうちょっとモデル系の美女でもお似合いなのに…と、思うんだけど、線の細いヒューとふっくらした女性が並ぶと、なんか癒し系な感じで心地良い。ハッピーエンドが素直に嬉しい。
他にも、妻に死なれた父親と恋に夢中の息子とか、ポルノビデオを撮影中の男優と女優とか、言葉の通じない主人と家政婦とか…、魅力的な設定がいっぱい。

でも、私が一番大好きなのは、往年のロックスターの爺さん。
若い頃に多少の無茶をしたり、突っ張って見せるのはありきたり。でも数十年、それを貫くパワーは尊敬に値する。まさしくロックンロール人生!素晴らしい。
彼は乱暴で無茶苦茶で、恋する少年に「あんなバカみたいな人」と言われるような奇人変人だが、そのバカぶりが少年の胸に希望の灯をともす。
そして転がり続けたその先に、彼はとっても暖かい物を見つけるのよ。
私、キレイな物が大好きなんだけど、見た目があまり美しくない物に、より感動させられてしまう事って時々ある。とんがったジジイと、サエないデブ男。二人が大好き。

人は色んな所で、本人が知っていたり、知らなかったりしながら、誰かに何か贈り物をしているんだよね。
クリスマスという特別な日、異教徒の私が言うのはナンだけれど、この日を大団円の舞台に選んだのはステキ。 人々を暖かく包み込む、神の手すら思わせる。
 

ラブソングができるまで 9/5

ヒューヒュー!惚れ直したわん♪
笑いも音楽も満載。ハートウォーミングで可愛くて、危機感は無いけど一応切ない、まさにラブコメの王道!
なんたって主演がヒュー・グラントとドリュー・バリモア。大好きな上に出演作がだいたい面白い二人。
ドリューのお姉ちゃん、お気に入り。ああいう姉妹って、いそうだよね(笑)。アイドル歌手のコーラちゃんも、マネージャーも、お姉ちゃんのダンナも、良かった。
クライマックスは、ヒューのファンで映画を何本も観てる人なら感無量。今までの長いキャリアを、すべてこの役の前振りにしてしまった(笑)。
殆ど開演から終演まで、ニコニコしながら(時々爆笑)観てました。

キャストもストーリーも楽しくて最高なんだけど、音楽がまた、いい。(いろんな意味で…笑)
80年代アイドルバンドに扮するヒューには大笑いながら、当時のムードがシッカリ掴まれてて懐かしくも楽しかったし(いたいた、こういうの!)、若手の売れっ子コーラちゃんのパフォーマンスも、いかにも年寄りから見た今時の子達、という視点で大笑い。しかも、カワイイ。
そして、物語の軸となる美しいラブソングは、(どうなる事かと思ったけど)シッカリキッチリ有効に使われて、感動的だしキモチイイ。
商売と創作との軋轢とか、モラル・ハラスメントとか、真面目に考えればちゃんと考えられる事を、楽しく、でもきちんと結果を出して見せてくれて、本当にスッキリとハッピーな気持ちになれた。

あの二人、お互い様なとこがいいな。自分の事には気弱で怠惰なんだけど、相手の可能性は信じて励まし、ハッパをかける。自分もダメだから分かるし、はがゆい。お互いに、信じてもらえる事で自信を取り戻して行く…と。
ダメ男のヒューのファンだったけど、年取ってシワも増えて、頑張ってるとこも見せてくれるのって、感動的。

ドリューの“恋した顔"って絶品だよね…。

ラン ローラ ラン

重厚なベルリンの町並みを、真っ赤な髪にヘソ出し姿のパンク姉ちゃんが駆け抜ける。
…言ってしまえばそれだけの映画なんだけど、なかなかスタイリッシュで面白かった。

ドイツ映画という珍しさも手伝ったが、ビデオのパッケージもイカしている。
ストーリー(と言えるのか?)は、良く言えば実験的。
でも、同じシチュエーションであーでもない、こーでもない、というのは、作り手にとってはいつもやってる作業の過程に過ぎない訳で、正直私はそんなに新味は感じなかった。
まあ、恋人を救うために走りに走り、何度もしくじって、最後に文字通り九死に一生を得る、という点にカタルシスが無いでもないが。

そんな事より、頭をカラにして画面を楽しんだ方がいい。
クラシックな石造りのビルの谷間を駆け抜ける、筋肉質の女性の見事な走りっぷり。これだけでけっこう楽しめてしまう(日本でも有名女優がCMでパクッてますね、裁判で負ける程のパクリじゃないんだろうけど)。
テンポのいい現代的な音楽が被さって、とても印象的。走り抜ける先々でのドイツの人々の風俗やファッションも楽しめる。
ちょっと観光客気分で眺めるには、いささか忙しいけれどサービス満点だ。
観る機会の少ないドイツだから、という気もしないでもないが…。

ところでこのローラを演じた女優、その後『ボーン・アイデンティティ』に出ていたが、見る影も無くおばさん化していた。あーあ…。

「り、る」へ