かいもん4号のホームページ TRAVEL ヨーロッパ 2011夏
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氷河急行とベルニナ急行。 鉄道趣味か観光か境目ははっきりしませんが、どちらも一度は乗っておきたい列車。 ということで、今回の目的はこれです。 いずれも全席指定の人気列車のため、今回は国内で予約しての出発です。 観光優先的旅行ですが、もちろんこれ以外にも多少鉄道的要素は散りばめてあります。
尚、追加は下の方になります。最新の追加は 2012年7月22日

PART1 出国編            
PART2 モン・サン・ミッシェル観光編
PART3 寝台列車乗車編
PART4 ベルニナ急行乗車編
PART5 サンモリッツ観光編
PART6 氷河急行乗車編
PART7 ツェルマット観光編   
PART8 レイルジェット乗車編
PART9 シャーフベルク登山鉄道&ザルツブルク観光編    2012年7月22日追加 
<PART1 出国編>

往路・大阪伊丹空港

 行ってきました、真夏のヨーロッパ。 今回もキャリアは全日空の利用です。
 ANAを利用する理由はいつも通り。 お盆の最盛期に確実にチケットを入手できる。 この時期の格安チケットはあまり安くない(リスクの高い怪しいやつを除き)ので、正規の割引でも価格面で勝負できる。 接続国内線の往路・復路が割安で利用できる。 事前に座席がマップで指定できる。 マイルが貯まる。 万一の時、日本のキャリアなら対応が安心(かな?)。
 ということで、大阪伊丹から成田までの往路は全日空2176便。 機材は大型のボーイング777-300、国際線仕様機です。


ANA2176便

 私かいもん4号のホームグラウンドは岡山なのですが、残念ながら岡山空港を朝出発したのでは、羽田から成田まで移動が間に合いそうにない。 実際には間に合わないことはないのでしょうが、インターネットで注文すると、岡山朝一番の羽田便からヨーロッパ各路線へ乗り換えという接続は出てきません。 おそらく設定上の移動時間が足りないのでしょう。
 最初からあまりリスキーなことをしてもいけませんから、朝の伊丹から成田への直行便を利用することにします。 時間的に、伊丹から遠くない場所に前泊しなければならないのはいたしかたないところです。
 まずまずのお天気。
離陸後大阪駅付近を右窓に臨みながら、まっすぐ東に向かいます。 伊勢湾付近で海上に出ると、その後見えた陸地は渥美半島の先端のみで、後は着陸直前の九十九里浜まで海ばかり。
 ところで、翼のすぐ後ろの席、「19K」はプレミアムエコノミーです。 シートピッチも幅もエコノミーよりは広く楽です。 本来はエコノミーの料金の乗客なのですが、伊丹で搭乗手続き時に「アップグレードしています」と言われたのがこの席。
 どういう加減なのでしょうか。 3年前に同じコースで利用した時も、往路はプレミアムエコノミーにアップグレードされました。 別に「くじに当たった」わけでもなさそう。 伊丹空港で(つまり成田の手続き開始より相当早い時刻に)搭乗手続きしたための恩恵(早い者勝ち?)でしょうか。
 いずれにしても、接続のパリ行きもほぼ同じ番号の座席ですから、随分楽な往路になりそうです。

搭乗待ち

 さて、成田までは順調な飛行で若干早めに到着。 降機の際、念のため次に乗るパリ・シャルル・ド・ゴール行きの飛行機の座席位置を確認します(事前情報では同種の機材を使用のはず)。
 ところが指定された15番H・Kは19番の今より少し前。 プレミアムエコノミーのはずが、成田行きのこの飛行機ではビジネスクラスになっています。 同じ飛行機でも、機体により座席配置がちがうのでしょうか(よくあることではありますが)。
 成田到着後、買い物のため一旦ターミナルビルへ。 ショッピングゾーンの見学も兼ねて少し散策の後、出国手続き。 後は搭乗を待ち機中で12時間過ごすだけ。
 機体整備の関係で若干遅れ、ようやく搭乗開始のアナウンスです。

ANA205便搭乗券

 まずは優先搭乗。
 年配者と同行ということで優先搭乗させていただくかな(いつものように、それに見合う年齢の同行者です。)と思いながら、「ファーストとビジネスクラスから」というアナウンスにふと先ほどの機内レイアウトが頭をよぎり、ここで初めて搭乗券を隅から隅まで再確認。
 今更ながらようやく気がついた。
 一番上に「ビジネスクラス」と記載があるではないか。
 ということで、思いがけなく12時間のビジネスクラスの空の旅です。 もちろん初めてです。 (そしておそらく最後です。)

シャンパン

 ビジネスクラスやプレミアムエコノミーへのアップグレード、実はANAのヨーロッパ線では座席の関係でちょこちょこあるようです。
 ビジネスクラスってエコノミーと何が違うの?
 まずもって、一人当たりのスペースがエコノミーやプレミアムエコノミーとは大違い。
 座り心地を確かめていると、駐機中からいきなりウェルカムドリンクのシャンパン(かお茶)のサービスです。
 う〜ん、エコノミー常連客としては、飛行機に乗ったらとにかく飛び上がるまでは何もせず、大人しくシートベルトで体を座席に縛り付けておかなくちゃならないと思っていたぞ。
 ちなみにグラスの中身は、どちらもお茶ではなくシャンパンです。
 不釣り合いな待遇に少々舞いあがっております。

飲物サービス

 搭乗開始の遅れと離陸の順番待ちで、11時20分発の便が結局11時50分過ぎの離陸となりました。 さらに上昇後暫くは気流が安定せず、機内サービスはそのあと。
 当たり前ですが、さすがにこの間はスチュワーデスもシートベルト着用です。
 安定後、つまり予定より少々遅れてまずは飲み物、ビールを頂きます。 別に特殊なものじゃありません。普通の国産のビールです。 これはエコノミー搭乗時と同じ行動パターンです。
 違うのは付け出しが袋入りのミニスナック菓子ではないところ。 付け出しと言うよりはオードブルと言った感じ。
 暫くは食事をゆっくり楽しむことにします。

和食・前菜?

 昼食のメインは和食と洋食から選択。
 エコノミーのように、出来あえをカートで運びながらリクエストで取り出すわけではありません。
 まずは注文を取ってから一旦ギャレーに引き上げます。 よく見ていると、ギャレーに名前入りの座席表が貼ってあり、これに注文を記入。 注文を受けるたび、給仕するたびにチェックを入れるようです。
 大量生産在庫方式でなく、個別受注対応です。 勿体ぶっています。
 こちらが和食の前菜。上品です。
 同行者の飲み物はワインをリクエスト。 メニューから銘柄を指定すると、目の前で確認してフルボトルの栓を抜いてくれます。

洋食・前菜?

 洋食の前菜です。
 ビールの量が先程に比べて増えている気がするのは、2本目を頂いているからです。 「おかわりいかがですか」と笑顔で進められると断れない性格ですから仕方ありません。
 カトラリーの数は、正規のマナーに基づいて使うだけのものが準備されています。
 逆に言うと、ナイフとフォークとスプーンの組数だけの回数、給仕をして頂けるわけです(アルコールの追加の給仕分の回数を除く)。 相当の激務と思うのですが、昼食時のファミレスの店員の慌ただしさをまるで感じさせないのは流石です。
 ところで、エコノミーの時はその先の旅行に「有効活用」させていただくこともある食器類。 給仕の都度ひとつづつ下げられるものですから、いくら何でも今日はそんな恥ずかしい真似はできません。

和食・メイン

 メインの和食です。  茶碗につがれたご飯とお椀入りの味噌汁。
 食卓では普通ですが、飛行機の中では異様に見える光景です。 以前の写真を見ると、国内線でもプレミアムクラスの昼食では、ちゃんと味噌汁が出ていますね。
 軽めの食事に見えますが、一通り食べると結構な量のようです。 ちなみに、洋食のメインはステーキだったのですが、写真撮るのを忘れてしまいました。

デザート(和洋共通)

 デザートのアイスクリーム。 凝っていますね。
 プレミアムエコノミーに搭乗した時は、ハーゲンダーツのカップのアイスクリームでしたが、今回のものは機内で盛り付けしたのでしょうか。 最初から冷凍を積み込んでいたにしては、容器がガチガチに冷えきってはいません。
 たかが食事とは言いながら、スチュワーデスって、随分いろいろとやらなければならないんですね。
 飲み物は途中から、私もワインに変更しています。 あのワイン、新品を開けてくれたのですが、余ったやつはどうするのでしょう。 気になります。 さすがにフルボトル1本飲んでしまうことはしませんでしたが。
 そう言えば、15年くらい前に乗ったキャセイパシフィックの香港〜欧州便では、エコノミーながらワインをリクエストするとフルボトルをグラスについで頂きました。 あの場合は大勢に注いで回るため、「ムダ」は生じないでしょうが。

コーヒー(和洋共通)

 最後のコーヒー。
 ややプラスチックぽい手触りですが、重さは陶器らしいカップと受け皿です。
 とりあえず、もうこれで十分です。 アルコールが心地良い感じです。

ビジネスクラスシート

 ビジネスクラスのシートです。
 デフォルトでは両シートの間に簡易パーテーションがあるのですが、家族で必要ないため下に下げてあります。
 この機体では、エコノミー9列に対してプレミアムエコノミーは8列、ビジネスクラスは2-3-2の7列になります。 シートピッチも全く異なり、エコノミーの81センチに対して2倍余りの165センチ。 更に、今回の15番はトイレの直後のため、更に気持ち広くなっています。
 電動アシストのリクライニングとフットレストでフラットにかなり近づき、全然楽な12時間でした。

2度目の食事(和食)

 十分なアルコールと心地よい座席のおかげで、食事後は折角ですから少しばかり「昼寝」タイムです。
 今回はとりあえず明日から3日間のスケジュールはほぼフィックスしてあるため、機内でクックの時刻表を手にスケジューリングを行う必要もありません。 動かないためお腹も減らない、ということで、2度目の食事は制限時間ギリギリに頂くことにします。
 2度目(以降)の食事は任意注文制で、好きな時間にメニューから依頼することができます。 (以降)と書いたのは、「何度でも可能」となっているからですが、さすがに2度も3度も注文するほど空腹にはなりません。
 むしろ、ビジネスのお客は機内では静かに休み、過度に飲んだり食べたりはしないのが暗黙のルール?です。

2度目の食事(洋食)

 食事の注文は着陸予定時刻の2時間前まで、ということらしい。 そろそろ頼もうかな、と思っていると、先にスチュワーデスが「いかがですか」と勧めてくれました。
 本来エコノミーのお客、というのは見透かされているかな? もしかするとギャレーに貼っている「一覧表」に記入されているのかもしれません。 しかし本日の貴重な「夕食」になるわけですから、これはしっかり食べておかなければならない。
 というわけで、またまた和食と洋食のセットメニューを注文です。
 それにしても、単品メニューにも魅力はありました。 葱味噌ラーメンに、野菜天うどんに、和風カレー丼等々。もちろんデザートも各種です。 一体何なんでしょう。
 客室乗務員って、わがままなお客のためにうどんやラーメンまで作らなきゃいけないんですね。

プライオリティタグ

 出発時の遅れが回復できず、パリ・シャルル・ド・ゴール空港(CDG)にはやはり多少遅れて到着です。
 全日空は古い第一ターミナルに到着。 日本人の入国審査自体は早いのですが、他国便の到着と一緒になり、これが時間がかかる。
 入国審査って、本来は随分厳しいんですね。 日本人でよかった、と思います。
 それにしても早く入国できれば荷物が出てくるのを延々待たなければならない国際線ですが、この分ならさほど待つ必要はないでしょう。 と思ってコンベアを覗くと、すでに見慣れたリュックは二つ並んで回っているところでした。 どちらにも赤い「プライオリティ」の札がついています。
 どうやら座席だけでなく荷物もちゃんと「ビジネスクラス客」の扱いで、エコノミーのお客の分より先に優先して出てきたようでした。

2011年9月18日追加

ユーレイルパス

 今回も鉄道パスはユーレイルグローバルパス(2人連れなのでセイバーパス)を使用です。
 色々なバリエーションがあるユーレイルパス。 毎年システムや価格の見直しが行われるため、どれが一番割安になるかは、その時々と訪問する国数により変わってきます。
 さほど使用日数は長くないのですが、8日間の使用なら、現在は数カ国パスやフレキシーパスを使うより、15日間有効のグローバルのセイバーパスが割安です。
 決して面倒なことはないのですが、今回は出発前に旅行会社にバリデーションの事前手続きをお願いしました。 このため期間や氏名等は券面に手書きの追記ではなく、最初から印刷されています。
 すでに夕刻ではありますが、本日はパリ泊でなく、できればこの後TGVで2時間余り。 レンヌまで移動して宿泊の予定です。 このため出来るだけ早くパリ市内(モンパルナス駅)に出たい。
一番手っ取り早いのは、自動券売機で切符を購入してRERの電車に飛び乗ること。 その後、時間によってはTGVに予約なしでギリギリで飛び乗らないといけないかもしれない。 バリデーションのために駅の窓口に並ぶ時間が惜しい。
 というのが事前バリデーションの理由です。

TGVチケット

 もともとあまり余裕のないスケジュールを設定していた、シャルルドゴール到着からパリ・モンパルナス駅でのTGV乗車までの時間。 飛行機の到着が遅れたのと入国に意外と時間がかかったため、当初案では間に合いそうにありません。
 パリからレンヌ方面はほぼ毎時運転のため、約1時間後の次のモンパルナス始発TGVでもいいのですが、それよりはこの空港駅を経由するレンヌ行きTGVをつかまえた方が、乗り換えもなく楽そうです。
 本数の少ないこのルートのTGVですが、遅れたために、少し待てば逆に丁度良い時刻のやつがあります。 一応第三希望くらいの腹案には持っていたのですが、この時点で第一希望に格上げです。 レンヌに着くのも少し遅れる程度で済みそう。
 さっそく空港駅の窓口でユーレールパスを示して尋ねたところ、幸い無事座席を確保することができました。 これならバリデーションもここでやれば、日本で余分な手数料を払わなくても済んだかな、というのは結果論でしょうね。
 しかし予約料金は一等一人18ユーロ。高いぞ。
 TGVの予約料金、曜日や列車や購入のタイミングにより変わります。 基本(最低)は3ユーロですが、場合により6ユーロだったり、18ユーロだったり。
 公式価格では最高値(のはず)の18ユーロを請求されたのは今回が初めてです。

レンヌ行きTGV

 シャルル・ド・ゴール空港駅に到着した、レンヌ行きTGVです。
 高速新線と在来線を自由に乗り換えながら、色々なルートでフランス国内を結んでいます。 在来線とシステムの異なる日本の新幹線には真似ができません。
 レンヌ到着は夜21時過ぎになりますが、座席も確保できたしまあ良いでしょう。
 とはいえもう一仕事。
 レンヌ到着後、今夜のホテルを探さなければなりません。 もちろん予約などしてありません。
 うまくどこか空いているかな?


PART1 出国編 終わり  このページのトップへ 
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