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かいもん4号のホームページ
TRAVEL
ヨーロッパ 2011夏
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氷河急行とベルニナ急行。
鉄道趣味か観光か境目ははっきりしませんが、どちらも一度は乗っておきたい列車。
ということで、今回の目的はこれです。
いずれも全席指定の人気列車のため、今回は国内で予約しての出発です。
観光優先的旅行ですが、もちろんこれ以外にも多少鉄道的要素は散りばめてあります。
尚、追加は下の方になります。最新の追加は
2012年7月22日
PART1 出国編
PART2 モン・サン・ミッシェル観光編
PART3 寝台列車乗車編
PART4 ベルニナ急行乗車編
PART5 サンモリッツ観光編
PART6 氷河急行乗車編
PART7 ツェルマット観光編
PART8 レイルジェット乗車編
PART9 シャーフベルク登山鉄道&ザルツブルク観光編
2012年7月22日追加
<PART5 サンモリッツ観光編>
サンモリッツ駅
長い編成(に見える)の客車が停まっているサンモリッツ駅。
さすがに駅舎も大きな佇まいです。
駅の構内をゆっくり散策したいところではありますが、まずは本日の宿泊ホテルを確保しなければなりません。
せっかくの上天気のため、その後は湖の周辺かどこか展望台へでも観光、というプラン(正確に表現すると、行きあたりバッタリのノープラン)です。
駅前のホテル
大きな荷物を背負って歩きまわるのも面倒。
とりあえず一番手近な駅前のホテルに飛び込むことにします。
場所柄少し高そうではありますが、何しろ国際保養地サンモリッツですから、格安のホテルを探そうなんて考えははなから持たない方が無難です。
日本でインターネットで検索しても、「楽天トラベル」や「るるぶ」では、サンモリッツではかなり高価な観光ホテルしか出てきません。
(もちろん探せばいくらでもあるでしょうが。)
御覧の通り、駅を出て歩道のスロープを上り、道路を横断するとすぐ入口です。
写真は翌朝撮影のため雨ですが、到着時は良い天気でした。
窓からの風景
幸いホテルの部屋は空いていました。
(というより、そこそこの室数ながら、さほど入っていない感じです。)
まだ真昼間の12時半ですからそんなものでしょう。
ここのように観光地ホテルなら、大体昼12時を過ぎるとチェックインできますが、都会のホテルだとまだチェックインを受け付けていない時刻ではあります。
本当に駅の真正面(というより目の上)のため、駅舎がこんな感じで見降ろせます。
窓からの風景
駅舎の向こう側、ホームからサンモリッツ湖を眺められます。
テラスではなく普通の窓ですが、山も湖もなかなか良い感じの眺めです。
ちょっと贅沢な感じ。
気になる「お値段」は?
部屋に備え付けの冊子の宿泊料を見ると・・・・・、う〜ん、さすがにこれはちょっとちょっと、随分高いぞ!という感じ。
それよりさっきフロントで聞いた価格と随分違うぞ。
円高ドル安ユーロ安で海外旅行に有利と言われていますが、実はスイスフランは円以上に高騰しているため、スイスフランに対しては現在超円安。
2011年夏現在、スイスに行くとあっと驚く円安物価高で、室内の表示を円に直すと、5万円近く?
しかしフロントで確認すると、本日の価格はそこからかなりディスカウントするよ、とのこと。
二人で3万円弱で、ま、観光地の立地条件のいいホテルならこんなものかな、という程度でした。
やはりホテルは(空いてさえいれば)現地で当日飛び込みが一番安く、かつそこそこ良い部屋が見つかります。
ちなみに、やはりここも「冬のスキーシーズンが一番高い」とのことでした。
サンモリッツ駅構内
さて、実はフロントで空室を訪ねた際、ひと交渉。
「一番東の端の角の部屋(3枚上の写真で、向かって一番右側)で、出来るだけ上の階が空いていない?」
結果は最上階の部屋が空いていたわけですが、その理由はこの景色。
角の部屋だけは、駅正面側だけでなく、直角の東側の壁面にも窓があるようです。
サンモリッツ駅に進入してくる列車がよく見えるんじゃないか?
と思ったわけですが、やはり予想通り。
真正面に御覧のとおりの風景を楽しむことができました。
この部屋の特権です。
これなら決して高くない投資と言えます。
ちなみにここ、「最高値の部屋」ではありません。
ケーブルカー駅
ここから先は観光です。
手元のヨーロッパガイドブック(地球の歩き方ヨーロッパ編)にサンモリッツのページがなかった(なぜ?)のですが、先ほどフロントで観光ガイドマップを頂きました。
夕刻まで時間はたっぷりあるし、湖周辺の散歩だけでは勿体ないし、時間が余りすぎる。
折角良い天気なのですから、湖や他の山々が見下ろせる高い山の展望台にでも登ってみたい。
ということで、ガイドマップを参考に、近くの山・ピッツネイルに登ってみることにしました。
ケーブルカーとロープウェイを乗り継いで、一気に3000メートル超まで行くことができます。
ケーブルカーの駅は、長いだらだら坂を上った町の中心地から、更に若干上ったところにありました。
ケーブルカー
こんな感じのケーブルカーです。
面長な感じの小型の車体、に見えますが、車体正面は上下高さが相当高いため、実は見た目ほど狭い車体ではありません。
ケーブルカー
サンモリッツ・ドルフ駅(だったかな?)は地下のような造りで、その先は長いトンネルに見えます。
実際はそれほどの距離ではなく(写真でもわずかに出口の明かりが見えますが)、トンネルを抜けると教会や家並みを見下ろしながら、木立の間をぐんぐん登ってゆきます。
下の方は木があるために、開けた眺めはいまひとつ。
といったところでしょうか。
乗換駅
ケーブルカーは1本だけかと思っていたら、途中でもう一本次のケーブルカーに乗り継ぎます。
乗り継ぎ駅でもちゃんと自動改札を通る必要があります。
途中での下車客もいるのでしょうか。
このケーブルカー、実はあまり眺めがよくありません。
側面の窓からは景色は見えるのですが(それにしても窓の下辺がちょっと高め)、各部屋の前後のつい立てが異常に高く、前方の視界が全く利きません。
観光用ですからもう少し何とかすれば、と思います。
ケーブル山上駅
ケーブルの山上終点駅です。
途中からは森林限界を超えて木が全くなくなりますから、窓からの視界は非常に良くなります。
おまけに線路面は、地面からほんの数十センチですが、コンクリート橋?でかさ上げされています。
山の斜面に小さな穴がたくさんあり、ウサギとも大きなリスともつかないような動物が出入りするのが見られます。
ロープウェイ
ケーブル終点駅からは、ロープウェイで一気にピッツネイルの頂上付近まで登ります。
結構大きなゴンドラですが、座席はほんの一角にオマケのようにあるだけで、殆ど立って乗るのが前提のようです。
20分間隔で運転されており、ケーブルカーの乗客が全員乗れるだけの床スペースはあるようです。
長いスパンで、場所によっては地面からかなり高いところも通り、側面足元までガラス張りのゴンドラから真下の岩肌を見ると、結構迫力ものです。
ロープウェイ山上駅
下の駅発車時は山の陰でよく見えませんでしたが、途中の支柱を通過すると、コンクリート造りの山上駅が見えてきました。
この山上駅。
3000メートル超とは言いながら、ふもとのサンモリッツ自体がすでに標高1700メートルを超えています。
大した高度差ではないかな、と思っていましたが、実際に登ってみると、やはり随分高いところまで登った、と実感する高さでした。
ロープウェイから
ロープウェイから眺めた風景です。
先程乗車したケーブルカーの終点駅付近のコンクリート橋がよくわかります。
周囲の環境に配慮した構造でしょうか。
さらにその先はるか眼下には、2時間ほど前にベルニナ急行が到着したサンモリッツ駅が見えます。
ケーブルとロープウェイで、とにかくひたすら登ってきたため、本当に眼下に見えます。
サンモリッツ俯瞰
サンモリッツ全景です。
と言いたいのですが、湖はサンモリッツ駅から西側(右下側)に広く長く、そしていくつも広がっており、町も数か所に分かれているため、このアングルではカメラに収まりきりません。
ベルニナ急行や氷河急行が発着するサンモリッツ駅は、むしろ地区の一番外れに位置します。
ちなみにサンモリッツを見下ろす山上の展望台としては、ここから湖をはさんで反対側。
湖の南側からロープウェイで登るピッツコルヴァッチの方が、山上駅は3303mと若干標高が高いのですが、今回は事前に計画なしのため、手近なピッツネイルとしました。
ピッツネイル山頂から
ピッツネイルの本当の山頂から眺めた景色です。
すぐ下に見えるのがロープウェイ山上駅で、高さにしてほんの20メートルくらいでしょうか。
ロープウェイの山上駅から見ると何だか険しそうに見えるためか、しっかりした道がなさそうに見えるためか、それとも山上駅に立派な展望台があるためか、あまり上がって来る人はいません。
しかし実際に登ってみると、大したことはない道と高さでした。
もっとも景色としては、どうしても登らなければならないほどでもないかな。
ピッツネイル山頂
逆に、ロープウェイ山上駅から山頂を眺めるとこんな感じ。
険しそうに見えますが、 実は高低差は大したことはありません。
石が転がった道があるような、ないような、といった感じですが、さほど苦労する登り道ではありません。
少し砂で滑って足元が安定しないかな、といった程度でした。
何やらホースのようなものがあるのは、只今山頂工事中(?)のため。
山頂部には鉄パイプの足場や発電機が置かれ、何やら基礎工事を行っています。
(この時は無人でしたが。)
来年あたり、立派な山頂展望台が出来あがっているかもしれません。
ロープウェイ
ロープウェイの山上駅から。
結構頻繁に(20分間隔)運行されていますから、次の便を待たなくちゃならないほどの混雑ではありません。
隣のカフェテラスからは、いい感じで景色が眺められます。
サンモリッツ教会
ひとしきり山上からの眺めも堪能し、再びふもとのサンモリッツの町を散策です。
湖そばのレイティッシュ鉄道の駅からは少し高台にある、町の中心部にある教会です。
高い尖塔はこの町のランドマークですが、ゆっくり周囲を散歩するほど広い敷地ではありませんでした。
ティラノ行き発車
夕食にはまだ少し早いのと、なにやら先程から空を眺めると怪しげな雲行き。
登山時には晴れていたのですが。
ひとまずホテルに戻ることにしました。
特にすることはありませんから、再び窓からレーティッシュ鉄道の列車ウォッチングです。
長い編成をくねらせて出発するのはティラノ行きの列車。
やはり例の「トロッコ」を連結しています。
夜になっても走るの?
サンモリッツ駅構内
サンモリッツ駅で休む車両たち。
いずれもメーターゲージの小ぶりな車両ばかりですが、可愛らしい個性的な車両ばかりです。
その間を縫うように、入換のディーゼル機関車が1両の貨車を牽いて行ったり来たりしています。
一番手前の線路から、何度か前後進を繰り返して転線し、ようやく一番向こう側の線路まで行きました。
一度で行ける配線になっていないのでしょうか。
氷河急行到着
ツェルマットから、氷河急行がやって来ました。
前半分はふつうの編成、後ろ半分がパノラマ車両を連ねた氷河急行編成です。
ディセンティスまたはクールとサンモリッツの間は、2列車分の編成を連ねた長い列車がたくさん走っています。
氷河急行車両
氷河急行編成のアクセントは、中ほどにある真っ赤な厨房車両です。
以前は食堂車が名物でしたが、現在は一部列車を除き、座席での食事方式に変更されました。
このため、窓のほどんどない特異な車体の厨房車両が、1等と2等の間に連結されています。
まるで模型を見下ろしているような眺めで、飽きることがありません。
氷河急行(2本目)到着
2本目の氷河急行が到着しました。
今度の列車は氷河急行専用のパノラマ車両ばかりを連ねた編成で、同じ基本6両編成を2本連結した長い編成です。
ツェルマットを13分の違いで発車した2本の氷河急行、909列車と911列車。
編成長さの制限を受けなくなる途中駅ディセンティスからは、併結して1本の列車として終点サンモリッツにやってきます。
小ぶりな車体ながら、機関車含めて13両の編成は圧巻で、ここからの視界では全体を眺めるのはギリギリです。
なかなか楽しい眺めなのですが、そろそろ食事に出掛けますので、明るい時間の駅俯瞰観察はここらでおしまいにします。
PART5 サンモリッツ観光編 終わり
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