|
食パン研究日誌D |
|
|||||
いよいよ黄金レシピのキーとなる素材を発見します。 それは、意外にも日本の食材として昔からあったものでした。 さてさて結果やいかに・・ |
|||||||
=日誌D= フム・・スイートパンレシピだと、より食感が軽くなるというのはどんな理由なのか、考えてみた。 (B子だって考えるのよねーそりゃメモリの少ない頭脳を使ってだけど・・) 強力粉は、薄力粉よりグルテンの含有量が多い。 グルテンは、コシを作り出す。同時にしっかりと生地をふくらませる役目もあるのだが、薄力粉を混ぜることによって、この生地のしっかり感を和らげるのだろうか。 また、卵はケーキを作る時ふっくらとふくらませる役目を担うが、パンに入れても同じ効果があるのではないか。 あとは「伸び」だ。何を加えればいいんだろう・・ 所長 「片栗粉とか、もちとか入れてみたらどうだい?」 珍しくアドバイスをくれたことに驚きながらも、「片栗粉ですかー?駄目ですよー!」と笑いかけて、ハタと気づいた。 もち、、おもち、これはいけるんではないか・・?あの固いモチをベーカリーに投入するわけにはいかないが、もち粉がある・・! そういえば、日本人は、もっちり感が大好きだ。お米でもパンでも。 もち粉は、その名のとおりもち米が原料だが、上新粉というのもある。こちらはうるち米が原料だ。 ホームベーカリーは機械なので、使用説明書のとおりに扱わないと故障するおそれがある。注意書きにも、「分量を守らないとうまく焼けないことがある」とか「指定された以外の材料ではうまくできません」などと明記されている。 そこを私はあえて挑戦しようというのだから、材料は慎重に選ばないと・・機械が壊れては元も子もない。 そこで、より粘りの少ない上新粉を使ってみることにした。 スイートパンレシピ中の薄力粉を減らして、その分上新粉を加えてみよう。まずは、3分の1加えて、ちゃんと焼けるようなら半分にしてみようか・・ ピピー、ピピー 結果は・・薄力粉 対 上新粉 = 1 : 1 の方の軍配が上がった。 裂いてみると、うん!今までより格段にすーっと生地が伸びる。 食べてみると、うんうん! ずっと軽い食感になっているではないか!!(興奮) このB子渾身の自信作を、是非かの友人のダンナ様に食して頂きたい。そう思って、訪問する日の朝、ちょっとばかり早起きしてンゴンゴ・・とベーカリーを働かせて、焼いた。 このスイートパンレシピは、卵が入っているため、タイマーが使えないのだ。 いそいそと出掛け、胸の中の不安を不自然な笑みで隠しつつ、友人にパンを差し出した。折りよくかのダンナ様現る・・ 友人「ねぇ、B子さんがパンを持ってきてくださったわよー」 私「ちょっとレシピを工夫したんですが・・ど、どうでしょう?」(かなり不安) ダンナ様「どれどれ・・」 おもむろに、パンを持ち上げ、(出、出たーパン大明神さまー) そして、すーっと裂く・・ しばし密かな緊張が走る。。 ・・・ 大明神様「あ、いいねぇ、これこれ。いいんじゃない?」 そしてパクっと一口。 「うん、美味しい。すごいね。」 や、やった・・つ、ついに・・(涙々) 「あ、ありがとうございますぅ〜」 かくして、我が愛するホームベーカリーの、自称 "食パン黄金比率" が完成した。 実は、うるち粉だけでなく、、主役の強力粉・味の決め手となる塩・砂糖など他の材料でも試行錯誤を繰り返したのだ。それは、おいおい説明することにして・・ まずは無言で協力を惜しまなかった、同志ホームベーカリー殿に心から感謝したい。。 ヨシヨシ・・ふきんで綺麗に拭いて苦労をねぎらった。 |
|||||||
<自称 食パン黄金レシピ> 1.5斤 ※分量は添付のさじとカップ使用 ドライイースト 小さじ1と1/2 砂糖 大さじ4 強力粉 290g 薄力粉 20g 上新粉 20g スキムミルク 大さじ1と1/2 塩 小さじ1と1/2 バター 35g 水 160ml |
黄金レシピを支えてくれた仲間達 |
||||||