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個人輸入の方法
オリーブオイル個人輸入の方法
私は昔、美味しかったオリーブオイルのメーカーに直接手紙を書いて、個人輸入にチャレンジしたことがあるのだが、先方とのやり取りに失敗して断念した苦い記憶がある。

この苦い思い出を無駄にしないためにも、オリーブオイルの個人輸入とは・・と問い直してみることにした。
今回は個人輸入も経験され、現在トスカーナのオリーブオイルを輸入販売していらっしゃる読者のBezzecca様にご協力をお願いしました。
(以下、
Aの部分
) (Bezzecca様のご紹介はこちら

Q.まず一般の輸入手続きに必要なものは何でしょう?

A.食品の場合は 厚生省への食品衛生届け、そして税関での申告となります。
書類は、メーカーからの製造工程表や分析表などが場合によっては必要です。違法な成分が考えられる場合は日本での検査も厚生省から指導もしくは義務として通達されます。
食に関する規則が日本より厳しいイタリアのエキストラバージンオイルなら、検査はまず必要ないと思います。

Q.では個人輸入とは?

A.
個人が使うという利用目的で自分で輸入する事なので、これで販売する事は違法だと思っています。
個人輸入での制限は物によってあります。一人12個、24個などです。当然個人の消費量なので 100個、1000個はその扱いではないと税関で判断されます。

B子-なるほど、あくまで「個人が使う」というのが条件ですね。
これに対し、業務輸入は「輸入量の多寡に係わらずプレゼント、サンプル配布を含む第三者への頒布・販売目的の輸入を指します。」とジェトロにあります。
また、目安ですが10kgを超えた食品は個人輸入とみなされないようですね。
どちらにおいても税関での申告は必須ですが、他の法令規制が免除されるのが個人輸入ということですね。

Q.個人輸入の通関手続きとは?

-税関に対して申告を行い、必要な書類やお金を用意して許可を得ること。
その手続きは貨物の輸送方法によって異なるので税関のサイトが参考になる。
→税関(個人輸入通関手続き)

Q.通関時に払うお金は?

-輸入税(関税、消費税、酒税等)のほか、通関手続きを業者が行った場合にはその手数料。
業者により手数料が違うので、事前に比較・確認しておいた方がよい。
なお、関税は商品代金だけでなく送料・手数料などにもかかるので注意が必要。
個人輸入
においては、この商品代金を小売価格ではなく卸値換算するのが一般的とのこと。

Q.輸送にかかるお金は?

A.輸送料は本当に目安でしかお伝えできませんが、輸入金額が30万円以下だとやはりコスト率が100%近くなるのではないでしょうか?
つまり1本 5ユーロで買った物が、原価としては10ユーロの為替換算なのでやはり沢山の量をこなしていかないと安くご提供する事は難しいと思います。
オリーブオイルは殆どが船便だとおもいます。飛行機で送ってしまうと、とんでもない価格になってしまうと思います。

Q.輸送や通関に際してのトラブル経験はありますか?

A.輸送に関してのトラブルはトラックで運ぶ時や港で積み替える場合に割れてしまう事。
通関でのトラブルは 書類さえちゃんとしてれば問題ないと思います。
最近は不景気でイタリアからの船の直行便がなくなってしまっているのは頭が痛いところです。

Q.これから個人輸入を始められる方へのアドバイスを是非!

A.個人輸入は 個人の消費に関してですが、色んな事を考えるとかなりコスト高になると考えられます。
それでも日本に入っていないものが欲しいとなれば、一度、厚生省の食品届けに関する相談官にまずは相談して、あとは税関の相談窓口で本当にその商品が輸入可能かを確認しておかないと、廃棄処分になったり、イタリアへ差し戻しなんて事もありうるので気をつけたほうが良いと思います。
一番の狙い目は、日本で高く販売されているエキストラバージンオイルなどを現地の知人に頼んで送って貰うと結構安く購入できたりする事もあるかもしれません。
ただし瓶物はかなり割れる可能性が高いことも考慮しなければなりません。

B子-個人輸入は制度をよく理解した上で、実際にかかる労力とリスクと代金をきちんと計算して行うべきだということですね。
現在はインターネットショッピングなどで気軽に利用できますが、それでも輸入の基本事項を理解しておくことはトラブルを招かないためにも必要だと思いました。

=参照サイト=
ジェトロ(個人輸入情報)
ジェトロ(オリーブオイルの輸入手続き)


ご協力に感謝Bezzecca様のご紹介
ファッション関係のお仕事柄、長年本場イタリアンを食べ続け、本物のオリーブオイルを・・というお客様のリクエストから輸入を始められました。
自社通関でコストを削減、またケース単位での販売により良心的な価格を実現しています。
現在はネットブログでの紹介から販路が広がり、90%のお客様がケース単位の購入者だそうです。

店長様よりひとこと
★色んな国のオリーブオイルのテイスティング会を行っておりますので、ご関心のある方はお問い合わせ下さいませ。
(東京 京都 大阪 名古屋 福岡 岡山 ソウル)
★今年も2010年の一番搾りがクリスマス前後に入荷しますが、毎年どうか割れないで搾りたてのオイルが届く事を私も祈っています。

Bezzecca様のショップはこちら  扱っているPASQUINI社のオイルはサンプルで紹介しています


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