幻想戦記 設定集 〜 世界観 〜


大陸の歴史...


大陸世界

この世界は「大陸」の二文字で呼ばれている。
大陸は大陸とだけ呼ばれ、別の名で呼ばれる事は無い。
この大陸がいつから存在したのかは定かでは無い。

太古

獣人とエルフは古い時代から存在していたとされる。
獣人とエルフは精霊を敬い、精霊王の言に従い、歩みよる事はしなくても決して争いは起こさなかったという。

その太古の時代が動きだしたのは異世界を失い、この世界に光の神と闇の神が訪れたのが発端だった。
光の神と闇の神は明確な統治者がいないこの世界を我が物にしようとした。

光の神は人間を生み出し、闇の神は魔族を生み出し、大陸への侵攻を始めた。
獣人とエルフは大陸を守るためにお互いに手を組んで戦い、三つ巴の大戦が始まった。

大戦は光の軍勢の勝利で収束し、大陸の覇者は光の神となった。
しかし、力を使い果たした光の神は何処かえ消え、闇の神も大陸を諦めて去った。
生き残ったエルフ、獣人、魔族も戦いをやめ、深い森や辺境に姿を隠した。
人間は大陸の支配者となったものの、やがて光の神の存在を忘れて独自の文化を歩みだした。
この大戦は後に聖魔大戦と呼ばれる。

太古の時代、聖魔大戦時代はこうして幕を閉じる。

古代


聖魔大戦に勝利した人間は魔力による文明を築き上げる。
空に浮かぶ浮遊都市、魔力を原動力にした光の弓や槍、鋼鉄の機動兵器。
栄華を極めた文明は、人間に多大な恩恵をもたらすが、
その文明は人間同士で争いが起きた時に、最悪の事態を招いてしまう。
魔法文明により生み出された巨大兵器、魔神と呼ばれたその兵器は、
戦乱の中で突然の暴走を始め、城を、街を炎の海へと変え、全ての人間の国を廃墟に変えてしまった。
人間族の滅亡の危機となった時に、神竜という存在が現れて魔神を打ち倒したとされるが、
神竜が一体何者だったのかは歴史に記されていない。
この時代は古代、魔法文明時代と呼ばれる。

近代


大陸では少しづつではあるが、復興の兆しが見え始めた。
大陸には振興の国家が乱立し、それぞれの国家では様々な文化が生まれていた。
人間とエルフ・獣人族・魔族が手を取り合う多種族国家もあれば、
旧体制の人間族だけによる統治と支配を続ける国家もあった。
そして、その中にはかつても魔法文明を再興しようとする国家も生まれていた。
それがきっかけとなり、大陸には再び動乱の兆しが見え始めていた。



サブエピソード...


魔剣使いの少女(聖魔大戦時代)


戦争末期に人間の国で内乱が発生した。
少女、レイティアは内乱に巻き込まれ、人間の兵士に家族の命を奪われた。

復讐を誓ったレイティアは街の廃教会に封印されていた意思を持つ魔剣ブラックレイと出会う。
ブラックレイはレイティアを主として認め、レイティアもその魔剣の力を欲した。

魔剣は持ち主の悲しみ、怒り、憎しみといった負の感情を糧とし、レイティアの心を負の感情に狩り立てた。
無数の人間の兵を殺めていくレイティアの前に、1人の剣士が現れる。
その剣士は王国近衛騎士隊所属のアレン。
アレンは国王より、魔剣使いの捜索と討伐を命じられていた。

アレンは聖剣セイクリッドクルスを手にレイティアに魔剣を捨てるように訴える。
しかし、レイティアはアレンの言葉に耳を貸さず、アレンと剣を交え、命を落としてしまう。



聖剣の騎士 アレン
ある小さな街の宿の食堂で、アレンは旅人の少女と出会う。
その身にそぐわない黒い大剣を携えた少女は、今は亡き村の出身で、行き先の決まっていない旅をしていると語った。
アレンはやがてその少女と戦う運命になるとは知らず、美しく、どこか儚げな少女に心を惹かれていた。



神槍の天馬騎士(聖魔大戦〜魔法文明時代)


聖魔大戦の収束後、星砂の街を拠点とした国、ラカールが謀略の国と呼ばれる国と戦争状態に陥った。
謀略の国は魔族の生き残りにより、冥界から使者を呼び出す術を手に入れていた。
ラカールが誇る飛行兵団は謀略の国が呼び出した混沌竜に圧倒され、敗戦を重ねていた。
一方、謀略の国も数を増やしすぎた混沌竜の統制に支障を来たし始めていた。
混沌竜の「王」と呼ばれる存在を呼び出した時に、それは完全に崩れ、
謀略の国は混沌竜の力によって滅亡してしまう。
ラカールは国宝の光槍ヴェルトリヒトを用いて混沌竜に対抗しようとするが、その力は混沌竜の王には及ばなかった。
そんな時、国家の危機に現れたのは落ちこぼれだった天馬騎士のリファと、創世の大幻獣とよばれる天馬のケルブだった。
リファはケルブよりもたらされた聖魔大戦の遺産である神槍セラフィムランスを手にケルブと共に空を駆け、混沌竜の王を打ち破る。
混沌竜の王は絶命の間際に復讐を誓う呪いの言葉を吐き、自身を魔槍グルーヴァランスへと変えた。
魔槍グルーヴァランスはその後、何処かへ消え去り、人間の手に渡る事はなかった。



ラカール飛行兵団
見習い兵は気性が優しく、知能が高い天馬を、上級兵は身体能力の高いワイバーンに騎乗する。
空を自在に駆ける飛行兵は隣国に恐怖と羨望の眼差しで見られた。



天馬騎士 リファ
リファは混沌竜との戦いに敗れ、墜落した聖域の森で偶然にも創世の大幻獣と天馬ケルブと出会う。
他種族との関わりを嫌うケルブは、リファと、その愛馬のヒューイとが心を通わせている様子に、
人と幻獣が共存うる未来の可能性を思う。
ケルブは再び死地に赴こうとするリファに手助けをする。
それが何かの導きなのか、ケルブの気まぐれであるだけなのかは誰にも解らない。



創られた神竜伝説(魔法文明時代)


神竜の伝説は大陸の間で人々の想像により創り上げられたとされる一説がある。

それは困難を極める復興の中で光の神を信仰する権力者が人々に希望を持たせるため、
または光の神への信仰を衰えさせないために創り上げられたと考えられる。

神竜伝説は次のように伝えられている。

『魔法文明の崩壊の時に、人間達が滅びるの憂いた光の神は一人の巫女を選びだした。
 光の神はその者に「神器 聖龍のティアラ」と「神衣 星影のドレス」を与え光の巫女とした。
 光の巫女は希望を失った人々の心を「平穏の願い」の力によって救い、
 人々を襲う魔神を天界より呼び出した神竜「滅却竜」の力によって打ち滅ぼした』


機甲天使(魔法文明時代)


少女、シェリアは魔導兵器の実験要員として軍に所属していた。
シェリアは元々は孤児だったが、人並み外れた魔力キャパシティを有しており、複数の魔導兵器を同時に操る事が出来た。
戦争が始まると、シェリアは戦闘要員として駆り出され、魔導砲術杖「スペルリアライザー」と対魔導甲翼「白銀の翼」を身につけて戦った。
シェリアの名が特に広まった要因としては、 通常の人間では対魔法フィールドを展開するだけが精一杯であるの白銀の翼の斥力展開能力を、
飛行を可能にするまでに引き出していたことである。
その姿からシェリアは機甲天使とよばれていた。
シェリアは機械鎧兵や魔導砲兵のような魔導機動兵器との戦闘でも生き残り、
その後も戦い続けたが、魔神と呼ばれる巨大兵器との戦いで命を落としてしまう。

精霊王と精霊珠


精霊王は聖魔大戦において、光の神・闇の神と激しい戦闘を繰り広げた。
死力を尽くした数ヶ月に及ぶ戦いの末、精霊王は光の神を打ち倒し、闇の神を大陸から撤退させた。
精霊王も力を使い果たし、精霊王は自身がやがて衰弱し、存在を保てなくなる事を悟った。
精霊王は最後に残った力を使い、4人の精霊を生み出し、それぞれに力を与えた。
闇の精霊の紫音には、この大陸を滅亡に向かわせる存在が現れた時、その存在を破壊する力を。
光の精霊の雪沙には、この大陸が滅亡の危機に陥った時、正しき者を護る力を。
水の精霊の藍良には、この大陸の未来を予知し、終末を避ける力を。
炎の精霊の緋炎には、この大陸に終末の時が訪れた時、大陸を再生するための力を。

それぞれの精霊は精霊珠と呼ばれる宝玉を媒介にして創られている。
精霊達は何らかの理由で眠りにつく場合、宝玉の中に自身を封印する事で力を蓄える事が出来る。
また、精霊達は普段は人の姿を成しているが、本来の力を発揮して戦闘を行う時には、霊獣の形態を用いる。
紫音は黒麒麟、雪沙は神竜(滅却竜)、藍良は海竜、緋炎は不死鳥の姿を持つ。

それぞれの精霊達は、聖魔大戦終結後から、歴史が大きく動く時にそれぞれの判断で大陸の戦乱に介入を行った。
雪沙はその中で滅却竜と人間の形態の中間の形態として、人間の姿に光の翼を持たせていた事があり、光翼姫の名で人間の歴史に残された。

魔法文明の崩壊(魔法文明時代)


聖魔大戦で実質的な勝利を収め、光の神を失った人間達は独自の文化を築き上げていた。 それは魔術の力を基盤とした魔法文明と呼ばれていた。
魔法文明は世界各地に恩恵をもたらせ、人々に豊かな暮らしを与えていた。

やがて人間達は魔法鉱石と呼ばれる、強い魔力を持った金属や宝石を原動力にした、魔導兵器と呼ばれる武器を生み出した。
それは魔力の刀身を持つ槍や、魔力の矢を放つ弓、魔力を増幅させる杖等、通常の武器では歯が立たない強力な武器だった。
その技術の進化は止まる事を知らず、やがては人間の三〜四倍の大きさを持ち人間が乗り込んで操縦する機械鎧や、
魔力を大砲の弾として打ち出す魔導砲、浮遊城と呼ばれる空中要塞にまで発展した。

それらの兵器は、人間の権力者達の間で戦争が始まった時、最悪の結果を生み出す事になる。

戦争の始まりにより兵器の開発が急速に進んだ中で、魔導巨兵と呼ばれる兵器が建造された。
魔導巨兵は、充分な原動力を持つ魔法鉱石が存在しない事から稼動には至っていなかった。

魔導巨兵が建造されてから数ヵ月後、
偶然にもある商人が魔導学者達に、漆黒の宝玉を差し出した。
漆黒の宝玉には莫大な金額が提示されたが、今までのどのような魔法鉱石よりも高い魔力を持つ漆黒の宝玉に魔導学者達は飛びついた。
その漆黒の宝玉を組み込んだ時、魔導巨兵は稼動を始め、やがてそれは魔法文明の崩壊に繋がる事になる。

魔導巨兵は突如、暴走を始めたのだ。
その身には黒い渦のような魔力を纏い、その挙動はまるで意思を持つようにすら見えた。
機械鎧兵の数倍に及ぶ、魔導巨兵の体は簡単に都市を踏み潰し、膨大な力を蓄えた魔導砲は城を一瞬で吹き飛ばした。
崩壊して行く都市を前に魔導学者達は漆黒の宝玉に何か特別な存在が宿っていたのだろう気がつくが、もはやどうする事もできなかった。

その後、7日7晩に及び、魔導巨兵は人間の都市を破壊した。
魔導兵器を装備した精鋭部隊、機械鎧兵の師団、浮遊城、人間達は総力を持って魔導巨兵に立ち向かうが、歯が立たなかった。

次々に陥落する都市、塵のように吹き飛ばされる兵士。
残った僅かな人間が全滅を覚悟した時、魔導巨兵の前に一機の機械鎧兵が立ち塞がった。
その機械鎧兵は、白く輝く光の魔力を纏っていた。
光の尾を創り飛翔する姿は人々に伝説上の滅却竜を想い描かせる。
機械鎧兵が一瞬で魔導巨兵の胸部を貫き、その中から漆黒の宝玉を取り出すと、魔導巨兵は動きをとめ、その場に崩れ落ちた。

そして、機械鎧兵が地に降りると、機械鎧兵を纏っていた魔力は消え去った。
代わりに白く輝く羽を持つ1人の女性が、機械鎧兵の前に突如現れた。
その女性は機械鎧兵の手にした漆黒の宝玉を手にして、機械鎧兵に向かって何かを語りかけ一礼をすると何処かへと飛び去った。

この戦いは、魔法文明崩壊後の復興の時代の中、光の神を崇拝する宗教国家により、神竜伝説として姿を変え、後の世に広く知られるようになる。


大戦へと向かう世界


魔法文明の崩壊の後、光の精霊の雪沙は辺境の国を訪れていた。
その辺境の国は聖魔大戦で敗北したエルフや獣人が逃げ延びた地であり、大陸の何ヶ所かに同じような国は存在していた。
それらの国は資源が貧しく、人間達もあえてその地を侵そうとはしていなかった。
炎の精霊である緋炎はその中の1つの国で獣人族やエルフを見守りながら暮らしていた。
もし獣人族やエルフが争いを起こそうとするならそれを戒め、人間が辺境の地を侵そうならそれを防いでいた緋炎は、
エルフからは地に宿った精霊として、炎を信仰する獣人族からは神として崇められていた。
雪沙はその地で緋炎を会うため、そして力を無くした精霊石を誰の手にも届かない場所に封印する事が目的だった。
緋炎は雪沙の申し出を受け入れ、紫音が眠っている精霊石を神殿の中に厳重に封印した。
そして、雪沙本人が魔導巨兵との戦いで力を使い果たした事を感じ取り、雪沙も眠りにつくように勧めた。
かつて精霊王が生み出し、世界のバランスを保つために生まれた精霊達の中で、
特に強い力を持つ雪沙と紫音は度々世界に干渉を行う事があった。
それがあればこそ、大陸は大規模な戦乱に見舞われる事はなかった。
紫音の眠っていた精霊石がどうやって入手され、魔導巨兵に組み込まれたかはわからない。
しかし、緋炎は人間の愚かさに、激しく怒りを覚えた。
雪沙と紫音が力を取り戻すのは長い時間が必要だろう。
再び、人間が誤った選択を行う時、この大陸の為に緋炎はどうするべきなのか答えは既に解っていた。
緋炎はただ、そうならない事を願うだけだった。

そして、百年の時を経て、緋炎の元に藍良が訪れる。
未来を見る力を持つ水の精霊である彼女は、緋炎に伝える。
「雪沙や紫音の代わりとして戦う時が来た」
藍良が見た未来は魔法文明の再興、魔導巨兵の出現、そして精霊石に変わる強い魔力が魔導巨兵に組み込まれる事。

最悪の結末、魔法文明の再興を阻止するための戦争が、大陸の辺境の地から始まろうとしていた。



ショートストーリー...

幻想戦記のショートストーリー集です。
公式作品は管理者が趣味で書いたもの、投稿作品はプレイヤーの方から頂いた作品です。

公式作品


白銀の翼…魔法攻撃を白銀の翼で防ぐ場面を描写してみました。
機構の天使…『白銀の翼』に登場した少女に関するお話。
惑わしの魔笛…惑わしの魔笛について。
ブラックレイ…魔剣使いと聖剣使いの話です。
精霊機兵…ゲーム中のあのイベントの描写。
神槍の天馬騎士(前)…天馬騎士の少女の話。前編
神槍の天馬騎士(中)…天馬騎士の少女の話。中編。後編はまだ執筆していません。
幕開け…緋炎と藍良の会話がメイン。魔法文明崩壊からゲーム本編に続く話

投稿作品


無能武将と魔剣少女…青年は一人の不思議な少女と出会う(投稿者 ryohyさん)
混沌竜…混沌竜と機械鎧兵の戦闘が描写されています(投稿者 鬼子@零式2号さん)
泡沫の夢…一人のアサシンの終焉(投稿者 鬼子@零式2号さん)
里を守れ!…ある辺境に住む獣人族の戦い(投稿者 匿名希望さん)
戦いの追憶<前編>…全てを失った一人の女性の物語(投稿者 山崎瑞姫さん)
戦いの追憶<後編>…戦いの追憶の後編です(投稿者 山崎瑞姫さん)
ボクの戦記<前編>…とある青年将校の記録(投稿者 山崎瑞姫さん)
ボクの戦記<後編>…結末の物語(投稿者 山崎瑞姫さん)



用語集...

幻想戦記の用語集です。

:世界
:キャラクター
:武器
:魔具
:兵科