【廃墟マニヤ File060】
C父セメント第一工場(埼玉県)
(その1)
子供の頃から結構大きくなるまで埼玉で過ごした私にとって、地元の産業を学習するということで、小学生時代には、このセメント工場の役割を調べたり、中高生の頃はサイクリングやバイクツーリングでしょっちゅう横を通るなど、非常に馴染みの深い工場だったのですが、実はもう操業していないと知ったのは比較的最近のことでした。
一応簡単に歴史を説明しておくと、1923年(大正12年)に設立された秩Bセメント株式会社が、最初に造った(1925年)セメント工場がこちらです。戦後の高度成長期を迎えるとセメント需要も増加し、1956年(昭和31年)には、すぐ近くに第二工場も新設され、操業を開始します。しかし、1990年代に入るとセメント需要が減少。業界の再編が進み、1994年、C父セメントはO野田セメントに合併されてしまいます。その2年後の1996年(平成8年)6月、ついにこの第一工場は操業を終了、閉鎖されてしまいました。
所有者がはっきりしており、管理されているため若干悩んだのですが、小学生の頃から知っているこの工場の最期の姿を見ずに解体されてしまったら後悔してもしきれないということで、こっそり覗かせてもらうことにしました。
満足度:★★★★★
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