ガラパゴス諸島


☆ ガラパゴス固有の動物たち

   リクイグアナ   ウミイグアナ   アシカ   トリ(フィンチ、ウミドリ、etc.)   ゾウガメ・カニ   共存・跡

☆ ガラパゴスの植物たち

☆ 4/ 6 

   《上陸前諸説明編》   《上陸(バルトラ島)編》   《バチャス・ビーチ(サンタ・クルス島)編》

☆ 4/ 7 

   《プラサス島編》   《サンタ・フェ島編》

☆ 4/ 8 

   《エスパニョーラ島編》

☆ 4/ 9 

   《フロレアナ島編》   《サンタ・クルス島最後の夜編》

☆ 4/10 

   《チャールズ・ダーウィン研究所(サンタ・クルス島)編》



Galapagos 2003.April ガラパゴス諸島船上地図

 ガラパゴス諸島は、エクアドルの海岸から約960km西に位置する赤道直下に浮かぶ火山諸島。 東西200kmの範囲内に19の大きな島と40あまりの小さな島が並ぶ。
ダーウィンの進化論」は誰もが一度は耳にしたことがあると思う。 イギリスの博物学者チャールズ・ダーウィンが 1831〜36年にかけ、イギリス海軍測量船ビーグル号に乗船して、南半球を訪れたときにガラパゴス諸島に立ち寄ったことから始まる。 ガラパゴス諸島の動物相、植物相の特殊性、島ごとの様相の変異性からヒントを得てダーウィンは「種の起源」を書き起こした。
詳しくは、ガラパゴス固有の動物たち・植物たち編をまず見るべし。

 ホテルを出て、Sueoさんの車でシモン・ボリーバル国際空港へ向かう。 国際線と国内線は建物はいっしょなんだけど、お隣同士で出入り口は別。それぞれの出発ロビーはおもしろいくらいに 全然違う面持ちを持っていた。
国際線出発ロビーへは、入り口でポリスか警備員か知らないけど、チケットチェックして、 チケットを持っている人しか入れない。一般の人の見送りもここまで(
例外あり)。 だだっ広くてキレイで簡素な感じだった。
それに対して、国内線出発ロビーは、普通どおりに見送りの人もいっしょに入れるし、売店もあるし、ファーストフードもある。 人がたくさんいるのに国際線ロビーより狭くてごちゃっとした感じ。 なんてゆーか、ロビーを逆にした方が効率よさそう・・・って、余計なお世話?

 それはそうと、チェックインカウンターは長蛇の列。ガラパゴス行きは9時過ぎの飛行機なので、しばしロビーで待つ。 人が減った頃にチェックインを済ませ、荷物を預ける。
手荷物検査のところで、SueoさんとNormaさんに見送られ、ここから先はHei&Kayo、Masaeさん、Tomikoさんと私の5人でのハネムーン。
搭乗口のロビーへ入ると、出口が2つある大きな部屋って感じだった。 アナウンスがあると、出口へ行き、そこでスタッフが搭乗券をちぎり、外へ出て、飛行機まで列をなして歩いていく。
9:15発のタメ航空(Tame)で、ガラパゴス諸島のバルトラ島(Isla Baltra) へ向かう。所要1時間半。 ただ、ガラパゴス諸島はエクアドル本土と時差があり、 1時間遅くなるので注意を。

 ちなみにガラパゴス諸島へは、一般的にキトかグアヤキルから、 飛行機でバルトラ島(Isla Baltra)か、 サン・クリストバル島(Isla San Cristobal)の空港で降りることとなる。ただし、それぞれ1日1〜2便だけ。
個人的に行くこともできるけど、キトやグアヤキル発のツアーで行ったほうが無難。 ただ、ハイ・シーズン(6月中旬〜8月、11月〜3月中旬)になると、キト、グアヤキルからのツアーも予約でいっぱいらしく (船の数は限られている)、そうなると、個人でのクルーズ参加というのはほとんどできないらしい。
ちなみに、快適なクルーズが出来る(?)大型船は数ヶ月前からの予約が必要とのこと。

 今回私たちはグアヤキルの旅行会社Galasam のツアーで行ったので、グアヤキル〜バルトラ島の飛行機往復チケット代・空港送り迎え・ 4泊5日クルーズ代(ホットシャワー付宿泊、3食食事+おやつ付、ガイド付)込みで US$1,050(13万円弱)。 これって成田〜中南米往復がもう1回できるぞ・・・。
飛行機代抜いて1日2万円って高いのか安いのかわかんないけど、これ以外でお金を使うって、お土産と、 船員やガイドへのチップ(下船時に支払う)以外はほとんどない。

 ここで、参考程度に。
乾季(7〜9月)は天気がいいけど、波が高いので船酔いしやすい人は避ける。 雨季(1〜4月)は雨に見舞われるけど、波は穏やかで、 島に緑が増え、動物たちが繁殖期を迎えるので、 観光にいい時期かも?
大型船(90〜160人乗り用だけど、上陸関係上90人以下の定員らしい)は、 料金が高いのは難点だけど、揺れが少ないし(船酔いしやすい人向け)、設備は整っているし、短期間(3泊4日〜) で広範囲の島が巡れる利点がある。 敢えて小言を言うならば、大きな船ゆえ、小さな島に寄れないのと、人数が多い分、乗下船に時間がかかるってこと?
小型船は逆に、揺れはあるけど、料金は安くなり、いろいろと融通がきく。 ただし、設備や内容には雲泥の差があるので、料金(安すぎるのは怪しい・・・)、日数(4泊5日〜船によって違う)、 設備(ホットシャワー有無など)、内容(食事、訪れる島など)が、見合ったものを選ばないとね。
どっちにしろ、ありとあらゆるクルーズ船には良し悪しってものがあるので、いろいろ吟味して、自分に合った ガラパゴスの旅を楽しんでみては?

 などと、えらそうなこと言ってる私は、すべてHeiちゃんにおまかせでした。 まぁ、ハネムーンに同行させてもらえるんで、有難くお受けしなくちゃ。なんて・・・。 ちなみにHeiちゃんは、早々とインターネットでグアヤキルの旅行会社を調べて予約したみたい。
で、まだガラパゴスツアーについての下調べをしてなかった私は、事前にHeiちゃんに大まかなツアー内容を聞いてみた。 と、「小型船で寝泊り移動するよ」とのこと・・・ひょぇ〜。船酔いしやすい私にとっては、冷や汗たら〜りもの。
Heiちゃんは「この時期(4月)は波がいちばん穏やかだから大丈夫だよ。」って、それでも酔い止め薬は必携だよね。
あと、MasaeさんとTomikoさんがいっしょと言うことで、水シャワー付からホットシャワー付の船にランクアップしたらしい。 水シャワーが苦手な私としても有難い。
とにかく、Heiちゃん吟味(?)のクルーズは、これからの旅行記を読んでみるべし。
私は1日目の船酔いを除けば、4泊5日コース(東側コース)だけでは終わらず、9泊10日(だったっけ?)の全コースで、 もっと巡っててもいいかな?と思えた船旅でした。楽しかったよぉ!



 めちゃめちゃ冷えた機内だったけど、予想していたんで、持ち込んだ長袖のカーディガンとパレオで寒さをしのいだ。 いつも思うんだけど、欧米人とか体温高いのかしらないけど、みんな平然としているのはなぜ?
飛行機のタラップを降りて、暑い空気に触れた途端、凍った体が溶けていきそう・・・。

 グアヤキル9:15発で、バルトラ島9:45着。所要1時間半だけど、時差1時間あるため、行きは得した気分。
炎天下の中、建物まで歩いていく。そこで、地元人と観光客とに別れて入っていく。 ここで観光客はガラパゴス諸島国立公園入園料を払わないといけない。 なんとUS$100!(ツアー代金には入っておりませぬ)
ただこれは島に住む動物たちを守るための資金となるわけだから、「どーぞ使ってください!」と気持ちよく払うべきもの。
それにしても、自然界に住む動物たちや植物たちを守るために、大金が必要となるご時世になろうとは・・・かなしーかな・・・。 まぁ、自然破壊をし続けている人間が、自然に対して支払わないといけない償い金(慰謝料?) ってとこだろうけど・・・代償は計り知れない。
タメ航空(Tame) 空港内 看板
この飛行機でやって来ました。赤道直下の日差しは強い! バルトラ島空港内ロビー。平屋で小ぢんまりで、オープンエアーって感じ。 持込禁止のリストや、保護のための資金援助お願い(?) などなどの看板が掲げられている。

 それから、手荷物検査を受ける。ガラパゴスに持ち込んではいけないものが多くある。 果物などの生ものはもちろん、 ちょっとのことでも、生態を崩すことになりかねない。徹底するのはいいこと。
荷物受け取り所は、柵の中に荷物が置かれていて、中に入って自分のをピックアップして、係員に提示して出てくる。 それにしても、オープンエアーの柵の中って、動物園の動物たちになった気分・・・。 バルトラ島へ来た記念に

 それから、ロビーでお迎えが来るのを待つ。 他のツアーの人たちは、それぞれバスに乗って去っていく中、私たちのツアーのお迎えがまだ来ない・・・ということで、 それぞれ空港内や空港周辺を散策。
空港内には売店とレストラン、空港から出たところにお土産屋さんが数件軒を連ねているだけ。 他は何もない荒涼とした大地が広がっている。
と、ちょっと離れたところにバルトラ島と書かれた看板と動物たちの像がちょこんとあった。 そこまで行って、それぞれ記念撮影。(右写真;このときはまだ色白・・・) グァンタナメラ号

 それにしても、なかなかお迎えがやってこない。どのくらい待っただろうか・・・。 やっと、「あのバスに乗って」と言われ、バスに乗り込む。
赤茶けた大地を走ること約20分、船着場に着く。と言ってもシンプルな場所。 そこから、500mほど離れた対岸のサンタ・クルス島(Isla Santa Cruz)へ移動のため、船に乗る。 広い電車内を思わせる造りの船は快適。窓から見える景色もキレイ。

 サンタ・クルス島の船着き場から、再びバスに乗り、別の小さな船着き場へと到着。 沖合いには小型のクルーズ船がポツポツ浮かんでいる。
そこで今度は、救命胴衣を身に付け、ボートに乗り込む。 そして沖合いにやっと、私たちが4泊5日過ごすクルーズ船が見えてきた(左写真)。

 その名もグァンタナメラ(Guantanamera)号。
ラテン音楽が好きな人なら、思わず口ずさんでしまうはず・・・。 今は亡きキューバ出身の大御所女性歌手Celia Cruz が、あの野太い声で「Guantanamera ! Guantaname〜ra〜」って歌っていた。
Heiちゃんに"Guantanamera"の意味を聞いたら、知らないと言ってた。 それもそのはず、辞書で調べたら、キューバ東部の州都グァンタナモ(Guantanamo)の女性をグァンタナメラと呼ぶらしい。
この歌からきた船の名前かどうかはわからないけど、たぶん、そう・・・。 だって、ガイドがよくこの歌を口ずさんでいたもの。


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