現存する爬虫類のなかでは最も古い種といわれているガラパゴスゾウガメ。
スペイン語で「ガラパゴ(Galapago)」とは、
「大ガメ」の意。
よって「ガラパゴス諸島」とは、「大ガメたちの諸島」。17世紀に島にやってきたスペイン人たちは、
のっしのっしと歩く大量の大ガメに驚き、この島の名前が付いたそう。
しかし、格好のタンパク源として殺され続け、または持ち去られ、現在の生息数は
サンタ・クルス島(Santa Cruz)で2,000、
イサベラ島(Isabela)で3,000。全体でも15,000ほどと言われている。

下草に覆われた島では、首を上に上げる必要がないため、甲羅が丸い
ドーム型になり、足も短い。
下草が少なく首を伸ばして植物を食べないといけない島では、首を上げやすいよう、甲羅が
鞍型となっていて、首も足も長くなっている(左写真)。
このように各島ごとに適して進化したゾウガメが15亜種ほどいたらしいが、現在は絶滅した種もあり、11亜種となっている。
サンタ・クルス島にあるダーウィン研究所では、絶滅の危機に瀕しているゾウガメの増殖が行われていて、
ある程度成長したら、各島へ返していくそう。
今、ダーウィン研究所で手厚く保護されているピンタ島(Pinta)のゾウガメはたった1頭のオスだけが生き残っている。
懸賞金をかけてお嫁さんを探したらしいが見つからなかった。そう、彼の名前は有名な
「ロンサム・ジョージ(Lonesome Jorge)」・・・「孤独のジョージ(スペイン語ではホルヘと呼ぶ)」。
ゾウガメの寿命は100年以上と言われているけど、彼が死んでしまったら、また1種消えていってしまう。
太古の昔、どこからともなくこの島に渡ってきたゾウガメが、それぞれの島に適応した姿に進化するまでには、
いったいどれくらいの月日を費やしたのだろう。
人の手で絶滅の危機を向かえ、人の手で絶滅から救おうとしてる・・・そう、
絶滅させるのは簡単、そして、絶滅から救うのはとても困難なこと。
失われた森も同様のことが言えるけど、今の世の中、救うためにはなによりもお金が必要。
でもそうさせてしまった償い金(慰謝料?)は、当然払うべき。
それはそれは計り知れないものだろうけど・・・。
私が出会ったガラパゴスゾウガメたちは、サンタ・クルス島にあるダーウィン研究所で保護されているゾウガメたちです。
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上の写真と比較してみるとよくわかるけど、こちらは甲羅が丸いドーム型のガラパゴスゾウガメです。
それにしても、体長は1mを超している・・・それぐらいデッカイ。 |
ドーム型のゾウガメのお食事風景。"ゾウガメ"と言われるとおり、足はまるで"ゾウ"のよう。
クリックすると、もっとドアップでみれます。 |
ゾウガメの後ろ姿。これは、ドーム型でしょうか?でも足が長い気もするし・・・。
ご想像におまかせします。 |
この3枚はデジカメ撮影です。
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2頭仲良く並んでいたんだけど、それぞれ甲羅の形が違うのわかるでしょ?
向こうがドーム型っぽくて、手前が鞍型っぽい。 |
またまた後ろ姿です。これまた甲羅の形が違うでしょ?
左側が鞍型っぽくて、右側(上の後姿写真と同じゾウガメ)がドーム型っぽい。 |
遠くにいたロンサム・ジョージ(手前のほう)をこれでもなんとかアップにしました。
木の向こうに見えるゾウガメは、ジョージのお見合い相手だそう。
近い種で子孫を残そうと努力しているみたいだけど、なかなかうまくいかないみたいです・・・。
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増殖中のガラパゴスゾウガメたちです。
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このゾウガメたちは、孵化して2〜3週間だったか、2〜3ヶ月だったか・・・?まだちっこい。
生まれた期間別に細かく区切られて育てられていた。 |
このゾウガメたちは、孵化して1年ぐらいだったよーな?
甲羅も硬くなり、外敵に襲われなくなったころ、それぞれの島へと返されていく。 |
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サンタ・クルス島、プラサス島で見かけたガラパゴスレッドクラブ。
岩場に彩りを添えていました。 水に濡れた岩場がキラキラして、カニをゴージャス(?)にしているでしょ?
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ガラパゴス諸島の動物たちとして、ほとんど名前も写真も見かけることのない赤カニ、
ガラパゴスレッドクラブ。
しかし、イグアナやアシカとともに岩場に生息していて、どこへ行ってもよく見かけていた・・・というか、赤色が目立っていた。
ガイドもこのカニについて説明をしていた・・・が、ほとんど説明内容に記憶がない・・・。
ほんと、役立たずですねぇ・・・。
下3枚は、デジカメ撮影です。
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エスパニョーラ島で見かけたガラパゴスレッドクラブ。
ちょうどお食事中でしょうか?口に何かせっせと運んでいたようですが・・・。 |
フロレアナ島で見かけたレッドクラブ・・・?
色がオレンジ色(右側)とエンジ色(左側)で、上写真のように赤っぽくないし、
甲羅の形も若干まるみがあり、斑点も強くでてて、違う種のように見えますが・・・? |
これは、左写真と同じ種のカニの脱け殻。とてもきれいに脱いでいるでしょ?今にも動きだしそうなくらいです。
って、カニって脱皮する生き物だったんですね?ヘビの脱け殻は見たことあるけど、カニの脱け殻は初めてでした。
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