7時に朝食だったので、部屋へ帰って身支度。
朝食は、パン、卵、チーズに昨日ボートで運ばれてきてたスイカが出た。
昨夜は気分悪くてあまり食べれなかったので、調子いい今のうちにとパクパク食べる。
一晩で船の揺れに慣れたのか?皆元気。
って、船乗り達に言わせれば、今時期は凪ぎ状態・・・うーむ、波がある時期って考えたくないなぁ。
午前のツアーは8時から。ボートに乗って、
目の前にあるプラサス島(Isla Plazas)の船着場へ向かう。
船着場と言ってもボートが付ける程度の小さなセメントでできたもの。
船着場があるってことは、ここはドライ・ランディング(Dry Landing)。濡れることなく上陸できるってこと。
島の中を歩くということで、スニーカーを履いていく。
船着場に降りてすぐにガラパゴスアシカたちがお出迎え。
セメントの上には、母親が寝そべって子供がオチチを飲んでいる。
またぐわけにもいかず、岩場の方へ避けながら歩く。
あまり近づくと威嚇されるので、ほどほどの距離を保ちながら歩かないといけないけど、あちらこちらにいて大変。
だけど、アシカたちもそれぞれの朝を迎えているようで、見ていておもしろい。
水浴び(?)しているアシカ、オチチ飲んでいるアシカ、ひたすら空に向かって鳴いているアシカ、
思い思いのスタイルで寝ているアシカ・・・。
岩場にはアシカだけではない。赤い点々が見えると思ったら、赤カニの
ガラパゴスレッドクラブ。(左写真)
岩場からしばし内陸に向かって歩いていると、ひょこっと顔出しているものが・・・
ガラパゴスリクイグアナ!ちょっと黄色味がかった感じで、昨日見たウミイグアナとまたちょっと違う。
サボテンの木が増えてくるにつれて、イグアナの数も増えていく。なんかウレシイ。
それにしても、ニヤっと笑ったような顔を見ていると、こっちまでニヤけてしまう。・・・変?
ずっとゴロゴロした岩場を歩いていると、どんどん地に這うような草木が覆ってきていた。
と、砂利の上で忙しく動く小さなスズメみたいな鳥発見。
これまた是非とも見てみたかった有名なダーウィンフィンチ。
1種類でも見れて満足と思ったら、地に這う草木の上で今度は小さな黒い鳥発見。違う種のダーウィンフィンチ。
ちょっと違う場所にまた黄色い鳥発見。これはダーウィンフィンチかどうか私には判断できなかったけど・・・。
それにしても結構近くで見れるってウレシイ。
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サボテンの下には必ずといっていいほど、リクイグアナがたたずんでいる。
(この写真では見づらいけど・・・) サボテンの木陰でお昼寝しているアシカもいた。 |
地を這う草木付近では、ダーウィンフィンチが見れる。 ここでは、サボテンが唯一の大木となっている・・・? |
けもの道ならぬ、ひと道。人が歩いていいエリアは決められている。それにしても木が見当たらない。 |
ある程度歩いて、振り向くとこんな景色。私らの船が見える。 |
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島の反対側の断崖上に休むアシカ。 こんな目立つとこにいても天敵に襲われる心配がない。 | 対照的に荒々しく感じる海。アシカもよくこんな断崖を登ってきたものだ。 |
ずっと歩くと島の反対側へ出た。こちらは、上陸した側と対照的な風景。
断崖と荒々しい波が打ち寄せている。まぁ、アシカがくつろぐ姿は変わらないんだけど・・・。
この断崖ではウミドリたちも見れた。
ガラパゴスアオアシカツオドリ、
アカメカモメなどなど。
海を見ると、白波のちょっと沖合いには白いスジが続いていた(右写真)。プランクトン・・・って言ってたよーな?
うーむ、栄養満点の海ってとこかな?
再び、ひと道(?)をぶらぶらと歩きながら、船着場の方へと帰る。
それにしても、ガラパゴスアシカやガラパゴスリクイグアナなどなど被写体が多すぎて、写真をバリバリ撮り続ける。
一眼レフとデジカメと忙しい。一日中いても、ずーっといても飽きないかも?
ガラパゴスリクイグアナのサボテンお食事風景は面白いのが撮れて満足。
1時間半ほどの上陸だったけど、ゆっくり散策しながらだったんで、思ったより長く居たような感じ。
船に戻って、コーヒー片手にデッキでくつろぐ。
次の島へ向けて、船が移動し始める。この間、イルカの群れと会うかもと言われ、楽しみにひたすら海を眺めていた。
イルカには会えなかったけど、ウミガメ大群に会えた。
走る船のすぐ傍を次から次へとウミガメが波間に現れては消えていく。
「あーっ!!」と見つけてカメラを構えると消えるんで、タイミングつかめず、結局写真撮れなかったけど・・・。
もちろん、船酔いなんてしている暇はなかったかな?
午後は2時半から、シュノーケリング。
だけど、ダイバーの免許を持っているフランス人家族の父親と娘は、先にダイビングスポットへと向かった。
そんなに広くないビーチでは、日光浴のガラパゴスアシカたちでいっぱい。
そんなとこで私たちも普通に泳いで、日光浴して・・・うーん、不思議な気分。
1時間半ぐらいそんなこんなで楽しんでいると、フランス人親子とHei&Kayoたちを乗せたボートがやってきた。
それからは、みんなで島内を散策。
ここでもダーウィンフィンチ、ガラパゴスアオメバトなどなど、道端にウロウロ(?)していた。
海岸から離れた奥の砂地には、アシカの骨が転がっていた(右写真)。
アシカは自分の死が近づくと、奥の砂地へ行って、孤独になって、静かに息をひきとるそう。
そんな姿を想像するだけで、目がウルウルしてくる。
6時ぐらいに船に帰り、夕食までにシャワー浴びたり、デッキをぶらぶらしてくつろぐ。
と、体格のいい船員の一人が魚を採ったらしく、豪快にさばいていた。今晩の夕食?
食後はまたみんなで2階デッキに集まり、翌日の日程説明。と同時に船は次の島へと移動始めた。
なんかまた部屋に帰ったら、酔いそうなんで、説明後もずっとデッキに腰掛けていた。
今日もデッキで寝るべきか・・・。
そうだ。赤道直下と言えども、もしかしたら南十字星が見れるかも?
今までペルーやブラジルなど南半球に行っておきながら、南十字星を見たことがなかった。
一度は見てみたい星。
空を見上げながら、操舵室のある方へ歩いていくと、夕方魚を採ってさばいていた彼が、暗闇の中、一人舵を握っていた。
それにしても結構なスピードで走っているせいか?風が強くて、ちょっと肌寒く感じたので、風よけにと操舵室の入り口付近で、
彼に「ここにいてもいい?」と聞くと「いいよ」
プラサス島から南へ向かうこと約2時間半で、サンタ・フェ島(Isla Santa Fe)の沖合いへ着く。
昼食は、ソパ・デ・カルネ(お肉のスープ;写真左)とカスエラ(緑バナナの煮込み料理?;写真右)と野菜サラダ。
カスエラは、見た目カボチャサラダ
って感じで、バナナだとは言われるまで気づかなかった。
それぞれシュノーケルセットを借りて、私はライフジャケットも借りてボートに乗り込む。
泳げる人は、アシカと泳げるスポットで海へと飛び込む。
Hei&Kayoとともにライフジャケットを着ていた私も果敢に飛び込む・・・
が、足が着かないところはやっぱり恐怖感ありでダメ。
結局、ボートに乗り込み、MasaeさんとTomikoさんとともにサンタ・フェのビーチにウェット・ランディング。
足が着くビーチでシュノーケリングを楽しむ。
Tomikoさんにシュノーケルを貸して、私はビーチ側の岩場に腰掛けて、波打ち際のアシカたちを眺めていた。
と、海側の岩場から数匹の子供アシカたちが、私の方に向かってきていた。
私が振り向くと、動きを止めて、こちらの様子をじっと見ている感じ。
で、彼らから目をそらすと、またこちらへと向かってくる。
なんか「だーるまさんがころんだ!」って遊んでいるみたいで、面白い。
どこまで近づくかなと思って、振り向かずにいたら、なんと、うち1匹のアシカが、私の耳元まで鼻先を近づけてきた。
なんか、ほっぺにチューでもされるかと思った瞬間、かすかな鼻息を吹きかけて、Uターンして去っていった。
子供のアシカたちは好奇心旺盛なので、人を怖がるより、興味津々で近づいてくる。
こっちから野生動物たちにタッチはできないけど、向こうからタッチしてくる分には構わないんだよね。
それに期待してたんだけどなぁ〜なんて。
ここでもリクイグアナに出会える。
午前中にプラサス島で会ったのが、ガラパゴスリクイグアナ。
で、サンタ・フェ島で会えるのが、サンタフェリクイグアナ。
あまりたくさん見れなかったけど、ガラパゴスリクイグアナとサンタフェリクイグアナの違いってイマイチよくわからなかった・・・。
サボテンも、生まれたてのものから長老ものと見られて面白い。
それにしても、サボテンの大木って初めて見たけど、幹には葉っぱ時代(?)のトゲの跡が残っているのにはビックリ。
それからしばし、夕日に染まる中、アシカたちとともにくつろぐ。
幸せを感じるひと時。(左写真;Kayo&アシカ)
なんていう魚かわからないけど、彼がそこらへんで潜って採ってきてた。
さすが海男!
その場で豪快にさばいている後ろ姿を撮った・・・それにしてもケツがデカイ!
夕闇も迫る中、どこからともなくグンカンドリが船の周辺に集まりだした。
おこぼれを期待して集まってきたのだろう。
彼がさばいた魚の内臓を空に投げると、グンカンドリは上手にキャッチ。
空高く差し出した彼の手からも、キャッチしていく。
共助共生で恩恵を無駄なく・・・って大事なことです。
温野菜にライスに鶏肉?それともさっきの魚だったっけ?わかんないけど・・・。
ちなみにこれは私が食べる量。これでも皆より少なめです。給仕をしていた船員が着ていたTシャツ。背中側にこの船のイラストが入っている
オリジナルTシャツみたい。ってあれ?
なんか破けている・・・と思ってたら、わざとハート型に切り抜いている。イキだね!
そのうちデッキには人もいなくなり、電気も消され、月明かりに照らされた海がキラキラ流れていく。
彼に聞いてみる。「南十字星(Southern Cross) は見れる?」「?」・・・えーと、スペイン語で南十字星ってなんて言うんだろう?
ジェスチャー交えて話していると、彼は理解して、操舵室から先端のデッキに出て、真正面を指さした。
「へ?」南十字星と言えども、どういう感じに見えるのか知らなかった私。
彼は指さしたままクロスに動かした。「おぉ!」確かにクロスだ。ひゃー感激!
憧れのガラパゴスの海から、憧れの南十字星を見上げられるとは、幸せ〜。しばし、見入ってしまってた。
そして操舵室のすぐ後ろを見ると、二段ベットがふたつあり、そこで他の船員さんたちが休んでいた。
しばし、彼とカタコトのスペイン語で話をしていたのだけど、なんかやっぱり気分悪くなってきた。
ヤバイんで、彼にはもう寝ると告げてとりあえず部屋へ戻ると、MasaeさんとTomikoさんはすでに横になっていた。
またデッキまで行くのもしんどくて、ナイロン袋を片手にベッドにもぐり込み寝た。
船の揺れにちょっとは慣れてきたのか、昨夜ほどの船酔いまではなかったかな?