ガラパゴス諸島に最初にやってきた生物は、海に棲む哺乳類か鳥類であったと言われ、その後、鳥の糞に混じっていた
植物の種が芽をふき島中に広がったと言われている。
ガラパゴス諸島固有の鳥類は58種確認されている。ちなみに植物は約900種確認されている。
どこの島に行っても、とにかく鳥はよく見かけました。普通、鳥ってなかなかいい写真が撮れないのですが、
ガラパゴス諸島では、人をあまり恐れないのか、結構近くに行っても逃げないし、動きが鈍い感があります。
それだけ、平和なのかな・・・?
右写真は、エスパニョーラ島で撮った写真。今から大海原へ飛び立とうとしているのか、大きく羽を広げた瞬間を撮りました。
いろいろと写真を比較して、アカメカモメと判断しましたが・・・?
有名な「ダーウィンの進化論」として決定づけたのは、なんといってもフィンチ。
大陸から渡ってきたフィンチは、棲む島の環境や、食性、生活様式(樹上または地上)の違いにより、
1種類のフィンチから枝分かれするように進化していった。
現在ダーウィンフィンチ(Darwin Finch)として、13種類が確認されている。
有名なものとして、キツツキフィンチ(小枝やサボテンのトゲをクチバシにくわえて、木の穴に棲む虫をつついて
取り出して食べる)、吸血フィンチ(コバネウなどの血を吸う)などがある。
それぞれのフィンチが、エサ(花の蜜、サボテン、木の実、種子など)にあわせてクチバシもそれぞれ進化させていった。
以下は、私が目にして、写真に撮れたダーウィンフィンチ(違うのも入っている・・・)です。
同じ種のものもあるかもしれませんが、私にはとうてい判断できません。もちろん、正式名称もわかりません・・・。
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プラサス島にて、エサを求めて土を掘ってる?
一生懸命働いている(?)フィンチだったので、ブレてしまってますが・・・ |
同じくプラサス島にて、地面に張った草の上でお食事中?
この草がエサなのでしょうか? |
同じくプラサス島にて、最初のフィンチと似てるよーなそうでないよーな?
土を掘っているような感じはいっしょの種類なのでしょうか? |
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エスパニョーラ島にて。
石と言うか、砂を食べているように見えるのですが・・・? |
フロレアナ島にて、フラミンゴが見える高台に立っていると、
すぐ傍の木でせっせと、葉っぱをちぎってた・・・これって、エサなのでしょうか? |
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バルトラ島の空港レストランにて、
人が残した(落とした)食べかすなどを食べていたフィンチ?
目と鼻の先まで、平然と近づいてきてた人懐っこい鳥たちでした。
(デジカメ撮影。ズームかけたけどボケてわかりづらい?) |
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プラサス島にて、これもダーウィンフィンチなのでしょうか?
違う確率が高い気がしますが・・・とりあえず。 |
フロレアナ島のフラミンゴが棲む湖にて。
フィンチじゃないと思いつつ、左写真の鳥に似ていたので載せてみました。
水面に映った姿もいい感じ。 |
海に囲まれた島ということで、もちろん、ウミドリなども数多く生息する。
その中でも、目を引くガラパゴスアオアシカツオドリ(Galapagos Blue Footed Boobies)。
名前の通り、足が青い。ついでに言うなら、顔(クチバシ)も青い。ひょこひょこと歩いている姿がかわいい。
主にエスパニョーラ島、イサベラ島に2万羽以上生息している。プラサス島でも見かけた。

そして、おもしろいことに、ガラパゴスアカアシカツオドリ(Galapagos Red Footed Boobies)もいる。
そう、同じく名前の通り、足が赤い。で、青いクチバシにベージュか白の体らしい。
なんと、水かきがあるのに木をつかんで登ることができるそう。よって、低木の木の上に巣を作って生活している。
北側のヘノベサ島に多く生息していて、今回、お目にかかることがなかったが、50万?羽は生息していると言われている。
ガラパゴスマスクカツオドリ(Galapagos Masked Boobies)と言うのも生息している。
クチバシの付け根あたりと目の周りが黒く、マスクをしているように見えることからこの名前がついたそう。
5万〜10万羽は生息していて、エスパニョーラ島で結構見れた。
左写真はエスパニョーラ島のガラパゴスアオアシカツオドリ。以下、写真も載せているけど、
肝心の足が写ってなかった・・・左写真にかろうじて写っているかな?
右写真はいったいなんでしょ?綿の塊みたいだけど・・・クリックすれば、わかるよ〜!
以下、カツオドリの写真は、すべてエスパニョーラ島で撮ったものです。
ウミドリたちの傍まで行っても(最低1mぐらいは間隔あけてるけど)、全然怖がることなく
逃げようともせず、なんかウレシかったです。
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真横からのガラパゴスアオアシカツオドリ。足は手前の岩に隠れて見えてない・・・。 |
休憩中?斜め前からのガラパゴスアオアシカツオドリ。半目がコワイ・・・。 |
左と同じガラパゴスアオアシカツオドリを正面から。スゴイ顔だけど、オモロイ。 |
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産毛に覆われた赤ちゃん。
上の写真のこてこての赤ちゃんより、もうちょい成長してるみたい。
ガラパゴスアオアシカツオドリの赤ちゃんなのか、
右端のカツオドリに似た成鳥の赤ちゃんなのか、わかんないんだけど? |
産毛がずいぶんと落ちて、右写真の成鳥に近づいている子供。
左写真と右写真の間って感じでわかるでしょ?
頭のてっぺんに冠のように産毛が残っていてかわいい。
正面から見るとこれまたオモロイ顔になってる・・・。 |
カツオドリに似てるんだけど、名前がわからない。
わかる人いれば、教えてくださいませ。 気づいたんだけど、左写真の
赤ちゃんも子供もこの成鳥もみんな口を開けている・・・やっぱ親子? |
以下は、エスパニョーラ島のウミドリの楽園みたいなっていうか、別世界に来た感じのするところで
撮った写真です。このとき手持ちのフィルムがなくなって、デジカメで撮りました。
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これはなんだ?って感じでしょ?正解は右の写真。この姿、結構見かけました。 |
羽を広げての日光浴?正面からの写真がないけど、マスクしているように見える? |
ガラパゴスマスクカツオドリが羽を閉じたときの姿。海を見つめてる・・・。 |
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大地が白いのは石灰岩と言うのではなく、ウミドリたちの糞で
覆われているから・・・。この鳥もカツオドリの一種でしょう。 |
"ガラパゴス"と言えば、結構名の売れた珍しい鳥たちがいます。
イサベラ島、フェルナンディナ島に1,500羽ほど生息しているといわれている飛べない鳥
ガラパゴスコバネウ。飛ぶ必要がなくなったため、
羽が退化してしまったという。今では気持ち羽が残っているだけ。
赤道直下に棲むペンギンとして有名なガラパゴスペンギン。
世界で3番目に小さいペンギンと言われ、全長35cmほど。
フンボルト海流にのって南米南方面から流れ着いたと言われ、イサベラ島、フェルナンディナ島に主に生息している。
生息数が少ないんで、見れたらラッキーだそう。
今回、西側に位置するイサベラ島、フェルナンディナ島へは、行けなかったので、ガラパゴスコバネウとガラパゴスペンギンは
残念ながら見れなかった・・・と言いたいところだけど、なーんと、超超ラッキーなことにガラパゴスペンギンが見れたのです!
それもフロレアナ島で!
フロレアナ島沖で停泊中、昼食後のシエスタ(昼寝)時、デッキからたまたま海を見下ろしたら、
船のすぐ傍を2羽のペンギンが泳いでいってる・・・あのちっこさ、あの形・・・イグアナと同様、会うのが夢だった
ペンギンが泳いでいってるぅ〜!
「ペンギーン!!」と叫んでガイドを呼ぶと、すでにペンギンの姿は遠くに・・・。で、彼は
「すっごい、君はラッキーだよ!」と何度も言ってくれた。
実はフロレアナ島の傍の岩場にペンギンがごく少数生息しているらしく、
そのペンギンは、エサを探していたのか、移動中だったのか、たまたま私たちの船のすぐ脇を通り、
その脇を通っているとき、たまたま私が海を見下ろしたという、ほんの数秒の偶然が重なって実現できた夢。
写真なんか撮ってる暇はないぐらいペンギンたちはすーっと泳いでいったけど、私のまぶたには、
その時の状況がしっかりインプットされている。感動の瞬間だった。
その他、ガラパゴスのウミドリやリクドリ(こう言うのかな?)です。
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目というか、目の周りが赤いことから、
アカメカモメと言われている。
右側は、口に木の実か何かくわえている。羽の手入れが行き届いているのか、
とてもキレイ。腹側は純白って感じ。
プラサス島にて。 |
ガラパゴス最大の鳥と言われている
ガラパゴスアホウドリ。最大翼長は2.5mもあるらしい。
4〜10月は繁殖期にあたるため、エスパニョーラ島に集まってくる。
求愛ダンスがおもしろいらしいが、この2羽はすでに子育て準備中?
エスパニョーラ島にて。 |
この鳥は、なんていうのかさっぱり覚えてません・・・。
断崖で子育てしてて、ガイドが何やら説明したあと、
「さっき説明してた鳥だ」と思って撮った写真・・・。クリックすると、岩場にいるのがわかります。
プラサス島にて。
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上のアカメカモメに対抗してじゃないけど、目の周りが青いことから、
ガラパゴスアオメバトと言われている。
サンタ・フェ島とエスパニョーラ島の山道で見かけた。
サンタ・フェ島にて。
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ガラパゴスノスリだと思う・・・。
ガラパゴスワシもいるらしいけど、猛禽類であることは確か。
望遠で撮ったんだけど、逆光って感じでよく模様が見れない。
エスパニョーラ島にて。 |
人の持ち物に興味があるのか、「それなあに?」ってな表情で
どんどん近づいてくる人見知りしないガラパゴスマネシツグミ。
4種あり、ほとんどの島で見られる。
クリックすると、別パターンでしっかり見れます。エスパニョーラ島にて。 |
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置物のようにじーっとしたままのガラパゴスシラガゴイ。
ちょっと前まで目を閉じていたけど、お目覚め? エスパニョーラ島にて。 |
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同じくガラパゴスシラガゴイ。
砂浜にあった1本の大きな木の枝にとまって、じーっと浜辺を見ていた。
すぐ下から見上げてた私に気にとめることもなく・・・。
フロレアナ島にて。 |
クチバシの形、目の色、体型
はガラパゴスシラガゴイに似ているよーな気がしますが?
体の色がちがうんで、よくわからない・・・。
サンタ・クルス島にて。 |
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サンタ・クルス島のバチャス・ビーチの砂浜を登ると、浅い池が広がっていた。
そこで、1羽の鳥が細長いクチバシを水にちょんちょんつけながら歩いていた。
なんて言う鳥なんだろう? |
フロレアナ島のプンタ・コーモラントからしばし歩いて行くと、山のふもとに湖が広がり、
そこでは紅色のフラミンゴが羽を休めていた。
正式名称はわからないけど、絶滅の危機にあるそう。
ラビダ島にも絶滅寸前のフラミンゴ(違う種)が生息している。 |
同じくフラミンゴ。大人に混じって子供も見える。わかりにくいけど、フラミンゴのまわりには
カモらしき鳥たちも見られる。左の写真も同様だけど、顔上げてるフラミンゴがいない・・・。
水面に映る姿もキレイ。 |
ガラパゴスでは、ペリカンをよく見かける。すべてがガラパゴス固有種なのかはわからないけど、
いろいろな種類が混在しているように思えた。
船に乗っている間も、船の傍までよってくるし、船に繋がれたボートに乗って羽を休めてたりする。
そういえば、メキシコのベラクルスという港町で、海に飛び込む野生のペリカンを見て感動した。
動物園で歩いているペリカンしか見たことがなかったんで、悠々と空を飛んでいるペリカンは初めてだった。
それをたまたまHeiちゃんに話したら、「へ?」ってな顔。
そう、彼にとっては、野生のペリカンって普通に飛んでいるものだった・・・中南米の海ではペリカンはカモメ同様の存在
なのかなぁ〜?
左写真は、サンタ・クルス島のバチャス・ビーチで休んでいたペリカン。
沖合いには、観光宿泊用の小型船が停泊してる。ちなみに私たちの船はこの中にない・・・かな?
クリックすれば、ペリカンのみアップで見れます。
また、ペリカン同様、よく見かけるのがグンカンドリ。もちろんガラパゴス固有種なのだろうけど、
とにかく、船に伴走してよく飛んでいる。
繁殖期になると、雄はノドの赤い袋を膨らませ、雌に求愛する。これって結構有名だよね?
以下はデジカメ撮影写真です。
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船が停泊中にデッキから撮った写真。何かしら
おこぼれを もらおうとペリカンたちが集まってきてる? |
グレーや褐色の体、クチバシの色も黄色、オレンジ、褐色とさまざま。
バラエティーにとんだペリカンたちである。 |
船のクルーたちが、釣ってさばいた魚の内臓などを
空に向かって投げると、どこからともなくグンカンドリが集まってきて、
空中でナイスキャッチ。ギリギリ撮れた写真。 |
ガラパゴス諸島TOP
エクアドルTOP