ココ・シャネルに会いにパリのホテルリッツまで


　若い時期に、もし貴方がパリのホテルリッツで過ごすという幸運に
恵まれたのなら、たとえどこに行ったとしても、
その思い出は一生貴方の心に残ることだろう。
　なぜって、ホテルリッツとはそのホテル自体が＜移動祝祭日>なのだから。
If you are lucky enough to have lived in Paris as a young man,
then wherever you go for the rest of your life , it stay with you,
for Paris is a moveable feast.
　　　　　　ＥＲＮＥＳＴ　ＨＥＭＩＮＧＷＡＹ　ｔｏ　ａ　ｆｒｉｅｎｄ，１９５０

ただいま毎日執筆中

I　ホテルリッツ・パリ

II　「ホテルリッツ料理学校はどこですか？」

ｌｌｌ　セザール・リッツのエスプリを学ぶチケットを手に入れた日

ＩＶ　醸しだされる見えないパリのエスプリ

Ｖ　カルチェラタンのホテルからパリの夕日を見つめ　　
　　　　若き日のアーネスト・ヘミングウェイを想う

ＶＩ　真夏のパリで美しい友人との再会

ＶＩＩ　コンコルド広場で韓国ソウルに旅立つ友とのれ

ＶＩＩＩ　パリのブルジョワ・マダムと部屋の賃貸交渉

ＩＸ　フランス　グランゼコールのエリート予備軍と会

Ｘ　誰でもモテるミラクル・パラダイス　東京・六本木　

ＸＩ　ブルゴーニュ　ディジョン

ＸＩＩ　聖なる心のファインダーを持つ　台湾から来たフォトグラファー

ＸＩＩＩ　パリに向かいブルゴーニュを旅立つ日

ＸＩＶ　パリ左岸１４区　真夜中過ぎの夜風

ＸＶ　ホテルリッツパリ料理学校で気分はオードリー・ヘップバーン　


　セーヌ河の遊覧船の非常用ボートの上に寝そべり、
両手を広げると、地球を背負っているような感覚に包まれる。
　透明なコバルトブルーの大空と、
それを取り囲む真っ白な大理石の歴史的建造が織りなす見事なコントラスト。
　＜こんなにも美しい場所が地球には存在するんだ。＞と発見し、
一人で勝手に＜もう一度、パリに戻ってこよう。＞と決心したのは、
初めてパリを訪れた１９歳の時でした。
　＜ココシャネルに会いにパリのホテルリッツまで＞を書き始め、
心の中でいつも想うことは、この文章を偶然に発見し、
読んでくださった方が、＜いつかパリに行きたいな。＞と感じて頂ければ嬉しいなと思います。
また、１５歳の時に偶然出会ったポートレート写真の女性は、
まるで生きているようで生命力に溢れていて、眼光鋭く、美しく
＜こんな女の人がいるんだ。＞と思い、その女性が心捕らわれた
＜ホテルリッツ＞の見えない魅力が知りたくて、
それを探しにホテルリッツで過ごした約１年半の間、
目に見えないホテルリッツの魅力を探る大冒険の毎日でした。
＜人がその人の人生を犠牲にしても、輝こうと努力している姿に人は感動するのだよ。＞
と誰かが言っていましたが、ホテルリッツを愛し、働く５００人の人生がきらめいていました。
　この文章を偶然に発見し、読んでくださった方が、
＜スウィート・ココシャネルのシャネルに会いにパリのホテルリッツに行こう！＞と
感じて頂ければ最高です。
　すれちがうことも、言葉をかわすこともないかもしれない
どこかでこの文章を読んでくださっているあなたに、この物語を贈ります。
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｋａｚｕｍｉ　ＫＩＫＵＣＨＩ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
感想頂ければ幸いです。