ハープの音色以外、音の存在しない清潔で新鮮な空気に包まれた歩く人の姿の見えない
この<ホテルリッツ>の一直線に果てしなく長い気品に満ちた美しい廊下を 先程手にしたばかりの
深いコバルトブルーの表紙に大きく金色のホテルリッツの紋章が刻印されたファイルに挿まれた
在学証明書をしっかりと手に持ち、踏み出すごとに足が軽く沈むような柔らかさの上質な絨毯を
力強く、一歩一歩ゆっくりとその感覚を楽しみながら歩いていると、今まで思い起こす事のなかった
懐かしい思い出が突然心に沸き起こった。
 フランス文化を学んでいた18歳の学生の頃、真冬の昼下がりの暖かな眠気を催す階段教室で
ぼんやりと頬づえをつきながら、黒板を背に、白やピンクの鮮やかなチョークの粉にまみれる事も
気にせず、黒板一杯にフランス文学史の説明を書き込み、体感温度を一人上げながら
身体から湧き上がる情熱のままに身体を前後に揺するようにして熱く語っていた
一人の初老の教授の姿だ。
 彼は若き日の自分が仕送りの少ない生活費の中から食費を切り詰め、本を買う為に
食事を抜くことも厭わぬほど傾倒したフランス文学を通して知りえる、
人生の奥深さと哲学、素晴らしさと楽しさ、そして
いずれ人生に訪れるであろう苦境の時が過ぎその去る日まで、持ちこたえる為の精神の糧になる
<大切な何か>を示してくれる文学の重要さを 目の前の階段状に連なった机の下で、
この午後の最後の授業が早く終わってアルバイトに駆けつけなくてはと腕時計を見つめている
心ここにあらずの多くの学生たちを前にしてでさえ、情熱をかけた彼の人生の大切な仕事として
惰性に流される事無く、毎日毎日熱意を持って語り続けていた。
 フランス文学に対して食指が全く動くことのなかった私は、ただ、彼の清潔に手入れされた
豊かに波打つ白髪の頭に収納され、見事に整理された莫大なフランス文学史、詳細な年代史に驚き、
還暦間近だというのに手を抜く事無く、90分という長い授業の間情熱を持って語りぬく
その仕事に対する姿勢とエネルギー、パワーに敬服した。
 その教授の研究室をレポート課題を提出する為、何度か訪れたことがあった。
校舎の西に位置する茶色に変色したレンガ造りのアイビーに覆われた筒状の7階建ての教授塔の
最上階に彼の研究室はあった。
 教授塔の中央に造られた長い螺旋階段を最後まで昇りきり、研究室のドアを静かにノックして
中に入ると、西側全面が真冬の真っ赤な夕日の差し込む大きなガラス窓で、
それ以外の壁は全てぎっしりと詰まったフランス語の原書の重みに耐えている。
古い木製の書庫で覆われていた。部屋中に本からの紙や印字の匂い、
それに混じって豊かな紅茶の芳香がバランスよく交じり合って漂っているアカデミックで、
どこか非日常的な雰囲気の空間が展開されている。
 同じ文系でも実務系の経済学部や建築学部などとは全く空気が異なるのが、
ヨーロッパ系文学部の特徴だ。
 この今の世知辛い世の中にあってさえ、90年代初頭から固定化された不景気の超就職氷河期で
行く先を常に不安を持って案じながら在学する学生達に、
<生きるのは喰う為よりも、人生の哲学を探求すべき大切な時間>と捉えている節のある
ブルジョワ的な優雅な学問であるから、他のヨーロッパ系の
ドイツ文学の教授の部屋もロシア文学の教授の部屋も共通した浮世離れした雰囲気が漂っていた。
 初老の教授の研究室の雑多な喧騒を忘れさせてくれるアカデミックな雰囲気が大好きだった。
 彼はフランス文学とパリの街をこよなく愛し、又文学サロンを主宰するパトロンのような
貴族的な趣味の持ち主だった。研究や執筆の合間の時間の空いている時、
研究室を訪れる学生達に擦り切れたボルドー色の厚手の絨毯の上に置かれた、
クラシックな面持ちの大きなソファに席を勧め、
熱い紅茶とお菓子を前に他愛もない話を楽しむのだった。
 ソファの前に置かれた低い象眼家具の大きなテーブルにはいつも、
毎朝教授の家の庭で摘まれた季節の花々が小さなクリスタルの花瓶に生けられ、
白いボーンチャイナの茶器とアフタヌーンティー用の二段になった<ヘレンド>のお皿には
甘い物に目のない教授の為に奥様が焼かれたマドレーヌやカトルカール、
サブレ・フロランタンやプチフール・フルーツコンフィなどが沢山セットされてあった。
 窓一杯に差し込まれる赤い夕日に部屋中が照らされ、丁寧に暖められた白い茶器に
使い込まれた銀製のティーポットから熱く白い湯気の立ち昇る<フォーション>のアールグレイの
紅茶を注いで頂き、第二次世界大戦後まもなく教授が学生時代を過ごしたパリの街での想い出に
香ばしく焼き上げられたマドレーヌを頂くきながら静かに耳を傾ける。
「パリの街には、<見えないもの>が存在するのだよ。
それは、パリの持つ<エスプリ・精神>や<アルール・見えないパワーのオーラ>と
呼ばれるものなのだが、その<見えない何か>が才能ある人々を惹きつけて放さず、
精神に触発させて、様々な<感動>を創り上げていくのだよ。
 又、その<感動>が他の人の感性に刺激を与えて<新たな感動>への原動力になる。
決して目に見ることの出来ない、
魂を打ち振るわせる<感動>を司る地霊の神が宿っていると言ってもいい場所だ。
それはパリについての本をどんなに沢山読んでも、
何人もの人の話を聞いたとしても実感しえない事なのだ。
 魂で感じて心震わせ体感し、本当の意味で<パリの街の持つ魅力>を知る為には
パリという現場で過ごすことしかないのだが、キクカワ君はパリを訪れた事がありますか?」
口一杯に頬ばった、三つめのマドレーヌを急いで熱い紅茶で流し込み、
口元についたマドレーヌの粉屑を手の甲で振り落とす。
 「まだです。でも、いずれ必ず近い将来にパリの地を訪れたいと思います。」
 「そう、パリで過ごすなら若い時がいい。
 君は、アーネスト・ヘミングウェイの<移動祝祭日>を知っていますか?」
 質問に答える為に、四つめのマドレーヌにはまだ手を出せずにいる。
 「いいえ、今始めて聞きました。」
 「晩年のヘミングウェイが22歳から27歳までのパリで過ごした1921年から1926年の日々を
振り返り人生における祝祭日ようなものだと言っています。
 <若いときに、もし君がパリに住むという幸運に恵まれたのなら、例えどこに行ったとしても、
その想い出は一生君の心に残ることだろう。なぜって、
パリとはその町自体が<移動祝祭日>なのだから。> とね。」
 四つ目のマドレーヌが食べたくて待ちの様子でいる私に、何も言わずに教授は
大きめのマドレーヌを手渡してくれる。
 「おいしいかい?マルセル・プルーストの20世紀文学の最高傑作と言われる
<失われた時をもとめて A la recherche du temps perdu >の中で、
今の君のように主人公は紅茶に浸したマドレーヌを食べて、想い出が一気に頭の中に
展開していった。」
 マルセル・プルーストを読んだ事のない私は、意味も分からずにとりあえず調子を合わせて
大きく頷きながら、大きめのマドレーヌを頂く。
 教授もティーカップに二杯目の紅茶を注ぎ、ゆっくりとした優雅な動作でティーソーサーを左手に持ち、
立ち昇るアールグレイの香りを心から楽しむように紅茶を飲みながら、
真冬の夕日に赤くきらめき、輝きを放つ大きなガラス窓を見つめた。
 「キクカワ君、マルセル・プルーストやヘミングウェイ、君が会いたいと言っていたココシャネルも
共通点がある。ヴァンドーム広場に面した場所に1908年にセザール・リッツが創立した
<ホテル・リッツ>がある。ここにはコレットやサルトル、ボーウォワール
若き日のF・スコット・フイッツジェラルドなど多くの文化人を魅了し、愛され続けたホテルだ。
 私も君と同じ年の頃にパリに留学していた時、多くの文化人を心酔させるホテルの魅力が知りたくて
何度もヴァンドーム広場に足を運んだが、絵に描いたようにお金を持たない苦学生だった私は、
遠くからこの五つ星の超高級ホテルを憧れを持って見つめるのが精一杯だった。
 その時からこのホテルは私の夢になった。<いつか、このホテルの回転扉を通ってみたい。>とね。
 大学で教鞭をとるようになって、毎年のようにフランスに出向き、
やっとこのホテルのバーでアペリティフをとったり、レストランを訪れるようにもなったが、
今度はそれだけでは窺い知る事の出来ない
<セザール・リッツのエスプリを知りたい。>これが夢になったんだ。
 キクカワ君、素晴らしいね。僕のような初老に入った大人に夢を持たせてくれるんだ。
 大学を退く時が来たら、妻と一緒にこのホテルで二・三週間ゆっくりと滞在するのが僕の夢なんだ。
 このホテルの人々を魅了して止まない<見えないエスプリ>を知るためにね。」
 暮れて行く輝く夕日に照らされて、遠いパリに想いをはせた教授の笑顔を見たのは
これが最後になってしまった。
 そして、彼の夢が叶うことは永遠に無くなってしまった。
 二日後の日曜日、プロテスタントだった彼は他のいつもの日曜日と同じように変わらず、
教会での礼拝に出かけた。午前中の優しい太陽の光がステンド硝子に反射して、
教会の中には鮮やかな色彩で満たされていた。いつもの席で神に祈り、
いつものように賛美歌を歌いそして突然倒れた。もう二度と立ち上がる事はなかった。
予告もなしに、突然彼の人生が終わってしまった。突然の脳溢血だった。
 彼が亡くなった二日後、彼が天に召された教会でお葬式が行われた。
何百人もの参列者が古く小さな教会に入りきらずに教会の敷地を取り囲むように列をなした。
 その日の天気は不思議な光景で、雲一つ無い鮮やかな晴天を教会に入れなかった私は、
外の参列者に向かって急きょ設置されたスピーカーから流れて来る牧師先生のお話を聞きながら
空を見ていた。彼が最後の時を迎える時に歌っていた賛美歌のパイプオルガンの伴奏が始まると
何処からとも無く、黒いヴェールのような雲が流れてきて丸い大きな太陽だけを覆ってしまった。
 賛美歌を歌いながら天を仰ぎ、黒い雲に透けて見える大きな太陽のシルエットを見つめ続けた。
その雲は賛美歌が歌い終わると、どこかに漂い消え去ってしまった。
これが最後の彼と私の想い出となった。
 思い起こせば、<エスプリ・見えないもの>の持つ偉大な力や大切さを、
そして<目に見えないもの>が見えるようになるまで,
<目に見えないもの>が内から自然と醸しだされるようになるまで努力し続ける大切さを 
彼が最初に教えてくれたのだった。
 「マダム、お気をつけてください。そちらは硝子の壁になっております。」
 突然、目の前に現れた黒いタキシードの逞しい男性の腕に驚き、声の方を見上げると
艶やかな黒髪に、大きな黒い瞳が印象的な男性の笑顔が飛び込んできた。
 気が付けば、ぶつかってしまうほど目前に磨きぬかれた壁一面の硝子の壁が立ち塞がっている。
 「お気をつけてください。ケガをなっさってしまいますよ。マダム。」
 頭の中で突然に展開されてしまった想い出に、意識が飛んでしまったようだ。
 自分でも気をつけているのだが、時々考え事に没頭したり、物事に熱中してしまうと
その物事に集中するあまり目の前の物が目に入らなかったり、
音が遮断されたように耳が真空状態になってしまい聞こえなくなってしまったりして、
没頭している以外の意識が全く飛んでしまったりするのだ。
 「ありがとうございました。ムッシュー、あなたのおかげでぶつからずに済みました。」
 「いいえ、すべては貴方のためです。マダム。」
 身長180センチメートル程のイタリア系の顔立ちをした男性は、口元に優しい微笑を浮かべている。
 「ムッシュー、ヴァンドーム広場に面した玄関に向かいたいのですが、教えて頂けますか?」
 左手に肩より高く掲げ上げられた、直径50センチメートル程の柳の木を編みこんで出来た
大きくて平らな籠に、真っ白なクロスをひき、その上においしそうな熟成されて食べ頃のチーズが
何種類も青々とした新鮮な葡萄の葉が添えられて美しく盛られていた。
 「それならば、私もこれからヴァンドーム・バーに参りますので、ご案内いたします。マダム。
さあ、こちらです。」
 「ありがとうございます。ムッシュー。」
 空いている右手を優雅に動かして私を導き、エレガントに姿勢を正して急ぎ足の男性の背中に続く。
 右手に折れて歩き出すとすぐに、木々の薫るような緑の茂る中庭に面した、
真夏の朱色がかった夕日の力強く日差しの長い輝き一杯に満たされた、正面玄関の回転扉から続く
気品漂う広い廊下にでた。 
 目の前には木製のクラシックで小さな回転扉の1メートル斜め右手前でセキュリティーの男性が、
私が入ってきた三時間程前と同じ姿勢で、真っ直ぐに背中を伸ばし、逞しい両腕を背中にまわして、
しっかりと踏みしめるように両足を45度に広げて立っている以外は人の姿は見えず
静謐に包まれ、心地よいひんやりとした空気と時間の流れが止まってしまったようだ。
 「マダム。私はこちらで失礼致します。玄関の扉は目の前でございますから、だいじょうぶですか?」
 回転扉の5メートル手前、ホテルに入って来て行く先が分からず途方に暮れて立ち止まっていた時に
燕尾服の金髪の美しい男性が突然飛び出してきたサロンの入り口の前で、
エレガントに前を歩き、ここまで導いて来てくれた黒いタキシードを着こなした
イタリア系の整った顔立ちの男性は立ち止まった。
 「ありがとうございます。ご親切感謝します。ムッシュー。」
 「いいえ、こちらこそ。 素晴らしいパリの夜をお過ごし下さい。
そして、とても近いうちにまたお会いしましょう。さようなら、マダム。」
 「あなたも良い夜を。さようなら、ムッシュー。」
 タキシードの男性は急いでサロンの奥に消えて行き、先程からこの光景を
見下ろされるような威圧的な視線で見ている身長190センチメートル程の屈強な肉体に
上等な濃紺のスーツを着こなしたセキュリティの男性の前を通りすぎる。
 「さようなら、ムッシュー。」
 男性は私を一瞥すると今回は、ホテルに入って来た時と異なり直ぐに
 「さようなら、マダム。」
と短く答えた。
 回転扉に手をかけると今度は速やかに扉が回転しだし、
真夏の夕方の石畳に照り返された熱気のホテルの外に出ると、
入ってくる時は無表情で扉に手をかける事もしなかったブルーの制服を着たドアマンが、
私の為に回転扉を回し、満面の笑顔で
 「お足元に気をつけて。さようなら、マダム。」
と、声を掛けて来た。
 ホテルに入る時の彼の態度と程遠いこの変わり身に、思わず学校のオフィスから
<白いブラウスを着た日本人の女性が通ったら、全額入金済みなので丁重に対応するように。>と
連絡が入ったのではないかと勘ぐりたくもなる。
 ヴァンドーム広場に面した正面玄関には、ホテルに入る時に一人で立っていた
車寄せ係りの姿は見えず、真夏の夕方の西日に照らされて煌めくように光り輝く、
全長8メートル程のフロント硝子を除いた全ての窓を黒いフィルムで覆った、大きな黒い
<ロールスロイスのリムジン>が3台連なって止まっていた。
 左手斜め向かいの<モーブッサン>の前にも大きなパールホワイトの<ロールスロイス>が一台、
宝石商広場とも呼ばれる、広いヴァンドーム広場を見渡せば人の姿は全くない変わりに、
<ショーメ><ブルガリ><ブッショロン><ヴァン・クリフ&アペル><カルティエ><ミキモト>など
広場に面して店を構える宝石商の前には、それぞれ運転手がエンジンをかけながら待機待ちしている
大型の<メルセデス・ベンツ>や<ロールスロイス>が止まっていた。
 大型高級車以外存在しないヴァンドーム広場を右手に向かって急ぎ足で歩き始める。
 <ホテルリッツ>並びのフランス司法省の前を通り過ぎながら、左腕にしている腕時計を見ると
もうすぐ午後6時を指そうとしていた。
 <カルティエ>の前を通り過ぎ、広場を取り巻くように建築された美しい建物が途切れ、
<Castiglione通り>まで行き着くと、ゆっくりと後ろを振り返り乳白色の石で出来た
建物の壁にもたれて、真夏の煌めくオレンジ色の夕日に照らし出された、
天に向かって高くそびえ立つ青銅色の巨大なオーステルリッツ戦勝記念碑、
そして、その左手に慎ましやかな四つの白い小さなテントが張り出したひっそりとした佇まいの
<ホテルリッツ>が小さく見える。
 車のクラクションやブレーキの軋む音などパリの街の喧騒を聞きながら、壁にもたれて、
今まで思い起こすことのなかった、<ホテルリッツ>の廊下を歩いている時に
突然心に沸き起こった想い出の懐かしい初老のフランス文学教授のことに想いを馳せる。
 20世紀、第二次世界大戦後まもなく一人でフランスの地を訪れ、カルチェラタンの学生街に住み
ソルボンヌ大学で心行くまで存分にフランス文化や文学を学んでいた若き日の教授は、
憧れの文化人や作家が集う超高級ホテルの<ホテルリッツ>を羨望を持って、
ヴァンドーム広場の片隅から、こんな風に黙って見つめていたのかもしれない。
 <ホテルリッツ>で過ごす1年半の間で、ホテルの醸しだす<見えないエスプリ>の本質と真髄が
感じ見ることが出来たなら、帰国したその時に湖を見下ろす彼のお墓を訪れ、教授がお好きだった
白い大きなカサブランカの花束とブルゴーニュの銘酒赤ワイン<シャンベルタン・グランクリュ>に
豊かな芳香を心行くまで楽しめる大きなサイズのブルゴーニュ型のクリスタルグラスを二つ持ち、
<ホテルリッツ>のレシピで作った焼きたてのマドレーヌを手向けよう、
そしてゆっくりと二人でワイングラスを傾けながら<ホテルリッツのエスプリ>について語り合うのだ。
 多分、その時には見事なおいしいマドレーヌが焼き上げられるはずだ。
 今はまだ、マドレーヌを作ったこともないけれども。
 



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4eme

醸しだされる見えないパリのエスプリ

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