▼ 2015/07/11(土) ドラゴンスレイヤー for PC-8001mkIISR
【ゲーム】
昨日記事にしたドラゴンスレイヤーのPC-8001mkII移植版ですが,PC-8801版でなくPC-8001mkIISR版を移植してしまえばもっと簡単にできただろうと思う方もいらっしゃるでしょう。
実際,最初は80SR版を移植しようとして解析したのですが,サウンドの再生にSSGを使用していてBEEP音による再生をサポートしていないことが早々にわかってしまいました。
要サウンドボードとして移植してしまおうかとも考えましたが,やはり80mkII用とするならBEEP音によるサウンド再生が欲しかったのと,本作がリスト掲載されたPCマガジンを所持済みだったこともあり,結局こちらを選択しました。
移植作業を開始してテストプレイを行いながら80SR版と比べてみましたが,80SR版はかなり多くの変更点があって驚いています。
そこで,PCマガジン掲載版と80SR版の違いを紹介したいと思います。
PCマガジン掲載版のドラゴンスレイヤーはLEVEL 1.0を元にしていましたが,80SR版ドラゴンスレイヤーはLEVEL 2.0となっています。
PC-8801版のLEVEL 1.1とLEVEL 2.0の違いについては「藍恋工廠」のファルコム博物館にある「ドラゴンスレイヤー」のページにまとめられています。
ゲームバランス調整のためか,多数の項目が変更されています。
80SR版は,こちらで説明されているゲーム内容の違いは全て受け継いでいるようです。
恐らく,基本的にはPC-8801版 LEVEL 2.0を元に開発されているのでしょう。
PCマガジン掲載版と80SR版の違いは他にもあるので,以下に記します。
2015/07/23 追記
藍恋工廠のページが更新されて,以下に書いた情報の大半は記載済みとなりました。
上記リンク先の方が綺麗に情報をまとめてあるので,そちらを読むことをお勧めします。
(1) テープ版もゲーム中のセーブ/ロードができる。
マニュアルには,X1はテープ版もセーブ可能という記載があるものの,その他についてはテープ版は途中セーブ不可と書いてあります。
しかし実際には,80SR版もSAVE/RESTOREの魔法が使えます。
Oh!FM-7での紹介記事によると,同じLEVEL 2.0ベースと思われるFM-7用のテープ版にはセーブ機能が無かったそうですが,苦情が多くて改善されたのでしょうか。
数時間かけて育てたキャラがちょっとした油断で死んでしまうとガッカリなので,これは嬉しいですね。
(2) MAGICAL POWERの上限が増えた
PCマガジン掲載版は上限255ですが,80SR版は65535に拡張されています。
PCマガジン掲載版ではMAGICAL POWERが256以上になると0に戻ってしまい折角の苦労が水の泡となってしまうのですが,80SR版は安心して集めることができます。
とはいえ,普通にプレイしていて256以上になることはまずありませんが。
(3) ドラゴンの体力が増えた
PCマガジン掲載版はドラゴンの体力が10しかありませんが,80SR版は650000に変更されています。
難易度は上昇していますが,PCマガジン掲載版の方は最強の敵なのにあっさりと倒してしまえて肩すかしだったので,良い変更だと思います。
(4) 体力が少ないときの表示
80SR版は,プレイヤーの体力が少なくなるとパレット変更によって画面全体が赤くなるという演出強化がなされています。
もっとも,パレット機能が貧弱な80mkIIへの移植ではこの機能は削除されてしまう可能性が高かったですが。
(5) キーの同時押しで斜め移動できない
PCマガジン掲載版ではキーを2つ同時押しすることによって斜め移動できるのですが,80SR版では1,3,7,9キーを押さないと斜めに移動できません。
これは唯一80SR版が劣る点だと思います。残念。
(6) 王冠を運ぶ処理が違う。
PCマガジン掲載版では,王冠は指輪や十字架と同じように1個ずつしか運べませんが,80SR版では複数の王冠を同時に運ぶことができます。
これにより,王冠を運ぶために何度も家に戻る必要がなくなりました。
ただし王冠を持っていると魔法が使えないという仕様はそのままなので,王冠を4つ持っているときは魔法を使う度に4つの王冠を地面に置く/拾うという操作が必要になり,手間がかかります。
これにより王冠を盗まれるリスクも増大するので,むしろ難易度は上昇しているかもしれません。
(7) 裏技でパラメータを一気に増やせる
80SR版では[F1]~[F4]との同時押しにより一気にパラメータを最強状態にできます。
PCマガジン掲載版では1000ずつしか増やせないので,最強状態にするには時間がかかります。
デバッグ時に最強状態でプレイしたい場合などでは80SR版の仕様が羨ましかったです。
(8) 裏技でマップのエディットモードが使用可能
80SR版では自由にマップを編集できる機能が隠しで追加されています。ログイン掲載版と同じ機能でしょうか?
当然,編集したマップはセーブ/ロードが可能です。
その気になれば新しい面を色々作成して遊ぶことも可能です。
多分,ログインに掲載されたマップデータも80SRで読み込めるように変換できるのではないかと思います。
とりあえず気づいたのはこんな所でしょうか。
こうして比較してみると,80SR版は後発なだけあって様々な点が改良されていますね。
今となっては,80SR版を移植するべきだったのではないかとちょっぴり後悔してます。
実際,最初は80SR版を移植しようとして解析したのですが,サウンドの再生にSSGを使用していてBEEP音による再生をサポートしていないことが早々にわかってしまいました。
要サウンドボードとして移植してしまおうかとも考えましたが,やはり80mkII用とするならBEEP音によるサウンド再生が欲しかったのと,本作がリスト掲載されたPCマガジンを所持済みだったこともあり,結局こちらを選択しました。
移植作業を開始してテストプレイを行いながら80SR版と比べてみましたが,80SR版はかなり多くの変更点があって驚いています。
そこで,PCマガジン掲載版と80SR版の違いを紹介したいと思います。
PCマガジン掲載版のドラゴンスレイヤーはLEVEL 1.0を元にしていましたが,80SR版ドラゴンスレイヤーはLEVEL 2.0となっています。
PC-8801版のLEVEL 1.1とLEVEL 2.0の違いについては「藍恋工廠」のファルコム博物館にある「ドラゴンスレイヤー」のページにまとめられています。
ゲームバランス調整のためか,多数の項目が変更されています。
80SR版は,こちらで説明されているゲーム内容の違いは全て受け継いでいるようです。
恐らく,基本的にはPC-8801版 LEVEL 2.0を元に開発されているのでしょう。
藍恋工廠のページが更新されて,以下に書いた情報の大半は記載済みとなりました。
上記リンク先の方が綺麗に情報をまとめてあるので,そちらを読むことをお勧めします。
(1) テープ版もゲーム中のセーブ/ロードができる。
マニュアルには,X1はテープ版もセーブ可能という記載があるものの,その他についてはテープ版は途中セーブ不可と書いてあります。
しかし実際には,80SR版もSAVE/RESTOREの魔法が使えます。
Oh!FM-7での紹介記事によると,同じLEVEL 2.0ベースと思われるFM-7用のテープ版にはセーブ機能が無かったそうですが,苦情が多くて改善されたのでしょうか。
数時間かけて育てたキャラがちょっとした油断で死んでしまうとガッカリなので,これは嬉しいですね。
(2) MAGICAL POWERの上限が増えた
PCマガジン掲載版は上限255ですが,80SR版は65535に拡張されています。
PCマガジン掲載版ではMAGICAL POWERが256以上になると0に戻ってしまい折角の苦労が水の泡となってしまうのですが,80SR版は安心して集めることができます。
とはいえ,普通にプレイしていて256以上になることはまずありませんが。
(3) ドラゴンの体力が増えた
PCマガジン掲載版はドラゴンの体力が10しかありませんが,80SR版は650000に変更されています。
難易度は上昇していますが,PCマガジン掲載版の方は最強の敵なのにあっさりと倒してしまえて肩すかしだったので,良い変更だと思います。
(4) 体力が少ないときの表示
80SR版は,プレイヤーの体力が少なくなるとパレット変更によって画面全体が赤くなるという演出強化がなされています。
もっとも,パレット機能が貧弱な80mkIIへの移植ではこの機能は削除されてしまう可能性が高かったですが。
(5) キーの同時押しで斜め移動できない
PCマガジン掲載版ではキーを2つ同時押しすることによって斜め移動できるのですが,80SR版では1,3,7,9キーを押さないと斜めに移動できません。
これは唯一80SR版が劣る点だと思います。残念。
(6) 王冠を運ぶ処理が違う。
PCマガジン掲載版では,王冠は指輪や十字架と同じように1個ずつしか運べませんが,80SR版では複数の王冠を同時に運ぶことができます。
これにより,王冠を運ぶために何度も家に戻る必要がなくなりました。
ただし王冠を持っていると魔法が使えないという仕様はそのままなので,王冠を4つ持っているときは魔法を使う度に4つの王冠を地面に置く/拾うという操作が必要になり,手間がかかります。
これにより王冠を盗まれるリスクも増大するので,むしろ難易度は上昇しているかもしれません。
(7) 裏技でパラメータを一気に増やせる
80SR版では[F1]~[F4]との同時押しにより一気にパラメータを最強状態にできます。
PCマガジン掲載版では1000ずつしか増やせないので,最強状態にするには時間がかかります。
デバッグ時に最強状態でプレイしたい場合などでは80SR版の仕様が羨ましかったです。
(8) 裏技でマップのエディットモードが使用可能
80SR版では自由にマップを編集できる機能が隠しで追加されています。ログイン掲載版と同じ機能でしょうか?
当然,編集したマップはセーブ/ロードが可能です。
その気になれば新しい面を色々作成して遊ぶことも可能です。
多分,ログインに掲載されたマップデータも80SRで読み込めるように変換できるのではないかと思います。
とりあえず気づいたのはこんな所でしょうか。
こうして比較してみると,80SR版は後発なだけあって様々な点が改良されていますね。
今となっては,80SR版を移植するべきだったのではないかとちょっぴり後悔してます。
- TB-URL(確認後に公開) http://www5f.biglobe.ne.jp/~apaslothy/cgi_bin/adiary/adiary.cgi/046/tb/
1: CD-R 2015年07月11日(土) 午後1時53分
バージョンの違いがあったとは、全く気にしてなかったので気づきませんでした。買って遊んだのがテープ版でしたが、「藍恋工廠」のファルコム博物館のところを見ると、面数が多いDISK版が存在していたよなうなのでこちらも遊んでみたかったです。
2: CD-R 2015年07月11日(土) 午後3時21分
>80SR版を移植するべきだったのではないかとちょっぴり後悔してます。
8801のVer2。0であれば、BEEP音と拡張FM音源(PC-8801-11)に対応してますね。ただ、PC-8001mk2にFM音源入れている人がどれだけいるかを考えるとBEEP音のみ対応が正解ですね。
3: apaslothy 2015年07月11日(土) 午後9時57分
ディスク版は私も遊んでみたいです。80SR版は希少なので88版のLEVEL 2.0を探した方が良さそうですが。
サウンドの対応については,自分が遊ぶのが一番の目的なのであまり他のユーザのことは気にしてなかったり。
多分実機で動かそうとするような人はほとんどいないでしょうから,要拡張音源でも問題なかったと思います。