80mkII愛友会 別館

本日の更新は「UOOTOY for PC-8001mkII/SR」の紹介です。

PiO 1986/05号掲載のMZ-2000用をPC-8001mkII/SRに移植してみました。
コンバータも公開しましたので，興味のある方はお試しください。

動画もアップロードしてみたので，よろしければこちらもどうぞ。



第1回I/Oプログラム・コンテスト2次募集で最優秀賞を受賞した作品です。COMPACから発売されたゲームの中では，結構人気があった作品だと思います。
月刊PiOで攻略方法などが紹介されているのを見て遊んでみたいとは思っていたものの機会に恵まれず，結局自分で移植してしまいました。
本当はPC-8801用を移植した方がずっと簡単なのですが，残念ながらPC-8801用が掲載されたI/Oは未所持だったので，手元のPiOに掲載されたMZ用を移植することになりました。
MZ用は全50面なのに対しPC-8801用の雑誌掲載版は全30面だとのことなので，結果的にはこちらを移植して良かったと思います。

移植に関する技術的な問題点は，全くと言って良い位に何も無かったです。
MZ-2000からの移植は初めてですが，GVRAMのLSB-MSBが逆なのを除けば88とそれほど変わりが無いので，ほとんどつまずくことも無くすんなりと作業できました。
MZ-2000にはパレット機能が無いので，場合によってはPC-8801からの移植よりも楽かもしれません。ただし，ソフトの入手は88に比べると大変そうですが。

ゲームの方は初めて遊んだのですが，なかなか面白かったです。
アクション要素とパズル的要素がほどよく組み合わさり，各面毎に攻略方法を考えるのが楽しく，ついついハマってしまいます。
少々，運の要素が強い場面もありますが，敵の動きをよく観察すればきちんと攻略できるようにデザインされていると思いました。

難点としては，まずボリューム不足なのが挙げられます。
序盤10数面はゲーム性の薄いチュートリアル的な存在である上に，その後も結構サクサクとクリアできる面が多いので，あっさりと最後までクリアできてしまいます。
今回移植したのは雑誌掲載版ですので，これは仕方ないでしょうか。製品版は全100面+コンストラクション機能付きだそうなので，本格的に遊びたい人は製品版を買うべきです。
また，BGMが付いていないのも残念でした。現代の賑やかなゲームに慣れた身には，効果音のみのゲームというのは少々寂しいです。まあ，昔はこれくらい普通だったのですけど。


本作品はマインドウェアから復刻版の発売が計画されているとのことです。
マインドウェアといえば近年に「地底最大の作戦」や「スペースマウス」の復刻版を発売した会社として知られています。
本作品の復刻版も，先に挙げた難点は全てクリアした製品に仕上がると思われるので，従来のUOOTOYが物足りないと思われた方はチェックしてみるとよいでしょう。