尚、本コーナーはページサイズの関係でページを分割しています。 それぞれのページへは以下のINDEXからお入りください。 本コーナーの最新の追加は 2018年9月15日 <INDEX> 2017年9月再訪 2018年9月15日一部追加 2015年11月再訪 ← 本記事は香椎線酒殿〜志免間が主題のため、「香椎線」の項に掲載しています。 2014年11月再訪 2013年11月再訪 2012年11月再訪 2013年11月再訪 (JR香椎線)宇美駅。 2013年11月某日の早朝。 博多に出かけたついでに、香椎線宇美駅に降り立ちました。 昨年一昨年に引き続き、最近では3度目の訪問です。 本日は昨年に続き、ここから旧国鉄勝田線の廃線跡をほんの少しですが散策しようという企画です。 (JR香椎線)宇美駅。 前回前々回訪問時と変わっていない、JR香椎線宇美駅です。 乗車してきた車両はやはり、国鉄時代のキハ47型でした。 (JR香椎線)宇美駅。 宇美八幡宮にあわせた作りの、新しいJR宇美駅です。 朝の通勤時間が始まる少し前の時間帯ですが、大勢の乗客で賑わっています。 博多方面へは長者原で乗り換えの必要がありますが、ショートカットの路線バスのほうが時間がかかるため、ローカル線ながら結構賑わっています。 というよりは、立派に都会の通勤路線の機能を果たしています。 宇美町案内。 宇美駅前広場にある、宇美町の案内図。 観光案内というよりは、宇美町の公共施設の案内の色が濃くなっています。 いずれも立派な施設です。 近隣の市に併合されなかっただけの基盤が整っているのでしょうか。 宇美町案内。 案内地図の中に黒い太線で表示されているルート。 なだらかな線形からわかるように、旧国鉄勝田線の廃線跡です。 現在は廃線跡のかなりの部分が、遊歩道(緑道)として整備されています。 太線を左上へたどると、勝田線の始点の吉塚方面へ。 そして右下の線の終わり部分が、終点の旧筑前勝田駅付近です。 勝田線跡(吉塚方面)。 宇美駅駅前広場から北を望むと。 こちらの細い路地が、勝田線廃線跡の吉塚方面です。 こちら側はちょうど一年前に散策(途中までですが)しましたので、本日は反対側(写真背中側)の筑前勝田駅跡方面へ出かけてみようと思います。 宇美駅前広場。 現在のJR香椎線宇美駅前広場風景です。 広いロータリーと駐車場が整備されています。 ちょうどこのあたりが、勝田線宇美駅でした。 国鉄香椎線宇美駅と勝田線宇美駅は、建設された歴史的経緯から別の駅になっており、同じ駅名ながら国鉄時代も構内でそのまま乗り換えが出来ませんでした。 時刻表には「駅が離れているので乗り換えには時間が必要」の旨の記載がありました。 実際には、「離れている」というほどではなく、「二つの駅が隣り合っている」という感じで並んでいました。 但し別々の駅舎本屋がどちらも西側を向いているため、香椎線から勝田線に乗り換えるには、一度改札を出てから勝田線の線路踏切を渡り、勝田線の駅舎から改札を入る、という手間は必要でした。 勝田線宇美駅付近。 宇美駅前。 旧勝田線の宇美駅ホーム付近(だったはず)です。 駅前広場やロータリー・駐車場に道路が整備されたため、この付近は歩き回ってみても、勝田線時代の遺構を見つけることはできませんでした。 これから前方、勝田方面に向かって散策することにします。 勝田線宇美駅付近。 旧宇美駅の勝田側主端部あたりです。 残った香椎線の駅に合わせて駅前広場が整備されたため、旧勝田線のあった場所はすっかり変わってしまいました。 ここから先、前方左手に向かって線路跡が伸びてゆきます。 勝田線宇美駅付近。 後ろを振り返ってみると。 奥に見える自転車置き場の向こう側が、現在の香椎線の線路終点になります。 道路との位置関係からすると、目の前が駅舎跡付近、少し奥の自転車置き場寄りが勝田線の線路跡、といったところでしょうか。 勝田方面緑道開始。 宇美駅前の「緑道」標識です。 宇美駅から勝田方面も、廃線跡の多くの部分が緑道跡として整備されていました。 但しこの場所の歩道と線路跡とは、若干のずれがあるようです。 勝田方面緑道開始。 旧宇美駅構内のあった場所。 現在は宇美町立武道館です。 標識にある、ここから総合スポーツ公園付近までが、旧廃線跡となります。 旧宇美駅外れ。 線路配置あとのよくわからない宇美駅跡ではありましたが、どうやらこの石畳あたりが、筑前勝田駅側の線路跡のように思われます。 ここから先は単線のため、ほぼトレースできる感じです。 旧宇美駅外れ。 旧宇美駅構内(=現宇美町の施設の敷地)を出て、ここからは筑前勝田まで単線の敷地跡となります。 この先は、暫く一般の道路になっていました。 先ほど標識のあった「緑道」は、見た感じ一度途切れてしまいます。 一般道路。 駅前の歩道が終了すると、ここから先、筑前勝田側は「普通の道路」に変わりました。 しかし広場と違い線形ははっきりしますので、廃線跡はトレースしやすくなります。 一般道路。 少し歩いて後ろ、宇美駅側を振り返って見ると。 上の写真にもある軽トラの位置関係から、大体の距離をご推測ください。 後方のスーパーマーケットが、ちょうど宇美駅前広場のすぐ向こう側になります。 廃線跡。 家並みの中の一般道の景色はあまり面白味がありませんでしたが、川沿いに出ると、何だか廃線跡らしくなってきました。 これから筑前勝田の手前までを、この川沿いに進みます。 川に沿って。 景色は平凡ですが、歩いてみるとこの部分。 一部ですが結構な勾配になっています。 本当に廃線跡そのまま?といった感じの不連続の勾配ではあります。 緑道? 更に少し進むと。 少し道幅が広くなり、車道と歩道が分離されました。 かつては線路沿いに道路があった風景が彷彿されます。 緑道再開。 所どころ(要所要所?)に設置されている「緑道」案内です。 廃線跡を利用して1本の長い緑道を形成している、とは言え所どころで途切れている個所もありますから、土地に明るくない者には助かります。 緑道案内。 上の写真の標識の「上の方」です。 本日の早朝散歩の起点はJR宇美駅。 終点は緑道終点の「原田橋」の予定です。 実際には「原田橋」は筑前勝田駅の果てのほんの少し先にあたるようですが。 遊歩道。 さて、ここから緑道は車道と完全に分かれて、歩行者と自転車の完全に専用の敷地となります。 写真は後ろを振り返り、筑前勝田側から宇美側を見たところです。 朝の遊歩道。 緑道沿いには、桜はじめ沢山の機が植えられています。 が、さすがに11月ともなると、かなり葉は落ちてしまい、すでに秋から初冬の佇まいでした。 秋の風景。 宇美と筑前勝田の中間地点。 川の流れに沿って、旧勝田線も大きくカーブしていました。 カーブの感じがいかにもハ廃線跡、という感じです。 線路の位置。 どう見ても「コンビニの奥の裏通り」といった感じの緑道(廃線跡)です。 駅以外では集落や人の流れには関係のない鉄道ですからそもそもこんなものですが、これが廃線跡となるとちょっと寂しくなります。 緑道分断。 そして、こんな風景も。 昔はさほど広くない道路が踏切で分断されていたのでしょうが、現在では道路が拡張され緑道が分断されています。 しかも、ガードレールで「通せんぼ」の横断禁止です。 折角の遊歩道(自転車道併用)なのに、いくらなんでもこれは無いんじゃないか?という感じです。 秋の朝。 11月の早朝。 かなり落葉が進んだとはいえ、木によってはきれいな紅葉も見られました。 廃止された後に植樹された木々が、もうこんなに大きくなるほど年数が経った、ということです。 線路的風景。 田んぼを挟んで少し離れて、県道と並走です。 だいたいこの位の位置関係が、鉄道の「所定」の場所ではあります。 「駅前広場」が存在するにはちょうど良いくらいの位置関係? 専用道路。 さほど起伏のない平地の路線ではありますが、山、という程ではないゆるい丘陵に沿う感じの、勝田線廃線跡です。 廃止前に乗車したのは一度きりですが、終点までもう少しずっと「田んぼの中」という印象が強かったと記憶しているのですが。 宇美以北の印象が強いのでしょうか。 それとも乗車した席が往復とも「西側」だった? 自動車優先。 所々に別の道路の横断がありますが、小さな道路でも「横断側優先」になっています。 かつてとは立場が逆転ですが、今はこちらが歩道者自転車専用道路ですから、安全の面でも仕方ない? 川沿いの線路跡。 場所によっては少し広めの公園風になっているところも。 昔の線路の場所までは偲べませんが、あまり川ギリギリではなかったのかな、という感じもします。 終点間近。 そろそろ終点間近です。 ここまで沿ってきた川を反対側左岸へ渡ると、筑前勝田駅跡になります。 終点間近。 先ほど歩いてきた歩道です。 川を渡る個所から振返って、宇美側を眺めたところです。 緑道が川にぴったり寄り添っていますが、線形がいささか不自然です。 実際にレールがあったのは川土手ではなく、少し写真右手に寄ったあたりのようです。 どうやらレールのあった場所がそのまま緑道部分、というばかりでもなさそうでした。 現在の公共交通。 現在の「勝田線」はこの西鉄バス。 県道を、終点筑前勝田の少し奥、といったあたりまで結んでいます。 時刻表で確認しましたが、この時刻。 宇美から博多駅へ出るには、バスよりはJR香椎線経由の方が少し早いようです。 今、勝田線があれば、と思わずにはいられません。 終点間近。 勝田のすぐ手前の、西鉄バス原田バス停付近、筑前勝田駅跡側です。 ここから道路と線路の間隔が次第に開き、間のスペースに貨物倉庫や駅本屋が、といったことろです。 終点間近。 西鉄バス原田バス停より、宇美側の眺めです。 おそらくかつては、普通の板か枕木を立てただけの境界で、線路と道路が寄り添っていたのでしょう。 勝田駅入り口。 このあたりから次第に敷地が広くなり、筑前勝田の駅構内になっていたという付近です。 しかし整備されてかなり地形は変わっており、線路の配置とかホーム跡とかを偲ぶ事はできません。 遺構? 筑前勝田駅跡付近で唯一、「古くからある?」と思われた構造物はこの右側の苔生した石積みくらいです。 写真奥が駅跡ですが、道路沿いに真っ直ぐに見える石積み。 奥の階段の手前でゆるく右側に開くように折れ曲がっていました。 かつてのポイントの線形を示す証拠? それとも単なる気のせいでしょうか。 勝田駅入り口。 振返って宇美方面を眺めたところ。 路面も周囲も構造物が新しくなっており、残念ながら駅の跡らしい雰囲気はさほど味わえませんでした。 勝田駅跡。 駅舎や駅前広場があった辺りは、ご覧のような公園になっています。 それはいいのですが、これまた元線路とホームの位置がサッパリ判りません。 どうも遊歩道の路面の位置とも違うような。 駅前バス停。 現在の「勝田駅」、西鉄バスの「勝田」バス停(筑前勝田ではなく)です。 鉄道では終点でしたが、バスは単なる停留所になってしまっています。 駅前バス停。 筑前勝田の駅側は何も無くなってしまいました。 が、県道を挟んだ反対側は昔の佇まいを残しています。 いかにも「田舎の駅前の商店」といった感じの店が一軒。 営業しているのかいないのか、それとも早朝のため開店前なのか、シャッターは下ろされたままでした。 駅前バス停。 ちょいと見通しの悪い、勝田バス停は博多方面行き乗り場です。 こちらも停留所の標識があるだけの、簡単なバス停です。 勝田駅跡。 県道反対側から筑前勝田駅跡を眺めます。 と言っても駅の跡形はやはり何もありません。 それよりも、いくら何でももうちょっと奥行き(幅)があったように思います。 どうやら、奥の総合運動公園の盛り土や、コンクリート壁手前の細い川は、勝田線が廃止された後に工事で大きく地形が変わってしまった部分と思われます。 バス案内。 西鉄バスの標識の案内。 これによると、バスの始発はここ「勝田」ではなくひとつ先の「原田橋」。 ちょうど筑前勝田駅の一番奥の外れに当たります。 それはともかく、ここから更に奥(という表現が正しいのかどうかは、進んだ事がないので判りませんが)に行く系統の行き先が「大宰府」というのは、鉄道地図的にはちょっと意外と言うか驚きでした。 確かに県道は「大宰府線」ですし、近くを走る九州自動車道の向きからしても、道路地図的には「大宰府側」で正しいのでしょうが。 バス停。 駅側の西鉄バス停標識です。 確かに行き先には「原田橋」と並んで「大宰府市役所前」の文字が。 勝田駅跡。 筑前勝田駅前。 現在の西鉄バス停は、元駅前とは思えない簡素なものです。 一応ベンチはありますが、鉄道跡ではなく元々道路の敷地と見え、屋根だけで防風壁のない簡単なバス停です。 勝田駅跡。 勝田駅の奥(行き止り側)から駅敷地跡付近を望みます。 右側に見える川はもっと右を迂回しており、公園の盛り土コンクリート壁もなかったはず。 そして線路も現在の平地よりはやや右寄りだったはず。 やはり、敷地はあるけれど跡形は無くなってしまった筑前勝田駅跡でした。 勝田駅跡。 ほぼ「駅跡の全景」といったところでしょうか。 さほど広いとは言えませんが、ウォーキングの憩いと小さな子供が走りまわるには適当な、小奇麗な公園に整備されていました。 終端部付近。 もう一息、緑道に沿って先に進んでみました。 線路はこの手前で途切れていたはず、です。 終端部付近。 終点付近は町営の総合運動公園のほか、ホームセンターも出来ており、様変わりの筑前勝田駅跡でした。 もっとも県道を挟んだ駅前反対側は古い佇まいで、どちらかというとこの一角は「取り残された場所」という感じもします。 終端部付近。 あとほんのちょっとだけ緑道は続くのですが、そろそろこの辺りで散歩はお終いにします。 駅の跡も通り過ぎ、本日早朝の目的は達した。 あとは仕事が待っている、ということで。 このページのトップへ
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