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かいもん4号のホームページ
TRAVEL
ヨーロッパ 2015夏
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2015年お盆休み。
少し長めの休暇を頂いて、ヨーロッパへ出かけました。
例によって老齢の同行者連れの欧州の旅は2年振りで10回目です。
しかし体力・気力の衰えは隠せず、どうやらこれが最後になりそう。
これまでの訪問地を再確認するような、仕上げ的ルートの旅です。
尚、追加は下の方になります。最新の追加は
2017年10月15日
PART1 出発編
2015年9月13日一部追加
PART2 ベルンとユングフラウ編
2015年11月29日追加
PART3 ツェルマット編
2015年12月27日一部追加
PART4 ゴルナーグラート観光編
2016年2月28日一部追加
PART5 ツェルマット散策編
2016年4月10日一部追加
PART6 レールジェットでインスブルック編
2016年8月29日一部追加
PART7 インスブルックとツィラータル編
2016年11月27日一部追加
PART8 ライン観光編
2017年6月18日一部追加
PART9 ケルンとヴッパータル編
2017年9月10日一部追加
PART10 デュッセルドルフから帰国編
2017年10月15日一部追加
<PART1 出発編>
朝の岡山空港。
早朝の岡山空港です。
始発便は東京行きの全日空652便。
ヨーロッパに向かうのに地元岡山空港から出発するのは初めてですが、ANAのヨーロッパ便が成田から羽田発着に変更になった関係で、朝岡山から出発しても当日乗り継ぎの当日着が可能になりました。
無料の駐車場に車を置いてそのまま出発できるので、これまでのように仕事が終わってから慌ただしく大阪まで行って前泊する必要もありません。
(もっとも、航空会社を選ばなければ、これまでも大韓航空でソウル仁川経由、と言う手もありましたが。)
機材はB787。
今回が初めての搭乗です。
快晴の岡山空港でした。
AIR DO便。
隣のエプロンに停泊のAIR DO便札幌新千歳行きです。
B737のため、並んだこちらの機内から見るとかなり小さく(低く)見えます。
こちらの東京行きより1時間ばかり遅い離陸ですが、後押しの準備が出来あがっているのは、今搭乗しているANA便が出発した後、直ちに横移動でボーディングブリッジに取り付けられるためです。
このあたりは、昨年夏の旅行記
「北海道2014」夏」
をご参照ください。
富士山。
岡山空港を定刻に離陸。
始発便と書きましたが、本日は時刻表上では同時刻発のJAL便羽田行きの方が先に離陸して行きました。
さて、快晴だった天候ですが、空の上に上がってみると意外と雲が多く、思ったほどには下方は見えません。
遠くの方に高い山が見える程度で、北アルプスかな、中央かな、と言った感じです。
はっきりと認識できたのは、雲の上に頭を出した富士山のみでした。
羽田。
ほぼ定刻に羽田に到着です。
隣のエプロンにもB787が。
何だか全日空の機材、羽田で見るとB787ばかり、と言う感じになってきています。
新しいのはいいのですが、B777と比べると定員減の影響はピーク時には小さくないのではと思えて仕方ありません。
しかしジャンボや777を国内線でバンバン飛ばそうという時代でもないのでしょうか。
国際線ターミナル連絡バス。
羽田空港の国際線ターミナル。
国内線ターミナルとは建物が完全に、しかもかなり離れており、モノレールでも隣の駅になります。
徒歩で行ける距離ではなく、何らかの交通手段が必要です。
幸い全日空の便を乗り継ぐ場合は、専用の連絡バスが運行されています。
空港の敷地内を走るので渋滞もなく快適。
とのふれ込みだったのですが・・・。
確かに信号はありませんが、敷地内の業務用通路を走るため、曲がりくねること幾十回。
交差点では業務用の車を退避しながら。
ということで、実走行距離は直線距離の何倍?といった感じ。
それでも、「所要15分」の予定に対して、10分程での到着ではありました。
しかし乗り換え客の利便性からは、直通のモノレールか新交通などの早期開通が望まれます。
鶴丸。
羽田の国際線ターミナル、JAL側の飛行機群。
一度は消えた尾翼の鶴丸が戻って来ました。
こちらは大形のB777が並んでいます。
機体が長いだけあって、少々ずんぐり形のB787と比べるとかなりスマートに見えます。
巡航中。
羽田を定刻に離陸。
岡山からの国内線と同じ機体ながら、さすがにヨーロッパ線の国際線だけあって、離陸は重い感じです。
北向きに離陸してからやや東に寄り、左手眼下に東京都心を眺めながら再び北に進路を変えて上昇です。
若干曇りがちの天候のため、そこから先は雲の上です。
次に下方がはっきり眺められたのは、三国峠を越えて(鉄道かクルマ的表現ですが)日本海側に出たあたり。
左窓真下に信濃川の分水から海岸、そして佐渡島の半分くらいが、遠方には北アルプスが日本海に落ち込むのがよく見えます。
窓の外、雲の上は眩しい青空です。
スナック。
窓の景色を眺めながら頂くのは、最初の飲み物とスナック菓子のサービス。
例によってワインとビールを頂きます。
これまでANAのワインサービスは、エコノミーではミニボトルでしたが、今回はフルボトルからプラコップに注いでくれました。
どちらが高級なのかはわかりません。
が、量は今回の方が明らかに少ないようです。
エコノミーに座ってそんなセコイこと言っても仕方ないでしょうが。
シート。
パリまでのフライト時間はおよそ12時間。
何をするというわけでもありませんが、特に暇を持て余して困るほどでもありません。
昔と違い、映画でもオーディオでもひとりづつ個別に好きな時に選択開始できるオンデマンド方式の設備ですが、旅行に出てわざわざ映画を見る気にもなりません。
大抵は、画面は終始スカイマップを表示しっ放しです。
しかし何もなしでは寂しいので、オーディオでは「オールナイトニッポンクラシックス 斉藤安弘」を流しっぱなしに。
月替わりメニューらしく2年前も4年前もやっていましたが、いつからやっているのでしょう。
深夜放送ラジオを聞き始めた昔を懐かしく思い出しますが、アンコーさん、いまだにお若い声です。
現在の画面上、新潟からシベリアへはウラジオストック付近経由が最短となりますが、軍事管制上の問題か、飛行機はやや北のハバロフスク方面に向かっているようです。
昼食。
次は昼食サービス。
時間的には若干遅めではありますが、離陸が昼前だからこれは仕方ありません。
こちらは私の「洋食=肉ベースのメニュー」。
それほどの大食漢ではないため、ま、程々の量と言えます。
飲み物は、なぜかビールとワインの両方が並んでおります。
昼食。
同行者の「和食=魚ベースのメニュー」です。
「蕎麦」もありますが、確か以前は洋食メニューにも「蕎麦」があったような。
豆腐は仕出し屋の安い昼食弁当に入っているような、真空パックのやつです。
ま、機内食ではこんなところでしょう。
これに加えて紙コップの「味噌汁」。
2年前もありましたが、これはちょっといいかも。
これらに加えて和洋食ともハーゲンダーツのアイスクリームがデザートにつきます。
写真には撮っていませんが。
軽食。
長いはずの機内の時間ですが、昼食の後は時差に備えて仮眠(昼寝)体制に入り、いつの間にか時間が過ぎてしまいます。
機内も消灯されますが、このB787。
窓は機械的なブラインドではなく、ボタン操作によりガラス自体にシャドウが掛かる偏光タイプのやつ。
ボタンを押してから反応するまでに時間が掛かり、ちょっと違和感があります。
着陸おおよそ2時間半程前から、軽食サービスが始まります。
洋食タイプはオムレツ風。
野菜のトマトソース煮が美味しいです。
軽食。
和食は白米のご飯に野菜の煮付け。
ホントに日本食といった感じで、軽食ですから決して豪華ではありませんが、しばらく日本食と遠ざかるのを前にして、良い感じのメニューです。
しかし体を動かさない機内では、和洋食とも見た目より多く思える量ではありました。
パリ到着。
パリのシャルル・ド・ゴール空港は、ANA便は古い第一ターミナルに到着です。
古いと言っても、かつては機能とデザインを両立したヨーロッパを代表する空港ターミナルでした。
今回はここからスイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)便に乗り換えて、スイス・チューリヒまで向かいます。
乗り換え時間は十分ですが、何しろ老同行者連れのため、第2ターミナルだったら移動するのは面倒。
と思っていましたが、到着後確認すると幸いLX便は同じ第一ターミナルの別サテライトからの出発でした。
お馴染みの動く歩道で、到着サテライトからターミナルビルへ、そして出発サテライトに移動します。
素材はエスカレータですが、階段状にならない「動く歩道」状態。
しかし床面が飛行機のドアより若干高いサテライトから一旦地下に下り、そこからターミナルビルに上るため、かなりの勾配です。
乗り継ぎサテライト。
第一ターミナルで一度パスポートコントロールを通過し、再び地下の動く歩道経由で出発サテライトへ。
ゲート番号の案内に従ってやって来たのは、先程ANA便で到着したすぐ隣のサテライトでした。
これから搭乗する便はANAとの共同運航便ではないためか、ここまで来ると周囲に日本人の姿は殆ど見られません。
皆無、というわけではありませんが。
LX便。
パリからチューリヒまでのLX657便は、100人乗りの小型機、フォッカー100 HB-JVE。
双発リヤエンジンに垂直尾翼上の高水平尾翼という、以前は日本国内でも良く見られたDC9やMD81に似たタイプのジェット機です。
後方、エールフランスの機材(エアバスA340?)と比べると非常に小さく見えます。
というより、このエルフラ機。
エンジン推力30トン超が当たり前の時代になった最近では少数派の4発エンジンの大型機で、こちらが「巨大」という感じではあります。
LX機内。
LX機の機内。
中央通路で2列-2列の座席配置。
ということは、5列仕様だったDC9と比べても一回り小さい機材ということになります。
前から3列はビジネスクラスですが、座席のつくりが違う訳ではなく、それと判るのは座席の表示だけ。
搭乗してからのサービスの差は食事と飲み物と客室乗務員の対応くらいです。
軽食サービスの際にも、エコノミー席との間がカーテンで仕切られるわけでもありません。
ヨーロッパの短距離国際路線ではお馴染みのスタイルですが、もちろん搭乗前など機内以外でも優遇があるのでしょう。
スナック。
さて、パリからスイス・チューリヒまではほんの1時間ばかりのフライトではありますが、近距離と言えども一応国際線ですから、エコノミーにもスナック程度の軽食と飲み物(アルコールあり)サービスもあります。
「軽食」は少量のハムと野菜を挟みこんだパン。
飲み物は折角ですからワインを所望します。
ところで、「白」を求めたつもりだったのですが、「赤」が出てきました。
どうも「WHITE」の発音が「ROOT(RED)」と聞きとられたようです。
時々ある失敗なのですが、どうもドイツ語圏で下手な英単語を使うと、アクセントと言うか語調が弱く別の単語に取られることがあるようです。
ここははっきりと「WEISS」と言うべきでした。
面倒なのであえて交換も申し入れませんでしたが。
チューリヒ空港到着。
実に順調に予定通りに、チューリヒ空港まで到着です。
時刻は20時前ですが、夏時間を実施している西ヨーロッパのことですからまだまだ明るい時間帯です。
それにしても、着陸したと思ったら、えらく早いスピードのままあっという間に誘導路に入って行きました。
まあ小型機ですからこの程度で全く問題はないのでしょう。
到着してから改めて眺めると、機体のロゴはLXのグループ会社のHELVETICのものでした。
チューリヒ空港駅。
パスポートコントロールを待ち時間なく通過。
岡山空港で預けた荷物も二度の中継をミスコネクションとなることなく、ターンテーブル上に出てきました。
と言うか、すでに全員分と思われる荷物がターンテーブル上を回っています。
もともと100人程の乗客なのに加え、ビジネス客が多いのか短距離のせいか、この便では荷物を預けていた人がごくごく少数派のようでした。
税関での申告もなくフリーでそのまま外へ。
空港の地下はそのまま国鉄SBBの空港駅です。
何ともあっさりしたスイス入国でした。
SBB列車。
着いた所はチューリヒですが、本日はここからベルンまで移動後に宿泊です。
空港駅からはインターシティでチューリヒ中央駅経由1時間15分ばかり。
次の列車は20時40分発のベルン中央駅行きインターシティです。
飛行機が19時55分着のため、実はもう1本前の20時13分発に乗れないかと密かにおもっていたのですが、流石にこれは無理。
紙一重の所で逃してしまいました。
ま、いくら便利な空港駅とは言え、国際線の飛行機から荷物を受け取って列車に乗り継ぐのに時刻表上で18分というのは余りに無謀な計画ではあります。
しかしながら、出国前にユーレールパスのヴァリデーションは済ませていましたので、老齢の同行者なしで私一人が少し早足で歩けば、実は十分に間に合うタイミングではありました。
驚くべきことです。
宿泊地ベルン。
ベルンです。
観光は過去に1度。
宿泊は2度。
列車の乗り換えでホームに降りたのは何度だったでしょうか。
到着が22時前になってしまいましが、明日のスケジュールを勘案した結果、チューリヒではなくベルン泊とした次第です。
しかしながら、到着直前から雨になってしまいました。
この先少々不安なベルンの夜でした。
PART1 出発編 終わり
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