80mkII愛友会 別館

本日の更新は「ノックアウトモンスター」「PC-8001mkIIのユーザ領域を増やすには」「S-OS SWORD」のX88000における動作情報の修正です。
これらのソフトはバージョン1.4.0以前のX88000では動作に問題があったので状況を作者のManuke氏に報告したところ，バージョン1.5.0の更新でご対応いただけました。


「ノックアウトモンスター」「PC-8001mkIIのユーザ領域を増やすには」で問題が発生していたのは，今回修正されたメモリバンク関連が原因です。
以前の記事にも書きましたが，この辺は私がX88000の80mkII対応版を作成したときに十分確認していなかったのが引き継がれてしまっただけで，諸悪の根源は私だったりします。

「S-OS SWORD」は今まではカーソルが表示されないという問題が発生していました。
このソフトはノントランスペアレントモードという特殊な画面モードを使用しており，この画面モードでの機能サポートが今までは完全でなかったのですが，今回のバージョンアップで正常動作する様になりました。
他にもこの画面モードを使用するソフトがあれば，動作が改善されているのではないかと思われます。


また更新履歴には明記されておりませんが，80SRモードでひらがな表示モードのときにテキストの一部が正しく表示されないという問題が修正されています。
PC-8001mkIISRの実機ではテキストの表示モードをひらがなにすると，ひらがな以外にも一部の記号などがカタカナ表示の時とは違ったフォントになるのですが，バージョン1.4.0以前ではひらがなの部分しかフォントが変化しませんでした。
これも，私がX88000の80mkII対応版を作成した時に実機の動作をきちんと確認せずに実装してしまったのが原因です。
バージョン1.5.0では，PC-8001mkIISR実機のCG-ROMから吸い出した8KBのデータを"FONT80SR.ROM"というファイル名で用意することにより，実機と同様の動作になります。

同様の問題はM88でも発生しております。
本家M88では未対応ですが，RuRuRu氏が公開しているM88私家版(github)で対応しています。
RuRuRu氏のM88私家版はこの他にも多数の機能追加が行われているので，M88をより便利に使いたいという方にお勧めです。