天台宗 一乗山大法寺 三重塔


探訪年月日・・・平成25年(2013年)5月15日

 このお寺については、父から「獅晃が子供の頃、連れて行ったことがある。」と聞かされていましたが、覚えてはいませんでした。
 平成25年初め、この年の目標に「長野県内の国宝を全て見る。」というのを掲げた僕としては、大法寺は「家から比較的近いから(片道40キロ圏内)、多分最初か二番目に行くことになるだろう。」と思っていたものの、なかなか行動に移さなかったのです。
 しかし、平成25年5月15日、仕事が午前中で終わった僕は、急遽「天気もいいことだし、都合よく一眼レフデジカメが手元にある。今こそ長野県内国宝巡りを始動させよう。」と思い立ち、スマートフォンのナビ機能を駆使して、車で出かけました。



所在地・・・長野県小県郡青木村当郷
創建・建立・・・正慶2年(1333年・鎌倉幕府終焉の年)
国宝指定年(文化財保護法)・・・昭和28年(1953年)
高さ・・・18.38メートル
参考・・・別名「見返りの塔」


 大法寺は、山の中腹にある天台宗の寺院です。本堂から徒歩2分程度(?)の場所に観音堂と三重塔があります。三重塔以外にも重要文化財を複数有する名刹です。
 別名「見返りの塔」と呼ばれるのは、旅人がその美しさに何度も振り返ってその姿を眺めたことによる、と言われています。正直なところ、実物を見るまでは「やや大袈裟な名前じゃないのか?」なんて思っていました。
 実物を見た途端、その名前が本当であることを思い知りました。端正なその姿は非常に美しく、目を奪われます。国宝に指定されるのも納得します。



 桜の季節や紅葉の季節にも写真を撮りに来たいです。絵になる景色です。



 正面からの写真です。屋根の反り具合が本当に美しいですね。



 近づいて撮影した正面の写真です。この構図でも絵になる三重塔って珍しい気がします。



 普通なら「撮影の邪魔!」と思う木々も、構図の一部に思えます。それほどに圧倒的な三重塔の存在感です。



 10〜11時方向から撮影しました。やはり美しいです。塔の高さや屋根の幅等が絶妙すぎます。まさに黄金比。



 1時方向からの撮影です。



 離れるのが名残惜しく、帰り際、何度もまた撮影しました。「見返りの塔」の名は伊達じゃありません。


 もっと早く来ればよかったと後悔するほど、美しい建造物でした。建造物ばかりでなく、周りの木々の景色も素晴らしいです。
 自宅からそう遠くない場所にこのような素晴らしい国宝があるというのは、それだけで幸せだ、と素直に思えました。