【珍スポ観光 File018】

神秘珍々ニコニコ園(埼玉県)

(その4)

唯一残っていた看板

ところがしばらくして、この「武蔵野博美館」は残念なことに閉館してしまったのでした。看板類も全て撤去され、営業しているのはペット霊園だけになってしまいました。

きっとオーナーが亡くなったんだなぁ……と勝手に想像していたのですが、後にそれが間違いであることを知ります。

とりあえず写真は唯一撤去をまぬがれた貴重な看板で、1991年11月の撮影です。

 

高坂駅前の不動産屋

こちらは「武蔵野博美館」が閉館してしまったことを残念に思い、まだその痕跡を残していた東武東上線高坂駅前の不動産屋を撮影しに行ったときの写真です。(1992年6月)

後にこの不動産屋の社長が実は「武蔵野博美館」のオーナーで、かつあの独特な彫刻の作者であることを知るのですが、当時はまだそんなことは知りません。ただ、ペット霊園の看板もあるし、絶対関係あるとは思っていました(……というか関係ないはずがないと思っていました)。

 

怪しい看板

「武蔵野博美館」の文字はどこにもありませんが、怪しげな祈祷・占い系の内容の看板が残っています。

 

窓に怪しい彫刻

窓には彫刻がずらりと並んでいました。どう見ても博美館にあった彫刻と同じ作者によるものです。

 

窓にあった彫刻

さすがにあまりわけのわからない作品は置いてないようですね。

 

アルカイックスマイル?

中央の像の不気味な微笑みをご覧ください。アルカイックスマイルでないことは確かです。一目見て作者が同一人物だとわかるというのは、ある意味個性があるといえますが……。

そうして月日が経ち、私もその存在を忘れかけていたある日のことです(正確な記憶がないのですが1993年か94年のことだったと思います)。配達された朝刊を見てビックリ!
なんとこんなチラシがはさまれていたのです!

ご覧いただけばわかるとおり「神秘珍々ニコニコ園」という施設が新しくオープンするという内容です。しかし文面から判断するとどうやら、あの「武蔵野博美館」が新しくなって再開するようです(ちなみに私が驚いたのは、博美館がリニューアル・オープンすることではなく、日常の家庭の生活にこんな電波が出ているようなチラシがするりと入り込んできたことでしたが……)。

当時私が住んでいたのは「神秘珍々ニコニコ園」のある東松山市からちょっと離れた所だったので、かなり広い範囲にこのチラシは配布されたはずです。恐らくこのチラシをきっかけにして「神秘珍々ニコニコ園」の知名度は全国区になっていったと思われます。

 

(続く)


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