【珍スポ観光 File018】

神秘珍々ニコニコ園(埼玉県)

(その3)

階段の下にテング

今回のナビゲーターは友人のN氏です。
入場料を払い、靴を脱いで建物の中に入ると、いきなり階段の下から天狗が出迎えてくれました!

さらにこの後、部屋の中に入ろうと扉を開けたら、薄暗い室内にピンク色の不気味な女性が立っていてビックリ! 落ち着いて見ると、かなり技術的にはアレな木彫りの像でした。室内の画像もお見せしたいのですが、この時ストロボが点灯せず、あまりにひどい写真しかないので泣く泣くカットしました。ちなみにこの女性の像は、後日訪問したときに写真を撮っておいたので、後ほどご紹介します。

室内には古銭、陶磁器などのほかに、いわゆる枕絵などがガラスケースの中に展示されていました。そういえばモーゼル(拳銃ですね)も展示されていましたが、どうなったんでしょうね?

 

受付嬢

続いて、建物の周囲にぐるりと付け足された廊下のようなセクションに出ると、微妙なテイストの木彫の大群が我々を待ち受けていたのでした!

写真の女性の像には確か「受付」という紙が貼られていた記憶があります。

 

愛人ペタッチ

壁には来館者のコメントが一面に張り出されており、思ったより客が来ていることにビックリしました。というのは、この日を含め数度にわたる訪問で、他の客に会ったことは一度もなかったからです。

これらのコメント(ほとんど無駄なラクガキ)は、入場券の言葉を信じるならば、永久保存されるようです。

 

東京裁判

このへんは惨酷刑の展示セクションですね。「東京裁判」の像の首にはひもが!

 

処刑風景

照明もない薄暗い中に処刑風景の木像がずらりと並んでいて、陰鬱な気分になってきます。ときおり、まぎれこんだ枯れ葉をすきま風が鳴らし、心細さをかきたてるのでした。

 

三途の川のエンマ裁き

奥へ進んでいくと「三途の川のエンマ裁き」で行き止まりです。ちなみに左の鬼は私たちは勝手に「シュワルツェネッガー鬼」と名付けました(当時はシュワルツネッガーと言ってましたけど……)。

 

裁かれる亡者

知らずに子供がやってきたら、夜うなされることは間違いありません。

初めてここを訪れた時は、このあまりにチープかつ、エロ・グロ・宗教のカオス的世界とそれを創り上げた(もしかするとあちら側に行きかけてしまっているかもしれない)制作者のパッションに、激しい衝撃を受けたのでした。まあ誰しもが同じ感想を持つと思うのですが……。(ここまで1986年12月)

 

(続く)


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