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コラム第9回特別編 「ガントレット」のクライマックスシーンこの映画の最も有名なシーンは、主人公らを乗せたバスが無数の銃弾を浴びながらゆっくり進んでいくというクライマックスの場面でしょう。セリフもほとんどなく、劇的なBGMもなく、ただ100名以上もの警察官が一斉に銃弾を撃ち込む音だけが響くなかを、バスがゆっくりと進んでいく……。まさに「ガントレット」(両側にムチを持った人間を並べ、その間を走り抜けさせること)のシーンです。 この有名なクライマックスシーンは、映画上の設定でも、そして実際の撮影も、フェニックスのダウンタウンで行われています。映画1本を撮影するために市の中心部を貸し切りにしてしまうというのは、やはり映画の国、アメリカならではです。 そして、無数の銃弾を浴びたバスは、最後はAdams Streetを東へ進み、2nd Streetを越えたところ、ちょうどシンフォニー・ホール(映画の中では「市庁舎」)の手前で停止します。ここからいよいよラストシーンに入りますが、このシンフォニー・ホール前の風景は、見える建物の数がやや少ない点を除けば、現在とそれほど変わりません。バスから見て右手にはシンフォニー・ホールがあり、正面奥にはシビック・プラザ(Civic Praza)が見え、左手奥には聖マリア教会堂(St. Mary's Basilica)が見え、その左にはヘルベルガー・シアター(Herberger Theater)が見えます。もちろん、シンフォニー・ホール前にある噴水もそのままです。 (写真:聖マリア教会堂) |